貧者の一読

お借りした本たちの感想文などを、 清く貧しく美しくなく。

レビュー

World of Tanks 一息ついた

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(駆逐戦車で対岸の待ち伏せ&見張り中の私。
乗ってるのがどう見ても戦車じゃないが気にするな)


twitterでは熱中の様を日記のように書いてたんですが、
World of tanks (公式リンク)始めました。
いつも通り、提督さんが紹介していたやる夫スレ、

【WoT】金糸雀が戦車ゲーを始めたようです

(勝手にやる夫を纏めたりするブログ さん まとめ)

に触発されたのと、そういえばtwitterでも提督さんとミントドリンクさんが
繰り返し呟いていたことに興味を持って。
ベラルーシ(ロシア?)製のゲームだけれど、日本語化されているよ!
公式ページも日本語版がちゃんとあります。
基本無料、課金することで戦車やちょっと強い弾が手に入るけれど、
多分ゲーム序盤はまったく関係ないと思います。


総合評価:A

中毒性:S やめられないとまらない
死んで覚えろ:A-
各種ネットゲーム的壁:B+

総合評価 目安
S:万人にお勧めできる超名作。普通のゲーム買ってる暇があったらこれをやれ。
A:友人にお勧めできる、きらりと光る部分がある名作。やって損はない。
B:勧める人は選ばなければならない。好みも分かれる作品。
C:…うーん、合わない。クリアまで出来ないレベル。


対戦車歩兵や爆撃機、戦闘ヘリなどの無粋な敵も存在しない、
純粋な戦車と戦車のぶつかり愛のみが楽しめるゲーム。
戦車の操作も簡略化されており、WASDキーで前後進・左右回転と
マウスで砲身を動かし照準して、左クリックで撃つ。基本はたったこれだけ。
XBOXコントローラーも対応しているので、コントローラ操作も可能。
速くて脆い軽戦車、重くて硬い重戦車、その間の中戦車、
一撃の強さに特化し回転がし辛い駆逐戦車、ゲームが変わる自走砲と
五種の兵器を運用して敵と戦え!

クライアントを公式ページからダウンロードすると、ランチャーが起動して、
大容量ダウンロード(現在5.8GB)が始まるので注意!
しかもこれが、私の場合低速度回線なのもあって、
ランチャーでダウンロード終了した後にエラーが発生。5時間が吹っ飛ぶorz
公式ページから、アップデートパッチをtorrentで配布もしているので、
こちらを使うのが欠損もなく、エラーもなく、ダウンロード中断もできるのでお勧め。
なんでP2Pは日本では廃れたんだろうなぁ。間違いなく未来技術だったのに(遠い目)

始めに驚いたのが、渋いゲームシステム。
撃つ、撃たれる、壊れるが当然のこのゲーム、戦車が壊れたらこの戦場では終わり。
FPSでよくある、リスポーン(復活)は一切なし。
減った体力を回復する手段もなし。
そして撃墜されて、自分の出番が終わると、
その戦場の決着を待つことなく、すぐさまガレージに戻って、
別の機体で別の戦場に出撃することができる。(報酬は決着したら振り込まれる)
これが実に危険。
ボコーン(戦車大破)→一体何が悪かったんだろう(5秒)→よし次はこういう戦略で行くぞ!
てな流れで、あっという間に時間が飛ぶ。
寝食を忘れてゲームに熱中したのは久しぶりだ。
ん、10時か…昼飯前にちょっとやるか。から上の流れで、気がついたら15時になっていた。
ヤバイ。心の底からヤバイ。メシが食えない。
わんこそばならぬわんこ戦車だ。

もちろん良いところばかりではなく、ネットゲームらしい嫌な部分もそれなりにはある。
Asiaサーバーで私はプレイしているのだが、日本人とすぐ解る名前をつけていたせいか、
開幕直後10秒で味方から撃たれて撃墜される、ということが3度あった。
軽戦車なら撃たれながら、ぼろぼろになっても逃げることもできたが、
自走砲だとそうも行かない。一撃必殺獏さんのKabooon!
まあそんな嫌がらせも、低tierの、ゲーム開始直後だけだったが。
中tierになってくるにつれ、さすがにそんなことをする人間は…
時々いたな。開始直後に進発するところにぶっ放して味方にダメージ与えてる奴。
アポカリプス的北斗の拳ヒャッハーモヒカンか。

あとは個人的に感じた、ネットゲームバランス調整の壁部分。
使いたい戦車に乗るために、乗りたくない戦車に乗り続けて経験値を溜めなければ
新しい戦車を開発できないのだが、好きな知ってる中戦車に乗るために、
延々と軽戦車で戦わなければいけないのは、本当にきつかった。
具体的にはドイツの4号戦車に乗りたかったんだよ!
自分が観測主となって、観測している敵が倒されると自分にも経験値がもらえるという
システムはとっているので、基本的に敵が撃破できない軽戦車でも
経験値が稼げる仕様にはなっている。
…が、やっぱり敵を自力で倒せたほうが稼ぎもいいし、ストレスも溜まらない。
ゲームシステム上、円形に観測が出来ている(らしい)軽戦車より、
狭く深い扇形に観測できる駆逐戦車のほうが、索敵に適している感もあるし。
…もう軽戦車はいいや。相手の軽戦車の・背後からゼロ距離で・全弾弾かれた時に、
心の底からそう思いました。
自走砲に特攻していく軽戦車を見かけたら、そっとしてあげてください。
(ただし味方視点。敵ならそいつは経験値だ)

総評。
いろいろ問題点はある。でもうだうだ言いながらも、まだやりたくなっているそんなゲーム。
やばい。ブログの更新も滞る。
お借りしたマンガの感想も書けず、やる夫スレも読みにいけないほどに、
パソコンの前に座ったらWoT、という習慣は危険すぎた。
皆様は節度を持って楽しみましょう。
一日一回だけ、戦闘勝利経験値が倍になるので、それだけをクリアするぐらいが
節度のあるプレイらしいぞ!

追伸。
提督さん、twitterで、いかにも初心者なボヤキなどに
丁寧な対応・反応・助言していただきありがとうございました。
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Dwarf Fortress 再プレイで再評価

dwarffortress











(画像はうちの砦の地下農場)
twitterを始めました。
その折にミントドリンクwithココア氏がみんなもやろうよ!と
このゲームを呟いておられたので、再びダウンロード(公式へリンク)から開始。
…最初にこのゲームを知ったのも、同氏のやる夫スレ、

できる夫がいろんなフリーゲームを紹介するようです 第7回 Dwarf Fortress
(泳ぐやる夫シアター さん まとめ)

からだったのでこの流れは必然。やらなければなるまい。
ゲーム自体の説明は、↑のスレで紹介を読んでもらうといいだろうと丸投げ。
前回は他地域から来る移民によって、無尽蔵に増えるドワーフの操作に辟易して
止めてしまった訳だが、(7人パーティが突然30人なった)
今回は外部ツールであり、ドワーフの仕事管理ができるDwarf Therapist、
グラフィカルにゲーム画面を改善するmodも導入。
日本語版Wikiも開いて準備は万端だ。
さぁて、始めようか。[この後、時間が3日ほど吹き飛ぶ]


総合評価:B

のめりこみ度:
ただし全編英語:C-
操作性:B-

S:万人にお勧めできる超名作。普通のゲーム買ってる暇があったらこれをやれ。
A:友人にお勧めできる、きらりと光る部分がある名作。やって損はない。
B:勧める人は選ばなければならない。好みも分かれる作品。
C:…うーん、合わない。クリアまで出来ないレベル。


ううむ、やはり敷居の高い言語の壁と、知識なしで普通に始めるとひどい事になる、
難易度設定の高さが初心者段階脱出の狭き門。
普通にゲームを開始して、たった三匹のゴブリン
(しかも我が軍のトラップにかかったので、歩行速度の落ちた重症者)に
20人ものドワーフたちがなすすべもなく逃げ惑い、狩り尽されるとは思わなかった。
血まみれのゴブリンに恐慌状態になり、どうにもならなくなり砦を廃棄。
…ここでこのゲームをやめてしまうか、どうすればこの状況にならないように
持っていけるのかを思考するかどうかが分岐点だ。
もちろん続行を選択。ここでやめては再開の意味はない。

・軍事防衛力が必須。ただし最初は金属も手に入らない、装備品がない、人手が居ない。
・岩石落としの罠は弱い。威力も弱いし仕掛け直しの手間が大きい。
ということで、序盤の防衛を犬と、木の槍をふんだんに使った武器罠
-想像ではスカイリムの、地面から生えるプロペラ罠-に一任することに。
掘る、木を伐採、家具を作る、農業する、機械やカベを作ると
ドワーフにはわんさか仕事があるので、軍隊に裂く人員なし。
初期ラッシュ蛮族に耐えるだけの罠を置いて、引きこもりマンサプレイをしよう。

思いの外、木の槍だらけの武器罠は威力が高く、仕掛け直しの手間もほとんどなく、
木材を大量に消費する以外はデメリットなし。
動物調教のスキルがあれば、成犬を軍用犬に訓練でき、
ドワーフの仕事中でも、普通に強化ができるので非常に良かった。
犬は敵を発見しても、脅えずに特攻していくところもいい。
…というわけで、また最初からやり直し。
採掘ドワーフに調教スキルを付け、持ち込み犬を♂1♀3に、
ゲーム開始からめきめき強くなっている(気がする)犬。
ある程度時間が経てば子犬も生まれ成長し、数の面でも問題がなくなっていく。
これはいい。

…とここまで書いて、ただのプレイ日記になっていることに気がつく。
え、えーと。Wikiとにらみ合いをしながら、どれだけ上手く砦を経営するのかの
思考過程が実に楽しいので、英語だから…とプレイしないのは実にもったいないゲーム。
ただ、やればやるほど、このゲームを参考にしたというMinecraftは
実に上手く、簡単で面白い部分を切り取ったなぁと感心。
burrow(巣?)の定義コマンドによる非戦闘員の避難とか、
軍隊のスケジューリングとか、言語がわからない以前に
面倒+設定画面の意味がわからない、と投げ出す要素満載。
私も理解するのをやめました。
多対多の戦争を眺めるのは面白いけれども、もう少し簡単設定ならなぁ。

ただし砦を作る楽しさは、古今東西のゲームでも随一。
外敵が攻めてくるだけの砦を、罠満載、軍隊経営して守るだけなら
近頃大量にあるタワーディフェンス型ゲームであるが、
このゲームでは外から、敵だけではなく交易商人が来る。
そして交易商人は幅3マスの荷台を引いて現れるので、
この荷台が通れる道は罠を仕掛けず、道を塞がないように設定しなければいけない。
しかしもちろん敵ゴブリンどももこの道を通ってくるわけで、
如何にして敵には罠満載の通路を通らせ、
商人は安全に引き込むかが頭の悩ませ所であり、このゲームの売りだと思う。
頭の中で図面を引いて、今ある地形に合わせて商人を通し、
敵は通さない路を作り上げるこの過程が、実に楽しい。
狙い通りに敵が罠に踏み込むと、「少佐」の顔になってしまうほどに。

まだ結局プレイ中なので、感想はこのあたりで。
激戦の末に病床についたドワーフがいるんだけれど、
彼のために病院施設を作る方法を調べなければいけないので!
綺麗な水を得るために、川から水を引いて人工池を作る方法を考えないとだし、
消毒のために石鹸を作る方法も調べないとな。
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帝国魔導院決闘科 一週目クリア

第五回WOLF RPGエディターコンテスト 総合部門1位
…ということだが、そんなことは関係なく、唯一のリンク先→である
このやる夫スレ、まとめてもよろしいですか さんが呟いていたので
興味を持ってプレイ。作者である早川 雪子(川崎部)さんのDLページリンク
一週目クリアは49ループで、トゥルーエンド。

作品内Readme.txtより、
ジャンル: 
 RPGとADVの皮をかぶった
 TCGやTRPGの匂いの香る
 実質パズルなループモノ


総合評価:B+

世界観:A-
戦略性:A-
ゲーム性:B

総合評価 目安
S:万人にお勧めできる超名作。普通のゲーム買ってる暇があったらこれをやれ。
A:友人にお勧めできる、きらりと光る部分がある名作。やって損はない。
B:勧める人は選ばなければならない。好みも分かれる作品。
C:…うーん、合わない。クリアまで出来ないレベル。


「帝国」の決闘科に入学した君は、他の39名の学生すべてを倒し、
頂点に上り詰めるのだ!な、成長して天辺取ったれゲーム。
ただしゲーム最初の強制イベントにより、主人公は50日が経過すると
世界がループし最初の日に戻る。(どこかで聞いた…ような…)
体力・防御は入学した当日のステータスに戻るが、剣術・魔術・戦術スキルは
鍛えた数値の1/10を持ち越せる、という成長スタイルが特徴。
倒した敵の友好度を上げて、技を習って攻撃手段を増やし、
鍛えてもらったりして強くなるのが攻略の基本。

クラスメートはその強さで階級が40に分かれており、
上のほうの階級ほど強く、修行をつけてもらったときの効果が高い。
…が、もちろん倒すためには十分なステータスと、技が必要になる。
このゲーム、特徴的な戦闘方法を採っており、

・基本的に剣術・魔術・戦術スキルは、敵ステータスより1でも低いと0ダメージ
・敵は何ターン目に何をするか、が確定で決まっている
・戦闘はどの相手でも、3ターンの攻防で全てが決まる
・引き分けは事実上プレイヤーの負け。前に進むには勝利のみが必要。

と、ほとんどの場合、相手が何をしてくるかを完全に知った上で、
対応できる技を、敵ステータスより高くした上で、
たった3回の攻撃を敵に叩き込んで、体力を0にしなければならないわけだ。
たしかにRPGのようでパズル。

ここから感想。
何も考えずに勝てるゲームではない難度の高さ。
上で書いたとおり、勝つためには絶対にステータスと技が要るため、
勝利したクラスメートとの、日々の修行と新しい技とが必須になる。
そういうわけで必然的に、階級を上げるためだけに、
勝てる相手だけを選んで勝利していくのではなく、
しらみつぶしに全ての級友をブチ倒していくことになる。
~の敵が倒せないけど、こいつに効く技を誰が持っているんだ…?状態を
できるだけ回避したいからね。
もちろんステータスが足りないと敵に攻撃も通らないので、
相手に勝ったらそのループは全部、その相手との修行に当てた。
このあたりの作業感がちょっとテンポ的にマイナスかな。
一人倒して→修行ボタンループまで連打→一人倒して→ボタン連打がちと苦痛。
先のことを考えると、ステータス上昇が必須ぽいから手は抜けないし、
1位が見えるまでは油断せず、一人1ループ全修行は繰り返した。
(スコアアタックなんてものがある以上、詰めればこの手順を簡略化出来るのだろうけど)

そういう修行が必須のゲームバランスのため、
級友達と交流も必須であるのが良く出来ているところ。
嫌でもキャラクターごとに背負った背景や、奥深い世界観を感じさせてくれる。
…世界観と触れ合えるのも、彼らとの会話シーンだけなのだが、
魔導院という閉鎖空間だけの舞台で、よくここまで「外」を感じさせたと思う。
この世界観の小出しにされ方が上手く、「次の相手はどんな話をしてくれるんだ?」という
わかりやすい目標が目の前にぶら下がっているのも良かった。

とはいえ難度が高いゲームなのも事実。Readme.txtはしっかり読もう。
特に「速度」「妨害」「可動」と、固定ダメージ表記「DD」は、
他のゲームにない概念・システムなので、理解が必要。
ゲーム内でもうすこしわかりやすい解説があれば…とは思ったが。
しかしその難度を破って、パズルを解き勝てなそうに見える敵を打ち破るのはなかなかの快感。
占星術師に勝った時は「そういう手があったかー!」とひとりで膝を打った。

総評。
今出来ることを選択し、強力な敵を思考の末撃破するのは実に気持ちが良い。
このゲーム特有のシステムもあるが、理解できれば楽しいもの。
修行さえ繰り返せば、無限に強くなれるのでいつかは勝てるようになる
割と温いところも良いだろう。作業感がかなり強くなるが。
よくお世話になった技は、「姿勢崩し」と「シアーフォース」。
魔法はあまり使わなかったな…。



遭難サバイバル~生きる。 一週目クリア

航空機事故で、無人島に流れ着いた主人公と犬一匹。
同じように事故機から脱出していた仲間達と共に、
救助が来るまで命を守るゲーム。
作者である★水月さんのページリンク
ゲームダウンロードは第五回WOLF RPG エディターコンテストのページから。


総合評価:B-


シナリオ:B-
難易度:C+(激高。途中セーブデータがあれば最初からプレイで難易度設定が可能)
ゲーム性:B

総合評価 目安
S:万人にお勧めできる超名作。普通のゲーム買ってる暇があったらこれをやれ。
A:友人にお勧めできる、きらりと光る部分がある名作。やって損はない。
B:勧める人は選ばなければならない。好みも分かれる作品。
C:…うーん、合わない。クリアまで出来ないレベル。

どこかで見たような設定で、多種の果実が実りまくり、猛獣は山盛り徘徊、
食べ物も水もゴリゴリ消費されていく南国無人島での生活。
…まあ無人島モノのゲームといえば、「無人島物語」、
特にPSにも移植され、タイトルを変えた「漂流記」というこの手のゲームの完成形のような
ゲームもあり、少々比べられてしまう部分は否めない。
少々荒唐無稽だが、脱出できるアイテムを作り上げてしまったり、
溶鉱炉なんぞも造ってしまうゲーム的無茶苦茶さが魅力になっていた分、
ついついまともに無人島で生きるこのゲームを同じような目で見てしまう。

そんなエンターテイメントに比べて、このゲームは実にストイック。
彼らが作ることのできる道具はとても少なく、現実的なレベルで、
材料が木だけであるところから、木器・石器の類だろうと考えられる。
ちょっとこのあたりが地味なんだよな、残念ながら。
船やイカダを造る!ぐらいの話もなく、救出が来るのを地道に待つのを目的にしているので
仕方のないところか。

とはいえ、キャラたち同士のイベントも少ない(ほぼない)ところや、
「目の前に吊るされたニンジン(わかりやすい目的)」が描かれていないところは残念。
ストーリー部分はほぼオープニングとエンディングのみで、味気ない。
せめて主人公と各キャラが行動したらイベント、とか
ある場所にこのペアで行ったらイベント、の類はあって欲しかった。

面白い設定もあった。目的地に向かう際、人間の手を入れていない獣道状態だと
HP、行動力が歩くだけで削られ、時間もかかる上アクシデントイベントも起こる。
これを時間とHPを消費して「整地」を行うことで、削り取られるHPなどを0、
移動速度も速くなるというものだ。
これは確かに面白かった。…最初に真っ暗闇の中に踏み込む時の緊張感もよし。
仲間になりたてのレベルが低いキャラを、この整地で経験値を稼いで育てたり、
中途半端な時間にベースキャンプに戻ったときに、近くの整地をして時間を有効活用したり。
この設定のせいで、割と狭い筈のこの無人島の踏破速度ががくっと落とされた。
帰り道分の損耗も計算に入れると、どうしても整地をしてからでないと
とてもじゃないが前に進めないので。

ああ、驚異的な難易度設定についても書いておかねば。
はっきり言ってノーマル設定では、4回プレイして4回やりなおしたほど難しい。
餓えと渇きに執拗なまでに襲われる設定となっており、
ウサギやイノシシを狩り、その肉をまともに調理できるようになるまで、
いついかなる時でも詰む可能性がある。
一回出撃して手に入る食料と水<消費する食料と水、という方程式が
どの手段で食料を集めようとまるで揺るがないので、
真綿で首を絞められ続ける感覚は賛否両論、好みが明らかに分かれるだろう。
魚を獲れば寄り付かなくなって尽きる、果物は数が限られている上、
取るのにも時間がかかる、武器やスキルが揃わなければウサギさえも捕まらない、と
全方位死角なし。死ぬがよい。

息苦しいと感じていたところは、
「なんで自分が操作しているパーティ以外のメンバーに命令できないのだろう」と
「拾ったものを同パーティで渡せないのは何故だろう」という所。
前出「漂流記」のようにAI自動行動+ザッピングなどという変態完成度を望みはしないが、
せめて作製物の指定、採集エリアの指定、整地方向の指定ができていたら…。

総評。
真綿で首を絞められ続けるのが大好き!というMゲーマーにはお勧め。
そうでない人は素直にイージーモードで。
ただしシナリオ完成度はそんなに高くなく、生き延びることのみに特化した
耐久ゲームでも良い方向け。




片道勇者 約一週目終わり

片道勇者(リンクは作者、SmokingWOLFさんのページ)
ボス倒し一応のクリア。プレイ時間は約二日、全8職業中6職業で。
「厳しい旅」(難易度ハード)をクリア。


総合評価: A-

ゲーム性: A
中毒性:S-
運要素:B-


総合評価 目安
S:万人にお勧めできる超名作。普通のゲーム買ってる暇があったらこれをやれ。
A:友人にお勧めできる、きらりと光る部分がある名作。やって損はない。
B:勧める人は選ばなければならない。好みも分かれる作品。
C:…うーん、合わない。クリアまで出来ないレベル。


やる夫スレ作者にしてフリーゲームレビュアー、ミントドリンクwithココアさんが
連載中のスレ、できない夫は異世界でグルメを楽しむようです(応援中)の作中で
この作品の世界を描かれており、興味を引かれたのでプレイ。
シルフェイド幻想譚(評価:A)の作者さんのゲームじゃないか。見逃していたなぁ。
やる夫スレ内でも書かれていたが、
「この作品は朝チュンの可能性があります。
朝チュンプレイに罹患したことのある方は、体力を考えてプレイしましょう」

ゲーム自体は、テンキーと3ボタン、もしくはパッドで操作するローグライク、
不思議のダンジョン系・時間制限付きハック&スラッシュ。
山あり砂漠あり火山ありな世界を、敵を倒しながら冒険し、魔王を倒すのが大目的。
ただし世界は滅亡に瀕しており、画面の左端からは「闇」と呼ばれる
「飲み込まれると必ず死ぬ黒い霧」がじわりじわりと世界を飲み込んでいく。
言うなれば横スクロールシューティングゲームのように、右へ右へと進まなければ
スクロール、世界の端に食われて即死するというのが最大の特徴。
まあ「闇」は二~三ターンに一マスほど世界を侵食するだけなので、
そこまでプレッシャーを感じることは少ない。
一ターンに一マス必ず動くことで、圧迫感が冗談にならなかった
アリスソフトの「かえるのぱにょ~ん」(後にかえるにょ国にょアリスに同システム)より
ゲームとして楽しめる完成度だと言えよう。
…ダンジョンに突入して、敵全滅して、さあ脱出だというときに出口に鉄格子が!!
なんて絶望を感じるときはあるけれどね。

一ゲーム中5回も使えて、使うとボーナス3ターン&移動制限消滅な「覚醒」という
コマンドもあるし、本家不思議のダンジョンシリーズのように
「ああ、これは詰んだわ」な瞬間はなかなか訪れない。
満腹度にあたる「元気度」も0になっても、各種ペナルティはあっても即死には繋がらない。
武器や防具は不確定名が多いけれど、装備しても呪いがあって外れないなどもなく、
気軽に装備して使っていける。
むしろ未確定で困るのは、武装がいつ壊れるかわからない部分ぐらいか。
ユーザーフレンドリー、楽しめるゲームを目指した作者の意図を感じる。
とっつきにくいローグライクゲームを、かなりプレイしやすく進化をさせたと言えるだろう。

プレイしていて少し残念なのは、仲間になるキャラクタが出るかどうかも
全てが運任せな所かな。仲間キャラとの会話部分を読まないと、
ストーリーを感じることもほぼないようなゲームなので、ここは残念。
ネットに繋いでいれば、日替わりで特殊なマップが配信されて、
その中に「ゲーム開始すぐに~の仲間が出てくるよ!」なマップもあるのだが…。
クリアしたい仲間NPCがでるマップがその都度配信されるわけじゃないからなぁ。
とりあえず誰か仲間にならないかとさまよい続けて、
1200kmを踏破した私みたいなのもいるということで。

総評。
いいところをローグライクゲームから切り取り、適度な緊迫感を追加した名作。
クリア後に追加できる「特徴」や「次元倉庫」、「追加職業」なども、
繰り返しプレイによって、どんどんとプレイ難度が下がっていく仕様もフレンドリィ。

続きはネタバレありで。
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