夏本番さながらにジリジリと太陽は照りつけている。

本日、急遽、仕事が休みになり朝から掃除や洗濯物などを片付ける。

それが終わるとすることもなく、予定外の仕事の延期を疎ましく思ったが、よくよく思い返せば昨夜の酒がまだ残っているようで、まぁ良かったかと思うことにした。

米焼酎をガフガフと飲んでいたようで、記憶を無くして寝入ってしまったが、Facebookの投稿を見れば、もう深夜だったようだ。

それだけ飲めば記憶もなくなるだろうと空になった焼酎のボトルを眺めて少し寂しい気分になる。

酒の肴と一緒に飲むということがなく、空の腹に強い酒だけを流し込むということが、こういう酔い方をさせる原因なのだろうか。

そもそも食べながら飲む癖がないうえに、この二週間ほどは食欲もまるでない。

よく思い起こしてみれば文田恒例 夏のバーベキュー で焼肉を1枚食べて以来、ちょうど三日間、酒以外のものを口にはしていない。

こりゃ倒れるな・・・とせめて食欲がないなら自分の好きなものでも食べなきゃと県南に訪麺に向かうことにした。

しかし、運転していてもまるで腹は減ってこない。

減らないどころか胃に込み上げるような満腹感がいつまでも続いている。

こりゃ今は訪麺は無理かな・・・


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とりあえず臼杵のフェリー乗り場に車を停め、海を眺めていた。

去年の冬にはここに座って弁当を食べたベンチも今は草に埋まって見る影もない。


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なんとも知れないHIヒロセで買った弁当だったが、やけに美味く感じたのが思い出される。

しばらく海を眺め、先に進めば腹も減るかと津久見にやって来た。

津久見には意外と気に入ってる『来来』もあることだし、もう少しして行ってみるかと、津久見でもまた海を眺めた。

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『うみえーる』の横に車を停めて20〜30分は眺めていたようだ。

blog記事にはしていないが、以前、『うみえーる』で食べた飯は美味かったなぁなどと思い出されるのだが、今の自分の食欲が回復することはまるでなかった。

もう少し先まで行ってみるかと佐伯に向かってみることにした。

しかし、時間が時間で今から着いても昼の営業には間に合うはずもない。

ゆっくり行けばいいか・・・

とりあえず津久見の『八ちゃん』で飲み物だけでも買っていこう。


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冷たいメロンソーダを飲みながら出発する。

この昔からある『八ちゃん』のソフトクリームは連れのお気に入りだ。

途中、冠海岸海水浴場に寄ってみた。


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旧道にはしっかりと海水浴場の標識が出ているが、着いてみればここは海水浴場ではないと書かれていた。

なんでも漁協が管理しているのだとか。


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それでも昔は海水浴客も多く、夏本番には子供相手にインスタントラーメンなんかを扱う小さな屋台も出ていたらしい。

今や忘れさられた海水浴場。


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それでも地元の子供だろうか、数人が御構い無しで泳いでいた。

本来、海は誰のものでもないはずだと思ったりする。

たくましくて、なんかいい感じ。

海沿いの国道を佐伯まで走る。

まだ空腹は感じられないので佐伯でも海を眺めて休憩。

本当に海が好きな自分だ。

青く透き通った水面に大入島が浮かんでいる。


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大入島には以前、営業職をやっていた頃、何度も行ったことがある。

島の暮らしという言葉が似合うほど遠いわけではなく、直ぐ目の前に見える島で佐伯の一部的な感覚があるが、それでも島特有な妙にまとまりがあったように記憶している。

島に行く船がゆっくりと走り出した。


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ずっとこうしていても時間が経つばかりだとラーメン屋を回ってみることにした。

ぐるぐるとランダムに佐伯市内を走ってみる。

どうしたことだろうか『佐伯ラーメン 遊楽』は「しばらくの間、休業」との貼り紙が出ている。


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何かあったのだろうか。

帰ってから調べてみようと次へ向かう。


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今日はパチンコ店が公休日で『けんちゃんらーめん 風来坊』も開いてないようだ。

ここにはまだ来店したことが無く、一度行ってみたいものだと以前、連れにも話ていた。

休みなら仕方がないし、まだ今は食べれそうにない。

また来りゃいいかと次へ向かう。

こんなことを繰り返した本日だった。

そのうち夕陽が傾きだした。


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港に戻り、夕方の顔を見せ始めた海を眺めていたが、やはり一向に食欲が戻ることはなかった。

人間、生きてりゃそのうち嫌でも腹は減るさ。

その時にまた来ればいい。

そう自分を納得させて帰路についた。

津久見に入った頃には港も真っ暗。


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今日一日、海ばかりを眺めている自分がいた。