February 28, 2007

55d43a1b.jpg名前を知る。

先日読み終えた、佐伯一麦さんの「遠き山に日は落ちて」の中に、名前に関するとてもいい話がありました。

もしも名前を知らなければ、「草花も、木も、鳥も・・・」、単なる日常の風景として埋もれてしまいます。
でももしも知っていれば、「ナズナ、ノアザミ、ギシギシ、スズメノテッポウ・・・」、「メジロ、ホオジロ、ウグイス、ヒバリ・・・」、途端にそれらは非日常的なものとなり、特別なものとして目に飛び込んできます。
だから名前を知るという事で(←もちろん無駄にという事ではなく)、自分の世界を大きく変える事ができます。

この事は、自然以外の事にも当てはまりそうです。

中学生の頃の私は、電子工作に凝っていました。
「コンデンサー、抵抗器、ダイオード・・・」、細々とした数々の部品をプリント基板の上で組み立てて行き、トランジスタラジオなどを自作するのです。
だから今でも、例えば電気製品などを分解した時などには、中に入っている基板が気になって、あれこれと注意深く眺めてしまいます(←普通は絶対に気になりませんよね・・・笑)。

思い返してみると、この業界で働き始めた頃もそうだったかもしれません。
初めて自分がこの仕事につき、色んな服の名前はもとより、衿や袖など細かなディテールの名前、生地の名前、縫製の名前・・・など、色んな名前を知った時には、いちお客様として服に接していた頃に比べて、同じ服でも随分と生き生きと見えた記憶があります。

名前って素敵ですね。

(00:58)

コメントする

名前
URL
 
  絵文字