2009年08月08日

忍者ノスタルジア

 近所の名画座「ラピュタ阿佐ヶ谷」で特集『武満徹の映画音楽』(7月19日-9月5日)にラインナップされた篠田正浩(1931-)監督『異聞猿飛佐助』(松竹1965)を観てきた。古いプリントなので画面が荒れて見にくかったが懐かしさに補われた。DVDソフトで発売されていないため見られる機会がなかなかなくて渇望していたのだが、やはり司馬遼太郎の直木賞受賞作をリメイクした『梟の城』(東宝1999)より面白い。中田耕治の原作(東都書房1963)はご存知のキャラクターがほとんど登場しない(ラストシーンに霧隠才蔵が現れるだけ)ミステリー運びでまさしく異聞のストーリー展開に引き込まれる(脚本は福田善之)。時代劇専門チャンネルで6月〜8月に放映の『忍法かげろう斬り』(早乙女貢原作 全26話 関西テレビ系1972)は物語よりも五十嵐九十九デザインの装束(網タイツにミニ)を纏ったくの一朱鷺・太地喜和子(1943-1992)と百舌鳥・范文雀(1948-2002)に再会したくて待ち望んでいた。
 団塊世代がかつて親しんだ忍者物の映画やTVドラマには記憶に宿るエンターテインメントの何かがあるようだ。翻って5月1日(金)公開の紀里谷和明(1968-)監督『GOEMON』は主人公石川五右衛門を始め霧隠才蔵、猿飛佐助、服部半蔵らお馴染みの登場人物を配しながら若い世代の観客に何かを記憶に刻んだろうか。9月19日(土)から公開される崔洋一(1949-)監督・宮藤官九郎(1970-)脚本『カムイ外伝』(松竹)が原作・白土三平(1932-)の遺産に新たな記憶を継いでくれるよう願う。

(推薦書籍)
戦国の忍び−司馬遼太郎・傑作短篇選 PHP文庫 し 28−3
真田忍侠記 上 講談社文庫 つ 10−30
真田十勇士 人物文庫 む 3−24
くノ一忍法帖 講談社文庫 や 5−11 山田風太郎忍法帖 5
スーパー忍者列伝 PHP文庫 か 36−10
概説忍者・忍術 
図説・忍者と忍術 決定版−忍器・奥義・秘伝集 歴史群像シリーズ
戦国忍者列伝−80人の履歴書
忍者烈伝

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