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岡山県長船町 備前焼 清水弥生の「清水弥生 備前焼作陶展」

■□■ 清水弥生(しみず やよい)■□■

 釉薬を用いない備前焼・・・。心をなごます備前焼・・・。岡山県長船町で作陶する備前の女流陶芸家 清水弥生さんの備前焼の個展が、ぎゃらりー小川にて2008年3月17日から22日まで開かれています。平成元年の第一回展に始まり、隔年の開催。今回で第十回展を迎えます。今回の個展では平成18年の初窯と、昨年の窯で出た作品が並びました。

 窯の中で炎を浴び、様々な色合いに変化する備前焼は、窯詰め・焼成がより大きな意味をもつ焼き物です。作家はそれぞれ理想の備前焼を求めて、窯づくりに意を注ぎますが、清水さんは一昨年、長さ16メートルに及ぶ半地下式の穴窯を新たに築窯。師走に初窯を焚きました。その折に窯出しされた器には左馬(馬の字を反転させた文字)が印され、今回の個展にも出品されています。以前の窯に比較すると容積で2.5倍という大窯だけに窯詰めだけで一週間を掛けるとのこと。そして窯焚き。赤松の薪がはぜ、火が踊り、灰が舞う・・・。1,280度もの高温で2週間も焚き続けることにより、渾身の想いを込めて形づくった土が目覚め、思いがけない風合いをもって生まれ変わります。

 大窯の良さは火がゆっくりと廻ることで、安定した焼き上がりを得られること。酸化焼成による明るい色合いと美しい土肌が生まれます。でもそれを目にするまでは、さらに一週間の冷ましを待たなければなりません。そしてついに年に一度きりの窯出しです。炎と灰の洗礼を受けた備前の器は『胡麻 ごま』『棧切り さんぎり』『緋襷(火襷) ひだすき』『牡丹餅 ぼたもち』と呼ばれる焼成の軌跡を窯変として残しています。

 日本の六古窯のなかでも最も古く、約一千年の歴史を持つ備前焼は、日本文化の粋ともいえる「侘び」「寂び」の美しさを端的に表現する窯変の芸術ですが、室町時代後期、茶人の目に留まるまでは素朴な日常品でもありました。温故知新。清水さんはその原点に立ち返り「普段に使える」備前焼をこつこつと作り続けています。おおらかな作風と共に、その足が地に着いた誠実な姿勢が、陶芸家 清水弥生の何よりの美点なのではないでしょうか。

 尚、清水弥生さんの記事はクラフト小川ぎゃらりー小川の公式サイトにも掲載中です。



清水弥生 備前焼三つ足フリーカップ 税込価格¥4,700
径8.3×高さ9.2cm
※NHK きょうの料理にも掲載された人気の器です。


清水弥生 備前焼コーヒー碗皿 税込価格 1客につき¥5,200
カップ:径7.7×高さ9.2cm
ソーサー:17.3×14cm
※『胡麻 ごま』と『緋襷 ひだすき』を対照的に並べました。


清水弥生 備前焼一輪差 税込価格¥15,000
径11×高さ19.8cm
※『棧切り さんぎり』と呼ばれる、還元焼成によって黒味を帯びた灰青色となった景色が興趣深い一輪差です。


清水弥生 備前焼ぼこぐち楕円鉢 税込価格¥8,400
26.5×14.2×高さ3.5cm


清水弥生 備前焼ポット 税込価格¥12,600
18×12.5×高さ14.5cm


清水弥生 備前焼ドリッパー 税込価格¥6,300
15×11×高さ9.5cm


清水弥生 備前焼長皿 税込価格¥8,500
28×10.5×高さ2.5cm


清水弥生 備前焼ぼこぐち鉢 税込価格¥16,000
25×24×高さ5cm


清水弥生 備前焼丸皿 税込価格 1枚につき¥2,500
径17×高さ1.5cm


清水弥生 備前焼籠目手付花入 税込価格¥26,000
14×14×高さ25cm


清水弥生 備前焼籠目手付花入 税込価格¥36,000
18×12.5×高さ14.5cm


清水弥生 略歴
昭和28年 東京に生まれる
昭和48年 武蔵野美術短期大学デザイン科卒業
武蔵野美術大学窯工研究部で備前を訪れた際、その土の素朴さに惹かれ、在学中より度々備前の作家を訪れ勉強する。当時、森 陶岳先生のもとで修業中の作家・清水政幸との結婚を機に陶芸の道に進む。
昭和50年 備前長船の土師に、半地下式穴窯を夫・政幸が築窯
昭和60年 小型の穴窯を夫の指導で築窯
平成 元年 第一回 備前焼き食器展開催 於 東京赤坂・ぎゃらりー小川
平成 4年 第二回 備前の花入れとうつわ展開催 於 東京赤坂・ぎゃらりー小川 以後隔年毎に開催
平成18年 第九回 備前作陶展開催 於 東京赤坂・ぎゃらりー小川 師走 初窯


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