2009年10月31日

プロの技 400

          プロの技 400

       テレビで宮大工のスペシャリストのドキュメント番組を観た。

       大工仲間は、そのスペシャリストを大工の限界を超えた男と評した。

       例えば、木材を買いに行く場合、いきなり店にはいかない。

       まずは、その材木が植えられている山に行き、どのような環境で

       育てられているか、どのような管理をされているかを確認する。

       スペシャリストは言う。「材木はいろいろなものを見てこれを理解し

       結果、すべてを知り尽くさなければプロとは言えない。そして、どの

       材木をどこに使うかである。」と話していた。まさに、「適材適所」

       ある。さらには、「歴史的建造物はその建物全体が歴史的に素晴

       らしいものということではなく、それを構成する材木一本一本が素晴

       らしいものなのである。何百年も持ちこたえさせた当時の大工の腕

       前が素晴らしいものなのである。」と言った。

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       若い人が段取りを間違える。そこでは厳しく叱り、自分なりの教え

       を説く。その若い大工は、「叱られたということは自分の仕事を見て

       くれたということ。大変うれしく励みになります。」と言い、スペシャリ

       ストが100年先までも頑強な材木と組み立てを教えていることに気

       が付く。スペシャリストは、「私は人に教えられるものはない。ただ、

       自分がやってきたことを話すだけ。」とあくまでも謙虚だ。

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       テレビは、そのスペシャリストのこれまで行ってきた歴史的建造物の

       修復状況を紹介した。どれも大工の棟梁クラスが目を見張るものであ

       った。極めた男の性格は温厚で、言葉や後姿にはオーラがあった。

       私たちの現場でも若い人たちが汗を流している。一人前にする教え方

       や幹部自ら背中を見せることで成長させていかなければならない。

       また、強い組織を創るには、「適材適所」が必要であることもここで勉強

       になるのではと思う。

       

    



Posted by cpiblog01225 at 17:24