2009年現在での労働社会の現状と課題そしてあるべき姿を非常にコンパクトな形にまとめた好著

2008年年末に、話題なり諸悪の元凶のごとく言われた派遣労働について、請負との関係だけでなく臨時日雇い型職業紹介事業もあげ内容が似た(実質的には同じと見ることも可能)事業が異なる法規制が適用される奇妙さをあげている。

これは私が興味を持った論点の一例であるが、他にも「名ばかり管理者」「偽装請負」「ワーキングプア」「雇用保険」「生活保護」「最低賃金」等を挙げてその正確と根底にある終身雇用、企業労働組合、専業主婦や学生が担い手として始まった短期労働力等に支えられた日本の労働社会が、経済構造の変化などにより制度疲労を起こしすでに限界に達していることを指摘し、あるべき労働社会像を提言している。
総じて現実的なアプローチでの改革を主張しているように感じた。

ここでの提言が実現された社会は、今より賃金格差の少ない社会となると同時にグローバリズム(国際的な価格競争、国際的な賃金平準化の動き)の影響を考えると全体的な所得の減少を受容せざるを得ないように思える。
少し悲観的に過ぎる見方だろうか。


ブログランキング

人気ブログランキングへ