2005年09月27日
思考する読書
≪『レベル7』原作:宮部みゆき≫
レベル7 宮部みゆき/新潮文庫
【ストーリー】
―レベル7まで行ったら戻れない―
謎の言葉を残して失踪した女子高生。
記憶を全て失って目覚めた若い男女の腕に浮かび上がった「Level 7 」の文字。少女を探すカウンセラーと自分たちが何者なのかを調べる二人。二つの追跡行はやがて交錯し、思いもかけない凶悪な殺人事件へと導いていく。※裏表紙参照
どうだろうか?コレだけで食指が動いた方もいるのではなかろうか?
ネタバレにならない程度にメインとなる登場人物と見所をぼんやりと紹介していく。
●冒頭で「計画」の決行する意思を固める2人の男
・彼らの目的とは?
・義憤?復讐?弔い?どれだ?
●失踪した女子高生
≪彼女の日記より≫
・「Level 7 まで行ってみる。戻れない?」
・「Level 3 途中で断念。くやしい」
・「はじめてLevel 1 をみた」
●彼女を追う友人のカウンセラー
●記憶を失った男女
・マンションの一室で目覚め、記憶喪失になっている事を自覚。
・持ち物は拳銃、血の付いたタオル →殺人犯?
・スーツケースに詰まっていた大金(約5千万)→強盗犯?
・腕には「Level 7 」の文字
・「Level 7」まで行くと戻って来れないのでは?
・上記の女子高生と同じ意味の「Level 7」?
・そもそも本当に「両方」が記憶喪失なのか?
●自称フリーライターの男
・足が不自由?
・記憶喪失の男女に協力を申し出る
・彼は本当に味方なのか?
「Level 7」というキーワードを糸口に物語は核心へ迫っていく。
大体これらを押さえていれば混乱せずに読むことが出来ると思う。
ちなみに一部、「オレの主観」が混じってたりする。
ミステリーに関わらず、登場人物を疑ってみたりするなど、自分の主観を交えつつ読むとより面白く作品が読めるし理解度も高まる。
そういった点もまた読書の楽しみだと思う。
実は「宮部みゆき」モノは初めて読んだのがコレが初だったりするのだが正直「ハマった」。この後、宮部作品を数冊読んでみたが損した気分やハズレを引いた感がなかったのでどうやらオレの波長と合うらしい。
さて「レベル7」の不満な点をあえて挙げるならば、作品自体は総合的にみればかなり面白い部類に入るのだが、タイトルにもなっている「Level7」の正体がいまいち意外性がなかったという一点が悔やまれる。
というか「また記憶喪失モノかよっ!」と一応、自分でツッこんでおく。
そういや、前回もそうだったね・・・。
何はともあれオススメよ。
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この記事へのコメント
色々と読んでみると、本当に引き込まれるww
ネイム>そうだろうさ(暴言)
サリさん>ホント面白いですよね!
でも「模倣犯」を読んでない無駄にミーハーでないオレ・・。
そのうち読む予定(多分)