あすなろの木(一歩一歩進む)

おもに障碍と雇用について、感じたことをメモしています。(2011年まで民間企業で知的に障碍のある人の雇用担当でした2017年3月障害のある人の支援の仕事を退職しました)息抜きでは有りませんが、最近読んだ本・CD等も紹介しています。(2006年2月7日、初記事掲載)

東京メトロの車両基地イベント「メトロファミリーパークinAYASE 2018」

東京メトロが年1回開催する普段入ることのできない綾瀬車両基地を公開し様々な体験や見学が楽しめるイベントの概要を掲載します。

1.メトロファミリーパーク in AYASE 2018
2.日時:11月18日(日)
3.会場:東京メトロ綾瀬車両基地(千代田線北綾瀬駅より徒歩約10分)
・駐車場ないため車での来場不可
4.参加費:無料
5.参加方法:事前応募による入場招待状が必要(15,000名)
・はがきまたはWebからの申し込み(応募多数の際は抽選)
6.応募締め切り:はがき申し込み 2018年10月26日消印有効 Web 2018年10月28日(日)23:59まで
7.イベント詳細・申し込みは

人気ブログランキングへ




にほんブログ村

中小企業のための障害者雇用支援フェア

表題のイベントが開催されることが掲載されていた。

教育委員会・産業労働局・福祉保健局の三局(窓口は産業労働局のようだが)が協力しているうえ、国の機関も一堂に会した東京都における障害者雇用の現状を全体的に俯瞰できる内容になっているので参考になるのではないだろうか(制度の複雑さも感じてしまうかもしれない)。
特別支援学校生徒による実演も予定されているので、学校見学希望はあるけれど日程が合わない方などはアクセスの比較的便利な今回の機会でご覧いただくこともできるのではないだろうか。

1.開催日時:平成30年9月12日(水)9:30〜16:30(受付9:15から)
2.会場:新宿NSビルB1 NSイベントホール(大ホール・中ホール)(新宿区西新宿2−4−1)
3.対象者:中小企業の経営者や人事担当者等(大企業・他県関係者可)
4.内容
(1)支援機関紹介コーナー:国(ハローワーク等)や東京都(教育委員会・産業労働局・福祉保健局、障害者就業・生活支援センター等)のブースにおける、障害者雇用にかかる支援制度の紹介・相談等

(2)企業紹介コーナー:障害者雇用に積極的な企業の取組紹介
・堀江車両電装(株) ・東京グリーンシステムズ(株) ・東急不動産SCマネジメント(株) ・東京都プリプレス・トッパン(株)

(3)障害者雇用支援セミナー(大会場および小会場)
第一部:
・基調講演:(大会場で開催され参加は事前申し込み制となっている)
 時間:9:45から10:45
「中小企業における障害者雇用の進め方」:若林 功氏(東京通信大学 人間福祉学部 助教授)

・表彰式:「平成30年障害者雇用優良事業所等表彰式(国)および障害者雇用エクセレントカンパニー賞表彰式(都)」
 時間:10:50から11:30


第二部:パネルデスカッション「中小企業における障害者雇用のキーポイント」:(大会場で開催され参加は事前申し込み制となっている)
時間:13:00から14:30
「パネリスト」
・堀江車輌電装(株) 障害者支援事業部・ビルメンテナンス事業部 部長 林 一茂氏
・東急不動産SCマネジメント(株) 経営管理本部 業務支援課 リーダー 鈴木慎太郎氏
「コーディネーター」
・若林 功氏(東京通信大学 人間福祉学部 助教授)

小会場(事前申し込み不要)
(4)ミニセミナー(各機関による)
・国や東京都の各支援機関による各種支援制度の紹介等のミニセミナー

(5)実演コーナー:東京都立特別支援学校生徒によるデモ(清掃やカフェ接客等)
   
(6)販売コーナー

(7)展示コーナー:視覚障害者用就労支援機器(拡大読書器等)

(8)パラスポーツコーナー

(9)体験コーナー:最新電動車いす等の体験

(10)相談コーナー:精神障害者の雇用に関する専門員による相談

人気ブログランキングへ




にほんブログ村

雲巌寺に行ってきました

JRのCMで興味を持った雲巌寺ですが、混雑しているとの噂でしたので少し沈静したとの期待と台風前日ということで出かけました。

朝8時過ぎに到着したとろろ駐車場には一台も車がなく(訪問者もいない)本当に静謐そのものの雲巌寺を肌に感じました。
仏殿の薬師様は、我々二人に語りかけるかのようなお顔で思わず感動してしまいました。

芭蕉が立ち寄ったそうですが、江戸時代は本当に訪ねるのが大変だろうと思われる山中ですが、今は駐車場の目の前の川にかかる赤い橋を渡り石段を登ると数分でお参りができます。
是非参拝をお勧めしたいお禅寺です。

なお、御朱印は書き置きのものが頂けました。


CIMG1519

























人気ブログランキングへ




にほんブログ村

全国で平成30年度最低賃金の改定額が答申されました。

先日当ブログでも取り上げた、中央最低賃金審議会の目安などを参考に各都道府県の地方最低賃金審議会が例年になく早い改定額の答申を行いました。
これにより、各都道府県労働局での手続きを経たうえ、各労働局長の決定によりほとんどの都道府県で10月1日から山梨・静岡・沖縄が10月3日から、青森・奈良・鳥取・佐賀が10月4日から、高知・宮崎が10月5日から、群馬・長崎が10月6日から発効される予定となっている。

・今年度改訂額の全国加重平均は874円(昨年度848円)
・全国加重平均額26円の値上げは、最低賃金額が時間給で示される様になって以来最大の引き上げ
・東京都の985円(最高額)に対して鹿児島県の761円(最低額)の比率77.3%は四年連続の改善、引き上げ額27円(最高額)と24円(最低額)の差が3円に縮小した。
・中央最低審議会の目安額を超える引き上げ額が23県に上っているのはあまり記憶にない多さ

都道府県別の詳細については厚生労働省の報道発表を参照ください。
賃金の締めが月末の企業で10月3日以降に改訂予定の地域では、賃金改訂の時期に注意が必要だろう。
今年の大幅値上げは、人手不足の影響もあるのだろう。

人気ブログランキングへ




にほんブログ村


平成30年度の地域別最低賃金の目安が答申されました。(厚生労働省)

今年は、マスメディア(TV・新聞)で比較的大きく取り上げられたので既にご存じとは思うが概要を掲載しよう。

平成30年7月26日に、中央最低賃金審議会で上記の目安が答申され同日発表された
ランクごとの目安は、Aランク:27円、Bランク:26円、Cランク:25円、Dランク:23円となり政府のめざす対前年3%アップの目標を上回る3.1%となった。

厚生労働省の発表によれば、全国加重平均が26円(昨年は25円)となり、目安通りに最低賃金が決定すれば最低賃金が時給で決まるようになった平成14年度以降最高額となるものとなっているとのことだ。

今後この答申を参考に、地方最低賃金審議会で検討がされたうえ、各都道府県労働局長に答申されて労働局長が決定する運びとなる。

ここ数年は、政府の主要方針となっていることから、目安通りの決定が続いており今年もその流れは変わらないと私個人は想像してしまうが、過去には(生活保護水準とのかい離解消をまざしたのだろうか?)目安を超えて決定された例などがあり、地方最低賃金審議会での地域実態にあった答申が待たれる。

今年度の東京の最低賃金が、958円であり答申通り決定すると985円となり来年はいよいよAランクの地域での1,000円超えが現実となる。

労働者にとって、直接メリットのある賃金アップは、見方を変えると厳しい経済競争下で収入確保にあえいでいる企業や継続A型事業所などにとっては、増収が図られなければすぐに業績悪化の原因となりうる。
国際的な、賃金の格差が国内消費にストレートに影響する現状下で国内の労働市場の縮小につながる危険性も秘めているのでないかと危惧してしまうのはたぶん私ひとりなのであろう?

Aランク:埼玉・千葉・東京・神奈川・愛知・大阪
Bランク:茨城・栃木・富山・山梨・長野・静岡・三重・滋賀・京都・兵庫・広島
Cランク:北海道・宮城・群馬・新潟・石川・福井・岐阜・奈良・和歌山・岡山・山口・徳島・香川・福岡
Dランク:青森・岩手・秋田・山形・福島・鳥取・島根・愛媛・高知・佐賀・長崎・熊本・大分・宮崎・鹿児島・沖縄

人気ブログランキングへ




にほんブログ村

親心の記録 支援者の方々へ

一般社団法人「日本相続知財センターグループ」より2010年12月に初版が発行され、2018年に第10刷が発行されたノート形式の本書は、累計発行部数が22万部に上るとのことなので、多くの方々が既に手に取られていると思う。
障害のある兄弟(30歳過ぎ)とともに生きる男性から「こんなノートがあるけどご存じ」と教えてもらった、私のようにまだ知らなかった方も居られると思うので、本書表紙裏に「使い方」が掲載されているので紹介する。

「障害のある子をもつ親たちが、「親なきあと」子供を支援してくれる方々に子供のことを知ってもらい、子供が安心して人生を全うできる様にと作成したものです。
最初のページでは、本人の基本情報と、突発的なトラブルが起きたときに相談できる人の連絡先をいれ、次にリスクの高い医療情報と、優先的に必要となる情報から順に掲載している。
また、記入する内容も過去の資料がある場合はそのコピーを貼り付けられるページも造りました。
全部記入しようと思わなくても良く、書けるところから書いてみてください。
できれば、6ページまでは書いていただくと、突然親が亡くなり子供が一人残されるといった緊急の場合でも、支援する方はこのノートで最低限の対応はしてくれるはずです。
このノートを書いておくことにより、親自身の安心感にもつながり、子供のために何をしてあげようかと、前向きなことも考えられる。」

内容を目次から見ると
○本人のこと、本人をよく知っている方々(本人の基本情報・連絡先リスト)P2
○パニックやてんかんなどリスクの高い医療情報(予防や対処の仕方等)P3〜4
○医療機関/利用施設(かかりつけ医、病気症状、利用施設の概要等)P5〜6
○1週間の生活スタイル:P7〜8
○日常生活の様子:P9〜10
○本人の好きなこと:P11〜12
○コミュニケーションや社会性:P13〜14
○移動や外出時について:P15〜16
○親として支援する方に伝えたいこと:P17〜18
○子供の健康、その後の対応について(緊急入院時の対応、介護が必要になったとき等)P19〜20
○支援マップ:P21〜22
○コピー貼付ページ:(健康保険証、母子手帳、療育手帳、個別支援計画、サービス等利用計画など)P23〜25
以下略

後書きに記載された、協力:船橋市手をつなぐ育成会、網走市手をつなぐ育成会、札幌市手をつなぐ育成会)参考文献:「親心の記録」船橋版、「親心の記録」オホーツク版 からは実際に使用されていることが想像できる。

本書(ノート)の入手については、障害者支援団体や保護者会などの団体へは無償配布されているので「親心の記録」でネット検索のうえ、申し込みフォームから申し込むかフリーダイアル(0120−750−279)にお問い合わせください。

人気ブログランキングへ




にほんブログ村

補助金目的「障害者ビジネス」が横行する理由 

大分前の東洋経済オンライン(2018年4月19日付)に「制度設計の不備が招いた官製不祥事の実態」というセンセーショナルな副題のついた、表題の記事が掲載されていたので紹介してみたい。
なぜ、このような事態になっているのか、どう対応すべきかを「新版 障害者の経済学」の著者中島隆信教授による解説を下記のようにしている。

「数百人規模の障害者が解雇された背景」
2017年7月、倉敷市にある障害者施設5箇所が一斉閉鎖され、障害者約220人が解雇され、2018年3月には同市で障害者施設を運営する営利法人が経営悪化を理由に約170名を解雇した。
これは、制度の不備がもたらしたモラルハザードと厳しく指弾している。

障害者ビジネスの舞台となったのは、「就労継続支援A型事業所」で、本来の役割は障害者の労働者性を認め労働法の適用を受ける雇用契約を結んだ上で、仕事によって得られた収入から障害者に給与を支払うという仕組みであり、事業所の運営費は、障害者の仕事を支援することで補助金(自立支援給付費)を行政から受け取る。

上記の事業所では、事業収支が大幅な赤字状態だったとされる。
それでも事業継続可能であったのは、自立支援給付費を障害者給与に充当させていたことに加え、新規に障害者を雇用することにより得られる特定求職者雇用開発助成金(通略称:特開金)を受け取ることができたからである。

障害者一日あたりで支給される自立支援給付費を悪用?し障害者に短時間労働による低額給与を支払うことによる差額(利益?)が横行する弊害是正を目的とした給付費の給与充当の禁止をうけ経営が成り立たなくなったとされる。

中島教授は、このような事態の背景には3つの要因があると指摘する。
1. 自立支援給付費が、事業所の作業内容や利用者(障害のある従業員)の生産性とは無関係に日額で給付されるため、何人が何日間勤務したかで切って漁れるので、給付金と特開金だけで運営できる可能性がある点。
A型のミッションとは、一般の経営では収支の償わない様な事業でも「政府の補助金や障害者の負担金を受け取り、障害者の生活を支える給与を支払うことにある。
教授は、A型事業所は、社会会計上の黒字を経営目標にすべきという、この条件を満たしている「障害者給与が補助金を上回っている健全なA型事業所はわずか7%に過ぎない」(全Aネット調べ)
スウェーデンの国営企業サムハルが社会収支の黒字を達成している例を挙げて実現を目指すべきとしている。
2. A型のガバナンスの甘さ:社会福祉法人は「社会福祉法」改正によりガバナンスが強化されている一方で、不祥事を起こした事業者が社団法人や株式会社である一因に規制強化の対象外であることをあげている。
適切に補助金が使用されているかどうかをチェックする業務監査は法人格にかかわらず必要だと指摘し、厚労省は直ちに営利法人のA型への参入を禁止するか、A型を運営する営利法人に対しての業務監査の義務化を行うべきとしている。
3. 障害者労働市場の質の向上が担保される前にA型への大量参入を認めたこと:我が国の経済成長やA型企業の該当する中小企業数の減少を見れば、補助金目当ての事業者の激増とモラルハザードの関連は明らかとする。

そして、今回の「不祥事」に対する行政の責任はきわめて重く、厚労省が制度を悪用した側にすべての責任を押しつけ、報酬規定の細分化/厳格化など規制強化に動き出している。行政の任務は、民間事業者をルールで縛ることではない。事業者のやるきを引き出し、その努力が社会全体の利益に結び着くような制度を作ることなのだと手厳しく結んでいる。

確かに、A型のあまりにも目に余るような例は私自身も聴いたことがあるのでこれからA型事業所に就労しようとする人(または保護者)は事業者の見極めが大切になってくる。
その情報は、就労支援機関や特別支援学校(進路指導担当教員)に多く蓄積されているので接触してみてはいかがだろう。
現在、障害者雇用にかかる労働市場は求職者(知的障害者など)の売り手市場といわれ一般企業(障害者雇用枠)での就職を望むケースが多くなっているが中にはA型事業所で行われている業務に適性を持っているひとも多いはずだ、一般企業でつらい思いをするよりは優良なA型事業所を選択する道を薦めたい人がいるはずとおもう。



人気ブログランキングへ




にほんブログ村



閉鎖病棟 帚木蓬生

ミステリー・医療小説など多彩な作品を白血病と闘いながら世に送り続けている作者の山本周五郎賞受賞作品。

物語は、深い事情のありそうな女子中学生の中絶にいたるシーンから暗い雰囲気のなか幕を開け、主要な登場人物である梶木秀丸・昭八の育ちを語りながら病院の場面へ読者を誘い込んでいく。

入院患者の一人一人が紹介され、病院の空気や音そして臭いまでが伝わってくるような文章が綴られて行く。
昭八を初めとする登場人物の生い立ち、性格はそれぞれ異なっていて多少個性的な言動はあるにしてもそれほど違和感がなく読み進めることができる。

冒頭の少女が、外来患者として登場し入院患者との人間関係ができ病気が良くなってきた時に起きた悲惨で衝撃的な事件。
それを、我がこととして強く受け止めほとばしった感情による秀丸の驚くべき行動。

そして、最終章での昭八の強い秀丸にたいする思い、人間性あふれる陳述・・・
久しぶりに流れる涙を止めることができなかった。

ストーリーは、読む物に深い感動を与える普通の物語なのだがこれが精神病院のなかでの出来事という点が別の衝撃を与える。
個性的な人々が登場するが、普通に会話し生活し人間として純粋に動く姿からは入院の必要性を感じることができなく、むしろ犯罪者が精神病であることを理由に、弱い立場の人々を守る力の弱い人の生活している場に投げ込まれる理不尽さを感じる。

国際的に見て、我が国の精神病の病床数の多さ、入院日数の長さは異常なことであることが想起される。
多岐にわたる病名があることに注意が必要だが、精神病患者が社会的な支援をうけて社会にでていくことを強く意識させられる。
精神保健福祉行政のあり方をかんがえさせられる、是非一読願いたい一冊。



閉鎖病棟
  • 帚木蓬生
  • 新潮社
  • 580円
Amazonで購入


人気ブログランキングへ




にほんブログ村

川越駅 念願ホームドア(読売新聞)

2018年3月16日の朝刊・地域(埼玉東・南)に表題の記事が掲載されていた。
記事の冒頭を転載(一部略)する。
>東武鉄道は17日から、東武東上線川越駅の上下線ホームでホームドアの使用を開始する。
>同駅では、2012年に視覚障害のある男性が通勤途上にホームから転落、電車にはねられ亡くなった。
>男性は、同駅に通学バスの発着場がある埼玉県立特別支援学校塙保己一学園(旧県立盲学校)の卒業生で、同校関係者は「ホームドア設置で視覚障害者が積極的に社会にでるための大きな一歩になる」と話す。

さらに記事は、現在塙保己一学園の生徒35人の児童・生徒が同駅を使用しており、2010年に「点字ブロックは私たちの目」と訴える活動を継続し川越市もホームドアの設置を東武鉄道に要望してきたことを伝えている。
本ブログでは、同校について「留学生ニアさん」(2011年7月31日)「視覚障害者の悲惨な事故を防ぐ取り組み」(2013年6月30日)に取り上げている。
特に2013年の記事に関しては、同校で過去の卒業生が亡くなっていることに強い危機意識をもち当時の校長自らコバトンの着ぐるみを着用するなどPTAを巻き込み街頭でティッシュ配布していた姿に感動したことを思い出す。


ホームドア設置にかかる多額な事業費の3分の2は、国と県、市が補助しており市の負担は約1億1279万円になるという。(全体では約6億8千万円になる?)
ホームからの転落・飛び降りなどによる電車運休・遅延などの報道を良く目にする現状では、視覚障害者のみならず事故防止に大きな効果を持ちたぶん経済効果も期待できるホームドア設置が乗降客の多い駅を中心に進められていくことを切望する。

人気ブログランキングへ




にほんブログ村



15歳のコーヒー屋さん 岩野響

群馬県桐生市でコーヒーの焙煎を行い通販で売っている著者には発達障害があるという。
本人と両親がそれぞれの立場から響さんの生育の経過が述べられているが、幼いときにはちょっと変わった子供として
母親には障害が受容でき無かったようだが、父親を初めとして困難さを感じ始め10歳の時に発達障害(アスペルガー症候群)の診断を受けることができた。

医師の勧めも有り本人には知らせず苦しい思いをしながら、どうにか小学校を卒業し中学に進むと定型発達の人向けの学習に付いていけなくなり、父親の決断もあり学校にいかなくなる。
高校進学に希望を見いだせなくなった両親と響さんが選んだのは、響さんが一人の社会人として自立するための路を探すことだった。

社会性やコミュニケーション能力に欠ける彼にも「一つのことに集中できる力(時として過度な)」「深く掘り下げる探究心(こだわり?)」があった。
元来のコーヒー好きが昂じてコーヒーの焙煎の楽しさにのめり込んでいく。
これを活かそうとした両親のサポートや周囲の人々の支援を受け、自宅物置を改築した自ら焙煎を行うお店を中学卒業と同時に開店(ホライズンデポ:現在は通販のみ)する。

開店から1年が立とうとしている現在も、マスコミや本書の評判で繁盛しているようだ。
岩野一家が副題にある「ぼくができることから、ぼくにしかできないことへ」と取り組み形にしたことは素晴らしく賞賛に値しよう。

たしかに障害のある人に「できないことを無理に修正することより、できることを認め伸ばすこと」が必要でさらに「できることのみでなく、その人にしかできないこと」を見つけることが望ましいのだろう。

自立のなかでも大きな位置をしめる就労という場面を考えると求職する側の「好きな仕事・やりたい仕事、できること、できないこと」は求人側の「してもらいたい仕事、給料に見合う能力」などと一致することが必要となり「ぼくにしかできないこと」にマッチングすることは希有になるのではないだろうか?
定型発達の人と同じような折り合いが必要になると思うのだが「一流企業の快適なオフィスで事務職」という保護者の極普通の希望が「本人のやりたいこと適性」と合わなく永く働き続けられなくなるような選択が減って行けば良いと考えるのは、世間で3Kと呼ばれる職種で生き生きと働く人を多く見てきた性なのだろうか。

響さんの完璧を目指し、時間を掛け焙煎されたコーヒーは当然量産品に比較して高価格になるのは当然だが、競争社会のなかで同情や善意だけではなく、長く生活の糧として継続していくことを望み注目していきたいと思う。



15歳のコーヒー屋さん 発達障害のぼくができることから ぼくにしかできないことへ
  • 岩野響
  • KADOKAWA
Amazonで購入


人気ブログランキングへ




にほんブログ村

Archives
訪問者数
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

Recent Comments
Amazonライブリンク