2010年03月21日
2010/03/05(金)~07(日)
いろいろと親切にしてくれたレンタバイク屋の母ちゃんにボロボロのことを聞いたら、地図にあった“Tag-ibo”という村を指差して「ここにとても有名なおばあちゃんがいるわ!」
と言うので、早速向かってみることに!
島内に道路案内板などは一切無いので、大体この辺かな?って集落で人に聞きながら坂道を懸命に登って(バイクがね)、たどり着いた家。
とりあえず「ボロボロ」と言ってみるけど誰一人として英語が通じません。
そして呪術師らしきおばあちゃん登場。
同様に英語は全く通じないけど、よぼよぼしながらもさっさとボロボロの準備完了。
あばあちゃんは水の入ったコップに聖なる石(?)を入れた。
まずはあたしから・・・こんな感じで始まる。
最初はもちろんただの水だったのに、悪いところに差し掛かると水がどんどん濁る。
肩~背中の辺りでは少ししか濁らなかった水も、下腹部~大腿付近ではどんどん濁る・・・
1回目終了時には「出てるな・・・」って感じのけげんな表情のおばぁちゃん。
もちろんこっちはやられてる最中、痛くも痒くも全くなんともない。
言葉が通じないので、どこがつらいとか前にどこを傷めたとかの問診も一切なし。
なのにやはりよく調子の悪くなる下半身で不思議と水は濁る。
でもだんだんと悪いものが出て行ってるという意味なのか、1回目→2回目→3回目と回を重ねるごとに水の濁りが少なくなっていく。
最後は首元と胸元にココッナッツオイルをつけた指で十字架をきられて、呪術師の聖なる息(?)を吹きかけられ終了。
次は旦那様。
同様にして始まるんだけど、背面部では全く濁らず澄んだ水もそのもの。
がっ!腹部にさしかかってからすごい勢いで濁り出し、よくわからない不純物が超出てる!
冷えとか食べ物によってすぐ下痢したり、そこから腰痛が悪化したり。
またしても不思議と悪いところで水が濁ってる・・・
あたしは3回で済んだけど、旦那様は腹ばかり重点的に4回やってやっと終了。
おばあちゃんもけげんな顔して腹を指差してた。
最後に十字架をきって呪術師の聖なる息(?)を吹きかけられるときも、あたしは首元と胸元だけだったのに、旦那様は腹も加えた3箇所やられてた。
どんな仕組みなのか全くわからないけど、終わった後に道具触らせてもらった限りではやっぱり種も仕掛けもない普通の道具に過ぎないんだよね。
心づけとして適当にP200(=約400円)渡してきました。
不思議な体験が出来たと思うと、全然安いもんです。。。
しかもこの後宿に戻ってから、あたしは身体がだるくって仕方なくて。
悪いものが出た事で何かしら負担がかかったのかも。一晩寝たらスッキリしたけど。
世界にはいろんな療法があると、つくづく人の気を操るパワーみたいなものを感じました。
でも呪術の島と言われるこの島でも誰でもボロボロができるわけじゃなくて、ボロボロを扱える人は現時点で既に数人に限られてることを考えると、
これも消え行く技術のひとつなんだろうね。
翌日は海遊びに出かけたけど、ものすごい遠浅で全然楽しく泳げず撃沈。
最終日、宿の人に朝6:00の船に乗るためのトライシクルを呼んで欲しいと頼むとバイクの後ろに乗せて送って行ってあげる言ってくれた。
そして港で我々を降ろしたあと代金を支払おうとすると、彼らはお金を受け取らなかった。
ほんと、この島の人はスレてなくていい人が多い。
こんな不思議な魅力に満ちたシキホール島のおかげで、フィリピンに来て初めてまともな観光が出来た気がした。