平成18年10月1日(日)旭川ターミナルホテルにて
日本臨床矯正歯科医会主催の
「市民セミナー in あさひかわ」が開催されました。
開演に際し、日本臨床矯正歯科医会会長、池森由幸先生から挨拶を行い、
また、続いて旭川地元の歯科医師会会長、岩田谷隆先生にもご挨拶をいただいて、
開演となりました。
開催内容は、
1. 本会会員でもある、仙台市開業の伊藤智恵先生を講師に迎え、
講演を行いました。
2. その後、北海道支部の会員により、矯正歯科相談が行われました。
この2つを柱として、市民セミナーが開催されました。
また、来場者には、アンケートをお願いし、回収させていただきました。
会場ロビーでは、矯正歯科治療に関するリーフレットが展示、
また、約50症例の様々な矯正歯科治療前後の模型が展示されました。
プログラム1 講演
「いつから始める?子どもの矯正歯科治療 いつまでできる?大人の矯正歯科治療」
講師 伊藤智恵 仙台市開業
午後1時40分頃より講演が開始された。冒頭、池森日本臨床矯正歯科医会会長
および岩田谷旭川歯科医師会会長の挨拶が行われ、
つづいて座長から伊藤先生の略歴が紹介された。
講演の初めは「いつから治療をはじめるのか?」についての解説であった。
乳前歯が反対咬合であったものが、その後の成長過程で正常な前歯被蓋になった症例
(反対咬合の自然治癒)を幾つか紹介され、自然治癒の割合は約4割であると説明された。
矯正歯科治療は第1期の治療と第2期の治療からなる2期分離型の治療体系であり、
第1期の治療開始として上下永久前歯が4本萠出していること、
治療動機がはっきりしていること、本人の意思があることなど
いくつかのガイドラインが示された。
また、第1期治療がしっかり行われることで
第2期治療を行わなくてもよい場合も多いということであった。
つぎに「いつまで治療が可能か?」に対しては、
60歳代女性の実際の矯正歯科治療例を示した上で、
年齢的には70歳代でも治療が可能であると説明された。
また、矯正歯科治療に伴うリスクとしてのう蝕や歯周病の予防についての解説があった。
実際の唾液検査の実施例やその結果などが示され、
むし歯菌の子供への感染や食生活とう蝕発生との深い関連性について分かりやく説明された。
むし歯菌の感染(垂直的、水平的)は2.5歳まで十分な注意が必要で、
場合によってはマイおはしやマイスプーンの使用が奨励された。
最後に、矯正歯科治療によって得られる
生活上でのさまざまなプラスの面を具体的に解説した。
講演時間が約1時間と短い時間であったが、
実際の生活や育児、子育てに役立つ多くの有益な情報がぎっしり詰め込まれていたため、
ほとんどの参加者が真剣に聞き入っていたのが印象的であった。
プログラム2 矯正歯科相談
北海道支部の先生方による矯正歯科相談では、
多くの来場者が相談や質問を熱心に行っていました。
今回のキャラバンでは、事前申込60組128名の約70%に当たる
51組90名もの方々にご参加頂きました。
Posted by cpiblog01186 at
10:00
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