二〇一四年長月

二〇一四年長月廿八日

仮面ライダー鎧武総括

  【仮面ライダー鎧武】
 2014年9月21日“烈車戦隊トッキュウジャーも折り返しを過ぎました”に『46話で纏まった、終わった感じだけど来週が最終回らしいのでその時に書きます。』って書いたのもあるので言いそびれたこととかグダグダしてみましょうかね。

 2014年5月27日“特撮:TVからVシネマまでグダグダと”に『極アームズはお盆の御供え』って書いたけど劇中のアクション見ていたらスッキリしてカッコ良かったよ。マントがアクションの邪魔になってないよ。
 “パワーアップ=ゴテゴテした装飾&金ピカの法則”から外してはいるけど織田信長辺りの甲冑をモチーフにしているであろう頭部のシュッとしたラインから全身縦縞の処理や袖(肩の部分)や草摺(前垂れ、褌の部分)なども小さくなっているのがスッキリして色も銀で落ち着いているのが上品になって良かった。

 話もチャライ兄ちゃん達の縄張り争いから地球というか人類を背負うとんでも無いスケールになっちゃったけど上手くまとめていた。
 ワールドカップなんかの影響で47話、最終回と多少他ライダーよりは話数が少ないけどキチンとまとめたと思う。
実際(最後まとめるのにエライ駆け足じゃったのう。)(もう1〜2話欲しい!)ってライダーが結構あったモン。
 単なるフリーター…にもなりきれてない兄ちゃんや姉ちゃんが神と言うかアダムとイヴになるし…そう言えば“その他大勢”からライダーになったりもしたな。大部屋俳優が出世してドラマの主人公になったって感じだな。
 “2号ライダー又は他のライダーと当初は仲悪かったけど最終的には一致団結してラスボスに向かう”ってのはお約束なのに45話の今まで敵だった怪人をお互いが引き連れて2号ライダーに対して死力を尽くして戦う。ってのはシュールでチト悲しさみたいなのもあって…これチビッ子ついて行けるのかな?
 最終話の47話も結構ややこしいよ。
スタート数分、貴虎兄さんと晶姉さんデート辺りまで
(これパラレルなの?)
(えっ!?!時間巻戻ったってオチなの?)
(新しいライダー出るっぽいけどひょっとして“ラストは映画にて”パターンになるのか?!?)
と少々戸惑ったもの。
とは言えラストにふさわしい締め方だったンぢゃ無いかな。
ダブルライダーキックはそんなに思い入れが無くても素直に
(やっぱカッチョ良えわ。)
って思うモン。
 と言うかこの御時世で良くこんな話放映出来たなぁ。
これ龍騎よりも重いし複雑だよ。雑誌のインタビューで見たけどスタッフが『今“龍騎”とか絶対に出来ない。放映させて貰えない。』みたいな事言うてたモンなぁ。

 とまぁお疲れ様、よくやりましたねぇ…とかの言葉は出てくるけど…なんて言うか…悪くないけど入って来ないって感じかな。
 話自体はキッチリと作っていて好感が持てるンだけど…何か今イチ吾輩の魂に入り込んで来ないンだよねぇ…悪くないのになぁ…何でだろう?

 チョット視点を変えて…武器はバラエティに飛んで良ったと思うよ。
近年は玩具化、なりきりオモチャ化する為にメインキャラのメイン武器がゴレンジャーのような鞭やブーメラン等の投てき類はNG。弓はエネルギー弾が飛んでいくという設定で矢は無し。
 剣が絶対的な主人公のメイン武器で弓、拳銃がおなじみかつ許される武器として映像化されるなか玩具化(なりきりオモチャ化)しない前提とは言えクナイ(イチゴアームズ)モーニングスター?フレイル?単にボール付のチェーンと言えば良いのか(パインアームズ)、槍(マツボックリアームズ)、シールド(メロンアームズ)、ハンマーチックなメイス(マンゴーアームズ)、大型チャクラムというか円月剣?(キウイアームズ)と普段そんなに出ない武器が多種。
戦隊シリーズなどを入れても結構珍しいンぢゃ無いかな。
 「槍はバナナアームズあるじゃん。」
あれはランス。仮面ライダーナイトも使っていたヤツね。吾輩まぁ槍の一種ではあるけどチト違うンだよな。
 最近の槍使いのヒーロー…バトルジャパンにボウケンレッド、ゴーカイシルバー、シンケングリーン等戦隊には結構いるけどライダーにはいないンだよねぇ。でもこん棒、ロッドはXライダーに始まりクウガドラゴンフォーム、レンゲル、電王ロッドフォーム変わりどころでは“劇場版 超・仮面ライダー電王&ディケイド NEOジェネレーションズ 鬼ヶ島の戦艦”でゴルドラとシルバラが金棒振り回していとかそこそこいたりする。

 まぁ個人的には大型のサイズ(鎌)やハルバートなんかを出して欲しかったねぇ。カチドキアームズの旗で戦うよりは余程カッコ良いと思うンだよな。
まぁでも竹の棒やそこらの石で攻撃って歴史的に見て正しいっちゃ正しいンだよね。
 あと火縄大橙DJ銃の無双セイバーをセットした大剣モードってどっかで見たことあるなぁと思っていたらあれだ!山羊を生け贄にする時に使う“ラム・ダオ”とか言うヤツだ!あれは刀身に“目の装飾”を施しているからそれがDJ銃のテーブル部分とダブって見えるンだろうなぁ。

 あと戒斗の人、ラスト10…5話位になって急に滑舌良くなったねぇ。手術的な事でもしたのかな?

 最後に45話で仮面ライダーマリカが死んだけどツイッターにて「ライダーがそこらのビルから落ちただけで死ぬのか?」とあったので「あれはバロンロードを殺せるくらいの爆弾の影響で変身が解けかけた(ヘルメットや車が自ら損傷して負荷を拡散させるのと同じ理屈)、そして落下したから中の人が死んだんだ。」と返したらやたらとリツイートされた事に触れて〆としておきましょう。


  【仮面ライダードライブ】
 次回作は車がモチーフかぁ…なんかもう…ライドロン(仮面ライダーブラックRX)の二の舞か?

二〇一四年長月廿三日

アニメ“さばげぶっ!”放映終了

 少女漫画…吾輩が考えるに原点は“リボンの騎士”になるのだろうか?
でもあれは“男の子がメインで読むとされてる漫画に女の子がメインで参加出来る作品”という感じだからチト外れるかも知れんがそれをスタートとして“魔法使いサリー”“ひみつのアッコちゃん”“キャンディキャンディ”と少女漫画は確立していった。
 そして80年代に“男が読んでもOKな少女漫画”として“伊賀のカバ丸”が登場する。
そう少年漫画と少女漫画とハッキリ分かれてお互いがお互いの分野、テリトリーに入り込めない様になった当時は伊賀のカバ丸は唯一と言って良いほど“男が読んでもOKな少女漫画”と言うか“男が堂々と読める、読んでも許される少女漫画”だったのだ。
 まぁ今も連載中の“ガラスの仮面”や“パタリロ”等もあるけどカバ丸スタートとしてまぁ微妙ではあるけど弓月光の“エリート協奏曲”などの一部の作品、岡田あーみん作品や今は新聞連載になった“ちびまる子ちゃん”などを挟みつつ、アニメではあるけど出崎作品の“おにいさまへ”なんてのも経由して“こち亀”でもネタになった程の“美少女戦士セーラームーン”“少女革命ウテナ”や何か大きなお友達が騒いでいる作品は漫画が原作なのかよく解らんし個人的に見ていないので無視して…久々に“男が読んでもOKな少女漫画” “男が堂々と読める少女漫画”が出現した。

 それが“さばげぶっ!”。
まぁ最もこれ原作よりはアニメの方が断然面白い。と言うか吾輩アニメ先行だ。アニメから入って原作をチェキラーしたのだが…これよく連載出来たなぁ。
 “なかよし”って小・中学くらいまでの少女がターゲットでしょ?描いた方も描いた方だけど載せる方も載せる方だな。
 主人公のモモカなどホンマにド外道でゲス。と言うか出ているヤツ等みんな基本変態でアニメはそれを拡大して描写している。
 古今東西少女漫画数あれど「ド外道。」「ド卑怯。」と言われる主人公(ヒロイン)。その主人公に「変態!」と言われる他メンバー。ゲスかわ★ガールズとはよく言ったモノだ。こんな作品なかなか無いよ。

 ンでナレーションを始めガンショップの店長などを玄田哲章さんがやっている。玄田さんってアーノルド・シュワルツェネッガーの吹き替えやっているからこのシュワちゃんパロ、ターミネーターパロが入る作品が多くて食傷気味だったンだけどこれははまったね!
 銃の描写も結構キッチリやっているのが銃器にはそこまで詳しくない吾輩にも解る。OPの銃弾が全部キチンと描かれているし銃撃シーンもバレル内での着火描写とか結構な芸細。

 何よりも主人公モモカのママさんが凄い!!
ロングバレルのマグナム銃を片手でぶっ放し(まぁエアガンなんだけど)サバゲ部員を手玉に取る身のこなし。「猿の如く」とはまさにあの事!
 「昨日…隣にいた仲間が今日はもう居ない…身も心も削られている極限状況の中、それでも泥水をすすり雑草を噛みしめ生きなきゃいけない。それが戦場なのよ!!」
ってどこの古参兵士なんだぁ?!
 因みにこのタイプの…たぶんS&Wの拳銃。吾輩の記憶が確かならば“こち亀”の初期で中川の友達がハワイから密輸して両さんが謝って片手で撃ったらひっくり返って大騒動。「普通の人が片手で撃ったら肩が抜ける。」って言われていたの同タイプのヤツだよねぇ。と言うかあれより銃芯長いよね?

 因みに一番好きなキャラはモモカママさん…“からあげ★レモン”なんてネーミングも秀逸だと思うし…でもかよさんも結構良いキャラしているんだよなぁ。
…麻耶さんかな…理由は唯一の常識人でポジティブ、朗らかで良い味出しているから。

 好きな話は上記4話のモモカママとの撃ち合いや2話のかよとの絡み、9話のレース話や10話のプレデターパロ、最終話である12話の唐突さも“らしい”し7話はAパートの猟師の話も個人的には好きだしBパートのモモカママ話も好きだ。
 でも…強いて上げれば…6話のヤクザ話かなぁ。キチンとガニ股になって撃っているのが“らしく”て良いし声優陣もノリノリ。かよさんもこの話の時は結構な外道なんだよね。6話はAパートの石動会長も可愛くて面白いンだよね。〆が会長の入浴なのもポイント高い。
 あと“カモ”は見れば見るほど“ドラクエのももんじゃ”を彷彿としますな。

 まぁそんなこんなで何度も楽しめた番組でした。
12話で終わっちゃって残念は残念だけど…まぁこれは原作とかの絡みで初めっから決まっていたようだからね。
 シーズン2とかあまり…ほとんど期待せずに待っていようと思います。2014年8月3日“広島の都会度”にも書いたけど広島では放映してないのでネットの無料配信やら実況まとめを駆使してチェキラーしたから全部が全部キッチリ観られたワケぢゃ無いンだよなぁ…DVD買っちゃおうかなぁ。

二〇一四年長月廿一日

烈車戦隊トッキュウジャーも折り返しを過ぎました

 2014年5月27日“特撮:TVからVシネマまでグダグダと”以来特撮そのモノについて語って無かったのでツラツラと…

  【烈車戦隊トッキュウジャー】
 前回『何にせよ色々と盛り上がってまいりました!!』と〆たンだけど…まぁ…色々と頑張ってはいるけど…なんて言うか…悪くないけど入って来ないって感じかな。
 しかし闇の皇帝ゼットも早々と異形化したし(最終決戦での巨大素顔のゼットとトッキュウジャー側のロボットがシバキ合うの見たかった…)
 トッキュウオーは相変わらずのヒョロンヒョロンの骨骨でキン肉マンのサンシャインを彷彿とさせるし(まぁこれはあの列車が合体するって前提だから仕方無いけどね。)逆にクライナーやビルドレッシャーのロボット変形はカッコ良いし(まぁ単体での変形だからってのが大きいけど)特にシュバルツ専用クライナーの変形とロボは外連味が効いていてカッチョいい。

 後ハイパーレッシャーの武装は格好悪いしやっぱ乗り換えでの野郎ピンクはどうしても認められない!
でも超超トッキュウダイオーは…まぁこれは毎度仕方無いラインなので聞かないでやってくれ。

 話自体は結構キッチリと作っていて好感が持てるンだけど…何か今イチ吾輩の魂に入り込んで来ないンだよねぇ…
悪くないのになぁ…何でだろう?


  【仮面ライダー鎧武】
 今日、46話で纏まった、終わった感じだけど来週が最終回らしいのでその時に書きます。

二〇一四年長月十二日

【歩いていこう】の新展開、新味

 歩いていこう…この屋号、広島のラオタで知らぬモノはいますまい。
ラオタでも何でも無い吾輩だって2013年7月16日『歩いていこう2013年夏:追記Ver”』</span>2012年4月20日『仇討ちラーメンin広島』と2回も取り上げている。
 その特徴と言えば臨時休業ばかりで開店しているのが珍しい…もそうなんだけど…ラーメンの特徴、見た目と言えばなんと言っても真っ白いスープ。
大阪かどっかの修業先がそうだったみたいで広島では珍しい“鶏白湯”。その甘いスープにトッピングされている紫蘇、青ネギ、白髪ネギ等の薬味がマッチしてパスタ的な麺を食わせる。ホンマまさに“クリィーミィー、ミルキー”って言葉がスパッとはまるスープ。
 以前隣の席にいた老婦人の親娘。母親が車イスだったと記憶しているけど「…これ…醤油ラーメン?」と呟いて食べたら「でも美味しいねぇ。」「うん…このチャーシューも美味しいよ。私のも食べる?」「そこまで食べられんけぇあんたが自分で食べンさい。」てな微笑ましい会話をしていたなんて事もありました。

 閑話休題

 それが全く変わったとの事。2度ほどふられて3度目の正直。
ここの提供物は“醤油らーめん”“醤油チャーシューめん”“塩らーめん”“塩チャーシューめん” “つけめん”“ごはん”“チャーシューごはん” 。そして麺の増量として中盛(1.5玉)と大盛(2玉)だったはず。
 まぁちょくちょく“つけめん”が外されたりごはんも早い時間にみてて(売り切れて)いたり、上記にあるこの時の様に冷やい麺のみとかのイレギュラーもあったが基本はこうだったはず。
 でもこの日は券売機には“醤油らーめん”“醤油チャーシューめん”のみ。ああ…ごはんもあったな。でもチャーシューごはんは売り切れ。
麺の増量も“中盛(1.5玉)”のボタンはあれど売り切れになっている。
 チャーシューごはんもだけど麺の増量が何故出来ぬ?時間的に考えて絶対にまだ10人とかしか喰って無いはずだ!!
 しかし券売機にわざわざ『1度に2杯しか作れないので悪しからず御了承下さい。』的な張り紙がしてある。
 要は主が今はこの新しい醤油らーめんを普通に提供するだけで精一杯なんだろう。
もう化学の実験の様に1杯1杯スープを計量して、その都度その都度具材を調理して完成させて提供している。ある種の厳かな儀式にも見えるンだよね。
 因みに“とく一”で釜玉を注文したらこれまたとく一の主が鬼気迫る表情で茹で具合、うどんを上げるタイミングをみて命をかけてうどんを卵に絡めてくれます。
表情のベクトルは多少違えどもこれもある意味凄い儀式に見えるンだよね。

 閑話休題

 そんな事を考えていると店内にイリコの良え臭いが充満した。
そうか、当然イリコ出汁もその提供分だけ温めている為こう時々にイリコの香りが広がるンぢゃろう。
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  《醤油らーめん》
 これ…こりゃまた思い切った…見た目が違いすぎるよ。
限定とかならまだ解るけど…主いったい何があったんだ…
 チャーシューもドーンと3枚。
チャーシューめんにしたらどうなるんだろ?以前の様に角切りがプラスって事は無いよね。だって部位も仕上げも変えてある。だからチャーシューごはん提供出来ないのか。

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  《醤油らーめん(箸入れ)》
 でもこのスープ…昔…東京にいる頃食ったよ。そう!にぼしラーメンとか言うて先輩に「ココのラーメンは煮干しラーメンって結構有名なんだよ。煮干しでラーメンって食べた事無いでしょ?」なんて言われて食ったのを思い出した。
でもそのにぼしラーメンよりも1ランク上。
 まぁ上記の様に東の野蛮人に言われたけど広島のラーメンで出汁にイリコを使うのは別に珍しくも何ともない。
イリコを全面に出したラーメンと言えば今は無き“麻辣商人”でも“鶏にぼしラーメン”ってあったけどそれらを始めとした広島のラーメンともベクトルが違う。
なんて言うか、クリアーで醤油の使い方が広島人とは思えない使い方。
“醤油が立つ”とでも表現させてもらおう。

 それと今までと違うのは温度。
以前のは結構温度が低めだったけど微妙に高くなっていると感じた。
まぁこれはたまたまだったかも。だって2杯づつ作っていたのが吾輩の時は吾輩の1杯だけだったからね。
 麺は変わらず…と思うけどたぶん微妙に変えているかな?ズレの範囲ってヤツかな?
 どうしてかというと箸で微妙に掴みにくいンよ。味や食感は変わったと思えないけどホントに微妙に掴みにくい。まぁそれはスープの脂分などの影響かも知れないけどね。
 最近は割り箸ぢゃ無い麺提供店が多いけど、割り箸が駄目ならばこの界隈でやっているうどん屋“たかもり”の様に五角形箸か“麻辣商人”の様に竹の箸での提供を望む。


 てな事を書いた2日後…店の前を通ったら…営業しているぢゃん。
っつ〜〜ワケで迷わず入店。
券売機の前でフト上記の思い的なモノが湧き上がる…
(リニューアルしたチャーシューめんはどんななんだろ?)
(まさかと思うけど前回同様角切りチャーシューが…だったらチャーシューごはんも提供するはずだろうし…)
(値段は910円…チトする値段だねぇ…以前はどうだったけ?)
(でも900円越え…普通のラーメンでチャーシューが3枚入っとったけぇ…6枚くらい入っとるんかのう…)
と散々悩んだ(約5秒程度)揚げ句思い切ってチャーシューめんをチョイス。
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  《醤油チャーシューめん》
 …チャーシューめんでチャーシューが5枚…正確には4枚半程度っすか…
まぁ「普通の店と同じにすんな!」って言われればまぁそうなんぢゃけど…う〜〜ん…“面館”をホームグラウンドと称している身としてこれは失敗と言えよう…普通のにしとけば良かった…
この時にも書いたけど元々具の豪華なラーメンとかそんなに興味無いんだよなぁ…

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  《醤油チャーシューめん(箸入れ)》
 で、何故か上記した麺の掴みにくさが欠片も無い。
味も食感も全く変わって無い様だし、チャーシューが増量されているので間違い無く脂分は増えているだろうし…何故だろう?
 そうそうこの日は何故か“チャーシューめん率”が高くその時に店にいた客の全員がチャーシューめんでした。

crazypierrot_00 at 23:29|PermalinkTrackBack(0)食い物・酒関連 

二〇一四年長月十日

A子さんを偲んだ会(恵比須軒のこぼれ話)

 2014年6月10日『咳をしても一人…と猫一匹』も書いた様に“故人が吾輩に会いに来る”って言う経験が実生活でも夢でも無い。
ただ一回だけそれっぽい体験をしたことがある。
 前回書いた食事会、偲ぶ会だけど吾輩の分を遺影の前に給仕して貰う。タイミングをみて(具体的には他メンバーがだいたい半分程度食ったら)御供え分を下げて吾輩が食べる。って段取りで会を進めた。
 実はこの時にメンバーの一人が「御供えすると味が変わるンだよね〜。」なんて言ったけど
(そりゃ出来たてと数呼吸置いてから食べるのとでは微妙に味変わるかも知れんけどそこまで影響ないでしょ。)
と思うが大人なので「まぁそう言われるね。」と軽くいなす。

 「美味いねぇ。」「油モノが全くくどくない!」「スルスル入る!」「ぼ…僕こんなの初めてです…」と絶賛の中と食事は進む。
 「……これは…美味しい…ンだよ…ねぇ?」って輩が1人だけいるが、こいつは本当に食事に全く興味のないし他人の気遣いも気がつかない輩で毎度こんな反応だから華麗にスルー。

 最後デザートの三不粘(サンプーティアン)。これを食ったメンバー全員黙る。
他の料理は兎も角、この三不粘だけは例えようがない味と言うか食感だからコメントのしようが無いンだよね。
 毎度毎度なんだけどこの店に連れてきてこれを喰わせた輩はまず間違いなくこの表情、同じ反応をするのでそれを見るのが楽しみではあるンだよね。
そう言えば過去に一人だけゲラゲラ笑いだして「何ぢゃ?!このふざけた食べ物は?!?!」と言った御仁がいたなぁ。

 閑話休題

 この時も同様にこの三不粘をどう表現して良いか解らず戸惑いと驚き、新しい美味さで沈黙している。
「も…勿体ないけぇちょびっとづつ食べているのに…勝手に口中で解ける…モチモチしているのに何で…」
と具体的に驚愕しているのは先述した「御供えは味が…」と発言したメンバー。
 いつもの反応を確認して供えていた三不粘を降ろして一口…あ…あれっ?!味が…味が薄い…と言うか甘味が無い…
 き…気のせい…だよな…でも食感はいつもと同じなんだけど…味が…薄い…と言うか甘味が殆ど…無い…
 他メンバーに言うと「キチンと甘いよ?」
件のメンバーに「やっぱ御供えしたら味が変わるンだ…」と言われてフィニッシュ。

 あのさぁ…その日の夢でも何でも良いから出てこいよ!!
なんでつまみ食いみたいなマネをしてそのままよ!!


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  故人につまみ食いされた…らしい《三不粘(サンプーティアン)》
写真ももう一回貼っておこう。

二〇一四年長月五日

A子さんを偲んだ会(恵比須軒にて)

 2014年8月16日『目が見えない人に:恵比須軒編』に書いたけどこのブログを始める少し前に恵比須軒に行った。
 その経緯だけど

 実の姉の様に慕っていた人がガンになる。
  ↓
 抗がん剤の影響で色々と食えなくなったので何とか食べられる食材や調理方法を考えアドバイスしながらも「治ったらアレを食おう。この店に行こう。」って話をする。
  ↓
 その内の一つで最も推していたのが恵比須軒。
でも「私は良いけど亭主も息子も中華って油っぽい、しつこいからあまり好きじゃないのよ。」との反応。
  ↓
 「ココのは油っぽくない!どころか中華料理の概念を変えてあげるよ!!治ったら絶対に行こう!」
「ピエちゃんがそこまで言うなら絶対に間違い無いね!是非連れて行って!!」と約束する。
  ↓
 しかしその約束は果たされる事は無かった。
  ↓
 約束を守るべく四九日だか七九日だか過ぎ…まぁ一回忌前の落ち着いてきた時期に遺族と仲間内に声をかけて偲ぶ会を企画。

 って流れ。
 参加者は故人の息子と吾輩を始めとした仲間で計6人。
息子は参加OKだけど亭主は「まだ死んでない!」「そんな気分になれるか!!!」「生き帰るのだ!!」とかわめいていたのでソッとしておいた。
(まぁ3年以上経った今でも似た様な事言うてるらしいので今もソッとしている。)
 ンで店には「6人なんだけど席だけ1つ余計に、7席用意して貰えますか。」と頼んで当日。

 全員集合してさぁ始めましょうって段階で遺影をその空いた席に。店の人には「すいません、実はコレコレこう言うワケでして…」と白状し許可を得る。
納得して許可をもらったのに何故か「チョット待っていて下さい。」と告げられ待っていたらなんと花を持ってきてくれた。
献花をしてもらい吾輩達一層大感激!2014年8月17日『目が見えない人に:恵比須軒番外編』に書いたけどこんなポイントだよね。味だけでないその店のホスピタリティの高さ、心意気、矜持が出るよね。
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  《献花&遺影》

 吾輩の分を遺影の前に給仕して貰う。
一呼吸おいて、具体的にはメンバーがだいたい半分以上食い終わった位のタイミングで御供え分を下げて吾輩が食べる。って段取り。
 だって吾輩が食べるの一番早いし、この時点でこの店の味をしているのは吾輩だけなのでね。
 食事は進む。主、事情を知ったせいか気合が入りまくっている。なんて言うかオーラって言うかそれが料理から出ているンだよね。相変わらずグレートだけどこの日は特に美味い!
 店を出る時に御礼を言って、この時も後日礼状を送りました。
いや…ホント…こんな店ってそうそう無いよ。味は勿論サービス、ホスピタリティの高さも素晴らしい店ですわ。

 思えばこれ切っ掛けでその息子と交流が出来て2011年12月4日『ジュニアとの焼肉』2014年3月3日『忘れ形見との寿司屋』など普通に一緒に飯を食う様になりメールやり取りする様になったンだよなぁ…

 因みにこれらはその時に食ったモノ。写真だけでメモを取っていないので名前忘れたのもあるけど…まぁそれは勘弁してくれたまえ。当時は万全だったンだけど流石に3年以上前に食ったのを全部が全部ってワケにはいかん。
一番良いのは汝等自身で実際に食べて確かめることなのだよ。(微笑)

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  《豆腐と豚肉の辛味ソース…だったかな?》

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  《雲白肉(ウンペイロー)…ピータンも入っていたっけ?》

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  《揚げ物2種:ハトシ、ソフトシェルクラブの唐揚げ》

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  《薄餅と牛腿肉煮込み》

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  《蟹と帆立の卵白炒め》

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  《エビとカシューナッツの炒め物》

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  《エビと春雨のXO醤炒め》

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  《炒飯、スープ撮り忘れているね。》

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  《三不粘(サンプーティアン)》

 相変わらず写真が御粗末だぁ?!?これはアレだよ、上記している様に料理の“オーラ”ってヤツで空間に異常が発生した為にこんなピンボケ風味になったのだ。