あすなろの木(一歩一歩進む)

おもに障碍と雇用について、感じたことをメモしています。(2011年まで民間企業で知的に障碍のある人の雇用担当でした)息抜きでは有りませんが、最近読んだ本・CD等も紹介しています。(2006年2月7日、初記事掲載)

障害と非行のことがわかる本 監修:小栗正幸

恥ずかしいことに「行為障害」という言葉をこの本で初めて知った。
障害のある人(主に知的に障害のある人)の採用・雇用管理・就労支援にここ10年携わってきたが、勉強不足を思い知らされた。

10年ほど前から、触法者の中に知的障害や発達障害のある人が多いことが社会的な課題として取り上げられるようになったのは、山本譲司氏の「累犯障害者」の影響が大きいのだろうと考えている。
法務省でもこの課題を解決しようと矯正施設内での教育、施設出所後の生活・就業支援の仕組み造りに力を注いでいることはご存じの通りで、触法障害者の支援に弁護士やNPOが組織だって動いていることも私のブログでお伝えしてきた。

聞くところによると東京都の特別支援学校高等部でも、非行や触法行為にどう対応していくのか悩みの多いところだという。
学齢期や社会人となって、「非行や触法」が社会生活継続の重要な阻害要因であることを、言われなくても自ら学習を重ねて体得するべきところ、障害特性ともいうべき「空気を読むことが苦手な」知的障害や発達障害のある人は理解しにくい人も一部に存在してしまうようだ。

本書では、行為障害と診断された人の統計的な数字が見当たらなく私の勝手な判断になるのだがごく限られた人の障害に思われるので主に「非行」について取り上げられた本として読むのが適切なのかも知れない。
「困った行動には意味がある」「行為障害の背景にあるもの」「発達障害と行為障害の関係」「適切な支援の進め方」「立ち直りを支える」という章からは、専門家の支援が必要なケースというよりも定型発達者を含めた広範なケースに適応可能な具体的な事例(学校が重要な場であることが指摘されている)が掲載されている。

また、監修者の経歴ならではの「非行少年に対する刑法手続きの流れ」「少年矯正施設・保護施設」「保護観察の仕組み」などは図解もあって分かりやすく説明がされている。

本書で言いたいことが、最終ページに掲載されたコラム「生活の充実が再非行を防ぐ」に集約されているので一部を紹介する。
「安定した居場所づくりを」検挙・補導された少年のうち再犯者の占める割合は30%程度、少年院出院者の再入者比率が20〜30%に上る現実がある。また、入所を繰り返す人は無職者が多い現実があることから安定した居場所をつくることが重要。
「問題行動以外の生活全般に目配りを」依存症を含めた依存行動が立ち直りを制約する要因になっている。
問題行動の一部である依存症(行動)も対応の原則は同じ、「問題行動以外の生活全般に着目し、「対人スキルを育てる」「生活の質を高める働きかけ」「就労支援」などが再非行の防止につながっていく。


監修者は、本書記載のプロファイルによれば、法務省で法務技官(心理学の専門家)として、犯罪者や非行少年の資質鑑別に従事し、少年鑑別所や成人矯正施設で責任者などの経歴を積まれ、2009年退官された。
現在は、特別支援教育ネットの代表として学校・福祉関係機関。発達障害者関連の保護者団体などへの支援を行っているという。




行為障害と非行のことがわかる本
  • 小栗正幸
  • 講談社
  • 1296円
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知的障害・発達障害のある子どもの面接ハンドブック アン・クリスティン・セーデルポリ他著

犯罪・虐待被害が疑われる子どもから話を聴く技術と副題のつく本書は、スウェーデンで行われている「司法面接」の実際と技術・ノウハウを紹介した内容となっている。
触法障害者の警察・検察での取り調べに対して本人だけでは、正確な供述・説明の苦手なケースの課題についてはわが国でも、弁護士などからなる支援ネットワークが生まれ広がりを見せるなど関心が高くなってきており、裁判所から障害者支援関係機関に意見を求められるケースなども報告されてきた。

浅学な私なので、我が国の触法・非行・犯罪(虐待を含む)被害の当事者からの事実確認などの施設や面接の実態がどのようなものか知らないので比較・優劣はできなく、あくまで表面的な捉え方にすぎないのだが、スウェーデンの「司法面接」の施設がモニター室を備え、直接の面接者以外の関係機関の担当者が一緒に聞き取りができ、面接の内容はビデオによる録音・録画される可視化が行われているというのは、「当事者が多くの関係者から同様なことを聞かれる」負担を軽減する効果や「専門的な面接技術を持った面接官」が事実の引き出しを行う安心感、記録が残ることによる事後検証が可能であることなど、優れた仕組みのように思える。

スウェーデンの「司法面接」は、全国25か所の「児童司法センター」であらかじめ「司法面接」の研修を受けたソーシャルワーカー(虐待に関する面接)・警察官(司法手続きとしての面接・聴取)が面接に当たり、モニター室ではバックスタッフ(心理士・検事・福祉士・警察官)が入ることができるという。
我が国でも同様な施設はあるのだろうか?

面接にあたっての手順も説明されており、事案発生から時を置かないことは重要だが、面接準備や関係者との調整等準備を行うことがより、正確な面接を行う上で重要だと指摘している。

面接準備では、「障害の影響について調べておく」「こどもの日課・行動を調べておく」「支援者が必要であれば探しておく」「特別な補助具が必要ならば用意する」「質問を準備する」などが必要とされる。

面接の態度等については「子どものことを第一に考える」「権威的な態度をとらない」「子どもの能力に合わせた適切な言葉や表現を使用する」「子どもの経験について柔軟に考える」「面接の時間帯を子どもに合せる」「話すより傾聴する」「身体へ接触を避ける」「他者の考え方や動機について質問することを避ける」ことが大事だと指摘して、さらに詳細な「面接の状況や場面に、子供を備えさせる」「比喩表現の含まれない、文の構成が複雑でない質問を、一度に一つずつ行う」「答える前に考える時間を与える」「すぐに新しい質問をしない」「子どもが話しているときは、遮らない」なども指摘している。

面接技法として、「軽度の発達遅滞」(7例)「中度の発達遅滞」(1例)「ADD」3例「自閉症スペクトラム障害」(4例)「ADHD」(2例)の簡単な応答例が紹介され、○できるだけオープン質問を用いる。○誘導質問は、限定的に使用して暗示質問は使わない。○明確化を求める。○子どもを咎めたり対立しない。○時間と場所をじかに尋ねる質問に答えることが多いことを念頭におく。ことなどを考慮すべきだとしている。

そのほかに面接のステージなどにも具体的な応答を例示しながら触れており参考になる。

民間企業で、知的に障害のある従業員の採用面接・日常の会話・課題発生時の事実確認、今後重要となってくる配慮事項の聞き取り等に役立つことが多い一冊と感じた。
知的障害・発達障害のある人と接する方にはおすすめしたい。


知的障害・発達障害のある子どもの面接ハンドブック――犯罪・虐待被害が疑われる子どもから話を聴く技術
  • アン-クリスティン・セーデルボリ_::_クラーラ・ヘルネル・グンペルト_::_グンヴォル・ラーション・アバド
  • 明石書店
  • 2160円
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「障害者差別禁止指針」と「合理的配慮指針」を策定発表(厚生労働省)

改正障害者雇用促進法に基づき関係審議会(研究会)で検討が進められてきた標題が3月25日付けで報道発表された。
指針についてはある程度具体例に踏み込んだ内容になっているので、同省HPで詳細を確認いただきたい。(特に障害者雇用を進めて来た・これから進めていこうという企業・団体で採用・雇用管理に当たられる方)
発表された内容には、概要として以下の内容がまとめられているので紹介したい。



「障害者に対する差別の禁止に関する規定に定める事項に関し、事業主が講ずべき措置に関する指針」(概要)
(1)基本的な考え方
○対象となる事業主の範囲は、すべての事業主
○障害者であることを理由とする差別(直接差別)を禁止
○事業主や同じ職場で働く者が、障害特性に関する正しい知識の理解を深めることが重要。
(2)差別の禁止
○募集・採用・賃金・配置、昇進、降格、教育訓練などの各項目において、障害者であることを理由に障害者を排除することや、障害者のみ不利な条件とすることなどが、差別に相当するとして整理
 例:募集・採用
イ 障害者であることを理由として、障害者を募集または採用の対象から排除すること。
ロ 募集又は採用に当たって、障害者のみ不利な条件を付すこと。
ハ 採用の基準を満たす者のなかから障害者でない者を優先して採用すること。
○ただし、次の措置を講じることは、障害者であることを理由とする差別に該当しない。
・積極的差別是正措置として、障害者を有利に取り扱うこと。
・合理的配慮を提供し、労働能力などを適正に評価した結果、異なる取り扱いを行うこと。
・合理的配慮の措置を講ずること。など

「雇用の分野における障害者と障害者でない者との均等な機会若しくは待遇の確保又は障害者である労働者の有する能力の有効な発揮の支障になっている事情を改善するために事業主が講ずべき措置に関する指針」(概要)
(1)基本的な考え方
○対象となる事業主の範囲は、すべての事業主
○合理的配慮は、個々の事情を有する障害者と事業主との相互理解の中で提供されるべき性質のもの。
(2)合理的配慮の内容
○合理的配慮の事例として、多くの事業主が対応できると考えられる措置の例を「別表」として記載。

概要の主な内容を紹介したが、合理的配慮指針別表には、【募集・採用時】の一例として(視覚に障害のある人の場合、募集内容について、音声等で提供すること)(聴覚・言語障害のある人の場合、面談を筆談等により行うこと)などかなり具体的な記載がされている。
合理的配慮指針の第6相談体制の整備等では、就業規則変更を求めるような事項も含まれることから、平成28年4月施行に向けて準備を進めていくことが求められている。

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毎日が天国 自閉症だった私へ ドナ・ウイリアムズ

1963年生まれの著者が、1992年28歳の時に書いた「自閉症だった私へ」(新潮文庫)で成人の自閉症者として、感覚過敏や独特の行動や考え方など自閉症の世界を世の中に発信してから、世の中で自閉症に対する研究や理解が急速に進んだという。

本書の原書が刊行された2004年当時41歳のドナは、イアンとの破局、男性不信から同性愛者と生活・別れ、そして現在の夫クリスとの出会いを通して年齢相応の女性としての喜び悲しみを経験し率直に表現するに至る。

自閉症にたいする治療に貪欲なドナは、医薬品はもちろんのこと食事療法や民間療法まで取り組み、自分に効果のあった方法を本書でも触れており、各地で行われる講演や著作で紹介しているようだ、本当のこととして「ミミズの粉」が効くなどとも紹介されてびっくりしてしまった。
講演やカウンセリングを受けて、自閉症ゆえの困難を改善できたという児童もいるという。

自閉症とアレルギーとの関連や、IgA欠乏症(免疫不全症)と自閉症との相関性についても触れられており、ドナのケースでは分泌型免疫グロブリン(IgA)の値が13(正常値は93〜290との記述)と無いに等しい状態であることや、自閉症者の20%にあたる人がIgA欠乏症であるとの記述に興味を持った。
自閉症が治療できるような期待を感じてしまう。

読み物としては、嵐のようにおこる出来事を追うだけでも良く出来ているのだが、一人称で自己中心的な記述、時によって感情的な文章は読みにくく感じてしまった。
文章が明瞭さをましてくるのは病気などで苦しい状態にあったはずの後半なのは、クリスとの出会い・結婚を通して精神的な安定?が得られたせいなのかもしれない。

文中に出てくる「ベッドの上で飛び跳ねる」ことが興奮状態を収める方法であったり、日本からのTV取材クルーにたいして「まるで初めて会うかのように入ってきた」ばかげている。彼らのウソに協力しろと言うのか?初めてあうのにプレゼントを持ってきたまるで「好意を保証してもらいたい」とばかりにと潔癖性(律義さ)を見せるなど自閉症のある人独特の考えかたが随所に表現されており、自閉症のある人(傾向の強い人)と一緒に行動した人にとっては「あるある」と頷く場面も多いはずです。



毎日が天国――自閉症だったわたしへ
  • ドナ・ウィリアムズ
  • 明石書店
  • 2160円
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きいてみよう!就労にまつわるエトセトラ(発達障害者就労支援者向け交流会IN埼玉)

厚生労働省平成26年度発達障害者就労支援者育成事業の北関東ブロックでの開催が表題の下、〜発達障害のある方の就労への道すじ〜との副題で下記により開催されます。


1.開催日時:平成27年3月13日(金)13:30〜16:00(受付:13:15)
2.会場:越谷市中央市民会館 13〜16会議室(埼玉県越谷市越谷4−1−1、東武伊勢崎線越谷駅東口から徒歩約7分)
3.申込み(問い合わせ):参加申し込み書(HPに書式掲載)またはHPから申し込む(東京都ビジネスサービス(株)・03−426−0482) あて申し込む。(参加費無料)
4.申込み締切:定員(100名)になり次第締め切り
5.対象:本人・家族・支援者・教員・企業・行政・学生

内容
“達障害とは(ビデオ鑑賞)

発達障害を対象とした特別支援教育と就労に関する支援の現状について:自然学園 学園長 小林浩氏

はたらく現場からのレポート
・コーディネーター:中盛一彦 氏(ティービーエスオペレーション 東陽町就労支援センター 施設長)
・池内公和 氏((株)KDDIチャレンジド 管理部長)
・坂本興一 氏(大和ライフプラス(株) 統括課)
・切口浩一 氏(ヒューマンリソシア(株)経営戦略室 人事CS課主任)


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自閉症のきみの心をさがして うすいまさと

著者うすいまさとさんは、3児の父親でシンガーソングライター。
2000年9月この世にうすい家の長男として生を受けた直人くんは、成長とともに不思議な激しい行動をとるようになり、言葉がなかなかでませんでした。
保育園でのライブ活動の間、直人くんを見てくれていた保育園の園長の示唆で、療育センターへそして診断された結果は、「知的障害を伴う自閉症」

そこから始まる、まさとさんと奥様の「すべてを子どものために費やしたように思えてしまう生活」を、直人くんを中心に次男義人くん、長女ひとみちゃんのことも触れて綴ってある。
歩き始めや言葉の獲得、少しずつのコミュニケーション他の子どもからは遅れながらも、こだわりや激しい行動の中に潜む心の叫びを、一つずつ捕え寄り添っていく姿は感動的でもある。

そして、直人を受け入れてくれた保育園でオムツがとれ、遊戯や歌をみんなと歌うことなど大きく成長したことを実感することにより、同年齢のこどもと一緒に過ごす時間が彼の成長の大きな要素だと確信していく。
小学校も地域の個別支援級に進ませることにし、点頭てんかんという難病の長女ひとみちゃんも保育園にいれてもらう原動力となったのは保育園での経験なのだろう。

3人のこども皆に障碍があるというなか、ご両親は全力を傾け3人の成長のために、行政への交渉を初め、家庭でできることはすべてやってみたようだ。
その結果は、この本の中では素晴らしい成果を生み出してきたように思える。
ご両親の愛情と努力に加え、その姿に共鳴した理解者の輪が広がったのは偶然ではないのだろう。

この本では、本当に過酷な状況は描かれていないように思えるが、文中のひとみちゃんが発作を繰り返す中で、疲労がピークを迎え著者に発した奥様のことば「子どもを殺してしまうかもしれない・・・」にきれいごとだけで済まない激烈過酷な状況が想像できる。

これだけ多くの事を惜しみない愛情とたぶん大きな経済的支出を厭わず行った成果が3人の将来に役立つだろうことを信じたいものである。


自閉症のきみの心をさがして―シンガーソングライターパパの子育て
  • うすいまさと
  • ぶどう社
  • 1728円
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第4回オーティズムミュージシャンコンサート(東京)

世界自閉症啓発デーイベントの一つである表題が開催されます。
申込みなどの詳細は、HPから確認していただくとして概要を紹介します。



1.開催日時:平成27年4月2日(木)13:00〜16:20(開場:12:30)
2.会場:国立オリンピック記念青少年総合センターカルチャー棟B1・リハーサル室(渋谷区代々木神園町3−−1、小田急線 参宮橋駅から徒歩約7分、東京メトロ千代田線 代々木公園駅から徒歩約10分)
3.申込み:参加者ごとに、下記項目をもれなく記入し、Eメールで「オーティズムミュージシャン研究会」(autism.mc@gmail.com) あて申し込む。(参加費無料)


〇疚将▲テゴリー(当事者・家族・指導者・支援者・その他)O⇒軅茱瓠璽襯▲疋譽后淵僖愁灰鵑らのメールが受信できるアドレス)ぅぅ戰鵐箸鮹里辰燭っかけ(どちらで、どなたから)[第3部]で楽器による合奏希望者は、,らい里曚に、持参楽器名・住所・リハーサル参加の有無
*リハーサル:3月29日(日)10:00〜12:00、上記会場1F小練習室11で行う。

4.申込み締切:定員になり次第締め切り

内容
第1部:オーティズムミュージシャンたちの演奏とストーリー
・演奏:桑名翔英(ピアノ) 岩辺翼(ピアノ) 山田美穂(ピアノ) Buddy Chuang(ピアノ) 高田美幸(ピアノ)

第2部:全員参加のシェア会(自己紹介と情報交換)


第3部:音楽で一つになろう(合奏と歌)


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障害者の「働く」「生活する」を便利にするアシストスマホ

働く広場2015年1月号に、表題の記事が掲載されていた。
詳細は、同誌が高齢・障害者・求職支援機構のHPに掲載されているので興味のある方は見てほしい。
公的機関である「働く広場」で、2ページにわたって民間の特定企業の製品を紹介するのは、障害のある人にとって勧めるだけの価値のある製品だということなのだろう。

このブログでも、昨年3月にアシストスマホの登場を紹介している。
とくに、ナビ機能(スマホのカメラを向けると画面に、右折・左折などがまるで色鉛筆で書いたように表示される)の素晴らしさを紹介したような気がする。
他にも「見守り機能」なども便利に使えそうだ。

発達障害や軽度の知的障害のある人の間では、むしろスマホを利用したSNSなどによるトラブルや犯罪が課題となっておりこのような機種は必要ないのだろう。

この製品は、高字脳機能障害や中・重度の知的障害のある人、軽度の知的障害でもスマホの操作などが苦手な人向けと言えよう。
特徴の一つで大きな機能に、支援者や保護者が「サポートWEB」で後方支援が可能になっているてんにある。
「ホーム画面やアプリの設定」「ナビの目的地」「スケジュールの登録」などがPCやスマホから操作でき、利用者本人では難しいことを支援者や保護者が行うことができるのだ。

同誌では、アプリの使用料や機種などの情報については、記載がない昨年3月の記事には少し参考になるかもしれない内容もあるので併せて見ていただきたい。

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Heart Art in TOKYO 2015「第18回エイズチャリティー美術展」

当ブログでも何度か紹介しているパソナグループの特例子会社パソナハートフルのアート村のアーティストによる作品が表題の展覧会の一部を飾っている。
すでに会期も迫っていますが紹介しておきます。

アート村−NIPPONのカタチ−
開催期間:2015年1月22日(木)から2月2日(月)まで
開催時間:午前10時から午後6時まで(入館は午後5時30分まで、最終日は午後1時までの開催で入館は12時30分まで)
会場:国立新美術館3階(港区六本木7−22−2、東京メトロ千代田線乃木坂駅6番出口から直結)
*j都営大江戸線・東京メトロ日比谷線 六本木駅からも徒歩約5分と近い場所です。
入場料:無料

詳細はHPを確認していただくとして、私自身好きなアーティストが出展しているもありぜひ立ち寄りたいと思っております。

実際に見ていただくとすごさが実感できると思いますので、館内の素敵なカフェテリアでのランチも併せて頼むなどしてはいかがでしょうか?

出展アーティスト:岩本悠介 加藤丈博 佐竹未有希 白石隆寛 醍醐恵子 田中正博 田中亮 友永太 早田龍輝 本田彩乃 松澤弥香 南俊一郎 森田守 森永翔

PS:さっそく見に行ってきました。表題の展示のいちばん奥の一角で少しさびしい気持ちもしましたが、江戸凧を描いた6M×2Mの屏風は見事でした。
残念なことに、HIVキャリアである作家の出品は無いとのことでした。

P1281036


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パラダイス・ウォーカー 中村 勝雄

1960年に長崎で脳性まひによる肢体不自由という障碍をもって生まれた著者が、30代後半になって、介助者なし!!でハワイを観光旅行に行った。
それも、電動車いすでなく不自由な右足だけの力で(可動範囲の狭い右手には、車いすを推進させる力はない)移動したという。

読み進めて自分の意思で動かせる部分が本当に少なく、食事でさえ介助なしにはできないと知って本当にびっくりしてしまった。
確かにハワイでも、心にバリアのない暖かい人たちに支えられてできたことではある。

重いハンデを抱えた人が、香港・ハワイと一人で旅行する力がどこからくるのか?はこの本をぜひ読んで頂きたいポイントの一つだ。
今は、障害者支援の先進県である著者の生まれた長崎では、学校での受け入れ態勢が整っていなかったため、ご両親は生活基盤や職業を失うというリスクを冒してまで、神奈川県に移り住んだという。
この決断がなかったなら、著者のこれほどまでの成長はなかったかも知れない。

最初はご両親に与えられた環境を、最大限に活かして「誰もができえないことにチャレンジして、成し遂げる」までに成長したのは、学校の先生・友人・支援者の力によるところも大きいのだろうが、著者自身の燃えるような前を向いて進もうという強い意志によるものなのだろう。

明るくふるまう姿のシーンが多い一方で、不安や悩み苦労もリアルに表現されているのだが読み終わって感動だけが残るのは、悲惨さを上回る素晴らしすぎる実行力と魅力たっぷりな人柄が打ち消すからなのだろう。

確にこれだけすごい人は、まれにしかいなく「自分には無理」「自分の担当(支援)している生徒(学生・人)には、高い意識をもった前向きの人はいない」と他人事のように切り捨てるのではなく、その人の持つ「少しでも前に進もう」という意欲を育て伸ばし後押しをしてほしいと思うから。

この本は、ぜひ障碍のある人の支援を担う人達、特に特別支援学校の先生方(肢体不自由などの身体障害校だけでなく知的障害校も含めて)に読んで貰いたいと思う。




パラダイス・ウォーカー
  • 中村勝雄
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