Strauss, R.: LiederStrauss, R.: Lieder

リヒャルト・シュトラウスの歌曲集。ディアナ・ダムラウとティーレマン&ミュンヘンフィル。

すっかりCDの感想書きという根幹事業すら放棄してしまって、もう体たらくMax状態です。でも、そのほうがいいということもある。音楽聴きながら、脳内であくせく言葉を捜したり組み立てたりすることがなくなったから聴いてて楽になった。このCDもトロ〜ンと聴いてるだけですが、もうそれで十分。なにをいまさら書く必要があるのかというほど忘我の境地に誘ってくれる。

今回のディアナ・ダムラウは素晴らしいね。楽曲のよさもさることながら、ティーレマン&ミュンヘンフィルのどっしり感もいいし。これに収録されている楽曲は実はほとんど聴いたことがないものばかりで、部分的にシェーファーやデッセイでは聴いていたかな。ダムラウの声で、ようやくリヒャルト・シュトラウスのこの分野に開眼できたような気がします。ダムラウは伸びやかで輝かしい部分とクリスピーなドイツ語子音の混ざり具合が絶妙ですね。