2005年07月04日

モナリザ・スマイル

主演ジュリア・ロバーツ、キルステン・ダンスト、ジュリア・スタイルズ、マギー・ギレンホール
監督マイク・ニューウェル
脚本ローレンス・コナー、マーク・ローゼンタール
製作2003年、アメリカ

彼女たちのアメリカ
1950年代のアメリカの名門女子大学を舞台に、進歩的な女教師と学生たちの交流を描いた作品。
1953年秋。進歩思想を持つ女教師キャサリン・ワトソン(ジュリア・ロバーツ)は、カリフォルニアからニューイングランドにある名門女子大ウェルズリー大学に美術史の助教授として赴任した。キャサリンはアメリカで最も保守的という校風を誇る大学に変化をもたらしたいと燃えていたが、すぐに学生たちの手強さを思い知らされることになる。学生にとっての最高価値は良妻賢母なのだが、実はそれは大学の高度な授業内容を完璧にこなした上での優秀者の選択だったのだ。学生たちはキャサリンの教える程度のことはすでに予習しており、リーダー的存在の優等生ベティ(キルステン・ダンスト)を中心に、キャサリンには存在理由がないと突きつける。キャサリンは学生だけではなく、保守的な教師たちや卒業生、学生の親たちを相手にしなければならないのだった…。
これはとても面白い作品だ。一応進歩派の女教師が保守的な大学を変革する話なのだが、ジュリア・ロバーツが演じる女教師の人間性や思想に、超優秀な女子大生を凌駕するだけの魅力が全くないのだ。実は超優秀な彼女たちは自分の好きなように生きる力を持っているのである。むしろ彼女たちのスマートな保守主義の方が魅力的に感じるほどなのだが、だからといって保守的な映画というわけでもなく、結局、この映画は人間の生き方を多元主義的に描いたものなのだろう。
キャサリンの影響を受けたジョーン・ブランドウィン(ジュリア・スタイルズ)は、ベティと並ぶ優等生で、イェール大学に入学して法律家になる実力を持ちながら、主体的に結婚を選ぶ。逆に、超保守的な価値観を掲げてキャサリンに対して最も反抗的に挑んだベティは、学生結婚するものの、愛のない生活に疲れて離婚し、職業婦人になる。その他、様々なタイプの学生たちが自分なりに真剣に生きていく。その姿がとても魅力的である。
二十世紀を生きたすべてのアメリカ女性に捧げる。それがこの映画に籠められたメッセージだと思う。記録フィルムを使ったエンディングロールの映像は、そのことを示している。
(☆☆☆)

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この作品の印象:聾輦って感じ 監督:マイク・ニューウェル 出演:ジュリア・ロバーツ、キルスティン・ダンスト、ジュリア・スタイルズ、マギー・ギレンホール 2003年 アメリカ (UIP映画)
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ジュリア・ロバーツの教師役って、どうも想像ができない。でも、こういう先生と生徒の青春学校ものって、絶対にあなどれない。本国でもヒットしてたので、ちょっと期待してDVD借りてきた。
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この記事へのコメント
若手女優が豪華でしたね♪
キルスティン・ダンストが母親に言うセリフがいいですね
「モナリザの微笑みは幸せそうに見えるか??」って・・・
Posted by D at 2005年07月05日 20:03
Dさん、豪華な雰囲気のある映画でした。
若い女性たちが感情があふれているのがよかったです。
Posted by Ray at 2005年07月06日 16:26
TBありがとうございます。
ジュリア・ロバーツの新たな魅力を発見できたこの作品。
当時のアメリカのファッションや上流階級であるが故の世情も感じることができました。
若手女優陣が凄いですね。他の作品ではバリバリ主役どころが出てますし。
Posted by Tio at 2005年07月07日 20:54
Tioさん、キャサリンが大学生たちに影響を与えられたとすれば、弱さも含めて自由に生きているところなんでしょうね。
Posted by Ray at 2005年07月07日 22:27
アメリカ。1953年という時代背景は、第2次世界大戦が終わり、全国民が豊かさがあふれる新しい生活に向かってまっしぐらに突き進んでいる頃で、女性解放運動の始まる10年前です。
一斉に家庭回帰を信じ、伝統や規制に縛られつつも、”幸福な家庭、人生”を誰もが装っていました。まだ、コルセットに縛られながら。。。
そんな時代に、それを疑問に思い始める女性も出始めてきていました。
次の時代への架け橋とも言うべき時代だったんですね。
Posted by Cartouche at 2005年07月13日 10:34
Cartoucheさん、家庭回帰を信じ、伝統や規制に縛られていた人たちは、間違ったことを信じ、間違った生き方をしていたのでしょうか。
それから、現在の人たちが信じていることは正しいのでしょうか。
それとも、外から押し付けられることは何も信じず、自分で判断し、決定し、責任を取ることが正しいということでしょうか。でも、自己決定は何を基準にして行なうのでしょう。自分で決めたということが大切なのであって、基準はどんなものでもいいということかな。
現代の女性を縛っているコルセットってないんですかね。
Posted by Ray at 2005年07月13日 14:10
TBさせていただきました&
TBありがとうございます!
ジュリアロバーツよりも
生徒たちの方が輝いてましたね!
本当に素晴らしい映画です。
Posted by ケイティ at 2005年07月18日 00:39
ケイティさん、生徒たちのひたむきな生き方が美しいですね。
Posted by Ray at 2005年07月18日 14:32