会計監査の報告が終わり、次は法務監査の報告です。
オブザーバーとして立ち合っていた私としては、少し不安になります。
その後、蓮谷社長の協力は得られたのでしょうか?
有名な法律事務が優秀な弁護士を4人も投入しているのですから、しっかりとした報告をしてもらいたいものです。
弁護団の責任者的な立場だった方が報告を始めます。
弁護士「私どもは法務買収監査提出書類リストに記載の各項目について蓮谷社長と総務部参与の方に必要事項の聴取を行いました。
尚、留意事項といたしまして当事務所は監査書類が完全かつ正確であることまでは確認できておりません。
以下、経営管理制度から説明させていただきます・・・」
以下、説明が延々と続きます。
弁護士「○○○に関しては、社長は×××と申しておりました。
○○○に関しては会社の説明では×××となっているそうです。」
郷原会長の顔が険しい表情になってきました。
郷原会長「おたくらは子供の使いか?」
弁護士「はい?」
郷原会長「さっきから聞いていると、“社長がこういってる”ばかりじゃないですか。何百万もかけて、ただ社長の話を聞いてきただけですか?
いってることの証拠はないんですか?
相手の話しを聞くだけなら小学生だってできるじゃないですか!
そんな報告で十億以上もの買い物をする側の立場になって見てください!!」
正論です。弁護士の顔が青ざめます。
僅かに震えています。
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