彼は 空っぽさん
ない場所に座り
ない考えを練る
ない者のために

閉じた目で
ない視野から見て
ない目的へ向かう
空っぽさん なんだか
私やあなたのようではありませんか?

空っぽさん 聞いてよ
見失ってるよ たくさん
空っぽさん 気づかない?
すべては今
ここに
あなたの手の中にあるというのに

空っぽさん 心配しないで
ほっときな ゆっくりね
空っぽさん
誰か他の人が
そのうち手伝ってくれるからさ


(雰囲気訳:Yuji)

* * *

小学5年の頃から大好きなこの歌だが、
いまだに意味がつかめずにいる。
理解はできるものの、感覚として入ってこない。

NOWHERE MAN
NOWHERE LAND
NOWHERE PLAN

意味をなさないこういった言葉は、ジョンお得意の言葉遊びだと思うが、
サウンドが意味を超えているので意味より響きの方が大切なんだと思う。

MAN
LAND
PLAN

この全部の"A"の音が、めっちゃいい(笑)
僕ら日本人には難しい発音だか、国内で唯一、
名古屋の人だけはこの歌が得意なはずだ。
「ア」と「エ」の中間のこの音が、日本国内では唯一、
自然に発音できる名古屋の人がうらやましい(笑)

RUBBER SOULRUBBER SOULというタイトルも、
もしかしたら、ゴムのRUBBERと
恋人のLOVER、
心の(あるいは黒人音楽の)SOULと、
靴底のSOLE
そういうのをまぜこぜにして
作ったんじゃないか?と
そんな気がする。

"RUBBER SOLE" なら靴の「ゴム底」なわけだが。

当時、ポールは白人の自分たちがやってるR&B的な
音楽のことを、"PLASTIC SOUL" と云っていた。
アンソロジーの録音リハの途中でそんな言葉が聞こえる。


それにつけても、この時代にしてこのジャケのセンス。
ぶっとびである。

*  *  *

「箱男」という小説があるが、日本語に「箱男」なんて単語は
一般的にはない。が、「箱」、と、「男」、が並んでると、ある種の
イメージはわく。

NOWHERE MAN も、そういった類のことなんじゃないかな、
と思ったりするんである。


しかし、素晴しい言葉の転がり方、響き。
すごいセンスだな、

あらためて。