Angela Aki ; Live Report

2010年08月18日

阿波のMY KEYS (Tokushima, August 17th)

MY KEYS AWA









阿波踊りの興奮もまだ冷めやらぬといった感じの南国徳島。
アンジェラ・アキにとってデビュー5周年記念となる「ふるさと里帰りライブ」がおこなわれた。

会場に入ると、やはり席の上にはお約束の2色の封筒が・・・。
はいはい、またアレをやるんですね、今日は青と白ですかい。
本人の説明によると、渦潮とうどんをイメージしたとか。

場内にはスーパートランプとおぼしき曲が流れている。その後も耳をそば立てていると、U2やスティーリー・ダンなども聞こえてくる。
こりゃ、何のつながりじゃ?

すると今度はモトリー・クルーも聞こえてきた。たしか"Home Sweet Home" だよなあ。そうか、生まれ故郷の徳島にちなんで、タイトルに"Home"を含む曲を揃えたんだ。それが終わると、サイモン&ガーファンクルの"Homeward Bound(早く家に帰りたい)"が続いた。これで間違いないと確信した。

SEの音がひときわ大きくなり、ステージ右手よりアンジーが登場。お約束のナンバーTシャツ、今日は大きく「92」だ。お国入りに引っ掛けているのだろうか?そんなベタな?いやいや、彼女の場合それは充分にあり得る。大阪城ホールの時は「24」だったし。

冒頭、キャロル・キング作"Home Again"のイントロから入る。今回はとにかくHomeにこだわっているようだ。ということは、最後のシメはあれしかない、よしよしこれで安心して聴けるぞ。

今年でデビュー5周年になるけれども、音楽を志してからは15年になる、今年はいろんな意味での出発の年だと考えているので、今日は自分の原点の地で原点に帰るライブをする、と宣言。ステージの上にはピアノひとつ、たしかに原点のスタイルだ。

Rain

デビューした年にFM徳島および岡山で『ちょっとハーフタイム』という番組を持っていた、リアルタイムに聴いてくれてた人いる?と言われたので、勢いよく手を挙げたら、自分を含めてたったの2〜3人だった。『ちょっと寂しいリアルタイム』になってしまい、がっかり。

TODAY
愛の季節

4曲目はお約束の「勝手に英語でしゃべらナイト」のコーナー。
今回はジョン・デンヴァーの『カントリー・ロード』だった。
エンディングに『赤とんぼ』のフレーズを入れたりして、ちょっと粋なことをする。ジャズではよく使われる手法だ。いつか4ビートのピアノ・トリオ作品をリリースして欲しいよねえ、ダイアナ・クラールみたいにボーカルも入れて。

今は東京に住んでいるが、時々無性に阿波弁を喋りたくなる。そういう時は同郷であるチャットモンチーの居場所を捜し出して、阿波弁ガールズトークに花を咲かせるという。そばに阿波弁を喋る人が居ない時は、『手紙』を阿波弁ヴァージョンに変えてひとりで唄っているという。

♪今 負けなさんな 泣きなさんな 消えてしまいそうな時わぁ〜♪
♪おまはんの 声を 信じ歩けば いいんじょ〜♪

たしかに
輝く人
ファイター

実家の近くに四国八十八箇所霊場の第一番札所があり、外国人が時々訪れていたが、外国人に慣れていない地元のタクシー運転手が、訳も分からずアンジーの実家に彼らを下ろすので、やむなくお母さんがそこまで連れて行っていたという話や、駅前のデパートでリカちゃん人形を買ってもらった時、妹が選んだアイススケートのリカちゃんが羨ましくて、彼女の居ない時にこっそり遊んでいたら、首が取れてしまったという話、など相変わらずトークが炸裂。

アリーナ席のちょうど真ん中あたりに親族席がセッティングしてあり、その最前列にお父さんと妹さんが座っておられた。昔話が出ると妹さんが懐かしそうに頷いていたのが印象的だった。お父さんは照れくさいのか、憮然とした表情のまま。アンジーは明らかにそちらに向かって喋っていたのに。

さくら色
Will You Dance?

今度のアルバムは、ジャニス・イアンの住むナッシュヴィルでも録音した。自分で言うのもなんだが、とても素晴らしい作品になった、とニューアルバムについて語る。英語詞が半分だから、世界を視野に入れた最初の作品ということになるのだろう、我々も期待しているぞ。

Somebody Stop MeOne Melody

ぶっちゃけ、前半はあまりノリがよくなかった。久しぶりのライブだし、目の前に親族がたくさん居るので、リラックスできるまでに少し時間がかかってしまったのではないかと思う。しかし、この2曲を境にグッとレベルが上がった。ここが今回のハイライトだったと思う。

This Love

Every Woman's Song

弾き語りライブではいつも新曲を披露してきたので、今回も新曲をやります、と言って唄ってくれた。ジャニス・イアンとのコラボだという。映画のテーマソングのようで、美しい作品。もちろんアレンジ次第なので、CDではどういう風に仕上がっているか、早く聴いてみたい。

ANSWER
MUSIC

これでひとまずは終了。しかし、この後に特別ゲストが控えていることを、あるスジから聞いていたので、彼らの登場を待った。しばらくして聞こえてきたのは、阿波踊りのお囃子。何と本物の「連」が場内に入ってきた。我々の目の前を踊りながら通り過ぎてゆく。これには感激した、大阪の時の くいだおれ太郎 とはえらい違いじゃ(毒)

手紙 〜拝啓 十五の君へ〜
HOME

もうシメはこれしかないだろう。『HOME』を唄う前に、深イイ話。

アンジーが徳島に住んでいた頃、お父さんはしばらく岡山に単身赴任していた。今のように高速道路も瀬戸大橋もない時代、片道5時間もかかるのに、週末だけは家族と過ごすために帰ってきてくれていた。「これまで言えなかったけど、お父さん、ありがとう。」そう言いながら、アリーナ席のお父さんに向かって深々と頭を下げた。隣の妹さんを見ると、そっと涙を拭っていた。

今回のライブの最大の目的、それは お父さんにありがとうを言うことだったのかもしれない。


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2010年04月19日

Angela Aki LIVE at Hankyu Nishinomiya Gardens

スノーシーズンも終わったというのに、日曜日の朝6時に起床。
前の晩はなかなか寝付けなかった。「遠足前日の小学生か!」と、自分にツッコミをいれながら、朝まで何度も寝返りをうつ。
年末の武道館に行かなかったので、アンジェラのライブは昨年7月26日のANSWERツアー広島公演以来、実に9ヶ月ぶりなのだ、仕方あるまい。

午前7時、カーナビをセットし出発。阪急西宮ガーデンズまで170kmのドライブだ。予想していた神戸市内の高速渋滞はなく、あっけないほどスムーズに流れたので、午前9時には目的地(アンジェラーならFinal Destinationと言う)に着いてしまった。

POSTER1

POSTER2

 

 

 

 

GARDEN2

 

 

 

会場入口には既にもう100人以上の行列ができている。すぐにでも並びたかったが、そうするわけにはいかない。会場に隣接するHMVでアンジェラのニューシングル「輝く人」を購入しないと、ライブ特典「オリジナル輝くピックストラップ」がもらえないのだ。徐々に増え続ける行列を横目に、HMVの開店時間をじっと待つ。

HMVから帰ると、行列していた人たちは場内に誘導されていた。屋上庭園の真ん中に木の葉形のステージがあり、その前が階段状の客席になっている。席はもうほとんど埋まっていたが、奇跡的に6列目に空席を見つけ、なんとか潜り込ませてもらう。

やれやれこれでひと安心、とは言ってもまだ午前10時過ぎ、アンジェラの登場まで5時間もある。とりあえず12時からのガーネット・クロウにちょっとだけ期待して楽しむ。ふ〜ん、もう10年もやってるのか、ふ〜ん、名探偵コナンの主題歌も歌ってたのか、ま、頑張ってくださいな、としか言えないけど。

朝から並んでいた人たちには彼らのファンも多かったようで、彼らのライブが終了すると階段席はスカスカになってしまった。すかさず4列目に移動。ステージの向こうに眼をやると、広場にはかなりの人垣ができていて、そこから少しずつ観客が補充されるので、あっという間にまた階段席はギシギシの状態に戻った。

午後2時を過ぎる頃になると、人の波はどんどん膨れ上がり、ガーデン内は入場禁止に。さらに、向かいのビルの屋上にも人が鈴なりになっている。そこからじゃ豆粒くらいの後ろ姿しか見えないだろ、とツッコミを入れつつ、アンジェラの人気がかくもホットになったことが素直に嬉しかった。

開演30分前、そろそろリハーサルがあります、というアナウンスがあった直後に、通路から黒縁眼鏡に長い髪、Tシャツを着た人が出てきたので、一瞬会場に緊張が走った。しかし、よく見ると三脚を持ったカメラマンの男だったので、大きな溜息と失笑に変わった。本人はキョトンとしていたが、仕込まれたネタじゃないかと思うくらい絶妙なタイミングだった。

さて、やっと本当のリハーサル。久しぶりに見るアンジェラは、気のせいか少し痩せたように思えた。4列目なのにかなり近い。2005年10月10日、彼女がメジャーデビューした直後に大阪中ノ島の国立美術館でおこなわれたフリーライブの時の感覚が甦る。

http://blog.livedoor.jp/crazy_about_angela/archives/50339032.html

彼女も同じことを感じたようで、ステージに立つなり「うわっ!近っ!なんか、忘れてたわ私、この感覚。」と言っていた。

ピアノの前に座るなり、いきなり弾きはじめたのは、「HOME」のイントロ。わかっている人たちからは自然と拍手が起こる。彼女もその拍手に身をゆだね、気持ちよさそうに唄う。リハーサルとはいえ、かなり気持ちの入っていることが伝わってくる。

次に弾きはじめたのは、「Rain」だった。サビだけとはいえ、文句なしの名演。「あんまり唄って雨が降っても困るから。」と言いながら途中まで。う〜ん、やっぱりフルで聴きたかった。いつ聴いても名曲にかわりはないな。

続いて、「手紙」のイントロを弾くが、ミスタッチしてしまう。場内から笑いがこぼれたので、「(まだ)リハ、リハ!」と笑いをとる。つい気持ちを入れ過ぎ、「あ、いやだ、リハなのに・・・」と言ったくらい本番さながらのリハだった。

本番は「サクラ色」からスタート。やはりこの時期これはハズせないだろう。ピンクのハンカチを振っている人は、さすがにいなかった。よかった、よかった。

2曲目は「手紙」、この曲がなければ今回の「輝く人」も生まれなかったということで、これも妥当な選択。久しぶりに聴くとこれまでと少し違った印象を受け、合唱課題曲であったことを忘れそうになった。

そして、楽器をギターに持ち替え、この日のメインである「輝く人」だ。さあ始まるぞ、と身構えていると、「あの・・・    すみません、ピックはどこ?」とタイムリーなボケをかましてくれる。これには大笑い。ストリングに挟んであったのに気が付かなかったようだ。

気を取り直して、唄い始める。いや〜、素晴らしい!思わず目頭が熱くなった。ギターのパフォーマンスも言うことなしで、末永くアンジェラの代表曲になるだろう。カーラ・ボノフやカーリー・サイモンが唄っていてもおかしくないくらいのユニバーサルなレベルの名曲だと思う。ぜひ英語詞をつけてワールドワイドに発信してほしいものだ。

今回、新曲にギター弾き語りを選んだのは、正しい選択だったと思う。キャロル・キング、ジャニス・イアン、サラ・マクラクランなど、優れたシンガーソングライターは、皆ギターでも弾き語っているからだ。
もうアンジェラは彼女達と並ぶ存在になった、そう確信させてくれる有意義なライブだった。

ライブ特典のオリジナルピックストラップ。
金色に輝いております。裏にはサイン入り。
PICK1PICK2





Karla Bonoff   " The Water Is Wide "


Carly Simon   " Anticipation "


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2009年08月04日

Angela Aki Concert Tour 2009 ANSWER ( Hiroshima, July 26th. )

一夜明け、前日のアンジー岡山公演の興奮も冷めやらぬまま、私と東京のM-Bさん、京都のMさんは、名古屋のN.K.さんの車に同乗させてもらい、一路広島を目指した。

年齢も性別も職業も居住地もまったく異なる4人が、アンジーという鍵(key)で繋がって、Final Destinationに向かっている。アンジーが居なければ、おそらく出会うことなどなかっただろうと思うと、この不思議な縁に感謝せずにはいられなかった。

昨晩のオフ会に続き、車中ではアンジーの話題で大いに盛り上がる。と言っても、その時聴いていたのはDuffyなんですけどね(苦笑)
皆それぞれにアンジーに対する熱い想いがあり、彼女の「音楽」の良き理解者であることが再確認できて、実に有意義な時間だった。

出発時はまだ小雨であったのに、車中の音楽がBen Foldsになった頃から雨足が強くなってきた。そして、高速道路を降りた途端、バケツをひっくり返したようなドシャ降りになってしまった。私以外の3人は武道館公演を経験している。彼らが口を揃えて言うに、「最初の武道館公演を思い出した。」と。やはりまだアンジーの雨女伝説は健在であったようだ。

インターチェンジで地元広島のYさんと落ち合い、ひとまず名物のお好み焼きを食べに行く。Yさんの車に先導され、車一台がやっと通れるような超狭い路地に案内される。どう見ても店などなさそうな住宅街の中にその店はあった。
良く磨きこまれた鉄板の後ろには、奥田民生のサイン入りポスターとともに、先ごろ麻生首相に造反したN川元幹事長と店主が一緒に写っている写真も貼ってある。えっとディープな店ぢゃの。

HIROSHIMA1牛玉そばダブルをオーダー。
イカ天を追加するのを忘れてしまったのが悔やまれる。




店を出ると、いつの間にか車中の音楽はアンジーに換わっていた。依然として外は大雨。予定の市内観光は中止して、ライブ会場である厚生年金会館のカフェでお茶しながら、まったり開演時間を待つことになった。

カフェで使われているコースターを見て、全員が驚嘆の声を上げた。

HIROSHIMA2このキャラって、あのコーナーのアレじゃないか。楽屋でも気付いて騒ぎになっていたに違いない。






雨が小止みになった時を逃さず、楽屋口のツアートラックを見に行く。表と裏とで違う画になっている。

HIROSHIMA4HIROSHIMA3






広島厚生年金会館は、見るからに音のよさそうなホール。実際、ライブが始まると、それが間違いじゃないことが確認できた。

開演前から、手拍子したり、「アンジー!」と呼びかけたり、かなりテンションの高い広島のファンたち。個人的には、開演前に騒ぐのは好きじゃないが、結果的には、これがアンジーに火を付けたようだ。この夜の彼女は1曲目から異常なテンションで、そのまま終演まで神がかり的なパフォーマンスを観せてくれた。「今日のライブは、このツアーで3本の指に入るくらい素晴らしいライブだった。」と語ったのは、決して社交辞令ではなかったと思う。

それだけに、前日の岡山とセットリストもMCも、まったく一緒だったというのが、もったいないような気がした。もちろん、同じ曲でも出来の良し悪しがあるから、セットリストが同じでも楽しめないことはないが、「今日はコンディションがいいから、普段は演らない曲を演ってみようか!」みたいな、ライブならではのノリがあってもよかったのではないかと思う。

■■


岡山公演との違いを箇条書きにしてみると・・・

1)広島の方が「ダリア」で泣いている人が多かった。
これは、広島の人が涙もろいということではなくて、それだけアンジーのパフォーマンスが情感のこもった素晴らしいものだったということだ。

2)Perfumeネタが、岡山より一言だけ長かった。
もう少しふくらませてもよかったのになあ。たとえば、沖山さんがヴォコーダーで「ポリリズム」のサワリを演るとか。

3)場違いな人が一人居た。
アンジーが、「厚生年金会館で演奏するのは2回目?、いや3回目だったかな?」と、フロアに向かって訊いた時、「2回目!」と答えていた男のTシャツの背中には、大きく「VAN HALEN」の文字が。
おにいさん、そりゃないだろ。

4)沖山さんの眼鏡は、かつて仕事で広島を訪れた時に、商店街の眼鏡店で買ったということがわかった。

5)沖山さんは、これまで何度も広島を訪れているのに、まだ一度も宮島に行ったことがないということもわかった。
これについては、アンジーが、「え〜!信じられない。私なんか、もう10回以上行ってるのに。」と突っ込んでいた。

6)関西弁では、「大きい」が「おっきい」となり(”お”にアクセント)、沖山さんのニックネームと同じになることがわかった。

フロアからは以上で〜す。


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2009年07月27日

Angela Aki Concert Tour 2009 ANSWER  ( Okayama, July 25th. )

昨年10月のFCライブ以来、実に9ヶ月ぶりとなるアンジーのライブだった。ツアーが始まってもう3ヶ月以上にもなろうかというのに、訳あって今まで参加できずにいたのだ。

彼女にとっても久しぶりとなる、第二のふるさとでのライブ、何としても行かなくてはならなかった。
そんな私と気持ちを同じくする同志たちが、東京から、名古屋から、京都から、神戸から、そして徳島から、続々と集結してくれるのが嬉しかった。

実は、前回の岡山でのライブ、某ビッグネームと日程がカブッてしまい、ショボいホールで演らなくてはならなかったので、次こそは音の良いシンフォニーホールで、というのは悲願だった。
Hall

その思いがやっと叶ったこの日、ホールを前にして鼓動が高鳴るのを抑えきれなかった。
アンジーも同じ気持ちであったに違いない。

 




ステージ上にはアーチ型のライティング・セットが組まれている。
それを見て、思わずRAINBOWの電飾を連想してしまったのは、私だけではあるまい。



これまでのアンジーのライブに比べ、オーディエンスの年齢層がググッと下がり、小学生や幼児の比率多し。ピアノ教室の発表会か?と、心の中で突っ込みを入れる。
(すみませんね、ピュアなハートを失ってて・・・)

Black Glasses をイントロダクションとしてメンバーが登場。

たしかに
すぐに場内はオールスタンディングに。これはもうお約束かな。

Knockin' On Heaven's Door
沖山さんと村石さんのコーラスが素晴らしい!
アンジーもこの唄を完全に自分のものにしており、ディランのテイストなど微塵も感じられなくなっているのは見事だ。
CDはほとんど聴かないが、これはまったく別物と言っていい。

Final Destination
このドライブ感がたまらない。
またまたコーラス隊がいい仕事をしてくれている。

HOME
ここで唐突にこの曲。ほんとに唐突過ぎて、声を上げそうになった。
パフォーマンスそのものは秀逸で、これまで何度となく聴いてきた、どの「HOME」よりもグレードアップしていたのに、流れとしてしっくりこなかったなあ、というのが正直な感想。

心地良過ぎたのか、まわりの子供たち、ここで何人か寝てしまう。

アンジーが登場してすぐ、お約束として、「私のライブ、今日が初めての人?」とオーディエンスに訊ねる。この日は初見の人が半分くらいいて、アンジーのふるさとなのにそんなに?と、私はかなり落胆したのだが、ライブ後のオフ会で皆が言うには、他の会場では7割〜8割の人が初見らしく、岡山はまだ少ない方だと。
それを聞いて少し溜飲を下げたが、いずれにしてもまだまだアンジーのライブに初めて足を運ぶ人はたくさん居るわけで、「HOME」をここで演るのは、そういう人たちに対する名刺替わりなんだろう、そう思うことにした。

Hey Jude
恒例のあのコーナー、今回はこの曲がテーマだ。
アンジーが絶対にやめる気はないと言うから、あのコーナーのことを否定するつもりはないけど、尺が長過ぎると、それまでのパフォーマンスの余韻が薄れてしまうし、子供たちも置いていかれてむずかり始めていたので、もちっと尺を短くお願いしますね、次からは。

Again
前のコーナーでやや沈滞した空気を一気に吹き飛ばしてくれる爽やかなナンバー。
・・・なんて、大貫憲章みたいなことを言ってみたりして。

黄昏
ステージ上にアップライトベースが置いてあればこの曲、なければ「リフレクション」ということのようだ。今回は入場してすぐにアップライトベースが見えたので、アンジーには悪いが、内心ホッとしていた。オーディエンスが夏休み仕様だったので、「リフレクション」の方が盛り上がるだろうが、やはりここは「黄昏」でなきゃダメだ(きっぱり)。

レクイエム
曲に入る前の、「いつの日が人生最後の日になるかわからないから・・・」というアンジーの言葉が、ズシッと胸に突き刺さる。

パフォーマンスは、もう「すごい」なんていう陳腐な言葉では表現できないくらいのスケール。アンジーにしか創れない世界、演奏者も観客も一緒にトランス状態に陥ってしまう。これほどのパフォーマンスを観せられるミュージシャンが、我が国に何人いるだろう? 

今回アンジーのライブに来てくれた人たちにお願いしたい。感想を訊かれたら、「トークが面白かった」とか、「見た目と中身のギャップが大きくて驚いた」とか、そんなどうでもいいことは伝えなくていいから、「レクイエムって曲、絶対にライブで聴いてみて。」と答えてほしい。

Rain
嵐が過ぎ去り、しとしと雨に変わって、空から一筋の光明が差し込んできたような、そんな感じにさせてくれる、最適の選曲だった。

ダリア
「Rain」と同じ、アンジー自身が体験した哀しい恋愛体験に基づいた唄である、という前振りの段階で、すでに何人もがハンカチで眼を押さえている。そして、唄いはじめると、あちこちですすり泣きが聞こえるようになった。せつない歌詞を情感たっぷりに唄い上げるアンジー。唄い終わった後も、うつむいて手で顔を覆ったまま動こうとしない。泣いていたのだ。

レクイエム〜Rain〜ダリアの3曲が今回のハイライトだろう。
この3曲だけでも、ライブに足を運んだ価値は充分にあった。

サクラ色
ワシントンD.C.時代の辛い思い出を時間が解決してくれて、やっと過去と冷静に向き合えるようになった今の自分がある、という意味でこの位置にセットされたのだろう。この曲が入るとしたら、ここしかない。
しかし、タイアップとは恐ろしいもので、この曲を聴いても、私は小学校の入学式しか眼に浮かばない。武道館に一度も行けていないから、それはもう仕方が無いんですけどね。

あえて非難を覚悟で極私的意見を述べさせてもらえば、ここは「Our Story」を選んでほしかった。
ANSWERツアーなのに、アルバムで最も光っているこの曲、そしてアンジーのピアニストとしての力量が最も良く発揮されているこの曲を、なぜ一度も演らないのか、それがとても不思議だ。本編で演らないなら、アンコールの2曲目、最後のシメでもよかったのに。
ま、あくまでも極私的意見ということで、スルーしてください。

ファイター
村石さんの「カッ・・・ カッ・・・」というスネアワークが非常に効果的な名曲。沖山さんのウネるようなベースも、いいスパイスになっている。この曲もライブで聴かなきゃ本当の良さはわからない。

ANSWER
今回はこの唄の「足してそれを2で割ると」に引っ掛け、ライブで訪れる先々の名物を「ご当地方程式」という形で唄うのが、お約束になっているようだ。
今回は岡山ということで、吉備団子と後楽園だった。

手紙〜拝啓 十五の君へ〜
先ほどまでイビキかいて寝ていた子供たち、トークについて行けなくて退屈そうにしていた子供たちも、ようやく自分たちの出番が来た、とばかり唄いはじめる。そして、その家族の様子をビデオカメラが追っている。
まさか、またDVD出す気じゃ・・・? それとも、またドキュメンタリー放送? など、いろんな大人の事情が頭の中を駆け巡り、集中できなかった。

(Encore)
今すぐKiss Me
つい先ごろ、リンドバーグ活動再開のニュースがあったばかりなので、このコーナーはこれしかないだろう。何か仕掛けてくるかなと思ったが、そのまま唄っておしまいだった。

自分にも似たようなタイトルの曲があるんだから、いっそ合体させて、「今すぐKiss Me Good-Bye」にすれば面白かったのに。

♪いますぐ きぃ〜〜〜っすみぃ ぐうっばぁ〜〜〜い♪

なんて、どうよ?

This Love
この曲でファンが一気に拡大したのだから、最後のシメはやはりこれに落ち着くのだろう。しかし、蒸し返すようだが、ここを「Our Story」にすれば、驚嘆と賞賛の嵐の中で終われたんじゃないかと、今でも私はそう思っている。これまでにこだわるより、これからにこだわったエンディングにした方が、次のステージにつながると思うから。

楽しい時間は、いつもあっという間に終わってしまう。
外に出ると、でかいツアートラックが停まっていた。

ADこれこそが、押しも押されぬビッグネームになった証だ。

 




アンジェラ・アキというアーティストにとって、CDに収められた音源は、単なる模範解答のようなものだと思う。ライブに足を運べば、良い答えはもっと他にたくさんあることがわかる。しかも、ライブを重ねるたびに、その答えはどんどん良くなってゆくのだ。

アンジー自身も言っている。「私はライブでCDの再現をしようとは思わない。ライブでしかできないこと、このメンバーでしかできないことをします。」、と。
その通りだ。これだけ意識の高いアーティストは滅多に居ない。

今回強く感じたのは、アンジーに良い意味での余裕が出てきたな、ということだった。自信がなければ余裕は生まれてこないから、これは確固たる自信が定着していることの証なのだ。ますます「プロ度」の上がった彼女を見て、本当に嬉しくなった。

■■


さて、ライブが終われば、もうひとつの楽しみが待っている。田町の「卜伝(ぼくでん)」に移動してプチ・オフ会だ。美味しい韓国料理を食べながら、あーでもないこーでもないと与太話に花が咲く。内容は過激すぎてここには書けないので、ご想像にお任せします。
BOKUDENCircle

 

 





明日は私を含めた4人で広島に突撃だぁ!


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2008年10月15日

Angela Aki My Home Tour 2008 in Tokyo (October 11, 2nd session)

非のうちどころのない、本当に素晴らしいライブだった。
愛のガソリンタンクは、一気にハイオク満タンになった。

今回はファンクラブ限定ライブということで、ファンからのリクエストによってセットリストを決めるという新しい試み。当然、会場ごとにリクエストは異なるわけで、セットリストもかなり変えていたようだ。ファンにとっては実に嬉しい企画だ。

ちなみに、私がリクエストしたのは、「Santa Fe」「We're All Alone」「Surrender」で、どう考えても演ってくれそうにない激レアな選曲だったが、いざフタを開けてみると、この中から2曲も演ってくれるという信じられない展開。これは、アンジーからの「Keep On Dreamin' 」というメッセージだったのだろうと勝手に解釈している。

例によって土曜日午前中いっぱい仕事をし、何とか午後6時前に会場となるZepp東京に到着。
すでに会場前にはすごい人だかりができている。その中に見慣れた顔を何人か見つけ、挨拶を交わす。

Zepp 1

Zepp 2

 

 

 


実は、前回の大阪に引き続き、今回もあるミッションを託されていた。
今度はフランスのファンから、アンジーへのメッセージとカードが送られてきており、それを彼女に届けなくてはならなかったのだ。
とりあえず入場してから、アンジーに渡してくれそうなスタッフを探そうと考えていたら、「A&Rの大ちゃん」こと佐藤さんの姿が見えた。ロビーの喫煙所で、一般客に混じって普通にタバコ喫っておられましたけど(笑)。事情を説明すると、快く引き受けてくれた。いい人だ。

会場は、前半分が椅子席、後ろ半分が立見席となっており、概算で1000人くらいしか容れていなかったように思う。入った途端、2年前のZeppがフラッシュバックした。

場内には、アンジーのライブには珍しく、ジャズが流れている。ピアノトリオなので、おそらくアンジーの趣味なのだろう。彼女はワシントンD.C.時代、ジャズピアノを学んでたらしいから。

開演間際となり、セロニアス・モンクの「ブルー・モンク」に誘われて村石さんと沖山さんが登場。少し遅れてアンジーも登場するが、なぜかピアノの方には向かわず、センターのスタンドマイクの前に立った。ローディさんがアコースティック・ギターを彼女に手渡し、それを抱える。なるほど、予告通り今回はギターも弾くということなんだ。

Rain (Guitar Version)
サンバーストのアコギを抱えてステージ中央に立つ姿は、彼女の敬愛するサラ・マクラクランを髣髴とさせる。この日のハイライトとも言えるパフォーマンスに、思わず全身の鳥肌が立った。
サビに入ると沖山さんがコーラスで参加。まんまジューシィ・フルーツじゃん!
(何のことかわからないヒトはこちらを参照してください)
♪wash away...  wash away...♪ というアレンジもカッコいい。

Final Destination
この曲を早くライブで聴いてみたかったんだ。もうサイコー!

友のしるし
こういうゆったりしたブルージーな曲でアンジーの持ち味が最もよく出ると思う。村石さんのブラッシュ・ワークが冴える。
文句なしの名曲、文句なしの名演。

「18の時に音楽を志して、それ以来10年間で500曲くらい創ったんだけど、そのうちの4分の3は英語の曲なの。次に演奏するのは、そんな頃に創った曲です。」

Santa Fe
この曲を演奏するのは、2006年のJ-WAVEライブ以来2年振りだ。私を含めて、熱望しているファンは多いのに、なかなかライブでは演ってくれないので、歯がゆい思いをずっと抱いていた。これまでの欲求不満を一発で吹き飛ばしてくれる名演に、大声で「ありがとう!」と言いたかった。

「生まれ変わることができたら、今度は何に生まれたい?って訊かれたら、私は絶対、タイガー・ウッズって答えるの。」

奇跡
「実はこの曲が今日最もリクエストの少なかった曲なんです。つまり・・・ 一番人気のない曲!」と、アンジーが少しふてくされ気味に言ったので、場内思わず苦笑。

Still Fighting It
フジ・ロックに出演後、ベン・フォールズがアンジーに逢いに来て、「君が僕の曲を完成させてくれた。ありがとう。」と言ってくれたのがとても嬉しかったと話す。もうこの曲は既にアンジーのものになっている。

We're All Alone
イントロを聴いて、キターッ!! と思ったので思わず拍手したら、演奏が終わってからこう言ってくれた。
「イントロを弾いた時に拍手してくれたのがすっごく嬉しかった。」
オーディエンスに対するこういう気配りもまた嬉しいのだ。

「リクエストしてくれたのは、・・・さん、・・・さん、Kenさん。」
わお!名前呼んでくれた!チョー嬉しい!


Reflection
レゲエ調の新曲。かなり無理があるかな?
♪一生一緒にいてくれや♪・・・ みたいな。

ダリア
どんな恋愛にもシンボルとなるものがあるという話。
お金は無いが勢いだけはあった若い頃、ある男性を好きになって、一緒に住むようになった。ダイニングテーブルを買うこともできなかったので、食事は床に座り込んで食べていた。ある日、彼が真っ赤なダリアの鉢植えを買ってきて部屋に飾ると、殺風景な部屋がとても華やいで見えるようになり、毎日その花を見ては癒されていた。貧しくはあったが、楽しい日々だった。
しかしその後、彼は自分の元を去ってゆくことになり、ひどく辛い思いをした。それ以来、ダリアの花を見る度に胸が締め付けられるような気持ちになった。
実は、ダリアには「優雅」と「移り気」という二つの花言葉があるということを、ずいぶん後になってから知り、愕然としたという、アンジー自身の体験を唄っているらしい。
これはもう涙腺直撃必至の美しいラブソングだった。

宇宙
鬼気迫る演奏、この3人じゃないとできないパフォーマンスだ。
何度聴いてもいつも唸らされる。

ハレルヤ
やっぱりこういう曲調で彼女の持ち味が最も良く発揮できると思う。

This Love
この日最もリクエストの多かった曲らしい。おそらく、この曲でブレイクした頃にファンになった人が非常に多いのだろう。

大袈裟に「愛したい」
この曲がアルバム『Home』に収録された経緯を話してくれた。
これまでアンジーには、「好きだ」とか、「愛してる」とかをストレートに伝える唄が創れなかった。そこで、人に聴かせる目的じゃなく、自分が唄って満足する目的でこの曲を創った。アルバム『Home』への収録曲を選考する際、デモテープを持って行き、「あの、こんなんありますけど・・・」と言ってスタッフに聴かせたら、大好評だったので、収録が決まったという。
アンジーの曲の中でも5指に入る名曲だと私は思っているので、久しぶりに聴けて、とても嬉しかった。

(Encore)
サクラ色
手紙 〜拝啓 十五の君へ〜


何度でも言おう、本当に素晴らしいライブだった。
ライブ終了後、我々は満面に笑みをたたえ、足取りも軽く、オフ会の開かれる新橋へと向かった。そこで満足の美酒に酔いしれたのは言うまでもない。

■■

 


さて翌日、実はもうひとつ、大切なライブがあった。
朝起きてから、まずは神田へ。

Soba久しぶりに「藪そば」の蕎麦を食す。
いつも変わらず実に旨い。
しかし、一緒にたのんだ かき揚げ が200円値上がりしていて、しかも量が2割減って、どゆこと?



まあ、このご時世だ、仕方ないか、と自分を納得させて、淡路町から地下鉄に乗り、銀座方面へ。
根っからの新しいもの好きなので、H&Mに向かうが、既に長蛇の列ができていて、1時間待ちとのこと。一気に戦意喪失し、今回は見送ることに。
大好きな文具のワンダーランド、伊東屋で時間を潰すという選択肢もあったが、昨日のZeppでのスタンディング疲労が腰と足とにきていて、ひとまず娘のマンションで昼寝することにした。歳はとりたくないねえ。

昼寝で体力回復してから、この日のメイン・イベントの開かれる ちとから(千歳烏山)へと向かう。

7bitz 1
実に33年ぶりの ちとから。
あまり変貌していなかった。

駅前の繁華街を抜けてしばらく歩くと、「marru」というレストランがあり、そこでライブがおこなわれることになっていた。

7bitz 2アンジェラーの よっしー。。さんがプロデュースする7bitz(ナナビッツ)のライブ。
この日はフルバンドではなく、ピアノとギターをバックにnanaさんが唄う。もちろん、nanaさんもアンジェラーなので、オリジナル曲に加えて、アンジーの曲のカバーも何曲か唄ってくれた。あ〜、癒されるぅ・・・。


7bitzに関する詳しい情報はこちらを参照してください。


東京でゆっくりしついでに、翌日は石釜ピッツァを食べに行く。

ISOLA 1白金台6丁目の「ISOLA」

今は支店がたくさんできたようだが、ここが1号店。
白金台駅から外苑西通りのなだらかな坂を下りながら、両脇のセレブな町並みを眺めて歩くのも楽しい。

 

ISOAL 2薪と石釜という昔ながらの方法で焼いてくれるのが大きな魅力なのだ。

 

 


ISOLA 3ISOLA 4

 

 

 


いやもう・・・言うことなしの美味しさ。額縁が香ばしい!
ブラッド・オレンジ・ジュースもたまらなく美味しい。

ISOLA 5そして、パンナコッタ。
これもたまりませんわ。







実に濃い、そして充実した3日間だった。
心も満タン、お腹も満タンで東京を後にした。

アンジーありがとう!  7bitzありがとう!

■■


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2008年09月09日

浪花のMY KEYS (Sep. 7th 2008, Osaka)

今年1月の倉敷以来、8ヶ月ぶりのライブである。前日は遠足を翌日に控えた子どものように、ドキドキして眠れなかった。

ライブは6時からだが、早めに出かけて阪神デパート地下のイカ焼きを購入。やっぱりこれを食べないと大阪に来た感じがしない。昼食をご一緒する約束のmista-boneさんにもお土産として持って行ってあげることにする。彼はインディーズ時代からのアンジェラ・ウォッチャーで、いち早く彼女の才能を見抜いたスルドい人なのだ。

HRC 1待ち合わせ場所は当然
ハードロックカフェ大阪。

 

 

HRC 2

フロントのディスプレイはKISSとオジー・オズボーンだ。ここで昼食をとりながら、まったりと開場までの時間を過ごす。









「今回もステージが回転するのかなあ?モトリー・クルーみたいに、縦方向にも360度回転するといいね、ピアノごと。しかも客席の方にせり出してきたりして。」
「村石さんと沖山さんを呼んで、「宇宙」だけで1時間くらい演ってくれないかなあ。「Santa Fe」と2曲だけで2時間でもぜんぜんいいけどな。」
などと、馬鹿話をしながら時間をつぶすのが楽しい。

実は今回、私はあるミッションを託されていた。
アンジェラの人気はヨーロッパでもかなりのもので、あちこちにファン同士のコミュがあり、特にスペインとフランスのそれは熱い。
彼らは日本語の歌詞をまずローマ字に直して唄い、さらにそれを英語に翻訳して意味を把握するという楽しみ方をしている。新曲がリリースされるやいなや、驚くほど早くそれらのプロセスがなされるので、いつも感心させられる。ヘタをすると、雑誌への掲載情報やTVへの出演情報など、こちらより早くつかんでいたりして、その熱意には本当に頭の下がる思いだ。

ところが、彼らには共通の悩みがある。ファンクラブへの入会は日本在住の者に限られているし、AKILANIの住所も明らかにされていないから、アンジェラとコンタクトをとりたくてもとりようがないのだ。
仕方なく彼らは日本のファンサイトにアクセスしてくる。もちろん、私のサイトにもアクセスしてきて、いろいろとやり取りしている。アンジェラに世界を目指してほしいから、DVDを送ったり、雑誌のコピーを送ったりしてるんですよ、アンジェラ。

そしてある日、スペインからTシャツとメッセージが送られてきた。それをこのライブでアンジェラに届けなくてはならなかったのだ。

いつもならば開場前に高橋マネージャーかA&Rの大ちゃんを見つけて、アンジェラに渡してくれるよう頼めばいいのだが、今回は彼らがなかなか見つからない。あと20分で開演なのにどうしよう、と困っていると、すでに大ちゃんを見つけてプレゼントを渡していたakoさん、ちはやさんが、関係者用受付に荏原健太さんとRyokoさんが居るから、彼らに頼めばいいんじゃない?とおしえてくれる。この二人はアルバム『TODAY』でバックコーラスを努めていることで、アンジェラーならば知らぬ者はいないのだ。

健太さんに近づき、怪しい者ではないことを説明して(その時点で充分怪しいんだけど)、プレゼントを渡してくれるようお願いする。健太さん、実に快く受けてくださり、ホッと胸を撫で下ろした。地方在住なので、なかなか彼のライブには行けないが、いつかぜひ行こうと心に決めた。

JO HALL 1JO HALL2

 

 

 

 

場内に入ると、シートの背に黒と黄色の2つの封筒が入った袋が貼り付けてある。例によって封筒には、「私が言うまで開けないでネ!」の文字が。はいはい、わかってますよ、今回もまた「英語でしゃべらナイト」を演るつもりなんだね。
どうして封筒が黒と黄色なのかは、あとで判明する。

オーディエンスを見渡してみると、70代とおぼしき白髪の老夫婦があちこちに見える。それから、中には小中学生の姿も。「手紙」の影響だろうか? どっちにしても、これまでのアンジェラのライブとは少し違った雰囲気だ。

ホールの中央には八角形のステージ。その形の意味もあとで判明することになる。おそらくその中心にあるであろうピアノを囲んでいる円形の緞帳が落下すると、アンジーが現れた。Tシャツは白地に赤で「24」の文字。靴はいつもの黒のコンバースで、ソックスは白と黒のボーダーだ。

サクラ色

心の戦士

今日も声はすごくよく伸びている。声量も充分で言うことなし。ただ、ホールの残響時間が長すぎるのか、あるいはPAの不調なのか、時々歪んでいるのが気になった。これはアンジェラの責任ではない。

「MY KEYSの「KEY」の意味をね、「鍵」のことだって思っている人が多いと思うんだけど、そうじゃなくて、「鍵盤」っていう意味なの。そう、アリシア・キーズと一緒。彼女は、アリシア・鍵盤さんっていう意味なの。つまり、この私の相棒のピアノでみんなと繋がってるっていう意味でそう名づけたの。」

TODAY

「今日は大阪ということで、私は通天閣の上で演奏しています。見て!ステージが八角形でしょ。」

Kiss Me Good-Bye

ここで、恒例となった「アンジェラ・アキの勝手に英語でしゃべらナイト」のコーナー。
黒い封筒を開けると、歌詞が書いてある。

Time After Time

「1984年にシンディ・ローパーがこの曲をヒットさせた時、彼女は31歳だったの。そう、彼女も遅咲きのアーティストなの。この曲ほどいろんなアーティストにカバーされている曲もないだろうというほどたくさんカバーされていて、あのジャズの帝王と言われたマイルス・デイヴィスもカバーしているほどなの。」

カバーといえば、私はタック&パティのものが一番好きだ。
ギター一本のみをバックに、パティの巧みなボーカルが冴える。
TUCK & PATTI  BEST

 

 


 

 


「ところで、遅咲きのアーティストといえば、あの人も・・・」と言いながら弾きはじめたのは、

♪あれからぁ 僕たちはぁ♪
♪何かを信じてこれたかなぁ♪

「そう、スガシカオさんも30になってからメジャーになったんです。以前、どこかでご一緒した時に、「私も同じ遅咲きなんですう。」って言ったら、「一緒にせんといてくれる?」って言われたの。もちろん冗談だけどね。」

「じゃ、歌詞をみていきましょう。最初に「if」があることに注目してください。「if」が最初にある曲は必ずヒットするんです。今日来てくれている人の中で歌を作ってるっていう人、おぼえといてください。たとえばこの曲・・・」

♪もしも 願いがっ 叶うなぁらぁ〜♪
(小林明子 恋におちて)

そうか、そっちがきたか。
こっちがくるのかと思ったけど・・・  古すぎ?

♪もしもぉ 私がぁ 家をぉ 建てたならぁ〜♪
(小坂明子 あなた)

そういえば、ブレッドの名作で『IF』というのもありましたな。
BREAD

 


 

 

 

「この曲がヒットした時、私はまだ7歳。徳島に居て、その存在すら知らなかったの。ちなみに、徳島でその頃流行っていたのは・・・」

♪私は泣いたことがない・・・♪

「この曲のタイトルね、私ずっと「飾りじゃないのよ涙は はぁっはぁん」だと思ってた。「はぁっはぁん」がいらないことを後になってから知ったの(笑)」

Again

大阪は私にとって特別な場所なの。私にとっては、帰ってくるっていう感じ。3年前、28歳の誕生日の1日前にメジャーデビューしたんだけど、デビュー直後に中ノ島の美術館でライブをしたの。その時、徳島の小学校時代の同級生に17年ぶりに再会できたし、とても思い出深い場所なの。彼女とは入学以来ずっと一緒だったんだけど、5年生の時にどこかへ転校してしまって、その後私も岡山に引越ししたり、ハワイに行ったりして、それっきり逢えなくなってしまっていたの。私のデビューを知った彼女は、どうしても逢いたくなって、徳島からバスで大阪まで逢いにきてくれたの。」

そう、そのライブ、私も行きましたよ! 
美術館のロビーでおこなわれていたFMラジオの公開録音に出演したのだが、まだまだアンジェラは知られていなくて、1時間前に着いたのに、最前列がすべて空いていて、私は迷わずど真ん中、アンジェラのピアノから1メートルくらいの場所に座った。『Home』のジャケット写真を前面にプリントした自作のTシャツを着て(恥)。その最前列の3席向こうにその同級生の方がおられて、彼女がアンジェラに声を掛け、再会を喜んでハグし合っていた一部始終を見ていたのだ。(その時の記事はこちら

しかも、その日は夕方から福山ロッツでもインストア・ライブが入っていて、ダブルヘッダーだった。当然、私も大阪でのライブが終わるや否やすぐに福山に向かい、彼女を追いかけた。
その日は1日で2つのライブを経験するという稀少な体験をしたのだ。(福山ロッツの記事はこちら

「特別な場所のために、今日は新曲をつくってきました。」

7 Days, 7 Nights (似たようなタイトルの映画があったような・・・)

モラルの葬式

This Love

ここで場内暗転し、アンジェラが引っ込んでしまう。
ステージにはソファとテーブル、そしてなぜかバーカウンターがセットされている。準備が整ったところで、唐突に『津軽海峡冬景色』のイントロが流れ始めた。いったい何が起こるのか、場内が一気にざわつきはじめたところでアンジェラが登場。なんと、Tシャツの上にブルーのラメ入りショールを羽織っている。なんじゃそりゃ!

「わたし、いつか呑み屋さんをやってみたいの。北新地にあるような高級なお店じゃなくて、場末のちっちゃなお店。名前は『スナック ふるさと』。カウンターの中にピアノを入れて、常連さんを相手に、私の好きな曲を好きなタイミングで聴かせたいの。」

カウンターを拭きながら、お客さんとのやりとりを熱演。
かなりハマっていて可笑しいが、なんだかなぁ〜

孤独のカケラ

Still Fighting It

「今度のシングルには、私の大好きなベン・フォールズのカバーを入れたの。いつものように、日本語の詞をつけました。」

手紙 〜拝啓 十五の君へ〜

Music

たしかに

フィニッシュは、やはり山下洋輔的肘打奏法加跳躍。


(アンコール)

お約束どうり、物販用のTシャツに着替えて登場。

悲しい色やね

「この曲、ずっと演りたかったんです。」

ここで、ピアノの椅子が交換される。え?なんで?と思っていたら、スーツを着た男性が登場した。

「今日は特別ゲストを呼んであります。」

と言うから、てっきりRyokoさんと健太さんを交えて、「友のしるし」を演ってくれるのかと、かなり期待したが、ぜんぜん違っていた。

「大阪すみよし少年少女合唱団の皆さんです。わたし、この曲を自分で唄うだけじゃなく、みんなで合唱しているところを聴いてみたいの。1万4千人の大合唱を。それでは、黄色い封筒を開けてください。」

黄色の封筒を開けると、中には便箋と鉛筆が入っている。未来の自分に宛てて手紙を書くという仕掛けだったのだ。便箋のウラには「手紙」の歌詞が書いてある。

なぁ〜んだ、そういうことかorz
はいはい、わかりました、唄いましょう。

手紙 〜拝啓 十五の君へ〜 (大合唱)

「実は、もう一人スペシャルゲストを呼んでいます。」

え?今度こそRyokoさんたち? と、また期待。
しかし、ステージにスポットライトが当たり、その先に座っていたのは・・・・・ くいだおれ太郎! 
しかも、手には阪神タイガースの旗を持ってるし。

「わたしね、家族みんなが阪神ファンで、自分も小さい頃からそうなの。ここで『六甲おろし』唄ってみてくれる?」

六甲おろし(大合唱)

黒と黄色の封筒の意味に、この時やっと気が付いた。


「最後はやはりこの曲で終わります。」

HOME


ライブの余韻に浸りつつ、大阪城公園駅までそぞろ歩きしていると、あちこちから声が聞こえてきた。

「おもろかったなあ・・・ ほんまに よう喋るわ。」
「喋るとは聞いとったけど、あれほどとは思わへんかったわ。ほんま驚きや。」
「いや〜、よう笑わせてもろたわ。」

ん? さっきまで居たのは、なんばグランド花月だったか?

(全体の感想は後日追記)


(9月14日追記)

注意! 毒多量! 

あくまでも自己責任で読んでください。
気分を害されても責任は負いません。

 

 

 

 

 

 

 

退屈なライブだった。思わず溜息が出た。

そもそも今回のライブ、年末の武道館ライブに行けなかった「西」のファンたちにお詫びの意味を込めて、武道館と同等かそれ以上のパフォーマンスを見せたいという意図でおこなわれる筈ではなかったのか?少なくとも発表当初はそういうトーンであったのに、いつの間にかテーマが変わっていたように思う。

私は2回とも武道館に行けなかったから、1万4千人の中心でアンジーが愛を叫んでいるのを初めて見て、本当に嬉しかった。しかし、その後のグダグダな進行には眉をひそめざるを得なかった。

アンコールに合唱団を仕込んであって、会場全体で『手紙』を大合唱する予定だったのに、どうしてわざわざ『HOME』の前に自分で唄ったりしたのだろう?
『手紙』をどうしても売らなきゃならないよほどの理由があるとしか思えない。合唱の課題曲として楽曲を提供したというだけではいけないのか?それだけで充分名誉なことだと思うが。

結局、このライブは、「はじめに『手紙』ありき」で構成が組み立てられていたようで、いつの間にか9月17日のリリースに合わせたプロモーションの一環にすりかえられてしまったんじゃないかという印象をぬぐいきれなかった。

デビューからやっと3年、まだまだこれからという時に、リタイア後の夢を語るなんて、いくらなんでもあり得ないだろう。そんなこと今語らなくても、30年も40年も突っ走って、それこそグラミーを獲ってからでいいんじゃないのか? 日本でそこそこウケたら、小さくまとまって終わるつもりなのか?

来月のMY HOME TOURも、唐突にチケットの2次エントリーが発表になったりして、アンジーと関係のないところで、いろんな力がうごめいているのを感じる。今回のライブも外からの不可抗力でこんな形になってしまったんだと思いたい。

ある方がアンジーを列車にたとえていた。うまいこと言う。
アンジー号は、まだまだ走り始めたばかり。これから先、何度もポイントを切り換えながら、目的地に向かって進まなくてはならない。くれぐれも脱線しないよう祈る。


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2008年02月01日

Angela Aki CONCERT TOUR " TODAY " in Kurashiki

1月27日、アンジェラ・アキ・コンサート・ツアー " TODAY " 地方公演のファイナルとなる倉敷公演が倉敷市民会館でおこなわれた。
昨年10月に神奈川県厚木市でキックオフされた3ヶ月以上にわたるツアーも、1月30、31日の東京2days最終ステージで大団円をむかえる。


彼女が倉敷でライブをおこなうのは、メジャーデビュー直後の2005年10月16日、夜の倉敷チボリ公園での野外ライブ以来だ。当日はラジオの公開録音を兼ねていて、佐藤竹善さんとのジョイントだった。

時間的な制約もあって、あの時は5曲しか演奏できなかったが、とても価値のある5曲だった。CDリリースの3ヶ月も前に「心の戦士」を披露してくれたのは、ふるさとに対する彼女の最大限の敬意だったのだと思う。そして、夜空の下で聴いた『We're All Alone』、澄みわたった星空に吸い込まれるように消えていった彼女の唄声を、一生忘れることはないだろう。

実は、チボリ公演でのライブだけレポートを書きそびれている。
興味のある方は、cocodocoさんのblog
をのぞいてみてほしい。

今回の倉敷公演は、大阪2daysと東京2daysとに挟まれていたため、おそらく県外組は参戦してこないだろうと予想していたが、その予想は見事にハズされてしまった。

直前に、「センターラインの男」もしくは「オレンジの人」と呼ばれている名古屋のアノ方がいらっしゃることを知った。早速連絡をとってみたところ、大阪から、「人間ランドマーク」もしくは「緑の人」と呼ばれているアノ方と、「大阪楽屋乾杯当選ギターにサイン娘」さんとが同行するという。ここは地元として何かもてなしをしなくては失礼であると思い、お迎えすることにした。

当初の予定では、「福井から、東京でも福岡でも車で行ってしまうシューマッハ好きな人」の車に同乗して来岡の予定だったが、彼が仕事の都合で出られなくなったので、新幹線で岡山まで来てもらい、そこから私の車で倉敷入りすることになった。

岡山駅前にある桃太郎像の前で彼らと久し振りの再会を果たす。これまで本当に全国各地で逢っているので、何か奇妙な感じである。岡山駅を出発して倉敷に向かうが、途中どうしても寄っておかなくてはならない場所があった。

それは、アンジーの母校だ。彼女が初めて音楽を志した場所、顔にホクロを描いて通学していた場所に行かないわけにはいかなかった。学校の周りを少し走り、少し離れてみんなで写真を撮る。

なお、アンジーの母校は中高一貫の女子高なので、通常は門がかたく閉ざされていて入ることはできない。年に一度、文化祭の時だけ入ることが許されるので、以前レポートしたことがある。
(その記事はこちら


倉敷に来たからには名物の「ぶっかけうどん」も食べてもらわなくてはならない。駅前に車を停め、元祖「ふるいち」に向かう。私はいつものように「温かい肉ぶっかけ」をたのむ。茹でたての麺に肉、天かす、蒲鉾、昆布、ワカメ、ネギ、生姜をトッピングし、濃い目のつけダシがぶっかけてある。早く食べないとダシが麺に染み込んでしまうので、運ばれてきたらすぐにガーッと混ぜて、なりふりかまわずかき込むのがコツである。あ〜、至福の時。

彼らはというと、「ふるいちスペシャル」を食べている。よほど腹が減っていたのだろう、スペシャルはトッピングが豪華なのだ。でも、普通のつゆダシで、ぶっかけじゃないので、ここに来た意味が・・・ ま、いいか。

腹ごしらえがすんだので、歩きながら会場方向へと向かう。

その途中、もうひとつ立ち寄る場所があった。アンジーが初めて音楽活動をおこなったスタジオだ。彼女がかつてFM岡山の番組の中で、同級生たちとセッションをしたと語っていたことがある。しかし、近づいてみると様子がおかしい。隣接していた映画館がなくなって更地になっており、スタジオも取り壊し寸前のようだった。あと少し遅かったら、もう無くなっていたのかもしれない。時の流れは残酷だ。アンジーが知ったら、とても哀しむだろう。

数年前、駅北に巨大なシネマ・コンプレックスができたので、駅南にあった映画館はすべて廃館になってしまった。同時に、商店街の中の専門店もシネ・コンの中に移転してしまい、周辺が廃墟化したようだ。

開場までにまだかなり時間があるので、美観地区をブラブラする。

橘香堂さんが倉敷銘菓「むらすずめ」の実演販売をしていて、ついさっきスペシャルうどんを食べたばかりなのに、全員そちらに吸い寄せられてしまった。
Orange & Greenここでは1個売りもしており、オレンジの人と緑の人は早速買って食べている。大阪楽屋娘さんは、すでに箱買いを済ませている。みんな、フットワーク軽っ!





この地区の観光メインの大原美術館には眼もくれず、次に彼らが向かったのは、地酒の店。そこでアンジーにプレゼントする地酒を購入。外があまりにも寒いので、「珈琲館」に入り、プレゼントに添える彼女へのメッセージをしたためながら開場時間まで一服する。

午後4時半になり、ぼつぼつライブ会場の方へ移動する。
Circle 1途中、倉敷アイビースクエアを通るので、煉瓦敷きのフロアでプチ・オフ会昼の部の記念にコンバース・サークルを撮影。中心に置いてあるのが、倉敷銘菓「むらすずめ」





さて、ライブは約10分遅れで開演した。
ステージ近くに、アンジーの中学時代の同級生が何人も来ていて、彼女たちとの掛け合いもしながら進行していったせいか、いつもより家庭的な(?)雰囲気のライブだった。お互いに突っ込んだり突っ込まれたりで、アンジーも学生時代に戻ったよう。
このたびのツアーではお約束となっている、宮沢りえ「Santa Fe事件」のトークも、当時アンジーが油性サインペンで顔に描いていたホクロをリアルタイムで知っている同級生たちが眼の前に居るわけだから、熱の入れようが違っていた。同級生たちにもウケるウケる。

セットリストは厚木の時とほぼ変更なし。
(ちなみに、その時のライブレポートはこちら

ただ、厚木では「つなぎ」に入っていた『HOME』を、アンコールの2曲目、オーラスに持ってきたのが大きな違いだった。やっぱり最後は『HOME』でシメなきゃダメでしょ。

ところで、替わりに「つなぎ」に入った『This Love』を唄い終わり、シーンと静まりかえった会場に、突然「ゴオォ〜ンン!!」という大音量のノイズが。またやってしまったか・・・。このハプニングに遭遇するのは3度目なので、すぐに状況はのみこめた。「すみません、マイクに頭ぶつけちゃった、へへへ・・・」の一言で、場内は爆笑のウズに。

この夜はPAのバランスもベストだった。厚木ではベース寄りの席であったにもかかわらず、ベースの音がほとんど聴こえず、ギターの音も歪んでいた。今回は、ほとんどギターの真ん前であったのに、ギターとベースとがほとんど同一レベルで聴こえ、両者とも歪みのない聴きやすい音だった。ホール自体の音響特性も影響しているだろうが、この日のサウンド・クルーは良い仕事をしていたと思う。

ベースの音が聴きやすかったおかげで、今回は沖山さんの弾くベースラインがはっきりとわかった。沖山さん、よく聴くとかなり弾きたおしていて、まさに縁の下の力持ちという感じだった。ツアーの間、結局ジューシィフルーツのネタには触れられなかったので、その話題はタブーなのかもしれない。CCBと一緒に一晩限りの再結成なんて無理ですかね?
(ジューシィフルーツって何?という方は、こちら
を参照)

アンコールにこたえてツアーTシャツに着替えて出てきたバンドメンバーが、オーディエンスに向かって一言ずつコメントを言う時、ドラムの村石さんが、「あたたかい倉敷の皆さんと一緒に " くらしき " てみたいです。」というオヤジギャグを言って笑わせる。

アンコール1曲目は『Runner』だった。若い世代はちょっと置いていかれてた。猿岩石なんて知らないだろうから無理もない。
「この曲で終わったらシャレにならんし、最後はやっぱりこの曲で終わります。」と言い、ゆっくりと『HOME』のイントロを弾きはじめる。

今回は、アンジーの通った学校を卒業し、この春から東京の大学に進学することになった娘が一緒に来ていた。
もうすぐHomeを巣立ってゆく娘と並んで聴いた『HOME』、いつも以上に深く心に染み入り、目頭が熱くなってゆくのを感じた。

ライブが終わってから娘に訊いてみた。
「どうだった?」
「ドラムの人がカッコよかった。」
「だろ?」

ロビーに出ると、知っている顔が何人も集まっている。
Circle 2そのままプチ・オフ会夜の部に突入することで話がまとまり、2回目のコンバース・サークルを撮影。






その日のうちに大阪まで帰らなくてはならない三人が慌しく帰っていったので(ほんと、お疲れさまでしたね)、残った近県組でゆったりまったりトークを楽しんだ。ライブのたびに知り合いが増えるのは楽しいものだ。

アンジーも近い場所で打ち上げをしているのだろう。
「長かったツアー、お疲れさま。楽しい想い出をありがとう。」
星のきれいな夜空に向かって、そう呟きながら家路についた。

■■

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2007年10月14日

Angela Aki CONCERT TOUR " TODAY " in Atsugi

待ちに待ったアンジェラ・アキ、「CONCERT TOUR 2007-2008 " TODAY " 」が始まった。
神奈川県厚木市文化会館からのキックオフである。

今回は村石(Ds)、沖山(B)、西川(Gr)による「ほんまもん」バンドをバックに従えてのバンドスタイルなので、いやが上にも期待が高まる。昨年のZEPPツアーでもこのバックを期待していたが、いざフタを開けてみると「借りもん」バンドであったので、激しく落胆したのだった。(参照記事はこちら

昨年バックを務めてくれた若いメンバーの健闘は認めるが、今回のライブを体験してみると、完成度に雲泥の差があることがよくわかった。今回は払った対価を大幅に上回るほどの素晴らしいライブだったと思う。

アンジーはブルーに「34」のナンバーTで登場。
ステージ上には向かって左側に少し小ぶりなピアノ、右側にフルコン・サイズのピアノがセットしてある。のちに判明するのだが、バンドスタイルの時は左側を、ソロの時は右側を使うという趣向だった。

Again
ツアーの最初は、まずこの曲でスタート。
毎朝テレビで聴かされていたショボい音ではなく、「ほんまもん」のバンドをバックに唄うと、まったく違った印象になる。アンジーの曲はバンドスタイルでなくっちゃいけない。当たり前のことだが、あらためてそう思った。
ところで、めざまし関係者が一人も来ていないって、どーゆーこと?
テレ朝の角澤アナとお天気キャスターの市川さんは来てくれてたぞ。

毒リンゴ頭」西川さんのギターが効果的なスパイスとなって、要所要所をガチッと固めてくれる。やっぱりロックにはギターサウンドが不可欠でしょ。
何といっても、西川さんの持つ白のギブソンSGを見た瞬間、いかにもやってくれそうな雰囲気をひしひしと感じた。
なぜかというと、ギブソンSGと言えば、アンジーも大好きなAC/DCのアンガス・ヤングの愛器だから。行きの新幹線の中でずっとAC/DCの「HIGHWAY TO HELL」を聴いていたので、何か運命的なものを感じてしまった。
AC/DC










心の戦士
全曲でドラムの村石さんの叩き出すタイトなリズムが要となっているのだが、特にこの曲では彼の変幻自在なドラミングが光っていた。独特のシンコペーションを持つドラムスタイルは、とってもカッコ良くて、心底惚れてしまった。
これから、「アニキ」って呼んでいい?

TODAY
ギターの西川さんがバックコーラスもつとめる。アンジーの声との相性も良く、西川さん、ここでもグッジョブ!

Rain
バンド形式ということで、かなりアレンジを変えてきた。ノラ・ジョーンズ風のブルージーな雰囲気。途中に英語詞を挿入したりして、メチャメチャかっこいい仕上がりになっている。こういうものが聴けるからこそ、ちゃんとライブには足を運ばなくてはならないのだ。

ここで、ツアーのお約束となった「アンジェラ・アキの勝手に英語でしゃべらナイトォ〜」のコーナー。

今回はポリスの「見つめていたい(Every Breath You Take)」だった。
前回と同様、サビの部分の歌詞を書いた垂れ幕が下りてきて、アンジーがまず意味を説明する。
まず、歌の歌詞には韻を踏んだものが多いという話から。

「要するにぃ、オヤジギャグみたいなもんなんよ。ばざーるでござーるとか、読書の秋、食欲の秋、アンジェラ・アキとか、セブンイレブンいい気分、とか。」

たしかに、オヤジギャグみたいなものですな。アンジー、うまいこと言う。
日本の唄の実例としてPUFFYの「アジアの純真」とB'zの「Bad Communication」を唄ってくれる。
その後、「見つめていたい」のサビをみんなで唄う。

モラルの葬式
先月のファン先行アルバム視聴会の時、この曲はライブではとてもできません、と言っていたが、ファンの僕らは、いや必ずやるに違いないと思っていた。なぜなら、この曲こそアルバムのキーとなる作品であり、アンジーのアイデンティティを世に示す絶好の作品であることを知っているからだ。
場内が暗転し、イントロを彼女が弾きはじめた時、鳥肌が立つのを禁じえなかった。
この曲の持つオカルティックな雰囲気を出すため、西川さんはバイオリンの弓を持ち出し、それでギターを奏でる。ここではギブソンのレスポールに持ち替えていて、思わず「おお〜! ジミー・ペイジ様の降臨じゃ〜!」と心の中で叫んでしまった。

Jimmy Pageボウイング(bowing)奏法をするレッド・ツェッペリンのジミー・ペイジ。この頃はこんなにカッコ良かったのに、今じゃまるで篠山紀信。




ライブ中にアンジーが「一人五役くらいの活躍」と絶賛していたように、このパフォーマンスは、西川さんが居てくれたからこそできたものであり、今回のツアーで彼の役割は非常に大きいと思う。

そのうち、電動ドリルを持ち出すんじゃないかとまで思ったが、さすがにそこまではね〜
Eddie Van Halenエディ・ヴァン・ヘイレンが "Poundcake " という曲のイントロで電動ドリルを使ってギターを鳴らすというパフォーマンスをするが、思わずそれが頭をよぎった。




Kiss Me Good-Bye

バンドメンバーが静かに退場し、ソロに。

と、ここで長い長いトークに入る。昔からのファンにはお馴染みの宮沢りえネタ。昨年末の紅白歌合戦の時の「ラストサムライ事件」のように、このネタは「Santa Fe事件」と名付けているとか。説明するとと〜っても長くなるので割愛。

乙女心
予想通りサビの「奪い取れ やり返せ ぶつかれよ 乙女心」の部分をオーディエンスにシンガロングで唄わせる。これは今後、お約束になりそうだ。

HOME
なんか、これまでと比べてあっさり目の仕上がり。この曲には特別な思い入れがあるので、複雑な気分だった。

ここで、唐突に「恋の悩み相談室」のコーナー。ファンからの恋の悩みの相談にアンジーが答えてゆくという趣向だったが、それまでの盛り上がりがクールダウンして、ちょっと微妙な雰囲気に。このコーナー、必要だったか?

「愛には何が起こるかわからない、ということで、この曲を聴いてください。」

愛のうた
この時を待っていた。これを聴くために来たといっても過言ではない。もう言うことなし、ライブで聴くとCDの何倍も素晴らしい。今まで何度も言ってきたことだが、アンジーの魅力はライブにあるのだ。ライブを聴かずして彼女の音楽を語ることは許されない。世界中のみんなにこれを聴いて欲しい、心からそう思った。

One Melody
この曲を聴くと、なぜか永井真理子さんを思い浮かべてしまうんだなあ・・・
パクリとか、そういうんじゃなくて、何となく。
アンジー、中学校時代に永井真理子さんを愛聴していたらしいから、知らぬ間に彼女の染色体に染み付いているのかもしれない。
演奏中に感極まってしまい、アンジーここで泣いてしまう。
何かプライベートなことで悩んでんじゃないの? と少し心配になった。要らぬ世話ですけど。

孤独のカケラ
ここで再びバンドメンバーが登場。CDで聴かれるありきたりなストリングス・アレンジではなく、こういうバンドスタイルでこそ、この曲の良さが生かされると思う。

サクラ色
西川さんは再び白のSGを持ち、前に出てきてギターソロをガンガン弾いてくれる。そうだよ、ここはストリングスなんかじゃなく、ギターソロでなくっちゃあ。それを前から何度も言ってきたので、あ〜 すっきりした!!

On&On
たしかに

この2曲で怒涛のエンディングを迎える。

(アンコール)
Endless Rain (X JAPAN)
アンコールの1曲目は、まずお約束となっている日本の曲。
「透明なピアノで弾きたい気分」というアンジーの一言でピンと来た。
「みんな! 武道館で一緒に歌ってると思って!」と言う彼女に促され、会場全体でサビを熱唱する。年寄りには感動的でしたなあ。

This Love
最後の最後は、どうしてもこの曲にすることが今はお決まりになっているようだ。アンジー、これで終わりと思い感極まったのか、歌詞を間違えてしまった。初日を無事に終えられたという安堵感、その他いろんな気持ちが渦巻いていたのだろうと察する。気にしなくてよろしい。ライブは勢いなんだから。

気がつけば2時間20分、飽きることなくあっという間に終わってしまったというのが率直な感想だ。ここまで完成度の高いパフォーマンスを観せてもらって、もう何も言うことはない。満足でおなかいっぱいになって外に出ると、夜風が火照った肌に心地よかった。
■■



いつもの仲間でオフ会、そしてギネ会の後、お約束のコンバース・サークル。諸般の事情でコンバースじゃない人が何人かいるけど。
おいおい、右上の2本、色っぽ過ぎるぞ!
Converse Circle

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2007年09月13日

Angela Aki FC Special Event

「Surrender」の旋律がまだ頭の中でヘヴィ・ローテートしている。

アンジェラ・アキにとって初めてとなるファンクラブ・イベントが9月8日開催された。
9月19日にリリースされるセカンドアルバム「TODAY」の先行視聴をおこなうイベントだ。彼女の意向により、あえて小さ目の開場で3回の入れ替え制にするという。ファンへの優しい気遣いには、頭の下がる思いがする。
MY HOME 1MY HOME 2













当日は綱渡りのようなきわどいスケジュールだった。午前中は通常どおり仕事がある。イベントの開場時刻は午後5時30分、場所はアクセスの悪い六本木だから、東京で下車すると間に合わない。13時42分の新幹線で行くと、品川着が16時59分だから、タクシーをとばせば何とか間に合うはずだ。そのプランでゆくことにした。

会場に着くと、2回目が終わって余韻を楽しんでいる人たちと、これから3回目の入場を待つ人たちとで、結構な混雑になっている。中でも何か異彩なオーラを放っている一団を発見。見慣れた顔がたくさん見える。この日のために全国から集まったアンジェラーたちとの久し振りの再会を喜び、当日夜のオフ会での歓談を約束する。

地下にしつらえられた会場は、15列 X 32席。ということは、1回あたり480人で、これが3回あるから、全部で1400人くらいのファンが招待されたことになる。会費はたったの1500円だから、設営費などを考えればペイするには程遠く、ほとんどファンへのサービスということだろう。
開演まで少し時間があるので、物販をのぞいていみるが、購買意欲をそそるようなブツはなく、今回も見送る。ごめん、アンジー。

そうこうするうちに開演時刻となり、マリンブルーの34番Tシャツを着たアンジーが登場した。
いきなり「サクラ色」を弾き始める。途中から「たしかに」につなげ、エンディングでなんと椅子ジャ〜ンプ!
待望のセカンドアルバムが完成し、早く聴いてもらいたくて仕方がないという気持ちが、ひしひしと伝わってくる。
知っている人は知っていると思うが、彼女はハワイのハイスクール時代、バスケ部と跳び込み部とに所属していたのだ。椅子ジャンプを見て、そのことを思い出した。

アンジーの挨拶の後、進行役の船守さんが登場。ラジオの声から想像するより、ずっと若いし小柄なことに驚く。もうちょっと大柄なオバチャンを想像していた。ぶっちゃけ、ここでかなり引いてしまった。なぜなら、船守さんが進行役だと、アンジーと合わせて(オバチャン・トーク)2 になってしまうではないか。今日は井戸端会議ではないぞ。
せっかく東京まで来たんだから、進行役はクリス・ぺプラーかマッピーにしてほしかったなあ・・・ と、声にならないボヤキを入れる。

セカンドアルバムの曲を聴きながら、アンジーと船守さんとがトークを展開してゆく。

TODAY
アルバムタイトル曲にもかかわらず、実は最後につくった曲であることを明かしてくれる。
サビの「♪トゥ トゥ トゥ トゥ トゥ トゥデイ〜♪」のところが耳に残る明るい曲。バックコーラスには妹さんやヴォイストレーナーの先生が参加されているらしい。
間奏にワウで入ってくる西川さんのギターが滅茶苦茶カッコいい! このワウがツボだった。こういうギターの入れ方を心待ちにしてたんだよ、アンジー! 

愛のうた
予期せず倖田來未のタイトルとカブッてしまったことを気にする。こういうタイトルはありがちだから、仕方ないだろう。いっそ全曲に英語のタイトルをつけとけばいいのに、と私はいつも思うのだが、どうかな? 6分を超える長尺曲らしい。きれいなだけの愛の歌ではなくて、ドロドロした愛憎劇の歌のようだ。
ストリングスが使われているが、意識的に低い音を集めて面白い効果を出している。こういうストリングスの使い方なら大歓迎だ。アンジーはストリングスを人の声の替わりとして使っているのではないだろうか? 低い音のストリングスがアンジーの歌に豊潤な香りを付け、そこにウッドベースが絡んできて、とてもクールに仕上がっている。

モラルの葬式
アナログ盤ならばB面の1曲目、という位置づけの曲と説明する。
村石さんのドラムが凄い。現代音楽風なストリングスとの絡みは、まるで武満 徹の作品のようだ。
途中でPater Nosterと言うのは、ラテン語で「我らの父よ」という意味らしい。カソリックで、学生時代はクワイアにも属していたアンジーならではのフレーズだ。
しかしこれ、ライブで演奏できるんだろうか?と思いながら聴いていたら、船守さんが同じことを訊いてくれた。アンジー、「いやいや、ライブではできません。」と答えるが、何とかしようと思っているんじゃないだろうか?

3曲を紹介したところで、アンジーがアルバム製作を終えた現在の心境について語る。

今回は、本来の仕事、自分のやりたかったことをさせてもらったと思っている。自分はミュージシャンであり、音楽を創っている人だから、こういう仕事をすることが自分の本分だと思う。というようなことを熱く語るアンジーの言葉を聞きながら、いろいろと要らぬ心配をしていた私たちは、それがまったくの取り越し苦労であったことを悟り、ホッと胸をなでおろしたのだった。

ここでせっかくいい雰囲気になったのに、この次のアンジーに対するQ&Aコーナーが、それを台無しにしてしまった。思い出したくもないので、詳細は省略する。

苦痛この上なかったQ&Aコーナーがやっと終了し、アンジーはいったん奥へ。
ステージ中央のスクリーンで、「Surrender」のメイキング・ビデオと「Again」のミュージック・ビデオを鑑賞する。

Surrender
アルバムの中でこの曲だけが英語詞で書かれている。情熱大陸にも出演していたアンジーの親友ペイジとその娘さんのために書いた曲。9月7日の記事でも触れたが、この英語詞がとてもいい。この曲をもとに映画を撮って、サウンドトラックをアンジーが担当したら、どれだけ素晴らしい作品になるだろう。アルバム製作に奮闘するアンジーを追ったメイキング・ビデオを見ながら、思わず目頭が熱くなってしまった。この1曲だけのためにアルバムを買ったっていい、心からそう思えるほどの名曲だと思う。
ジョン・レノンの息子ジュリアンにポールが贈った「Hey Jude」が、今ではそんなエピソードとは関係なく全世界で愛聴されているように、この曲もいずれそうなることを願ってやまない。

(「Hey Jude」は、ジョンがヨーコと結婚する前の妻シンシアと別れることになった時、哀しそうにしていたジュリアンを慰めるためにポールがつくったとされている。Judeというのは、もちろんジュリアンの愛称。)

Again
毎朝あのシチュエーションで聴かされているのが苦痛で仕方ないのだが、こうして曲だけで聴いてみると、ポップないい曲である。ミュージック・ビデオもよくできているのだが、どうしてもお天気おねえさんの顔が浮かんできてしまうのは困ったものだ。

再びアンジーが登場。ピアノに向かう。

One Melody
かなり良い曲だったという印象があるが、その前の「Surrender」のインパクトが強すぎて、ほとんど憶えていない。すまぬ・・・

最後に、「Home」か「This Love」のどちらかを唄おうと思うが、自分では決められないので、会場のみんなに決めてほしい、というアンジーからの提案がある。二択で挙手の多い方を唄うというのだ。
私は迷うことなく「Home」の方に手を挙げたが、結局「This Love」に決定した。おそらくこの曲でブレークした頃にファンになった人がかなり多いのだろう。

今回のイベントで、アンジーのやりたかったこと、進みたい方向が理解できた。そして、彼女が卓越したプロデュース能力、アレンジ能力を持っていることも充分わかった。先行シングルのプロモーションに疑問を持ち、セカンドアルバムの行く末を案じていた我々ファンは、晴れ晴れとした気持ちでオフ会に突入したのだった。
9月19日がとても楽しみだ。

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2007年04月30日

Angela Aki MY KEYS TOUR 2007 in Okayama(Apr.26)

4月26日、岡山は朝からドッピーカンだった。その夜の雨女の襲来などウソのように。
と、思っていたら、珍しく地震があった。震源地は香川、やはり四国方面から来たか。何かを起こさないと気が済まないワケね。

アンジーの第二の故郷、岡山でのライブは、昨年3月25日のルネスホール以来、実に1年ぶりだ。
会場となる岡山市民会館は、人間で言うと、現役を退いてのんびり余生を送っている、という感じのホールだ。すぐ近くにあるシンフォニーホール、そして岡山駅西口にあるオルガホールと、市内には結構いい感じのホールが2ヶ所あるのに、せっかくのホームでのライブをどうして市民会館なんかで? という疑問を、ずっと持っていた。その理由はのちに判明することになる。

開場は午後6時30分だが、いつものごとく開場の3時間前には下見をしておきたいので、午後3時30分頃市民会館に到着した。昭和の臭いを感じさせる、いかにも時代遅れの建物だ(写真左)。

SHIMINKAIKAN 1SHIMIN KAIKAN 2






しかも、すぐ東側に救急病院が隣接していて(写真右)、救急車が頻繁に出入りするので、ライブの途中でピーポー音が入ってしまうんじゃないか? と、かなり心配になる。
このあたりは小高い丘になっていて、かつては「岡山」と呼ばれていた。それが現在の地名の由来である。今でもこの奥に石垣だけが残っているが、本来はそこに城の二の丸が建っていたらしい。

それはさておき、まず裏手にある搬入口からチェックする。2台のトレーラーが止まっていて、1台は千葉ナンバー、もう1台は土浦ナンバーだ。おそらくサウンド・クルーとライティング・クルーのものだろう。この1ヶ月以上にわたるツアーに、ずっと同行しているということか。さすがメジャーになると何もかもが違う。ガードが堅く、近寄ろうとするとガードマンが威嚇してくるので、ここはひとまず退散する。

エントランス確認のため表に回ると、開場3時間前にもかかわらず、すでに二人のファンが。ツアー・ポスターの写真を撮っていると、ほどなく徳島のCさんが到着した。昨年10月のZepp福岡以来、半年振りの再会だ。エントランス前の二人をご存知であったようで、紹介していただく。男性の方が福井からのSさん、今回16公演のうち、11ヶ所も行くという。女性の方が徳島からのRさん、彼女も少なくとも5ヶ所以上は行くらしい。信じがたいが、二人とも社会人なのだ。もう呆れるやら、感心するやら。

会場の下見が終わったので、いったん商店街の方に戻り、ひと休みすることにした。その途中シンフォニーホール前を通ったのだが、ホールの前にこんな看板が・・・

KOUSETSU今回どうしてシンフォニーホールではなく市民会館で演らなくてはならなかったか、その理由がこの時はっきりした。
このお方のライブとバッティングしてしまったわけだ。とても悔しいけど、相手は業界の大先輩だから、これも仕方ないのかな、とあきらめるしかない。







今回こそはどうしてもサイン色紙を手に入れたかったので、先着30名に入るべく2時間前には再び会場前に並ぶ。先ほどより少し人が集まっていて、京都のMさんの顔が見えた。彼女は昨年7月の徳島ライブの際、すぐ隣でインタビューを受けていて、その様子がのちに「情熱大陸」で放映され、全国デビューしている。
さきほど知り合った福井のSさんが、広島のMさんと千葉のYさんを紹介してくれる。何事にも上には上がいるもので、Yさんは今回のツアー16ヶ所すべてに行くという! ここまでくると、驚きを通り越して、むしろ尊敬に値する。

そうこうするうちに開場時刻となり、開場とともにCD即売コーナーにダッシュ、無事にサイン色紙を手に入れることができ、ホッとした。
「HOME」の一言が入っているのがとても嬉しい。

ツアーTシャツはパスすることにした。
カラーもデザインもちょっとね・・・ ごめん、アンジー。
ライブ中のMCでTシャツの数字の意味について語っていた。
「7」は2007年を、「16」は全16回公演を、「29」はアンジーの年齢を意味しているらしい。

欲しかったものは手に入ったので、入場してゆっくり開演を待つ。
ん? 場内にはジャズが流れている。
ほぉ〜、ブラッド・メルドーか! 
静かにテンションを上げるには最適の選曲だ。SEにこういうものをセレクトするアンジーのセンスが好きなんだ。

それにしてもボロっちいホールだ。シートも窮屈で、足がまともに伸ばせないし、隣の人と肘が擦れそうになる。2週間前の福岡サンパレスが立派だっただけに、かなり落差が大きい。これではおそらく音響もデッドに違いない。やっぱりシンフォニーホールで演ってほしかったなあ、こんなところでアンジーの素晴らしさが伝わるのかなあ? と、一気にブルーになった。

アンジーは今回もお約束のナンバーTシャツで静かに登場。今日は赤地に白の「24」だ。
しっかしまあ、ステージ、狭っ!! アンジー、近っ!!
3列目なのに、手が届きそうなくらいアンジーに近い。
ボロっちいホールでも、少しは良いことがあるもんだ。

A Song For You
HOME

前列の3人、すでにこの時点で号泣している。
おいおい、最後までもつのかよ。    ま、いらぬ世話か?
ここで、最初のMC、ピアノについての話をする。

「このホールにはSTEINWAYとYAMAHAとが置いてあって、今日はいつものSTEINWAYではなくて、YAMAHAを選びました。だから、今日はYAMAHA〜な感じでやります(笑)。おそらく16公演のうち唯一のYAMAHAだと思います。」

で、選ばれた方のYAMAHAだが、最悪の音である。選ばれなかったSTEINWAY、よほどヒドかったのだろうと想像できる。ただ余生を送っているだけの市民会館、ピアノのメンテなどロクにしていないに違いない。予想していた通り、ホールの音響も相当にデッドで、溜息が出そうになる。

加えて、オーディエンスは日本一クールなことで有名な岡山人だ。なかなかヒートアップしてこない。最初のMCに対する反応の悪さに、アンジー、「うわっ! ドン引きしてるわ。どないしょ?」という焦った表情になる。彼女にとって、トークでスベることは、演奏でウケないことと同じくらい重大なことなのだ。
お笑い芸人じゃないんだから、別にトークでスベってもいいんですけどね。

「『晴れの国』岡山に、この曲を贈ります(苦笑)。」

Rain
奇跡
Kiss Me Good-Bye

「岡山にはぁ、小学校6年生から中学校3年生まで住んでたの。きのう、岡山駅に着いた時、駅がえっらい変わってるのにびっくりした。岡山駅、どうしたん?て感じ。わたし一瞬、間違えて新神戸に降りたんじゃないかと思った(笑)、一番街にはスタバもあるし。昔はドムドム(バーガー)くらいしかなかったのに。」

「当時はね、カラオケがブームになりかけてた頃でね、天満屋バスステーションの近くにあったカラオケボックスで、リンドバーグとか永井真理子さんとか、よく唄ってた。いつも一緒に行ってた友達がね、私より上手いんだけど、十八番だった曲があったの、それが『津軽海峡冬景色』(爆笑)。それを熱唱する13歳っていうのも、どうかと思うけど。」

最初のMCでツカミに失敗したと思ったのか、アンジー、思いっきりベタな地元ネタで攻めてきた。場内の雰囲気も少しずつほぐれてきて、ますます地元ネタに花が咲く。

「わたし、岡山に帰ってくると必ず行くところがあるの。それは、ハッピータウン。中学生の頃から原尾島店の1000円均一コーナーが大好きでぇ、今日履いてきたこの靴下も実はハッピータウンで買ったもんなんよ。」と言いながら、赤と青のボーダー柄のソックスを見せると、場内は一気にヒートアップし、アンジーもやっと余裕の表情になった。

ちなみに、天満屋というのは、岡山に本店のあるローカルなデパートのこと。バスステーションが隣接していて、倉敷の中学校に通っていたアンジーは、そこでバスを乗り換えていたようだ。ハッピータウンというのは、天満屋系列の郊外型ショッピングセンターのこと。

ついでに言うと、映画『県庁の星』の舞台となったスーパー「満天堂」のシーンは、天満屋ハッピータウン高梁店で撮影された。実際に営業している店舗を使ったので、撮影は営業が終了してから真夜中におこなわれたらしい。

アンジーが利用していた天満屋バスステーション。

BUS STATION 1BUS STATION 2






当時はロッテリアがあり、入り浸っていたらしい。10年ぶりに日本に帰ってきて、ロッテリアがなくなっていることを知り、激しく落胆したと、かつてFMで語っている。

アンジー御用達だったハッピータウン原尾島店。

HAPPY TOWNこの写真を撮影するため、ほぼ20年ぶりに訪れたが、ほとんど何も変わっていないのに驚いた。1階では「ドムドム」がまだ営業していた。





「わたしね、日本に帰って来る3年前まで、ハッピータウンが全国規模だと思ってたんよ。で、マネージャーにね、渋谷にハッピータウンないの? って訊いてたの。考えてみたら、ハッピータウンて、天満屋なんだから、東京にあるわけないのにね。しかもね、わたし、つい最近までね、お菓子のハッピーターンのことを、ハッピータウンだと思ってたの(爆笑)。」

ハッピータウンのネタで引っ張ること引っ張ること。
たしかにこのネタ、岡山以外では話せないからねぇ。

Like A Virgin

毎度お馴染み、『アンジェラ・アキの、めちゃめちゃ、ほんまに、ほんまにかってに、英語でしゃべらナイトォ〜』のコーナー。

Again

ここで、前回と同じ紅白ネタ。
内容は同じなので省略。

大袈裟に「愛してる」
お願い
宇宙
This Love

やはりここがハイライトだった。こんなショボいホールでも、パフォーマンスに翳りはまったくなく、いつもより大人し目のオーディエンスをグイグイ自分の世界に引き込んでゆく。この日がアンジー初見の人もかなり居たようで、あまりの迫力に呆れたような表情をしている人がたくさん見えた。

心の戦士

夢だった武道館の話をする。この時から、2階席をチラチラ見るようになった。おそらく親戚か友人が来ていたのだろう。夢をあきらめないで、というところで、感極まってきているのがわかった。

サクラ色

さすがに今回はサクラ色のハンカチを振っている人が少ない。
そして、エンディングは定番となったこの2曲。

On & On
MUSIC

アンジー、もの凄い熱演で、顔じゅうに汗をにじませていた。
演奏が終了してから、何度も何度も深々とお辞儀をする。
感極まって涙を浮かべているようにも見えた。
「ふるさとの皆さん、ありがとう!」
彼女の声にならない声が聴こえたような気がした。

〜アンコール〜

愛は勝つ

この歌も『壊れかけのRadio』同様、中学生時代にカラオケで熱唱していた曲らしい。
最後に歌う「孤独のカケラ」の前に、テレビドラマのテーマソングを歌わせてもらうことの喜びを語る。

「テレビドラマの主題歌を歌わせてもらうことは、すごく光栄なことです。わたし、昔からドラマ大好きだったんで。『東京ラブストーリー』とか、『素顔のままで』とか、毎週必死で見てましたから。ごめんね、古くて(苦笑)。」

孤独のカケラ

熱唱型の、実に聴きごたえのある名曲。この曲に歌とピアノ以外何か必要だと思う? 会社としては、どうしてもストリングスを入れたいみたいで、今度のシングルには、ストリングス・バージョンとピアノ・バージョンの2種類を用意してある。
しかしねえ、『サクラ色』も、ストリングスが入ったら、まるでコブクロみたいになってしまったでしょーが
! 
(おっと、またまた問題発言してしまった)
別にコブクロは嫌いじゃないけど、アンジーが「コブクロっぽくなる」ことは、どうしても我慢ならない。

今回会場となった岡山市民会館は、他の15ヵ所に比べて、最小のキャパシティ、最悪のピアノ、最貧の音響環境だっただろう。これだけのハンディを抱えて、アンジーはもちろん、サウンド・クルーもさぞかし大変な苦労をしたことと思うが、その劣悪な環境を跳ね返してしまうくらいの熱意を持って、私たちのもとに音楽を届けてくれた。せっかくのホームでのライブが、こんな環境でしかできなかったことに対しては、申し訳ない気持ちで一杯だ。今度はちゃんとしたホールでできることを心から祈っている。

アンジー、お疲れさま。そして、ありがとう。

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2007年04月15日

Angela Aki MY KEYS TOUR 2007 in Fukuoka(Apr.14)

飢えていた、そう、心の底から飢えていた。
半年振りなのだ、アンジーのライブに出かけるのが。

メジャーデビューからずっと彼女を追いかけてきて、こんなに間隔を空けたことはない。約2週間後には地元岡山でライブがあるのだが、それまでとても待てなかった。「もう行くしかなかろうもん。」 まるで博多っ子になったかのように、自分にそう言い聞かせていた。そして、とうとうその日がやってきた。

あいにく午前中は仕事である。しかも、こういう時に限って仕事がはかどらないもので、何とか岡山駅を出発できた時は、もう午後4時をまわっていた。これだと、博多駅に到着するのは5時57分だ。6時の開演までに、たったの3分しかないじゃないか! 博多駅に着くなり、ダッシュでタクシー乗り場に向かい、運転手さんに、「サンパレスまで、できれば3分で!」と冗談めかして言うが、そんなの無理に決まっている。リュック・ベッソンの映画じゃないんだから。

お願いだからPAの不調かなんかで開演時間が10分遅れていてくれ、と祈りながら会場に着いたのは6時12分。そんな祈りもむなしく、既にアンジーの歌声がホールの中から聴こえてきていた。

A Song For You
オリジナルはレオン・ラッセルだが、のちにカーペンターズがカバーしてヒットしたので、アンジーはむしろカーペンターズ大好きなママからおしえてもらったのじゃないかと思うが、どうなんだろう? しっとりと歌い上げるだけでなく、歌に絶妙にピアノが絡んで、オープニングに相応しいチューンだった。

今日もお約束のナンバーTシャツ、赤地に白の「89」だ。そういえば、福岡に来ると必ず天神か大名の古着屋さんでTシャツを購入する、という話をMCの時にしていた。真っ赤なシャツに黒い髪、だからなのか、今日のアンジーを見て、ネリー・ファータドみたいだなあと思ったのは、私だけか?

HOME
2曲目に『HOME』をもってきたのは、良い選択だと思った。そうだ、いつまでもこの曲でシメることにこだわらなくていい。

ここで、ピアノの話をする。ギタリストなどと違い、ピアニストは自分の楽器を持ち運べないので、ライブではいろんなピアノに遭遇する。人間同様ピアノにも相性があって、相性の良いピアノに遭遇した時はとても嬉しくて、それがあるからライブをするのが楽しかったりする。今日のピアノは、リチャード・クレイダーマンや坂本龍一やカウント・ベイシーといった高名なピアニストが演奏したピアノで、そういうピアノに触らせてもらえるということは、とても光栄なことだ、と言う。

ここでカウント・ベイシーの名前を出してくるところが、アンジーらしいなと思った。彼女のピアノに溢れているジャジーなテイストは、ベイシーをはじめとしたトラディショナルなジャズを勉強したことが基礎になっているのだ。そしてそれが彼女の「引き出しの多さ」の根源となっているはずだから。

ところで、今度のシングル『孤独のカケラ』のカップリングが『Solitude』というタイトルだってアナウンスされたけど、これってもしかして、デューク・エリントンの『Solitude』じゃないよなあ、まさか。

この後の3曲も、じっくり聴かせる。

Rain
奇跡
Kiss Me Good-Bye

サンパレスというホールの音響の良さと相まって、朗々と歌い上げる様からは、シンガーとしても一回りも二回りも大きくなったアンジーの姿が感じられて、実に頼もしく思った。これまでと違い、『Rain』を歌う時には、何かが吹っ切れたような雰囲気があり、ああ、前向きに生きはじめたんだなあ、という印象を持った。

Like A Virgin
ここで、もはや恒例となった「アンジェラ・アキの、めちゃめちゃ、かってに英語でしゃべらナイト」のコーナー。
この曲は昨年5月の初ワンマンライブでも演っているので、多くは語るまい。

次のMCは地元ネタで。
今から1年半前、メジャーデビューしてまだ1ヶ月しか経っていない頃、福岡キャナルシティの広場でライブをした時の話をしてくれる。デビューしたばかりの新人の常として、ライブ終了後に握手とCD即売をおこなうのだが、その時、「いつかサンパレスで歌っているアンジェラさんの姿が見えました。」と言ってくれたファンがいた。
その時はまだサンパレスが何なのかわからなかったが、今朝福岡に降り立った時、その言葉がふと頭に浮かんだ。そして今、そのステージに立ってみて、あらためてあの時の言葉の意味を噛みしめている、と感慨深げに話す。

今回のツアーは、事前にファンからのリクエストを募り、それに基づいて選曲をするというシステムになっており、リクエストのあった曲名とともにファンからのメッセージを紹介する。
その中のひとつに、ケータイで通話中のキャメロン・ディアスとエンジェルギターを弾いているアルフィーの高見沢さんに、アンジーが似ているというメッセージがあった。
「キャメロンに似ていると言われるのは嬉しいけど、高見沢さんに似ていると言われるのは、ちょっとビミョー。何せ男性だし、かなり個性的な方だしぃ。でも私、高見沢さんに似てるってよく言われるの。」

(ちなみに、キャメロン・ディアスは東洋的な雰囲気を持っているが、これは彼女にネイティブアメリカンの血が入っているからだ。だから、日本人の血が入っているアンジーに似ていても決して不思議ではない。また、キャメロンという名前は男性名だが、これは彼女の両親が男の子を欲していたからだそうで、生まれたのは女の子だったが、そのまま男の子用の名前をつけたと、かつて彼女自身が語っていたことがある。)

Again
曲が始まった途端、自然発生的にオーディエンスが立ち始め、しばらくして場内総立ちとなる。いやいや、ここでこんなに盛り上がるとは思ってもいなかった。毎朝、めざましテレビでサビだけ聴いているが、テレビのショボい音で聴くより、当然このホールで聴いた方がずっとずっと素晴らしかった。早くパッケージとして私たちのもとに届けて欲しいものだ。

そして、トークは昨年末の紅白歌合戦ネタに。

紅白に出場できて、何よりも嬉しかったのは、憧れの徳永英明さんに会えたこと。すっかり舞い上がってしまって、「わたし、ケータイの着メロを『壊れかけのRadio』にしてるんです。」と伝える時、「レイディオ」と言いたかったのに、「ラジオ」と、思いっきり和製英語で言ってしまい、大失敗だったと悔やんでいるらしい。

そのあと、今井美樹さんをガン見していたら、あちらもその視線に気付き、ツカツカと歩み寄ってきて、「私たちだけよね、紅白でコンバース履いてるの。」と言ってくれた。
「そうっすよね〜、紅白のコンバースは最高っすよね〜」と、意味不明の受け答えをしてしまった。
「しっかしまあ、コンバースがこんな時に役立つとは思ってもみんかったわ。」と言って場内を大笑いさせる。

もうひとつ紅白ネタ。エレベーターホール前で今井美樹さんにアルバム「Home」を渡して話をしようとしていた時、先にエレベーターに乗っていたスタッフがいつもと違う感じで帰りをせかすので、不審に思ってエレベーターの中を見たら、ラストサムライこと渡辺 謙さんが乗っていて、待たせてはいけないので慌てて飛び乗ったが、ハリウッドスターとしての強烈なオーラがエレベーターじゅうに充満していた。そして謙さんから、娘さんが武道館ライブを聴きに行って、良かったって言っていましたと言われ、「そん時のわたしの顔、ぜひもういっぺん見てみたいわ」というくらいびっくりしたというのだ。

実は、これらの紅白ネタをすぐにblogに書きたかったのだが、文字だけでは雰囲気が伝わらないと思ったので、このツアーの時に是非話そうと思って、今までずっと我慢していた、ということも明かしてくれた。

なお、『壊れかけのRadio』に関しては、2006年8月10日のFM岡山Radio Callingで彼女自身が語っているように、岡山で中学生してた頃、通学途中に愛聴していた曲だったようだ。
(参照記事は
こちら

大袈裟に「愛してる」
「実はこの曲、片思いしてた時にかいた曲なんです。言葉で伝えるより、こういう形で伝えようと思ったので。」
今のご主人に捧げた曲ってことですな。まあ、そんなこととは関係なく良い曲であることに変わりはない。ビリー・ジョエル風であったり、エルトン・ジョン風であったり、ピアノ・ロックのお手本のような曲だ。彼女のライブには欠かせない。

お願い
宇宙
This Love
心の戦士

ライブでは定番となった名曲たちが続く。アンジーのパフォーマンスには、ますます磨きがかかり、凄まじい迫力だ。私生活面での安定も良い方向に作用しているのだろう。
そして、ついに待ちに待ったあの曲が。

サクラ色
聴き込むほどに味の出てくる名曲、そして、1日も早くライブで聴きたかった曲。もちろんCDでも聴くことはできるが、私はCDでは聴かない。何故なら、ピアノのイントロに続くストリングスが我慢ならないからだ。あそこはギターにすべきでしょうが。
ロックと呼ばれるべき音楽に、どうしてもあってはいけないものが二つある。それは、ストリングスとフェードアウトだ。ロックにストリングスは要らない、ストリングスが入ってきた時点で、もうロックとは呼べないと私は思っている。
別に音楽を意味もなくジャンル分けするつもりはないが、アンジーの音楽は徹頭徹尾「ロック」であってほしいわけで、余計なストリングス・アレンジの無い、ピアノだけのバージョンを、早くライブで体験したかった。言うまでもなく、最高のパフォーマンスで、ますますCDを聴く気がしなくなった。

驚いたことに、アンジーが歌いはじめると、場内のあちこちからサクラ色のハンカチが出されてきて、気が付くと半数以上の人がハンカチを振っている。てことは、この夜のオーディエンスの半数以上が武道館に行っていたということ? いくらなんでも地元福岡の人だけじゃこの数は無理だよな〜、と思って、ゆっくり場内を見渡すと、県外から遠征してきている見慣れた顔がたくさん見える。彼らは当然武道館にも行っているわけで、このパフォーマンスのためにわざわざハンカチを持ってきたということだ。本当に恐れ入ります。

そして、怒涛のエンディングに突入。

On & On
MUSIC

現時点でこの2曲以外にエンディングは考えられないでしょ、というくらいシメにピッタリなコンビネーション。最後は椅子の上に立ち上がってガンガン弾きまくる。
実に密度の濃い、濃厚な2時間だった。

会場ではまた自然発生的にオーディエンスが『HOME』を歌い始め、アンジーにアンコールを促していたが、またまたここでタイムアップになってしまった。仕事の都合でもう帰らなくちゃいけない。
昨年10月のZepp東京の時と同様、後ろ髪を引かれるような気持ちで会場を後にする。

外へ出ると、さっきまでの熱気がウソのように、夜風がひんやりと冷たかった。2週間後、地元で再会できることを楽しみに、家路へと急いだ。


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2006年10月14日

Angela Aki Zepp Tour 2006 in Tokyo (Oct. 12th, 2006)

今回のアンジェラ・アキ全国Zeppツアー、初日の福岡と名古屋に行く予定だったが、仕事の都合で名古屋に行けなくなってしまった。大阪は金曜日なので絶対に無理、あと行けるとしたら木曜日の東京しかないが、翌日の金曜日は通常勤務だから、ライブ終了後に夜行寝台に乗り、金曜の朝帰ってきてそのまま勤務先に行くしかない。JR時刻表を見てみると、22:00東京発のサンライズ瀬戸に乗ることができれば、翌朝6:27に岡山に帰って来れる。がっっっ!ライブの開演は19:30なので、90分演ってくれるとして終了が21:00過ぎ、ゆりかもめと山手線を使って22:00に東京駅に辿り着けるかどうか、非常に微妙だ。まるで綱渡りのような計画だが、とにかく行くしかないだろう。絶対に行くのだ!!と念じて動いていたら、計画は拍子抜けするくらいスムーズにはこび、無事に当日を迎えることができた。

♪しぃんじるぅ〜ちかぁ〜らがぁ〜、
♪わぁたっしぃをぉじぃ〜ゆうぅ〜にすぅるぅ〜

今回も当然のごとくオフ会が組まれていた。開場の4時間前に集合し、まずライブ会場となるZepp東京を視察に行く。幹事のミッチェルさん、いい仕事してたね〜。会場に着くと、まだスタッフが壁にアンジーのポスターを貼り終えたばかりという状態だった。
Zepp Tokyo 1Zepp Tokyo 2







ライブ会場を確認したところで、そのまま隣接するオフ会会場へと移動。今回のライブは平日の夜19:30からという遅いスタートだったので、さすがにオフ会のメンバーも関東の方々がほとんどで、関西からは私とむてさん、まるチャンスさんの3名のみだった。通例のごとく、乾杯の後に自己紹介を始める。最初の人が、「会員番号○○番、○○です。」とやったものだから、続く誰もが、「会員番号○○番、・・・」というパターンになった。「なんか、『夕やけニャンニャン』を思い出すね。」と言ったら、30代を中心に激しく同意される。今回はライブ終了後にオフ会夜の部も組まれていて、そちらの幹事であるakoさんの発案で、チェキを使って一人一人の写真を撮り、カードを添えてアルバムにまとめ、それをアンジーにプレゼントする、という企画があり、昼の部の我々も参加することにした。akoさんと同じ千葉アンジェラーの とみーさん がチェキラーとして全員の写真を撮る。結局開場直前までに40人以上の写真を撮ったらしく、汗だくで孤軍奮闘する とみーさん には拍手を送りたかった。


Zepp Tokyo 3午後5時ごろ会場に行ってみると、すでに物販がはじまっていた。ツアーグッズである黄・青・白のTシャツを3枚とも購入する人がほとんどで、ただただ「すげ〜!」と呆れる。チケットブース前には各方面からの花が並べられている。日テレ、テレ朝、TBS、J-WAVE、MTV、フジTV、BSフジ・・・とにかくすごい数、いかにアンジーがメジャーになったかがひしひしと伝わってくる。特にフジなんか、地上波とBSとの2ヵ所から送られており、力の入れ方が違うことがよくわかる。でも今回の模様を放送するのは、CS「TBSチャンネル」なんだよなあ、どうなっとるの? ま、いろいろと大人の事情があるのでしょう。ファンとしてはアンジーが売れてくれりゃいいんです。

心配していた通り、開場は10分程度遅れた。これじゃ、アンコールは聴けないな、とあきらめて、居られるだけ精一杯楽しむことにする。今回万難を排して東京のライブに参加したのには、2つの理由があった。1つは、これまで10数回アンジーのライブに出かけているが、一度も東京でのライブを経験していなかったから。もう1つは、東京でのライブには必ず現われるという、「sister-m」を一度見てみたいと思っていたからだ(ごめんね、ミーハーで)。入場してから2階の指定席を頻繁にチェックしていたら、しばらくして「sister-m」が現われた。やはり、想像以上に美しい。あの顔から阿波弁および岡山弁が出てくるとは、到底思えない。彼女に会えただけでも充分価値のあるライブだった。・・・なんてね。

2階左側の招待席には今回アンジーのバックをサポートしてくれている新井(B)さん、鈴木(Ds)さんの所属しているバンド、「BABY JOE」のメンバー達の顔が見える。彼らのホームページをチェックすればわかるが、ボーカルの梅沢さんのルックスが結構強烈なので、ピンときた。今回もやはり最初に新井さんと鈴木さんが登場し、「心の戦士」がオープニング・チューンだったが、二人が登場した途端、2階のメンバーから大声援が送られていた。事情のわかってない人たちは、「え?あれ、誰?」という顔をしていたが、事前に予習をしていった私には、しっかり意味がわかっていたのだ。

開演前のBGMは、やはりAC/DCの『HIGHWAY TO HELL』だった。初日の福岡もこれだったので、アンジーの選曲なのだろう。BGMに合わせて、小声で♪ハァ〜イウェイトゥヘ〜ル♪と歌いながら開演を待つ。定刻の19:30を10分ほど過ぎた頃、BGMの音が少し大きくなった。これが開演の合図だ。

1.心の戦士

福岡の時と同様、素晴らしい演奏だった。かなり練習を繰り返したのだろう、アレンジを何度も練り直したのだろう。オープニングにはふさわしい選曲。まずは挨拶がわりに一発、という感じ。言うことなし。

定番のフレーズ、「こんばんは、アンジェラ・アキでぇす!!」でMCに入る。この日のアンジー、これまでで最もハイな感じだった。よほどZepp東京でライブができることが嬉しいんだろうな、と思っていたが、それにはちゃんとワケがあったのだ、ということが後でわかる。
「これまで何度もZepp東京でライブを観てきて、外国人アーティストが、「コンバンワ!トキオ〜!」って言うのがカッコ良くて、自分もいつか言ってみたかった。今日も本当は「トキオ〜!」で入りたかったけど、普段さんざん阿波弁で喋っておいて、ここでいきなりガイジンみたいに「トキオ〜!」って言うのはないんじゃない?ってスタッフに言われて、ストップかけられました。」と言い、笑わせる。
続いて、福岡でも話してくれた青木さやかによる「心の戦士」の歌真似の話。(前回の記事を参照のこと)
と、ここで、会場内に「アキ」と大きく書いたウチワを持っている人をアンジーが発見し、皆の注目を集める。あのね〜、ジャニーズのコンサートじゃないんだから、そういうのナシにしないか?私は正直そう思ったけど、ま、それもアリなのかな?

2.空はいつも泣いている
3.
Love Is Over Now

岡山で中学生だった時に初めてバンドを結成して、その時はソングライティングもしていた、という話をする。
「今から考えると、すごく稚拙な歌だったけど、「赤い自転車」という曲をつくりました。岡山に住んでた当時は、通学に赤いママチャリを使ってたんだけど、その自転車に乗って、とんねるずの貴さんに会いに行く、という歌でした。どんなメロディーだったか、まったく思い出せません。それから、宮沢りえさんの大ファンだったので、「あなたのように」というトリビュート曲をつくり、彼女の真似をしてホクロをつけたりしてました。位置を間違えて左右反対につけてたんだけど。」と言いながら、サワリを少し演ってくれる。これにはみんな大喜びだった。

4.
お願い(バックバンド退場し、ソロで)
5.大袈裟に「愛してる」

4から5へは、メドレー形式で流れるように進行。これがかなり良かった。ライブを重ねるたびにどんどん進化してゆくのがよくわかる。

「帰ってきた歌の宅配便」のコーナー。7歳年下の彼にひどい言葉をかけ、別れてしまったというファンからのメールを紹介する。もう一度やり直したいと思い、何年か後に彼を訪ねて行ったら、すでに自分以外の女性と結婚していた、というツラい話。
「恋人や友人にひどい言葉をかけてしまい、後で後悔するっていうこと、あるよね。でもね、その時はその言葉を言うしかなかったっていう自分もあると思う。」と、かなりシリアスな人生論を語る。やはりいつもと違う、今日のアンジーは饒舌だ、そう感じた。
「自分も4年前につらい恋をして、その時にかいた曲です。」と言い、「Rain」の演奏に入る。

6.Rain
7.Warning
8.Kiss Me Good-Bye

「「Kiss Me Good-Bye」という言葉は、アメリカではごく日常的に使われている言葉なんです。朝、子どもたちを学校に送り出す時に、お母さんがこう言って送り出す。だから、「さよなら」という意味じゃなくて、「またあとでね」という意味なんですよ。」

9.This Love(再びバックバンド登場)
10.宇宙

今回もここがハイライトだった。特に「宇宙」のアグレッシブかつアバンギャルドな演奏には唸らされた。

11.Livin' On A Prayer(BON JOVIカバー)

福岡の時のように前フリはなく、唐突にイントロが始まる。すでにこのカバー曲のことを知っている人もかなりいて、たとえ知らなかったとしても、もともとオリジナル曲を熟知していた人もたくさんいたようで、ここで会場が一気にヒートアップした。前回と同様、サビの歌詞を書いたホワイトボードが登場し、みんなで発音練習をした後に、大合唱をする。文字通り本当に大合唱だった。

12.奇跡
13.MUSIC

「MUSIC」のイントロが始まったところで、タイムアップの21:00になってしまった。後ろ髪をひかれるような気持ちで泣く泣く会場を後にする。外に出ると、ひんやりとした風が頬に気持ちよく、終わりまで聴けなかったにもかかわらず、何とも言えない充実感でいっぱいの、不思議な気分だった。



SUNRISE EXPRESSZepp東京を出てから、ゆりかもめと山手線を乗り継ぎ、東京駅に着いたのは21:35、これならアンコールも聴けたなあ、と少し後悔する。弁当を買い込み、夜行寝台「サンライズ瀬戸」に乗り込んだ。忘れないうちに、ライブ中に走り書きしていたメモをきれいに書き直す。定刻に出発した列車の窓から、さきほどまでいたお台場が見える。ライブを最後まで聴けなかったことを思い、唇を噛んだ。まだ午後10時過ぎだ、こんなに早く眠れるわけないよな、と思いながら横になったが、気が付いたら翌朝の5時だった! よほど疲れていたのだろう、恥ずかしいほど爆睡していた。いくら気持ちは若いつもりでも、思うほど体は若くないということを痛感する。シェードを開けると、窓の外は朝もやに包まれていた。思わずChicagoの名曲『Baby, What A  Big Surprise(邦題 朝もやの二人)』を口ずさむ。(しかしまあ、なんでこの曲の邦題が『朝もやの二人』なんだぁ?)もやのおかげで列車の到着は少し遅れ、6:38岡山に帰着。
駅を出て、「いつもの日常」がそこにあることに腹立たしさを覚える。「もっと夢をみていたかった、仕事行きたくねぇ〜!!」と叫んでみるが、そんなこと言っても仕方がないことはわかっている。気を取り直して車のエンジンをかける。こんな時はヴァン・ヘイレンを聴くに限るな。よっしゃ、『POUNDCAKE』にしよう。冒頭の「ギュイ〜ンンン!」という電動ドリルの音で目が覚めた。続く『JUDGEMENT DAY』で気分を仕事モードに切り替える。
職場に着いたら、早速「めざましテレビ」をチェックする。思った通り、昨晩のライブのことを軽部さんがレポートしてくれていた。えっ? 何か重大発表があったって? えっ?? 年末に武道館ライブゥゥ!!
がっっっび〜んんん!! 聞き逃したじゃねえかぁ!!


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2006年10月02日

Angela Aki Zepp Tour 2006 in Fukuoka (Oct. 1st, 2006)

待ちに待ったアンジーの全国Zeppツアー、福岡でキックオフされた初日の模様をリポートする。

ライブはもちろん楽しいが、その前後におこなわれるオフ会もライブ同様の楽しみだったりする。今回も本当に全国各地からアンジェラーが集合した。集まったのは何と21人! 地元福岡はもとより、鹿児島、宮崎、長崎、大分、広島、徳島、岡山、兵庫、大阪、京都、神奈川、千葉、埼玉、東京と、1都2府12県にわたる。緑のTシャツを着たり、黒縁の眼鏡をかけたり、コンバースを履いたりした怪しい集団は、ブツを交換したり、何やらヒソヒソ相談したりと、思いっきり怪しい行動をとり、周囲から好奇の目で見られていたが、何か問題でも?

会場となったのは、ハードロックカフェ福岡。ライブ会場のZepp福岡とYahoo!ドームとの間に位置する、絶好のロケーションで、今回のオフ会にはうってつけだった。

JOAN JETTおお、元ランナウェイズのジョーン・ジェット様ではありませぬか! お懐かしゅうございます












KERRY KINGケリー・キング(スレイヤー)のギター。「燃えるぜ!!」って書いてある。













NIKKI SIXXニッキー・シックス(モトリー・クルー)のベース。パンクな感じだなあ。













さて、盛況を極めたオフ会も無事に終わり、皆それぞれに会場に移動。今回はオールスタンディングなので、オヤジアンジェラーズとしては、ちょっと腰が心配。会場中ほどの仕切り柵を止まり木がわりに、ポジションを決めた。

バンド・スタイルでおこなわれる今回のステージ、中央にグランドピアノ、向かって左側にドラムセット、右側にベースギターがセットしてある。舞台左ソデから若者が出てきたと思ったら、一人はベースを手に、もう一人はドラムセットに座り、簡単なサウンドチェックを始めた。二人とも見るからに20代前半で、いくらなんでもツアーのサポートメンバーじゃないよな、この後で沖山さんと村石さんが登場するんだよな、と考えていたら、いきなり演奏が始まった。「はあああ?ベースが元ジューシーフルーツの沖山さんじゃないじゃん!ドラムスが村石さんじゃないじゃん!」と心の中で叫んでいるうちに、アンジーも登場。(ジューシーフルーツのネタはmista-boneさんのブログを参照のこと)Tシャツはお馴染みのランドリー、白地に真っ赤の大きなハート、「SWEET REVENGE」と書いてある。何に対してリベンジするの?よ〜わからん。ま、そんなことはどうだっていい。「沖山さんが〜!、村石さんが〜!」と、まだあきらめきれず、いろんな想いが頭の中をグルグル回っている時、アンジーの歌がはじまった。リズムセクションだけの時はわからなかったが、『心の戦士』だった。力強い演奏で、ロックしてる。
サポートの若い二人、ずっとあとでアンジーから紹介があり、スズキ タカシ(Ds)さん、アライ ヨウイチ(B)さんという方だそうだ。二人とも21歳と若いが、プレイは達者で、別に役不足はない。このあと、『奇跡』、『空はいつも泣いている』と続くが、アンジーをしっかりサポートしていた。ベースのアライさんを見ながら、「若い頃のアルヴィン・リー(テン・イヤーズ・アフター)に似てるなあ・・・」などと考える。そういえば、Dsのスズキさんも、若い頃のアレックス・ヴァン・ヘイレンに似てなくもない。よく見ると、裸足だった!


1.心の戦士
2.奇跡
3.空はいつも泣いている

3曲終わったところでMC。初めてのZeppツアーを控えて、昨日は1日中落ち着かない状態だった。少しでも気持ちを和ませるために、先日青木さやかが自分の『心の戦士』を歌真似していたビデオを見た。途中までバラード調で入り、「いぇいいぇ〜い」のところだけ、無茶苦茶大げさに息継ぎしながら歌うのが、すごく面白かった、という話で、場内爆笑となる。アンジー、「よっしゃ、これでつかみはOKやな。」という顔になり、少しリラックスした様子。

4.Love is Over Now
5.お願い

『お願い』を歌っている間に、いつの間にかリズムセクションが退場している。

6.大袈裟に「愛してる」

ここで、「歌の宅配便」の話。ファンからのメールを紹介し、それに関連して、自分の恋愛体験について語る。12歳の時、高校野球に出場していた「北野君」というピッチャーに恋をしてしまった。そのうちに彼が妄想として現われ、話ができるようになった、という話で、かなり笑わせる。
いくつになっても恋愛は難しい、押しと引きのタイミングを間違えると、ある日家に帰ったら、テーブルの上に、「君のせいではないから・・・」とかいうメモが残されていたりする、と言ってみんなを大笑いさせたあと、「というわけで、この曲を・・・」

7.Rain
8.Warning
9.Kiss Me Good-Bye
10. This Love

ここで、リズムセクション再登場。

11.宇宙

これがこの日のハイライトだった。アンジーの歌とピアノに、リズムセクションが絡み、スリリングな展開となる。アンジー黄金時代挟、三頭政治のはじまりじゃ〜! と一人心の中ではしゃぐ。(三頭政治のネタもmista-boneさんのブログを参照のこと)

ここで、予告通り、とってもサプライズドなカバーを演る。

12.Livin' On A Prayer (BON JOVI)

♪ダー、ンダ、ダダ、ンダ・・・♪ のイントロに、「そうきたか〜!!」と思わず叫んだ。

MARU CHANCEついさっきYahoo!ドーム前でジョンと握手してきたばかりのボンジョヴィ・フリーク、まるチャンスさんに目をやると、案の定歓喜に打ち震えてパニクッている。なんてタイムリーなんだ!












アンジー、先っぽに指の付いたポインティング・ディバイスを取り出し、ステージの前に出てくる。それと同時に歌詞を書いたホワイトボードも登場。サビの部分のコーラスを我々オーディエンスに歌わせてくれるつもりなのだが、歌詞がよくわからないだろうからと、それを指差しながら発音の練習だ。しかし、20代前半の人にはこの曲を知らない人もいたようで、会場全体が大合唱というわけにはいかなかった。我々オヤジは充分楽しませてもらったけど。

ここでまたMC

同級生の「さっちゃん」の話。先日彼女と電話で話した時、「私はアンジーの曲の中で『We're All Alone』が一番好き。特にあのメロディがええわあ。」と言ったらしい。あまりの天然ボケぶりに、アンジー、間違いを指摘できず、そのまま続けて、「他にはどれが好き?」と訊いてみたら、「そうねえ、『Kiss From A Rose』も好きかな、メロディが。」と答えた。そこまで徹底的にボケられると、むしろ可笑しくなり、今度は、「じゃ、『青い影』は?」と訊いてみた。そしたら、「いや、あれはイマイチ。」と答えたらしい。「あの、ジョン・レノンが生涯で最も好きな3曲のうちの1曲だって言っていた名曲の『青い影』がイマイチなん!?」、という話に、会場は大爆笑となる。

13.(POWER OF) MUSIC 〜 メンバー紹介

(アンコール)
14. YAH YAH YAH

チャゲ&飛鳥かよ〜!! 一緒にいたオヤジアンジェラーズ3人、思わず顔を見合わせて苦笑。はいはい、わかりました、お付き合いしましょう。じゃ、いくぜ〜!! という感じで、力いっぱい拳を振り上げる。けっこう3人ともノリノリ(死語)だったけど、会場の左半分、なぜか突っ立ったまま。それなりに面白かったけど、なんかビミョーな雰囲気だったなあ。

15. HOME

やっぱりシメはこれしかない。

ツアー初日ということで、練りこみが足りなかったのかもしれない。出だしから中盤まではすごく良かったのだが、後半になるにしたがい、だんだん失速して、消化不良なまま終わってしまった、というのが正直な感想だ。オーディエンスもアンジー初見の人が多かったようで、「かわいい〜!」とか、ミーハーなことを隣で言われるのにはまいった。あのな〜、そういうレベルか?
今回ダメだったところは、スタッフも良くわかっていると思うので、次のツアーに反省点を生かして、練り上げていってほしいと思う。というわけで、BURRN!誌の酒井 康みたいに厳しい採点になるが、今回は65点しかあげられないなあ。
くれぐれも誤解のないようにことわっておくが、アンジーのパフォーマンスに関しては、特に不満は感じられなかった。いつものように手抜きは一切なし、全力投球でライブに臨んでくれたので、彼女自身に対しては何も言うことはない。だから、65点というのは、ステージの企画・構成面での練りこみ不足、所属レーベルの彼女に対する処遇への疑問といった、Zeppツアーそのものに対する評価なのだ。

このツアーは、アンジェラ・アキ・バンドとしての出発点となる大変重要なツアーだと思っていた。だから、サポートメンバーは、彼女自身が指名した気心の知れたセッション・ミュージシャンが務めてくれるものと期待していた。もしもこのツアーが、アルバム「Home」リリース後のアルバム・ツアーであるならば、レコーディングに参加したメンバーがバックを務めるのが当然だろう。しかし、今回バックをサポートしてくれた二人のメンバーは、これまでのレコーディングには参加しておらず、「どうして彼らなのか?」がわからないまま、ステージが終わってしまった。彼らは、現在も活動中のバンドに属しているということだから、あくまでも、このツアーだけの「期間限定」メンバーである可能性は高い。ということは、今回のバンドは、まだ真のアンジェラ・アキ・バンドじゃなく、このツアーも結局「営業」の続きということになるので、この点には激しく落胆した。
次に、ライブの構成について。これまでのようなピアノ弾き語りでなく、バンド・スタイルでのライブなのに、トータルで90分というのは、あまりに短すぎはしないか? オールスタンディングであることを考慮して、少し短めにセットしたのかもしれないが、本当にあっという間に終わってしまった、という印象で、かなりの欲求不満感が残った。それに、どうして『Santa Fe』も『ハレルヤ』も演らなかったのだろう? あの2曲を入れていたら、ちょうど2時間くらいのステージとなり、欲求不満に陥らなくて済んだのに。
もうひとつ、今回はスモークやらライティングやら、やたら演出に凝っていたのだが、肝心のアンジーのボーカルマイクがハウったり、ピアノの音が異常にこもっていたりして、PAの不備がかなり目立った。ステージが終わって、「あのピアノ、録音じゃないよね?」というような話が出たくらい、ヒドい音だった。バスドラの音にかき消されて、ピアノの音が聴こえなくなることも頻繁にあったので、次回からは何とかしてもらわなきゃ困る。
などなど、アンジーのパフォーマンス以外にマイナス要因がたくさんあり、ステージ全体としては、かなり辛い採点になってしまった。レーベルが今回のツアーの位置付けをどういう風に考えているのかは知らないが、アンジェラ・アキという稀有なアーティストを今後どういう風にプロモートしたいのかが、なかなか見えてこないのだ。メジャーデビュー2年目を迎えるにあたって、そんな課題を浮き彫りにしたようなステージだった。ともあれ、ツアーはまだ始まったばかり、今後の展開に期待したい。

ライブが終了して、ロビーで飲み物を飲んでいたら、地元の若い人たちが、すぐ後ろでこんな話をしていた。「あのカバー曲て『Livin' On A Prayer』って言うと? 最初聞いた時、『微妙なプレイヤー』て聞こえたしぃ。あははは・・・」

ナイスなボケをありがとう。空耳アワーか!!



(おまけ)

HANATARE福岡市内を散歩していて見つけた面白いもの。「はなたれ薬局」ですかあ。なんてキッチュな看板だこと。しかも、道路を挟んで、「人参公園」という公園もあった。ディープな所じゃ、福岡は。


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2006年08月15日

BIG WAVE LIVE in NAGOYA (Aug. 12th, 2006)

7月30日のHIGHER GROUND 2006(福岡)に続き、夏フェス第2弾、BIG WAVE LIVE 2006(名古屋)に行ってきた。

NAGOYA 2

 

 

 

アンジーは8月12日のトップに出演。翌日は徳島の大塚製薬鷲敷工場というところで開催される夏フェスに出演することになっており、名古屋のあとどうやって徳島入りするのか、夏フェス連チャンで体力的に問題はないのか、など、ファンとしてはいろいろと心配なところだ。他の出演者は、Skoop On Somebody、藤木直人、佐藤竹善という面々。当日午前11時より整理券配布となっているから、できれば前日出発の夜行バスで名古屋入りしておきたかったが、何せ盆休み初日だ、バスはとっくに満席になっていた。あきらめて当日朝始発の新幹線で名古屋入りすることにする。会場に到着したのは午前8時30分ごろ、すでに500人が並んでいる。とりあえずオフ会幹事の むて さんに到着したことを連絡すると、わざわざ顔を見に列の最後尾まで出向いてきてくれた。いつもながら、彼の細やかな気遣いには頭の下がる思いだ。彼は午前6時ごろ到着したが、それでも200番台だろうということだった。先頭の人は前日の昼ごろから並んでいたらしく、藤木直人のファンだとおしえてくれた。落ち着いて周りを見渡すと、30代から40代の女性がやたらに多いことに気がついた。彼女達もまた藤木ファンなのだ。ライブが終了してからわかったが、今回の観客の7割以上が藤木ファンだったようだ。恐るべし、藤木直人。

NAGOYA 3NAGOYA 4

 

 

 

 

関西絶叫ブラザーズ兄ことトシヤさんも顔を見せに来てくれた。見れば両眼がひどく充血している。数日前から結膜炎になり、治療中だと言う。それでも翌日の徳島には行くらしい。ほんとに、よ〜やりますな〜、と感心するというか、あきれるというか。7月2日の歌の宅配便ライブ(徳島)でご一緒したMさんとakoさんの顔もみえる。またもや彼女たち、夜中から並んでいたらしい。しかも今回は夜明けとともに激しい雷雨があり、びしょ濡れになったようだ。その後カンカン照りになり、温度湿度ともに急上昇したせいで、すでにグッタリしていて、ライブ大丈夫かよ〜、と心配になった。午前10時の時点で、東京からの夜行バス組はまだ到着していない。お盆の帰省ラッシュに事故も加わり、結局予定より3時間半遅れで到着した。

NAGOYA 5うだるような蒸し暑さの中、午前11時までひたすら待ち、やっと手に入れた整理券の番号は526番だった。

 

 

開演の午後5時まで時間があるので、昼食を兼ねたオフ会昼の部を始める。ライブのたびに毎回増え続けるオフ会の参加者は、今回とうとう20人に達し、もう幹事役の むて さん一人では仕切り難いレベルになってしまった。ともあれ、全国各地に新しい仲間ができるのも、ライブならではの楽しみだ。ちょうどこの頃、「王様のブランチ」の録画が始まっているはずだ。

午後4時をまわり、「制服」である緑のONE−Tに着替える。アンジーの眼鏡と同様、これを着るとライブモードにスイッチできるのだ。そろそろ入場の準備を、という段になって、それまでピーカンだった空が、にわかにかき曇り、ゴロゴロと不気味な音を立てはじめた。おいおい、この期に及んでまた雨女伝説かよ、今日は雨男の佐藤竹善さんも一緒だからな、勘弁してくれよ〜、とつぶやいているうちに、ポツポツと降りはじめた。用意していたダイソー合羽を着用し、ひたすら天に祈る。約1時間後、我々の祈りが通じたのか、何とか雨があがり、入場可能となった。入場は整理番号順だが、入ってしまうとあとは自由に座れるので、緑のONE−Tを着たトシヤさんと私が両脇を固め、その間に黒のONE−Tを着た新しい仲間3人が入る形で、計5人のONE−T軍団が固まって座った。これならステージ上のアンジーからも認識されやすいだろう。

福岡の時と同様、ステージ上にはローランドのエレピがポツンと置かれている。しかし、よく見ると、RD-700であり、アンジーの愛器RD-700SXではない。翌日彼女のホーム徳島で夏フェスがあるので、おそらくそちらに愛器を送っており、こちらは現地調達したのだろう。ま、それは仕方のないことだ。今回アンジーは、リハなしでいきなり登場。Tシャツは、フォークギターを背中に背負っている長髪のミュージシャンの絵のもので、これまで見たことのないもの。おそらく古着だろうと思われる。ネックレスはお馴染みのB-ZEROだ、よく似合っている。お決まりの第1声「こんにちは!アンジェラ・アキで〜す!」の声が少しおかしい。ちょっと働き過ぎだよ、アンジー。

1.This Love

今朝、携帯でBBSをチェックしたら、整理券確保のために並んでいるファンから、「アンジェラ、雷が鳴ってるよ〜!」とか、「今、どしゃ降りだよ〜!」とか、リアルタイムな書き込みがあって、急遽2曲目を変更することにした、という。そこで、2曲目は、やはり・・・

2.Rain

先月から左手の親指が痛くて、整形外科を受診したところ、バネ指になりかけていると診断された。「どういうお仕事をされているんですか?」と訊かれたので、ちょっと見栄を張って、「ピアニストをやっています。」と答えた。ここで結構笑いをとる。「じゃ、どういう弾き方をされているのか、やって見せてください。」と言われたので、テーブルの上で弾いてみせたところ、「そんな弾き方じゃ、バネ指にはならないはずです。どうも説明がつきませんねえ。」と、診察医は納得がいかない様子だった。ところが、今朝、新幹線の中で携帯メールをうっていたところ、左手の親指に激痛が走り、その時はじめてピンときた。原因はピアノではなく、携帯メールだったのだ。「メールが原因でピアノが弾けんようになったら、シャレにならんわ。」と言って笑わせる。

3.Warning

この曲のライブでのお約束、サビの部分のコーラス、♪ラ〜、ラ〜、ラ〜、ラ♪をオーディエンスに歌わせてくれる。「蝉の声に負けんように、もっと大きな声で!もっと!もっと!」と煽ってくるので、私たちONE−T軍団も頑張る。周りにいる藤木ファンのオバチャン軍団が、呆れ顔でこっちを見ているが、そんなこと気にしない。

4.MUSIC

いつ聴いてもいい曲、体を動かさずにはいられなくなる。サビに入る前の♪ダッ!ダン!!♪のところで何かアクションをしたいんだけど、誰かいいアイデアを考えてくれないだろうか?

5.Kiss Me Good-Bye(日本語バージョン)

今回もやはり日本語バージョン。個人的には英語バージョンの方が圧倒的に好きなのだが、これについては議論の分かれるところだろうから、1番を日本語で、2番を英語でやってくれると嬉しいんだけどな、といつも思う。

ついでに極私的意見を述べさせてもらえれば、アンジーは英語の歌詞の歌を歌う時の方が、日本語の歌詞の歌を歌う時より、ずっと、のびのび歌えているような気がするのだ。『Warning』しかり、『Santa Fe』しかりだ。だから、もしも将来許されるなら、全曲英語の歌詞のみのアルバムをつくり、全世界同時リリースをしてほしい、と以前から思っている。ひんしゅくを覚悟でさらに言うならば、METALLICAやAC/DCやNIRVANAなんかのカバーも、いつかはやってほしいとさえ思っているのだが、そんなことしたら、正統派(?)のファンは思いっきり引いてしまうだろうな、ってことで、いい加減にしておきますね、この話題は。

さて、6曲目に入る前に、お約束の「次の曲が最後の曲になりました。」のアナウンスがある。すかさず、「ええ〜〜〜!!」、とりわけトシヤさんの声が大きい。「ええ〜〜〜!!の係の人が名古屋にもおったわ。」と喜ぶ。
これまでいろんな場面で、「初めて○○の時に歌う『HOME』」を歌ってきた。たとえば、初めてクリスマスに歌う『HOME』など。今朝乗ってきた東京からの新幹線はすごい人で、「ああ、お盆やけん、みんなふるさとへ帰っりょんじゃ。」と思った。だから、今日は「初めてお盆に歌う『HOME』」です、というMCのあと、ファイナルの『HOME』に入る。相変わらずうまいなあ。

6.HOME

決して喉の調子が良いとはいえない状況だったが、自分の持てるエネルギーをすべてオーディエンスにぶつけてくる彼女のアツい気持ちは、会場のすみずみにまで伝わり、会場全体から惜しみない拍手が送られた。
そして、すべてが終了し、ステージから消える前に、わざわざ我々ONE−T軍団の方を向き、満面の笑みとともに投げキッスをしてくれたのだ!! あの嬉しそうな顔、眼に焼き付いて離れない。

このあと続いてSkoop On Somebody、藤木直人、佐藤竹善さんのステージがあったが、アンジーの素晴らしい歌声の余韻をかき消されるのがイヤなので、次のステージが始まる前に会場を後にした。オフ会夜の部までホテルで仮眠をとることにする。

イベント終了後、オフ会夜の部に突入。会場は中華料理の店「味仙」。アンジーのオフィシャルHPにアクセスして、7月6日のダイアリー「やみつきになる美味しさ!」を読んでもらえばわかるが、彼女がここで食した「激辛台湾ラーメン」を皆で食しながら、今日のライブについて語り合おうという企画だ。昼の部より人数は減ったものの、それでもまだ15人が残っている。東京、埼玉、千葉、神奈川、愛知、京都、大阪、岡山と、ほんとうに全国各地から集結していることに、あらためて感嘆する。

NAGOYA 6

これが例の激辛台湾ラーメン。唐辛子がたっぷり入っていて、立ち上がる湯気がすでに「食べるな、危険!」という香りをふりまいている。噂にたがわず、そりゃもう激辛で、私にはこれを完食する自信はない。

 

 
オフ会終了後、トシヤさんと地下鉄の駅まで一緒に帰る。彼は今晩大阪駅前に1泊して、翌朝今度は徳島に出発するのだ。恐れ入ります。夏フェスを連チャンするだけの気力も体力も、私にはもうないので、彼の徳島での健闘を祈り、10月のZeppツアーでの再会を約束して別れた。

 


翌日の徳島行きを見送った私は、名古屋の中古CDショップ巡りをした。名古屋駅太閤通口にある「69」で、大きな収穫あり。モトリー・クルーにチープ・トリックにボストン、3枚合わせても2,900円! ディスクはきれいだし、プラケースは新品に替えてあるし、店主もにこやかで、おすすめの店です。長いこと捜していたボストンの4thアルバム、「WALK ON」が置いてあるだけでも驚きだったのに、このレアなディスクが1,100円とは!

NAGOYA 7

 

 

 

 

 

 


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2006年08月01日

HIGHER GROUND 2006@FUKUOKA

うっとうしい梅雨もあけ、いよいよ夏フェスのシーズンだ。毎年福岡で開催されているHIGHER GROUNDのオープニングアクトに今年はアンジェラが出るという。夏フェスのアンジェラか・・・ 広大なオープンエアーの会場と何千人もの観客を前に、ピアノ1本でどう立ち向かうんだろう? これは観ておかなくてはならない、ということで、朝一番の新幹線で福岡に駆けつけた。

TIME SCHEDULE

 

 

 

博多湾に半島状に突き出した部分があり、海の中道と呼ばれている。市街地から車でも電車でも船でもアクセスできて、かつ海の真ん中という、まさに夏フェスのためにあるような絶好のロケーションだ。半島の先端部分全体がアミューズメントパークのようになっており、その中の野外劇場が今回の会場だ。到着すると、すでに1000人くらいの行列ができている。その後もどんどん人は増えつづけ、最終的には1万人以上だろうか、とにかくすごい数だ。毎年のことで慣れているのか、主催者側は実に手馴れた感じで少しずつ場内に誘導してゆく。

HG 1HG 2

 

 

 

 

迷うことなく一番前右側のブロックに入れたが、何せこの人数だ、ステージまでが遠い。周りを見渡すと、10代か20代の若者ばかり。それぞれに自分の贔屓のアーティストのグッズを身につけているから、誰が目的で来たのかがよくわかる。ふ〜ん、ORANGE RANGEにHOME MADE 家族にFLOWね、アンジェラのこと君たちどれだけ知ってんの?という感じだが、今回ばかりは、さすがにONE Tシャツにコンバースの、どう見てもアンジェラー・スタイルの私も肩身が少し狭い。

HIGHER GROUND

 

 

 

 

 

 

 

 

ステージの向こうには海をはさんでメガロポリス福岡の街並み、空には飛行機が往ったり来たり。海と空と大地と、そして音楽、こんなに素晴らしいシチュエーションは福岡でなきゃあり得ないだろう。偉いぞ、福岡!!これから毎年来るぞ!! 心の中でそう叫ばずにはいられなかった。

アンジェラはオープニングアクトの2番目に登場。意外なことに、10代のオーディエンスからも歓声をもって迎えられる。他にも何組かのアーティストのステージを観たが、歓声の大きさでも負けてはいなかった。それだけ彼女がメジャーになってくれたことを実感し、自分のことのように嬉しかった。Tシャツは前日7月29日の大阪情熱大陸の時と同じもの(オフィシャルHPに写真がアップされている)、ネックレスは最近お気に入りのBULGARI B-ZEROだ。広大なステージの真ん中にポツンと置かれた彼女の愛器RD-700SXが、初めてこのような大観衆の前で演奏する彼女の不安を象徴しているようだった。HPでも、「ステージのソデからピアノまでの距離が長かった」と言っている。
登場した時は緊張した面持ちだったが、ピアノに向かった途端、プロの表情にスイッチした。まず『Kiss Me Good-Bye』から入る。直前までペチャクチャ喋っていたORANGE RANGEシスターズ達も、「何なん?この人?」という表情で聴き入っている。アンジェラのことをよく知らずに来た若いオーディエンス達をも魅了したようだ。今回はオープニングアクトということで、時間的な制約もあり、彼女のもうひとつの魅力である、マシンガン・トークを炸裂させることができなかったのは、少々残念ではあったが、パフォーマンス能力は充分アピールできたと感じた。選曲は必要にして充分、セットリストを以下に示す。

1.Kiss Me Good-Bye(日本語バージョン)
2.心の戦士
3.This Love
4.HOME

ピアノ1本にもかかわらず、他のどのバンドにも負けていなかったと思う。本当に心からそう思う。10月から始まるZeppツアーのキックオフが福岡になったことを報告。「今度はバンドでやるんで、ぜひぜひ聴きに来てください。」と、ちゃっかり売り込む余裕もみせていた。

ステージはまだ続いていたが、行かなきゃならない場所があるので、ライブは早めに切り上げ、船で市街地まで戻ることにする。会場を出ると、市営渡船乗り場まではすぐだ。「渡船」と言うから、手漕ぎの和船を想像していたのだが(そんなわけないか)、めちゃくちゃモダンな双胴船だった。

SHIPHOTEL

 

 

 

 

YAHOO DOME

船から見た福岡の街。Yahoo!ドームにJALリゾートに福岡タワー、かっこ良すぎ! ミシガン湖から見たシカゴに似ているのだ。

 

 

IPPUDO

博多といえばラーメンばい。ラーメンといえば一風堂たい。ということで、天神は大名の一風堂本店に直行。もちろんラーメンも美味しいんだけど、ここんちのお茶も香ばしくて本当においしいのだ。定番の「かさね」と餃子を食す。ああ・・・至福の時。

 

 

さて、もう1ヶ所行くところがあるのだ。Yahoo!ドームの前にあるハードロックカフェへ。ここのショーウィンドウはKISSだ。FUKUOKAのロゴの入ったご当地もののTシャツを購入する。

HARDROCK CAFEKISS

 

 

 

 

ところで、この日、ドーム内では、B'zのコンサートが進行中であった。近くに行ったら、ちょっとくらい聴こえるかもしれないと思い、エスカレーターに乗ってドーム入り口近くに行ってみる。ほほ〜、けっこう聴こえる聴こえる。しばらくそこで聴いてから、BON JOVIと握手をして家路に着いた。

ドームに行ったことのない人にちょっと説明しておくと、ドーム前広場に各界著名人の手のブロンズ像が並んでおり、自由に握手できるようになっている。その中にBON JOVIのものもあるというわけだ。彼の隣は、もちろんRICHIE SANBORAだ。

BON JOVI

RICHIE SANBORA

 

 

 

 

 

 

 

いやもう一日中ライブ三昧、まさかB'zまで聴けるとは思ってもいなかった。夏フェスとアンジェラ、なかなか良い取り合わせだった。8月12日の名古屋が今から楽しみだ。


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2006年07月05日

歌の宅配便 徳島ライブ(7月2日)

昨年9月にファーストシングル『HOME』をリリースし、アンジェラがメジャーデビューを果たしてから始まっていた「歌の宅配便」キャンペーン、いよいよ初めての宅配便ライブが彼女の故郷、徳島で開催されることになった。
現在のアンジェラのメディアへの露出頻度からすれば、今回が最後のインストア・ライブになる可能性は非常に大きい。となれば、こりゃもう何が何でも行くしかないだろう。会場は徳島駅ビル4階のイベント広場、ビルがオープンする午前10時から新星堂徳島店で整理券250枚を配布することになっていて、この整理券がないと入場できない。最低でも2時間前までには会場に着いておく必要があるから、当日出発だとJRで行くのは無理で、今回は車で行くことにした。
朝6時前に岡山を出発する。天気は雨、「アンジェラ=雨女」の法則は、まだまだ生きているようだ。というより、この法則は永遠に不滅のような気がする。家を出る時はまだシトシト状態だったが、高速にのった途端、豪雨になった。高速道路は一面水びたしとなり、思ったようにスピードが出せない。「しまった、あと1時間早く出るんだった・・・」とホゾを噛んだが、もう遅かった。この豪雨はアンジェラの故郷である板野町まで続いた。何とか徳島に着いた時には、雨こそあがっていたものの、もう午前7時半をまわっていた。
車を停め、大急ぎで駅ビルへと急ぐ。そこにはすでに100人近くの行列が! え?何かの間違いだろ?今日は駅ビルのバーゲンって書いてあるし、バーゲンの行列だよな、と自分に言い聞かせつつ、最後尾にいた女性におそるおそる訊いてみる。「これ、何の行列ですか?」「アンジェラさんのライブですよ。」 がびーーーん!! 一瞬、眼の前が真っ暗になる。ま、しかたない、あきらめて並ぼう。
最前列にいた女性、京都からで、午前4時から並んでいるという。2番目には大阪のOUJIさん、前の晩に徳島入りして、ホテルをとったものの、1時間ごとに誰か並んでいないか見に来ていて、4時過ぎに見に来たら、先ほどの最前列の女性が並んでいたので、大急ぎで並んだとのこと。結局ホテルには泊まらず、徹夜したらしい。もう、あきれてものが言えない。午前6時に並んだ はる さんと 優 さんが何とか10番台、それに続いてcocodocoさん、50番台にトシヤさん(関西絶叫ブラザーズ 兄)と、お馴染みの顔が並んでいる。そして今回はakoさん(なんと、千葉から夜行バスで!もちろん帰りも夜行バス。月曜の朝、品川に着いて、そのまま仕事に出るらしい。もう脱帽するしかないです。)、瑠奈さん(トシヤさんとともに大阪から)という仲間が増えた。ライブを通して全国に仲間が増えてゆくのは本当に楽しい。もう一人の常連、神戸から高速バスの まるチャンスさん(関西絶叫ブラザーズ 弟)も8時半ごろやっと到着した。
蒸し暑い中、ひたすら待って、やっと10時の開店時間となり、4階の新星堂に案内される。店舗入り口のディスプレイはアンジェラ一色だ。さすが地元、気合の入り方が違う。よく見ると、本人自筆のメッセージが貼り付けてある!アンジェラの方も地元の声援に応えているのだ。

Tokushima Live 1Tokushima Live 2

 

 

 

 

Tokushima Live 4

Tokushima Live 3

 

 

 

 

やっとの思いでゲットできた整理券番号は90番、う〜ん、微妙な番号。すぐに同じフロアの会場を下見に行ったが、椅子席は50席しかなく、残り200名はスタンディングのようだ。うう、腰痛が心配じゃ。イベント広場とは言っても、会場はかなり狭く、本当にここに250人も入れるのか?という印象。ステージ上にはすでに愛器のRD-700SXがセットしてあり、その脇に立てかけられたハードケースには、宅急便の札がベタベタと貼ってある。ピアノは決して現地調達ではなく、イベントごとに彼女は自分の愛器を行き先に送っているのだということが証明されて、微笑ましい気持ちになった。ピアノは彼女の分身、いつも一緒にいなきゃね。

驚いたことに、サウンド・クルーは岡山からだった。今年3月18日に岡山ルネスホールでおこなわれたライブでも見かけたクルーだ。彼らは昨年9月26日に放映された めざまし広人苑(私がアンジェラのことを知るきっかけとなった思い出深い番組)の取材にも同行しており、四国でのイベントには同行することになっているようだ。彼らの所属する会社のホームページを見ると、アンジェラの写真が載っている。メジャーデビュー前より彼女と仕事をしてきたことがわかる。

Tokushima Live TicketTokushima Live Stage

 

 

 

 

開演は午後3時、これまでの経験からして、ライブの3時間前にリハーサルをするはずだ。正午ごろ会場前で張っていたら、案の定リハがはじまった。オープンステージなので、全てが見える。「アンジェラ〜!」と皆で声をかけたら、こちらに気付き、手を振ってくれた。揃いの「ONE Tシャツ」を着ている我々に向けてのメッセージなのだろうか?、突然『大袈裟に「愛してる」』を演奏しはじめ、ほとんどフルで演ってくれた。いや〜、嬉しかったのなんの。

今回のライブには、いろんな意味があったようだ。つまり、「歌の宅配便」としての初めてのライブでもあり、FM徳島開局15周年記念イベントのファイナルでもあった。イベント広場の仕掛け時計が午後3時に動き始め、それが合図でもあるかのように司会進行役のFM徳島 森アナが登場。そして、彼女の紹介によりアンジェラが登場すると、場内は一気にヒートアップした。

"Angie, I love you!" という はる さんと優さんのかけ声に、間髪入れず "I love you, too!" と返してきた。5月11日大阪でのワンマンライブの時と同じだ。続いて「アンジー、愛しとるけんなぁー!」とトシヤさん。「お〜、阿波弁で!ありがとう!」と喜んだ。ステージ上のアンジェラとオーディエンスとの間で普通に会話が成立しているところがすごい。こんなステージ、他にあるか?

Set List
1.Rain
2.This Love
3.心の戦士
4.Kiss Me Good-Bye
5.HOME

今回のライブの本来の目的は「歌の宅配便」であるから、場内最前列には抽選で選ばれた7組のファンがおり、1曲歌い終わるごとにアンジェラ自身が彼らからのメッセージを読み上げ、直接トークをするという、ラジオの公開録音のような雰囲気の進行だった。これがなかなかよかった。この調子で全国をまわってくれれば・・・ とは思ったが、きっと彼女の体がもたないだろうな。地元ということで、なんの気兼ねも遠慮もなく阿波弁を喋れるせいか、アンジェラはすごくリラックスしているようにみえたが、リラックスし過ぎたのかどうか、この日、彼女には珍しく、私の気付いた限り、ピアノを2回、歌詞を1回トチッてしまった。まあそれも愛嬌なのだが、タイトなスケジュールで、体の調子が良くないのではないか?と、少し心配になってしまった。
まあ、そんなことはさておき、パフォーマンスには何の翳りもみえない。いつものごとく、オーディエンスの中にはすすり泣いている人が何人もいた。ショッピングビルのど真ん中で、決して静かではない、どちらかというとザワついた雰囲気の会場だったが、彼女が歌いはじめると、水を打ったように静かになり、誰もがアンジェラ・ワールドに引き込まれたのが手に取るようにわかる。どんな場所でも、どんな聴衆相手でも聞き入らせてしまう、彼女のパフォーマンス能力には、本当に感嘆するしかない。
いつもならば、最後の曲の前に「早いもので、これが最後の曲になりました。」というアナウンスがあり、それに対してオーディエンスが「え〜〜〜!!」と絶叫し、「はあ、ここにも、え〜〜〜!! の係の人がおってくれたんやな。ありがとう。」とアンジェラが言うのがお決まりになっているのに、今回は一気に5曲演り、「アンジェラ・アキでした。ありがとうございました。」で、あっさり終わってしまったので、「え〜〜〜!!」の準備をしていた我々は、肩すかしをくらってしまった。しかし、整理券を手にした250人に対し、ひとりひとりと握手をし、サイン入りポートレートを手渡してくれるという、本当にありがたいサービスをしてくれ、ファンとしては実に頭が下がる思いだった。今回私は初めて娘と一緒に参加したのだが、娘にとっても素晴らしい初ライブ体験になった。心からありがとうと言いたい。

Tokushima Live Polaroid

 

 

 

 

 

 


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2006年05月12日

Piano Live 「ONE」 at Hatch in OSAKA (May 11, 2006)

Hatch

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

素晴らしいライブだった。何度でも言おう、本当に素晴らしいライブだった。一度っきりの人生において享受することの許されている楽しみの何年か分が凝縮されたような、珠玉の2時間、心から楽しいと感じられたひとときだった。

Hatch 1

 

 

 

 

 

 

 

 

アンジェラにとっても、私たちファンにとっても、待ちに待った大阪での初ワンマンライブだ。開場は午後6時だが、いつものように、4時間前には会場に到着し、恒例となった「入り待ち」をする。午後2時過ぎから、なんばHatchの搬入口で待つこと約40分、今回アンジェラはジャンボタクシーでスタッフとともに登場。「アンジェラアアア〜!」と、叫んではみたが、彼女を乗せた車は、入り待ちをしている私たちの前を、ほんの一瞬で通り過ぎてしまった。今回のライブのために、7ヶ月ぶりに着て行った「私製アンジェラTシャツ」、彼女は気付いてくれただろうか? 

T Sirt 1T Shirt 2

 

 

 

 

開場直前に二人の外国人女性が現れた。年齢は60歳前後、お二人とも、もう本当にアンジェラにそっくりで、どう考えてもアンジェラのママとご親族だな、と直感した。お二人は2階席の最前列中央に座られた。ステージに登場してすぐ、アンジェラがその2階席をチラッと見たのを見逃さなかったし、ライブ中に「今日はこの会場のどこかにママが来てくれています」というアナウンスがあったので、間違いないと思う。開演直前にその席を見ると、今度はさらに同年輩の日本人男性がママの隣に座られていたが、おそらくパパだったのだろう。ご両親とも開演前までは何となく不安そうな面持ちだったが、ライブが始まり、アンジェラが楽しそうに演奏をしている姿を見ると、嬉しそうな、そして安堵したような表情に変わり、心からライブを楽しんでおられるのが感じられて、私たちも微笑ましい気持ちになった。

Hatch 2

 

 

 

 

 

 

 

 

ところで、今回アンジェラは黒ではなく白のコンバースを履いていた。ミュージシャンを夢見て約10年、今日でやっと夢がかなった、でもこれは終着点ではなく、新たな一歩への出発点なんだ、そんな彼女の意気込みが伝わってきて、ファンとしても感慨深かった。

(Set List)
  1.空はいつも泣いている
  2.Rain
  3.Will You Dance
  4.We're All Alone
  5.Warning
  6.Santa Fe
  7.TODAY
  8.愛するもの
  9.This Love
10.Like A Virgin(MADONNAのカバー)
11.奇跡
12.心の戦士
13.MUSIC(新曲)
14.Kiss Me Good-Bye
(Encore)
15.TRAIN-TRAIN(ブルーハーツのカバー)
16.HOME

MCではまず、ママのことを話してくれる。今の自分より少し若い時に、外国人など一人も居ない徳島の山奥に嫁いでこられたお母さん、そこには、かつての敵国からの花嫁を快く思わない人々がいた。しかし彼女は少しでも地域に溶け込もうと努力を惜しまなかった。ある日、村で一番口うるさいお婆さんが畑に人参の苗を植えていたので、思い切って声をかけた。「コニチハ、ニンシンデスカ?」何を言われたのかわからず、怪訝な顔をするお婆さん。そりゃそうだろう、70歳を過ぎたお婆さんに「妊娠ですか?」と声をかけたんだから。せっかく友達になろうと近づいたのに、かえって不審に思われてしまったお母さんは、家に帰ってお父さんに何がいけなかったのかを尋ねてみた。お父さんは笑いながらおしえてくれた。Carrotは「ニンジン」と発音する、「ニンシン」と言うと、Pregnancyのことになるんだよ、と。
もうひとつのエピソード、近所で評判の可愛い赤ちゃんを見かけたので、「メガ コワーイ!」と声をかけてしまった。もちろん彼女は「目が 可愛い!」のつもりだったのだが、アメリカ人にとって、「カワイイ」という発音は非常に難しく、どうしても「コワーイ」になってしまうのだ。

最後のMCで、約10年前にミュージシャンになろうと思いはじめ、いろんなことを乗り越えて、今やっとその夢がかなった、心から嬉しく思う、みんなのおかげだ、と語っていたアンジェラ、感極まって思わず涙を流してしまった。しかしそこはプロである、すぐに涙をぬぐい、気を取り直して、最後の曲Kiss Me Good-Byeを歌いあげた。たいしたものだ、この人には脱帽するしかない。彼女の両手で涙をぬぐう仕草がとても可愛くて、ますます好きになってしまった。

アンコールはなんと、ブルーハーツだった。これには正直驚かされた。サビのオブリガートの部分を私たちオーディエンスに歌わせてくれるという、心憎い演出もあった。「オーディエンス参加型双方向ライブ」みたいなノリで、これは本当に楽しかった。最後の最後、シメに歌ってくれた『HOME』、2階のご両親もこれを聴きながら、これまでのことを思い浮かべておられるんだろうなあ、と思い、しみじみ聴いていたが、ふと見ると、いつの間にかご両親は席をはずしておられた。あらら・・・

あっという間の2時間だった。思いっきりヒートアップしていた私たちに外の冷たい風は心地よく、皆それぞれに心のガソリンを満タンにして、次回のライブでの再会を約束しながら家路に着いた。

 

(補足トリビア)
ザ・ブルーハーツのボーカル、甲本ヒロトは岡山市出身で、浅草キッドの水道橋博士とは中学の同級生。つまり、アンジェラとはふるさとつながりがあるのだが、彼女はこのこと、知っているのだろうか?


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2006年03月19日

Angela Aki, LIVE in OKAYAMA (Mar.18, 2006)

DREAMe W SPECIAL Premium LIVE

昨年12月18日の徳島ライブから実に3ヶ月もアンジェラのライブから遠ざかっていた。今回は90組180名の完全招待制ワンマンライブだ。私は70枚、連れの はる さんは60枚の葉書を出したが、2人で1枚しか当選しなかった。あとで聞いたら、全部で1500通もの応募があったというから、相当に狭き門だったのだろう。会場で会った地元のアンジェラー、オモさんに聞いたら、彼は1枚しか出していないのに当選したという。それを聞いてちょっと複雑な気持ちになる。ま、当選したんだからつべこべ言うまい。

Okayama LIVERunaiss Hall

 

 

 

 

 

 

 

 

会場は旧日本銀行を改装したルネス・ホール、大正12年に建てられた石造りの重厚な外観だ。午後5時開場、6時開演だったが、席の指定はなかったので、開場の3時間前、午後2時には会場に着いた。当然一般客は一人もおらず、スタッフだけが準備に忙しくしている。ふと、マネージャーの高橋さんが現われて、誰かと電話で話している。スタッフたちにも緊張が走った。アンジェラがもうすぐ到着するんだ、と直感的に思い、急いで外に出た。連れの はる さんは今回絶対アンジェラに花束を渡すんだ、と息巻いていたが、まだ到着していない。間に合うかどうか、やきもきしていると、タクシーが横付けされ、アンジェラが降りてきた。それとともに はる さんも大きな花束を持って登場した。たくさんのプレスやスタッフが出迎えるなか、はる さんがアンジェラに声をかけ、花束を手渡す。「いや〜、嬉しい! こんなんもらうの初めてだわ〜」と、すごく喜んでくれた。「今夜のライブは来てくれるんでしょう?」と聞かれたので、「もちろんです!!」と、2人がユニゾンで答えた。

開場まで相当時間があったが、久しぶりのライブなのだ、何も苦にならない、列の先頭でひたすら待つ。1時間前になり、30人ほどが並びはじめた頃、協賛の中国銀行広報部からのインタビューを受ける。はる さんがアンジェラに対する熱い思いを語っている。この模様は社内誌に掲載されるとのこと。続いて今度はFM岡山のインタビュアーもやって来た。はる さん絶好調で語っている。インタビュアーにも我々ファンの熱い気持ちが充分伝わった様子だった。そうこうしているうちにやっと午後5時になり、開場の時間を迎えた。当然最前列に陣取る。高い天井、漆喰と木の壁、厚い絨毯の床、いかにも音の良さそうなホールだ。外は雨降りなので、やはりオープニングはあの曲か? やっぱりね、そうでした。

1.Rain
2.空はいつも泣いている

(MC)
今回一緒に来たスタッフの中には岡山が初めてという人がいて、その人に岡山はどういうところか? と説明する時に、「晴れの国」である、と説明しました。(管理者注:全国で晴天日の最も多い県であるということ)しか〜し!今日岡山に着いてみると、雨が降っていました。「え? 岡山って晴れの国じゃなかったの?」と突っ込まれました。そういえば、ファイナルファンタジーXII発売日の3月16日に、渋谷でプレミアムライブと渋谷ジャック(詳細はこちら)というイベントをしたんですが、イベントが始まった途端にどしゃ降りの雨になりました。自分がライブをする時の70%は雨降りで、いい意味でも悪い意味でも「雨女」というのが自分のアイデンティティになっています。

3.Warning
4.愛するもの

(MC)
岡山には中学時代の3年間しか住んでいませんでしたが、自分の人格を形成する上で非常に大切な、濃い3年間を過ごしました。当時は天満屋バスステーションのすぐ近くに、1曲100円で歌える個室のカラオケボックスがあって、制服を着たまま、あ〜、不良だったんです、親友と二人でよく歌いに行っていました。親友の十八番は「津軽海峡・冬景色」で、私のそれは、五輪真弓の「恋人よ」でした。今にして思えば、マイクを持って歌うという喜びに目覚めたのは、その頃ではないかと思います。ところが、何年かぶりに帰ってきたら、そのカラオケボックスはなくなっていて、ミュージシャンとしての自分の原点が失われたようで、とても哀しかったです。

5.This Love(新曲)
6.Santa Fe
7.心の戦士
8.Kiss Me Good-Bye(日本語バージョン)
9.HOME

新曲の「This Love」、素晴らしい! これまでのアンジェラは単なる序章でしかなかったんだ、と思えるくらい、引き出しの多さを感じさせる。

ここまでで第1部が終了。地元のV-リーグチーム代表から花束贈呈があり、第2部はOHK岡山放送アナウンサーの山本洋子さんとのトーク。以下はその要約。

自分の生まれた徳島の家は、三方を山に囲まれていて、テレビが2チャンネルしか映らなかった。ドラえもんを見ることができなかったので、みんなが学校で、どこでもドア〜、とか言うのについてゆけず、かといって知らないとも言えず、適当に話を合わせていた。だから、同じ町内に住むいとこの家に遊びに行った時に必ずドラえもんを見ていた。

小学校時代によく見ていたテレビ番組は「長七郎江戸日記」で、里見浩太朗のファンだった。先日スタッフと打ち合わせをしている時に、ちょうどテレビでこの番組が流れており、長七郎の決めゼリフをテレビに合わせて言ったら、みんなが驚いていた。

ファイナルファンタジーXIIの挿入歌を歌うことは、メジャーデビュー前から決まっていた。実はどこからか自分のデモテープが植松伸夫さんの所に届いていて、それを聴いた植松さんからオファーがあった。その時はまだ所属レーベルも決まっておらず、メジャーデビューもしていなかったので、本当に自分でいいのか、と思った。全世界で発売されるゲームなので、ゲームの中での歌詞は英語なのだが、せっかくだから日本のファンに馴染みやすいようにと、このたび自分の方から提案して、日本語の歌詞をつけたものも出させてもらった。はじめてメロディーを聴いた時は、とても壮大なイメージで、どういう歌詞をつけようか戸惑ったが、何度か聴くうちに、別れ、そしてその次に来る出会い、といったイメージがふくらんできた。

今日のアンジェラは語る、語る。30分間というもの、いろんな話をしてくれる。
もうこれでおしまいか?と思っていたら、最後に1曲、アンコールをしてくれるという。

アンコール: Louisiana 1927

私の知る限り、この曲をライブで演ってくれるのは、昨年10月の福山以来5ヶ月ぶりだ。オフィシャルホームページに催促のコメントを2回書いたのが効を奏したのだろうか? 何度聴いてもいい曲、涙が出そうになった。

最後に、本人の手渡しによるサイン入りCDの販売があった。握手してくれた両手は、柔らかく、そして暖かだった。

Kiss Me Good-Bye Sign


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2005年12月20日

Angela Aki, LIVE in TOKUSHIMA (Dec. 18, 2005)

午前中にアンジェラのふるさと板野町を散策し、彼女が小学生時代を過ごした町を充分に堪能した私と はるさんは、阿波川端駅からワンマン電車に乗り、ライブ会場の徳島駅前シビックセンターを目指した。

開場の2時間前には並んでおこうと思っていたが、板野町でどうしても行きたかった特別な場所を探すのに手間取ってしまい、着いたのはほぼ1時間前であった。もうすでに30人ほどが並んでいる。大阪からのトシおぢさん、地元徳島からのcocodocoさん、優さんと合流することができ、オヤジアンジェラーズ+三十路アンジェラーズが揃った。

今回のライブはアンジェラ単独ではなく、前に2組の出演者があり、彼女の出番は3番目であった。ラッキーなことに2組目が終わった時点で最前列が空き、トシおぢさんとともに最前列に陣取る。さらに2列目にはcocodocoさん、これでオヤジアンジェラーズによるバミューダ・トライアングルの完成だ。ふふふ・・・ 魔の海域じゃ。

saku sakuアンジェラはsaku sakuに出演した時のスタイルで登場。

「こんにちは、アンジェラ・アキです。」という簡単な挨拶の後、いきなり『Never Is A Promise』を弾きはじめる。もう一気にアンジェラ・ワールドのダークサイドに突入! ふるさと徳島を意識してか、かなり リキが入っている。

その後、『Warning』、『Shall We Dance』と続き、昔の曲を引っ張り出してきたという『お願い』を聴かせてくれる。

♪思いを 貸して、心を 貸して、

♪愛情を 貸して、満足を 貸して・・・

♪必ず返すから・・・

せつない歌だ。

ここで雰囲気はがらっと変わって阿波弁全開のMC。東京では阿波弁がいわゆる「関西弁」としてひとくくりにされているのがおもしろくいないので、これからは阿波弁を日本全国に広めてゆくという。手はじめに「ほなけん(だからね、〜)」と「うちんく(私の家の〜)」の二つを重点的に、という話。地元だけにみんな強くうなづいている。

5曲目はお待ちかねの『心の戦士』、もう凄い、凄すぎる!! 何かが憑依したかのように鍵盤に指を叩きつける。スツールがうしろにぶっ飛びそうになる。あんたは山下洋輔か? この演奏はスマッシング・ピアノ・バージョンと名付けたい。

6曲目は定番の『Rain』、しっとりと聴かせる。いつものことながら、涙ぐんでいる人がいる。

ここでまた阿波弁フルスロットルのMC。熱心なファンにはお馴染みの蝶の話である。自分は大変なおばあちゃんっ子で、蝶が大好きで蝶の名前をたくさん知っていたおばあちゃんは、自分が死んだら蝶になってアンジェラに会いに行く、といつも言っていた。そのおばあちゃんは高校生の時に交通事故で突然亡くなってしまった。今年の夏に「めざましテレビ」でふるさとを訪れた時、どこからともなくたくさんの蝶が自分の周りに集まり、喫茶店に入ったら店の中にまで蝶がついてきて、羽根を休めるかのようにテーブルの上にとまった。その時、彼女は、おばあちゃんが来てくれたんだと確信したという。それ以来、『HOME』のサビを歌う時はおばあちゃんのことを思い浮かべながら歌っている、という話。最前列にいた私は彼女の眼が徐々に潤んでくるのを見逃さなかった。

最後はやはり『HOME』だ。おばあちゃんの話があった後なので、みんなしんみりと聴いている。私はついさっき彼女のふるさとを訪ねてきたばかりなので、情景がリアルに浮かんできて、思わず涙ぐみそうになってしまった。

あ〜あ、もう終わってしまった、と思っていたら、もう1曲歌うという。ア・カペラでクリスマスソングを歌い始める。ウヒャー、かっこええ!かっこよすぎるう!そんなことされたら惚れてしまう!(もう充分惚れとるじゃろ)

それはそれはアツイ ライブでした。外へ出たら雪はすっかり溶けていた。


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2005年12月11日

Angela Aki, LIVE at MINAMI WHEEL (Oct. 23, 2005)

さて今度はまた大阪、FM802が主催するMINAMI WHEELである。10月10日に大阪と福山、16日に倉敷、そしてこの23日がまた大阪と、この2週間のうちでアンジェラのライブは4回目となった。われながらあきれる。

ライブは夜の8時からなのだが、その前にどうしても行っておかねばならない所があった。新装なったタワーレコード梅田茶屋町店である。5日後の10月28日に彼女がそこでインストア・ライブをするのだが、金曜日なのでどうしても行けない。せめてライブ会場だけでも見ておきたい、というかなしいファン心理ですな。

Nu 1Nu 2

 

 

 

 

タワレコ茶屋町店、想像以上にスゴかった。そのミュージシャンの出しているCDはすべて揃えてます、という感じのすさまじい品揃え。長いこと探していたのに見つからなかった、Todd Rundgrenの「Faithful」がさりげなく置いてあった。しかも通常版とDIGITAL REMASTER版の2種類とも!! 信じられん!! このアルバムは今から約30年前にLPレコード(死語)として持っていたが、何度か引っ越すうちに紛失してしまっていたのだ。

MINAMI WHEEL

ライブまでまだ時間があるので、イカ焼きをかじりながら過ごす。大阪に来るとなぜか必ずこれが欲しくなる。
会場に入るにはチケットをパスに交換しなくてはならない。パス交換所になっている西心斎橋BIG
STEPを目指す。三角公園周辺はもうすごい人、人、人である。チェーンジャラジャラ、全身ピアスとシルバーまみれの皮ジャン系と、いかにもバンドやってます系(どんなんや?)の比率多し。普通の格好してるこっちはなんか場違いな雰囲気。

会場のknaveは三角公園よりまだ2ブロックも向こうで、人気も少ない裏通りのビルの地下にひっそりとあった。看板を見ると、produced by CHICKEN GEORGE と書いてある。あ、そうか、神戸のチキン・ジョージの姉妹店なんだ。後日、神戸でシンガーソングライターをしているNALUさんに聞いたら、チキンのマスターの義弟さんがやっているという。

knave 2knave 3

 

 

 

 

knave 1

 

入場制限があるかもしれないというので、2ステージ前から入場する。公称230人収容という会場であったが、意外に狭い。しかしまあオールスタンディングとは知らんかった。腰痛持ちには、ちとツライので、うしろの壁に寄りかかることにする。


開演前のサウンドチェック、まず出てきたのはなんと高橋マネージャーだった。へえ〜、彼ピアノで
きるんだ〜、という眼でみんな見ている。アンジェラはチェックしないのかな〜、と思っていたら、しばらくして出てきた。もうその頃には、まさに朝のラッシュ時の電車状態。オーディエンスは20代の女性が最も多く、若い女性に人気があることが良くわかった。40代のおっさんは私を含めて約3名、それ以上の高齢者はゼロ。他のライブハウスに出演していたミュージシャンたちも何人か見える。彼らからも一目置かれているんだろう。私の眼の前にはおなじみのスタッフ、A&Rの大ちゃん。アンジェラはいつものごとく阿波弁全開で、つい「ほなけん・・・」が出て、大ちゃんも「ぷぷ・・・」と笑っている。

アンジェラのライブはこれで4回目だったが、PAも良く今回が最高のパフォーマンスだったと思う。新曲を含めた7曲があっという間に終わってしまった。今回の会場のように、やや狭めのハコが現在のスタイルに最もハマッているのだろう。それにやはり大阪の街でやるということが微妙にテンションを上げていたのかもしれない。「私の中の”西の血”が大阪に来ると沸き立つんよ。」と、本人もMCで語っていた。


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Angela Aki, LIVE in FUKUYAMA (Oct.10, 2005)

さて今度は2度目のライブ、福山LOTZでの広島FM公開録音のレポート。と言っても、大阪国立美術館と同じ日、10月10日の午後5時である。つまりこの日は大阪と福山でライブのハシゴをしたのだ!

大阪でのライブが終わるやいなや、昼食もそこそこに新幹線に乗り、福山に向かった。会場は福山LOTZという、福山そごう倒産後にファッション関係のショップが主体にテナント入居しているショッピングビルである。1階ロビーの一角に簡単なステージが設営してあった。でも今度はちゃんとグランドピアノが置いてある。大阪のお洒落な雰囲気とは異なり、今度はショッピング客が主体のざわついた雰囲気である。

こんな所でちゃんとできるのかなあ、と心配したが、そんな心配は最初の音出しで跡形もなく吹っ飛んでしまった。彼女が唄いはじめると聴衆は静まり返り、またもや皆がトランス状態。どんな場所でも、どんな聴衆でも聴き入らせてしまう、それはアンジェラの唄にheart & soulがあふれているからだろう。大阪ではローランドを使用していたが、ここではグランドピアノをひいており、微妙な表現がより良く伝わってくると感じた。

Tシャツは昼間の大阪と同じフリートウッド・マックのもの。このTシャツはステージ衣装なのかもしれない。(でもそれを知っているのは本人とスタッフを除けば私だけである、ふふふ…)曲間のMCではいろいろと話してくれる。自分の姓は「安芸」であるので、もしかしたら広島県がルーツなのかもしれない。自分にとってのふるさとは住んできた土地だけではなく、どんな時も自分を守ってくれたおばあちゃんそのものでもある。その大好きだったおばあちゃんを高校生の時に交通事故で亡くしたが、彼女は今でも自分の心の中に住んでいて、『HOME』のサビの部分を唄う時にはいつも彼女のことを思いながら唄っている。大学を卒業してから、いったんOLとして働いていたが、その時の仕事は、老人を対象とした介護施設を立ち上げるプランナーのような仕事であった、たった7ヶ月ほどしか働かなかったが、当時のボスには結構やり手として信頼されていた。そんな身の上話を淡々としてくれるが、彼女の飾らない性格がひしひしと伝わってきて、聴衆はしみじみと聞いていた。演奏のみならず、阿波弁を混じえて話すMCも彼女の重要な魅力なのである。

この日の模様は後日広島FMで放送されたので、知人に頼んで録音してもらい、それをCD化して楽しんでいる。Louisiana 1927は現在のところライブ以外では聴くことができないので、貴重な音源になっている。

LOTZ CD 1LOTZ CD 2

 

 

 

 

ところで、彼女が大阪と福山で着ていたフリートウッド・マックのTシャツ、11月11日深夜に放送されたNHKポップジャムでもまた着ていた。よほどこのTシャツがお気に入りなんだろう。

Pop JamNHKポップジャム、ブレーク・レーダーのコーナーで92.3%の数字を叩き出したアンジェラ(歴代3位)。

収録終了後、恒例の福引でガラポンを高速回転させ、皆の笑いをとる。1等なら紅白出場だったが、5等のティッシュに終わる。しかし彼女はそれ以上のものを得たようだ。彼女の後ろにプロデューサー松岡モトキ氏の顔がみえる。


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Angela Aki, LIVE in OSAKA (Oct. 10, 2005)

待ちに待った10月10日、朝早く岡山を新幹線で出発し、大阪を目指す。
会場は中之島の国立美術館。昨年できたばかりの実にモダンな建物で、美術館では世界初という全地下3階構造である。

最寄の駅である阪神福島駅から会場まで歩いていると、途中で小雨が降りはじめた。
いつもは雨の大嫌いな私だが、この時ばかりは大好きなアンジェラに会えるという喜びでいっぱいであったので、傘なんかささない、むしろ爽快であった。

Rain、Rain、Rain、あのひ〜との思い〜出っ Rain、Rain、Rain、流し〜てほ〜しいい〜♪
と彼女の歌を口ずさみながら歩いていると、工事中のビルの中から突然おっちゃんが出てきて、驚かされた。
ふと見ると彼の口元が笑っている。しまった、さっきの歌を聞かれてしまったのだ!
顔から火が出そうなほど恥ずかしかったので、その場を逃げるように足早に会場へと急いだ。

NakanoshimaMuseumEntrance

 

 

 

 

到着するとすでにFM 802の公開放送が始まっており、中島ヒロトさんの軽妙なトークが聞こえる。
エントランスからすぐにエスカレーターで下りたB1ロビーにライブ会場が設営してあった。
ステージ上には彼女の愛器と思われるローランド、その前に椅子が50脚ばかり置いてある。
見ると最前列がまだ空いている。迷うことなくローランドの真ん前に座った。


正午近くにアンジェラが現れた。ジャケ写で見る以上に色白で顔が小さく、手足も細い。
雪のように真っ白なジャケットの中はフリートウッド・マックのTシャツ、ボトムは当然ジーンズに黒のコンバースである。
私の眼の前ほぼ2メートルのところでサウンドチェックを始めた。
音出しをはじめた瞬間、華奢に見えた彼女の体がどんどん大きく見えてくるのに驚かされた。
そこの空気を瞬時にアンジェラ・ワールドに変えてしまう、これはただ者ではないな、という印象をもった。


当日歌ったのは『Louisiana 1927』、『Rain』、『HOME』の3曲。
彼女が演奏しはじめると、会場全体が水をうったようにシーン… となり、聴衆が身じろぎできなくなったのが伝わってくる。眼をうるませている人も何人か見える。彼女の歌とピアノ、それ以上何が必要だろう?もうすでに完成されたひとつの宇宙がそこにあった。ライブで聴く『Rain』はCDで聴くより何倍も伝わってくる。正直なところ、もうCDを聴く気がしなくなった。
ステージが終わってDJの中島ヒロトさんと数分間のトーク。
自分が雨女であること、Blogをやっているのでのぞきに来てほしい、といった内容。
たった15分間ほどのライブであったが、本当に素晴らしいパフォーマンスであった。

ライブ当日は場内の写真撮影が禁止されていたので、10月23日にMINAMI WHEELで再び大阪を訪れた際に、あらためて場内の写真を撮った。当日はB1ロビーの右端の写真の位置にステージが設営してあった。

EscalatorHall

Lobby

 

 

 

さすがに美術館、トイレだってアートしている。

LavatoryLavatory 2


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Contents
自分がこれまでに行ったアンジェラ・アキさんのライブレポートです
(インストア・ライブを除く)

管理者:Ken

My Treasures
アンジェラがこれまでにカバーしてきた名曲のオリジナルアナログ盤を集めてみました。

A Whiter Shade Of Pale










サードシングルに収録されているカバー曲。オリジナルがヒットしたのは1967年。以来、実に様々なアーティストにカバーされている。1988年には日産シルビアのCMにも使われた。原曲のイントロはハモンドオルガンで、バッハのカンタータ、あるいはG線上のアリアのコード進行をモチーフにしたと言われている。関連記事

Will You Dance











1977年、つまりアンジェラの生まれた年にリリースされ、その年のTBSドラマ「岸辺のアルバム」のテーマに使われた曲。オリジナルには『Will You Dance?』とクエスチョン・マークが最後に付いている。

A Song For You











オリジナルのリリースは1970年。この曲も実に多くのアーティストにカバーされていて、1988年にはアサヒビールのキャンペーンソングにもなった。彼はジョー・コッカーなどのプロデュースをする傍ら、ソングライターとしても才能を発揮していて、この曲以外にも、カーペンターズがカバーした『Superstar』や、ジョージ・ベンソンなどがカバーした『This Masquerade』を書いている。

We're All Alone











スティーブ・ミラー・バンドのギタリストであったボズが、前作の「Slow Dancer」からAORに路線変更し、1976年にリリースしたアルバム「Silk Degrees」に収録されている。今でこそ彼の代表曲となっているが、当時アメリカではシングル・カットされておらず、1977年にリタ・クーリッジがカバーし、全米7位になってはじめて注目されるようになった。この曲がこんなに有名になったのは、リタのおかげなのだ。