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ネタバレ注意
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C-rex
ただいまから、「逆転裁判4」の分析会議を始めたいと思います。進行は僕、C-rexが努めます。当委員会はシリーズの中で最も悪評が目立つ「逆転裁判4」について議論を……

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ヒエダ
待てゴリラ。これは一体なんのつもりだ?
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C-rex
だから、「逆転裁判4の失敗は何だったのか?」について、議論をするんですよ。
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ヒエダ
ほぉ~。つまり、お前はこんなバカげたことをやるために、社畜同然の日々を過ごす俺をわざわざ呼んだということだな?
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C-rex
え、えぇ……(ウソつけ……)。
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ヒエダ
ふっ……来週の給与査定、楽しみにしておくことだ。
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C-rex
うっ……!楽しみがまた増えたッス……。って、なんでこの下りを僕にやってるんですか!
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ヒエダ
お前はからかいがいのあるやつだからな。からかってみたのさ。それにお前は、刑事だったんじゃ?
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C-rex
いやいやいや!僕は学生です!ていうか、ゴリラの刑事っているわけないでしょ!
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シロマ
ハハハ、まぁ場が盛り上がったところで、そろそろ本題に移りましょうか。



逆転裁判4の致命的な問題は何か?
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C-rex
逆転裁判4は「黒歴史」という扱いをされていますが、お2人はこの原因は何だと思いますか?
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ヒエダ
おとといクリアしたばかりだが、「シナリオが不自然だった」ことが問題だと言える。めちゃくちゃな展開が売りの逆転裁判だが、4の場合はやりすぎだった。

3話以降の真犯人の不自然な動機早すぎる成歩堂の除名処分など、無理のある展開が多い。俺は、これが致命的な欠陥だったと思う。
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シロマ
私も彼の意見に同感です。ただ、それだけでは足りないと思いますので、比延田さんが挙げた問題点に「キャラの配置」を追加しましょう。具体的に言うと、
  • 旧作キャラ設定の改悪」としか言えない変更
  • 主人公の存在感のなさ
の2つです。これは前回の記事でC-rex君が取り上げた問題点です。
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C-rex
ナルホド。ここまで、問題点が2つ挙がったわけですが、逆転裁判4の致命的な欠陥は何だったと思いますか?
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シロマ
私はさっきも挙げた「キャラの配置」が致命的だったと思います。

確かに、ストーリーに不自然な点があったのは問題だったと思います。しかし、逆転裁判シリーズは元々、めちゃくちゃな展開を売りにしているシリーズです。仮に、ストーリーの不自然さだけが問題だったら逆転裁判4の評価はどうなってたでしょうか?
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ヒエダ
恐らく、評価は今より少しマシだっただろうな。
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C-rex
僕もそう思います。……あっ!
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シロマ
どうやら、分かったようですね。つまり、ストーリーは大きな問題にはならないんです。だから、本当の問題は「キャラの配置」だと言えます。
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ヒエダ
ふむ、一理あるな。
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C-rex
そうですね。それでは、ここからは「キャラの配置」に焦点を絞り、議論をしていきましょう。



扱いが雑な「王泥喜法介」
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C-rex)
まず、主役の「王泥喜法介」について話し合いましょう。

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逆転裁判4の主人公で新米弁護士の彼ですが、作中では存在感がありません。お2人はこれいついてどう考えていますか?
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ヒエダ
俺に言わせれば、問題点は3つだ。簡単にまとめると、
  1. 性格が成歩堂と似ていて、差別化があまり感じられないから。
  2. 法廷で他のキャラに立証するセリフをかなり言われているから。
  3. 王泥喜が「どんな人間なのか?」が成歩堂に比べて全く語られてなく、親しみやすさがわきづらいから。
この中で特に問題なのは③だ。

第1作目の「逆転裁判」で、成歩堂が弁護士になった理由が第1話で伏線で残り、最終話でつらい過去とともに明かされる。こうすることで、「成歩堂」というキャラが語られ、親しみやすさを持たせていた。だが、4では王泥喜の過去が全く語られず、「王泥喜がどんなキャラか?」は曖昧なままになった。そのせいで、王泥喜は存在感がないのさ。
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シロマ
私は比延田さんの主張に追加する形で、②の部分も問題だと思いますね。

本来、「主人公」は物語を盛り上げるための存在です。だから、存在感を出すために大事なところで活躍するのが望ましいと思います。しかし、オドロキ君は法廷パートでは牙流検事ヒントを言われたり、終盤に至ってはナルホド君がメインになっています。これでは、物語を盛り上げるどころか、物語にいらない存在になっています。これも問題だと思います。
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C-rex
ナルホド。お2人の主張をまとめると、「オドロキ君はナルホド君に比べて、キャラが似てても人間性が語られてなく、大事なところで活躍しきれてないことが問題だ」ということですね。

それでは、次の問題点に移りましょう。



旧作の主要人物の大幅な変更
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C-rex
次に、「旧作キャラ」について話し合いましょう。逆転裁判4で「成歩堂龍一」、

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それと「宝月茜」が登場しました。

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キャラの細かい変貌ぶりについては前回の記事で語りましたので、ここでは省きます。また、他にも登場した旧作キャラもいますが、今回はこの2人にスポットを絞って話を進めていきます。お2人はこのキャラが登場したことについて、どう思いますか?
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ヒエダ
旧作キャラの登場自体、ファンサービスとして見れば問題はない。だが、主要人物だったこの2人を「強引に重要なポジションに置いたのが問題だ。

シリーズもの、いや、それに限った話ではないが、大きく変えた新体制は、ときに総スカンされる場合もある。逆転裁判4はその対策として、「ファンサービス成歩堂と茜を登場させる」ことにしたんだろう。しかし、スタッフは2人をミスマッチなポジションに置いてしまった。

証拠のねつ造を平気で行う売れないピアニストのポジションに、それとは全く無縁そうな成歩堂を置き、科学捜査官を志望してる宝月茜を置き、口調も性格も旧作の面影がほとんどないキャラにした。こんな改変をすれば、ファンの怒りを買って当然だ。開発スタッフの工夫が裏目にでたのさ。これが問題だ。
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シロマ
比延田さんが言うように「旧作キャラを相性の悪いポジションに置いた」のは問題だったと思います。しかし、私はあの2人の登場自体が問題、というより、最大の失敗だと思います。

先ほど、私はナルホド君が終盤でメインになっていて、そのせいでオドロキ君の存在感がないキャラになってしまったと話ましたね?実はこれにはもう1つ、「過去の栄光にすがった」という問題があります。

比延田さんが先ほど言ってたように、ファンサービスとして旧作キャラを少し登場させるのは問題ありません。しかし、必要以上に旧作キャラを登場させると、それは「過去の栄光にすがる」ことになります。すでに完結した物語(成歩堂3部作)をむりやり続けると、その物語、そして(逆転裁判)シリーズの面白さは下がってしまいます。しかも、逆転裁判4には他にも欠点があるので、なおさらです。だから、旧作キャラを出したのは失敗だと言えます。
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(C-rex)
ナルホド。ここまでの話をまとめると、「ナルホド君とアカネちゃんの登場はファンサービスとしては良かったが、その登場の仕方が問題だった」ということですね。
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ヒエダ
……白間先生の話を聞いてて思ったんだが、今の発言は逆転裁判4の「失敗の本質」に関わる気がする。C-rex、これについて話し合うのはどうだ?

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C-rex
実は、僕もそう思うんですよね。それでは、今度は白間先生が提示した「過去の栄光」について話し合いましょう。



逆転裁判4の失敗から見えるもの
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C-rex
先ほど、白間先生は「過去の栄光にすがった」と言いました。この問題からは何が見えるのでしょうか?
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ヒエダ
商業主義による安定志向」だろう。要は、てめえの「利益の追求」に重点を置くことで、冒険をしなくなるってことだ。利益の追求は人間、というより、資本主義社会で生き残るには必要なことだ。だが、クリエイターがそれをやりすぎると、甘い蜜を吸い続けたいがために、ポテンシャルを発揮しきれなくなってしまうこともある

シリーズものは多かれ少なかれ、何かしら「進化」していくものだ。例えば、「ゼルダの伝説シリーズ」。このシリーズはタイトルにもよるが、常に何かしらの新要素を入れている。ここ数年の流れで言えば、「ゼルダのアタリマエ」=シリーズ定番の要素を見直すという新たな方向性をに切り替えた。「神トラ2」でダンジョンの順序をなくし、「ブレスオブザワイルド」ではオープンワールドを導入した。こういった「挑戦する努力」で、このシリーズは安定の面白さを築いてる

だが、人はこういう挑戦を1度したあと、そのときに得た甘い蜜にすがりやすいものだ。それが多ければ多いほど、さらにすがりやすくなる。そうすると、だんだん保守的な思考になっていき、マンネリ化していく。それが長いこと染み付いてしまうと、挑戦をするときでも、これまでのやり方を無意識でもやるようになってしまい、イメチェンに失敗してしまう。そんな状態が今のカプコンで起きている。先生が言いたかったのは、そういうことだろう……。
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シロマ
見事に言われてしまいましたね。比延田さんのおっしゃる通りです。大げさかもしれませんが、逆転裁判4の失敗はカプコンの体質の問題だと私は考えています。とはいえ、「バイオハザード7」や「モンスターハンターワールド」の映像を見てると、カプコンのマンネリ体質はだいぶマシになっていると思いますね。

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C-rex
そうですね。それでは、そろそろ結論をまとめましょうか。



「逆転裁判4の失敗の分析」(一部抜粋)
以上の分析から、当委員会は逆転裁判4の失敗は「カプコンのマンネリ体質が招いたもの」と判断します。カプコンのこの体質は近年、改善傾向にありますが、まだまだ改善しておりません。カプコン、そして似た傾向のある大手ゲームメーカーはこのマンネリ体質を抜け出せれば、和ゲーの更なる発展が期待できます