飯尾京子~現代七宝作家列伝 vol.2/(社)日本ジュウリーデザイナー協会会員
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■■■ 飯尾京子(いいお きょうこ)■■■
“遊”空間七宝彫金展が、ぎゃらりー小川にて2008年9月22日から27日まで開催されます。
出品メンバーは飯尾京子先生と、VIVO彫金七宝教室で先生の講座を受講されている二十歳代から八十歳代までの皆さん。
主宰者の飯尾京子先生は東京芸術大学美術学部大学院彫金科を修了。有線七宝・鍛金・彫金を手掛けられ、米・仏・独などの国際七宝展に出品入選。
1997年にはスペイン国際七宝展で大賞を受賞。
現在は(社)日本ジュウリーデザイナー協会の理事としても活躍されています。
この機会に飯尾京子さんの人と作品をご紹介したいと思います。
それでは飯尾京子さんの有線本七宝作品の数々をどうぞご堪能下さい。尚、遊空間七宝彫金展の記事はクラフト小川ぎゃらりー小川の公式サイトにも掲載中です。
【 作 品 】

飯尾京子 蜻蛉唐草紋香合 税込価格¥186,000
6.5×5.5×高さ2cm
6.5×5.5×高さ2cm

飯尾京子 テラへ 税込価格¥215,000
10.5×6.5×高さ3.5cm
10.5×6.5×高さ3.5cm

飯尾京子 香炉「恵樹」 税込価格¥3,150,000
28.5×13.5×高さ22.5cm
28.5×13.5×高さ22.5cm

飯尾京子 香炉「青い鳥」 税込価格¥2,650,000
15×15×高さ15cm
15×15×高さ15cm

飯尾京子 ブローチ 税込価格¥289,000
K18、七宝、ルビー、エメラルド
K18、七宝、ルビー、エメラルド

飯尾京子 ブローチ 税込価格¥230,000
K18、七宝、エメラルド
K18、七宝、エメラルド

飯尾京子 ブローチ 税込価格¥135,000
K18、Pt900、オパール
K18、Pt900、オパール

飯尾京子 ブローチ 税込価格¥286,000
K18、七宝、トルマリン、ルビー、ダイヤ
K18、七宝、トルマリン、ルビー、ダイヤ

飯尾京子 タイタック 税込価格¥88,000
K18、七宝
K18、七宝

肖像写真は(社)日本ジュウリーデザイナー協会サイトよりの引用です
【 略 歴 】
・昭和54年 東京藝術大学美術学部工芸科卒業 安宅賞受賞 現代工芸展入選
・昭和55年 現代工芸展入選 フランス リモージュ国際七宝展入選(昭和57年・59年)
・昭和56年 アメリカ ウエストサイド メンバーショップショー入選 東京藝術大学大学院彫金科修了 青梅市天寧寺重要文化財仁王像眼部修復 アメリカ エナメルギルドウエストメンバーショー招待出品 国際七宝日本展 優秀賞受賞
・昭和58年 《遊》空間七宝展開催 以後隔年(ギャラリータカノ、青木メタル画廊他)
・昭和63年 《七宝の世界》展開催 愛媛県立美術館分館
・平成 元年 工和会展 佳作賞受賞 個展開催 三越松山 日展入選(平成2年)
・平成 3年 第一回日工会展新人賞受賞 《本七宝展》開催 銀座セントラル絵画館
・平成 4年 《本七宝展》ギャラリー銀鈴社企画展 日工会展入選
・平成 5年 日工会展入選 第34回URジュウリー新作展出品 ’93 THE ART OF JEWELLERY 入選 世田谷区美術館 伊丹市立工芸センター 日本ジュウリーデザイナー展出品(銀座和光 平成7年、9年、11年、13年、17年)
・平成 6年 THE ART OF JEWELLERY(Four Colors)入選 世田谷区美術館 THE ART OF JEWELLERY(美の力)出品 麻布工芸美術館
・平成 7年 THE ART OF JEWELLERY 出品 伊丹市立工芸センター ドイツ Email International 3 in Coburg 入選 伊藤賢治、飯尾京子二人展 ギャラリーゼフィール
・平成 8年 第37回URアートジュウリー新作展出品 日本橋高島屋 現代日本のクラフトとジュウリー展出品 ロサンゼルス アメリカ EXPOSITOIN“M”EMAUX ART LUNETTIERE 出品 フランス 飯尾京子とグループ七宝展 昇仙峡ロープウェイ七宝美術館(山梨県)
・平成 9年 スペイン国際七宝展 大賞受賞 受賞作品MCEG3(Contemporary Enamel Museum in Salou)コレクション エナメルズ‘97(米)入選 遊空間七宝彫金展開催 銀座鳩居堂
・平成10年 米 NCEG3国際七宝展 ボブ・リリー メモリアル賞受賞
・平成11年 仏 BOURGES国際七宝展批評家賞受賞 カナダ WATERLOO MASTER WORKS展招待出品 ハービンジャーギャラリー
・平成12年 スイス バレー・ド・ジュラ市後援“詩的な日本の七宝展”コーディネート
・平成13年 スペイン国際七宝展入選
・平成14年 スペイン バルセロナにて個展(FOCギャラリー)ワークショップ アート&クラフトスクールLLOTJA
・平成16年 スウェーデンJapan6開催(メタルムギャラリー)
・平成17年 スペイン Salou国際七宝展審査員特別賞受賞
現在(社)日本ジュウリーデザイナー協会理事
★遊空間七宝彫金展によせて★
七宝とは金属の胎にガラス質の釉薬を焼き付けたものです。鍛金の技法で銅や銀を加工したり、糸鋸で透したり、鑢で削ったり、七宝を焼き付ける前の作業の時にはイメージが拡がります。既製のの釉薬は原色が多いので、作品に併せて釉薬を酸化金属と、調合して焼成、乳鉢で粉砕、篩い別ける。色のイメージを整える。下地の釉薬を焼成後、細い銀線を胎に植線する。線を焼き付けた後、釉薬をのせ焼成を繰り返す。銀線がカーブに沿っていないと線は釉薬に引っ張られ曲がりデッサンがくるう。布海苔の量が足りないとせっかく色の構成を熟慮しながらのせた釉薬が炉の底へ落ちてしまう。多すぎると釉薬の発色が悪い。炉から出すタイミングを逸すると、銀線が溶けてしまう。やっと焼き上がっても、太い銀線は早く研ぎ出さないと、線の際にヒビが入ってくる。研石を数種類、名倉、朴炭、桐炭で研ぎをしていくと、艶が出て来る。ちょっと研ぎ過ぎて色が浅くなった。落ち込んでいる場合ではない。今度は彫金の仕事が始まる。どんな覆輪や摘みにしよう?ワックスを彫ろうかな?それとも模様を腐蝕で表現しようかな?よく制作時間を聞かれるが、答えられない。集中力をどれだけ持続できるかが問題だ。何年も気になっている言葉や、形、色合い等の断片がある。いつか、結びついて形になればいいなぁと思う。あああああああああああああああ飯尾京子飯尾京子~現代七宝作家列伝 vol.1 より再録
★飯尾京子~現代七宝作家列伝★
バックナンバー vol.1:2007年11月
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小川純一郎@クラフト小川ぎゃらりー小川
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