2017年3月15日、Ripple社の会長であるクリス・ラーセン氏が、国際通貨基金(IMF)のHigh Level Advisory Group on FinTechのManaging Directorに選ばれました。 そろそろこのゲームの核心に、迫っても良いタイミングが来たのかも知れません。

先日1ビットコインの価格が、初めて金1オンスを超えます。おそらく一部でデジタルゴールドと呼ばれている現在のBTCの価格に関して、そろそろ違和感を感じ始めた投資家も現れているのではないでしょうか。

1944年7月に、1オンス35ドルで金と交換が保証された、米ドルを基軸通貨とするブレトン・ウッズ体制が開始されました。その時、この「IMF」と「世界銀行」が、国際通貨体制を守る為の機関として作られましたが、実はその会議で世界共通通貨(国際決済通貨)、「バンコール」を提案した経済学者がいます。

そう、このブログでも何度か紹介している経済学者、ケインズ(イギリス代表)です。結局この提案は、アメリカ代表の経済学者、ホワイト案が採用された事によって実現しませんでした。そして1971年のニクソン・ショック後の現在も、ドルを世界の基軸通貨とする不安定な通貨体制が続いています。
IMF Managing Director Welcomes Establishment of High Level Advisory Group on FinTech「IMF」(2017.3.15)
フェニックス
新たなデジタル社会における世界統一通貨は、ゴールドに固定されたSDR!?
それでは、この世界共通通貨、バンコールとは一体どのような仕組みなのでしょうか。日本経済新聞では、以下のように紹介しています。 

『ドルやユーロへの信認が揺らぎ、新たな通貨体制を構築しようとの議論が活発になっている。金(ゴールド)を通貨価値を測る指標にした基軸通貨の創設を提言する専門家もいる。そんななかで再注目されているのが、20世紀を代表する経済学者、ケインズがかつて提案した基軸通貨「バンコール」だ。バンコール(bankor)とは、英語の「バンク(bank)」と仏語の「金(or)」を組み合わせた造語。戦後の国際通貨体制の枠組みを決めた1944年のブレトンウッズ会議に英国代表として参加したケインズが創設を訴えた。金に対して価値を固定させた通貨を、国際金融機関(銀行)が発行するという構想だった。英国経済が衰退する中で米国の覇権を阻止しようという狙いもあったとされる。米国が主張する「金・ドル本位制」への移行が決まり、バンコール創設は幻に終わった。しかし、国家間の決済手段として用いようというバンコールの理論は、国際通貨基金(IMF)が69年にSDR(特別引き出し権)を創設したときに生かされた。金を軸とする新たな通貨は果たして将来、誕生するのか。ケインズが生きていれば何を思うだろう。』

「池上彰のやさしい経済学」では、当時の時代背景も含め分かりやすく解説されています。変動相場制に移行する前に発足したSDRは、当時純金0.888671 グラムおよび、1米ドルに設定され、現在でもペーパーゴールド(俗称)と呼ばれています。「IMF:SDR参照」

そしてこの制度下では、ICU(The International Clearing Union: 国際清算同盟)という幻の世界中央銀行が想定されていました。これは「各国の中央銀行」に対する「中央銀行」で、全ての国の国際貿易における決済は、ICUを通してバンコール建てで行われる。この辺りの仕組みを理解すれば、なぜRipple社が少なくとも500億XRPを2021年までリザーブする(確定ではないが)と宣言しているのか、その意図を読み取る事が出来るかも知れません。なお次回のSDR構成比の見直しは、2021年9月30日までに行われる予定です。
バンコール「日本経済新聞」(2011.10.3)
池上彰のやさしい経済学―戦後の国際通貨体制で長く続いた固定相場制 「NIKKEI STYLE」(2016.7.23)
中国の中央銀行もデジタル版eSDRの創設を提案
2009年に中国の中央銀行にあたる中国人民銀行の周小川総裁は、IMFの特別引き出し権(SDR)は準備通貨として機能する潜在力があると指摘し、ドルに取って変わる可能性を示唆します。

そしてロイターの記事によれば、中国人民銀行金融研究所の姚余棟所長は、2015年11月17日付の政府系紙・上海証券報のコラムで、IMFは世界の金融市場や決済システムで幅広く利用されるようなデジタル版の準備通貨「eSDR」を創設すべきと提案しています。この時、人民元はIMFのSDRの構成通貨として採用されました。

Rippleのクリス・ラーセン氏は、2013年のインタビューでこう答えています。『政策的な通貨への信頼は揺らぎつつあります。自由主義者でなくても分かる。誰の目にも明らかです。そして、ゴールドは答えではありません。数学に基づく通貨が必要とされるのは、それによって現在のシステムに対する揺らぎつつある信用を立て直す事が出来るからです。』

さて、数学に基づく通貨(暗号通貨)と正貨であるゴールドがコラボレーションしてXRPという名のゴールドに裏付けられたeSDRが誕生したら、世界の通貨体制はどのようになるでしょうか。考えただけでも世界は大きく変わりそうです。先程イギリス代表であったケインズの意思を引き継ぐかのように、英国の中央銀行にあたるイングランド銀行とRippleによる、世界初の中央銀行におけるブロックチェーンを活用した、2通貨間決済に関する共同実証実験が発表されました。

果たしてクリス・ラーセン氏には、魔法のようにXRPを黄金のゴールドに変える力があるのでしょうか。。。う~ん考えるだけでも、馬鹿馬鹿しい。(笑)ギリシャ神話に登場する、「どこかの王様」じゃあるまいし。信じるか信じないかはあなた次第です。(投資の判断は自己責任でお願いします。)
IMFはSDRのデジタル版創設を=中国人民銀・金融研究所所長 「ロイター」(2015.11.17)
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