2008年05月30日

柱時計の会話 239

         柱時計の会話 239

      柱時計、誰もがご存知のものだろう。

      その彼〈柱時計の長針と短針)がボソボソと会話している。

      「おい!長針よ。」(短針)

      「なんだい。短針君」(長針)

      「長針は、いいよな。いつも自由で大きく回れて楽しそうだ。」(短針)

      「そんなことはないよ。これでもこれでも結構疲れるんだ。短針君の方が

      ゆっくり動けていいじゃないの。」(長針)

      「まぁ、僕は確かに一時間に少し動けばいいんだから、そうかもしれない

      けど、君の方が目立っていいと思うよ。」(短針)

      こんな会話がされていたとき、柱時計を支えている「釘」

      「君達は、両方とも目立つ存在だから、ゆっくり動こうと早く一回りしようと

      いいじゃないか。」(釘)

      「僕なんか誰からも見られず、動くこともできず、ただ君達を裏で支えている

      だけの存在、寂しさは僕が一番だと思うよ。」(釘)

      この言葉を聞いた長針と短針はハッと我に返り、あることに気がついた、つ

      まり、柱時計というものは、長針も短針もそれぞれの役割があって大切であ

      るが、釘がなければ時計を支えられない、長針・短針・釘、すべてが揃って

      柱時計なのである、ということを!!!。

      組織もしかりである。それぞれのポストに役割があり、それが目立つ場合と

      目立たない存在がある。しかしながら、そのすべてが効率的に機能して組織

      といえるわけだ。柱時計の話しの内容を原点に戻って考えてみよう。



Posted by cpiblog01225 at 13:50