震災後ひと月以上が経ち、まだまだ余震はあるものの、目の前のことに対処する時期から、
先のことを考えようというように、少しづつ落ち着いてきた感じがしますね。

ちょっと前になるのですが、ある記事を読んで思ったことがあるので書こうと思います。


被災地からレストランにコックとして就職・上京する予定だったある若者が、
震災によりレストランのお客が減って経営状態が悪くなってしまい、
就職時期が3ヶ月延期になってしまったそうなんです。

そこで、自分は本当に就職できるのかと不安を持ちながらも、
時間が出来たということで近い町にボランティアに行ったんですね。

そのときに家の片付けや泥出しを手伝ったのですが、
終った後にその家のおばさんから凄く感謝されて、
お礼にチョコレートなどのお菓子を手渡されたそうなんです。

まだそのときは震災直後だったために、チョコレート一つを買うのにも
4時間くらい並ばないと買えなかった時期だったんです。

彼はボランティアに来ているのにこんなもの受け取れないと断ったそうなんですが、
おばさんはどうしてもということで強引に彼の手に握らせたそうです。

結局、彼は受け取ってお礼を言って帰ったのですが、申し訳ない気持ちもあり複雑だったけど、
ボランティアに行ってよかった、というようなことが書いてありました。


この記事を読んで思ったことは、受け取るということも愛なんだということです。

このおばさんは若者に対して凄く感謝して、おばさんとしても
彼に対して何かしてあげたいという気持ちになったんだと思うんです。

彼としては立場的に申し訳ないという気持ちを感じてしまうかもしれませんが、
おばさんにとっては手伝いをしてもらいっぱなしではそれこそ申し訳なく、
何かお礼をしたいという感じでしょう。

だからこれを読んで、受け取ることや何かさせてあげることも大事なんだと思いました。


もちろん被災した人の中には心身ともに疲弊して、本当に何をする気力もなく、
行動出来ずにいる人もいるかと思います。

そういった人達は本当にボランティアやその他の人達に甘えていいと思うんです。

でも被災者の中には、何か恩返しがしたいとか、
元気はあるから自分も何かしたいという人もいると思うんです。

私達が被災地の方々と接するときに、全ての人を弱者とみなすのではなく、
その人達にも役に立ってもらうということも大切だと思うんですね。


知り合いで美容関連の仕事をされてる方から聞いたのですが、
美容師達が被災地に行って髪をカットしてあげているという、
それだけならよく聞くボランティアの話ではあるのですが、
その人達は余ったり使わなくなったハサミなどを持っていって、
現地で被災した美容師達にも手伝ってもらって、
一緒に皆のカットをしてきたそうなんです。

そして今も使わないハサミを集めて送ろうとしているとのことです。

被災地には、元気なのに店がなくなってしまったり、
道具がなくて何も出来ない状態の美容師達もたくさんいるんですよね。

美容師以外にもきっと、力や技術はあるけど道具や場所がなくて、
という人がいるかもしれません。

そういう人達が、自分の仕事や得意な分野で被災地で活躍出来るというのは、
やっぱり復興するうえでの活力になると思うんです。

与えるのも愛なら、受け取ったり、何かさせてあげることもまた愛なんだと思いました。


なんとか食べ物や着る物が配られ、避難所や仮設住宅などが出来て、
今後住む所が落ち着いてくると、次は仕事だと思うんです。

将来の不安などもあるでしょう。

記事に書かれていた若者のように、私の友人も千葉の観光地で働いていたのですが、
客が来なくなってしまったために給与を40%カットされるということになり、
生活できなくなるので辞めて他の仕事を探していると言っていました。

自粛もいいのですが、二次三次的な被害が広がらないように、
経済活動はしっかりやっていったほうがいいとも思いました。

きっといろんな愛の形、協力の形があるんですよね。