※前回までの記事



いつもありがとうございます。
心理カウンセラーの近藤あきとしです。

今日は「自分らしさを見つけるためのリストをつくる」シリーズの第12回をおとどけします。

1年前の今日、42歳の誕生日にこの幸せのリスト作りのシリーズを始めました。

1年間、月に一度の更新を続けてきましたが(12月は更新し忘れてました^^;)、

ひとまず今日でこのシリーズ最終回としたいと思います。

読んでくださったみなさん、ありがとうございました。



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最終回 誕生日に考えてみる「自分にしかできないこと」


誕生日というのは、一般的には生まれたことを祝う日ですが、

暦が一巡りして、それまでの古い自分が(比喩的に)死んで

まったく新しい自分に生まれ変わる日とも言えるかもしれません(回帰し、再生する)。

実際に感性の豊かな人の中には、誕生日の前になると自分が消えてしまうかのような不安を感じる人もいると言われています。



死というモノについて真正面から語られることや、考えることは現代社会ではほとんどありませんが、

いったいなぜでしょうか?

それは、このテーマに対する「問い」には「答え」が無いからかもしれません。

ただ無限に問いが続くだけだとしたら、怖くて触れたくないのも無理もないかなと思います。

ですが、どんな立場の人にも、誰にでも平等に訪れるものですし、

おそらく私たちの持っている唯一つの真理のはずなんですよね。

私は「死生観」から人生を考えること、死を意識することは、

同時に生きることを強く意識することにつながって、

むしろ有意義に生きることを考える機会にもなり得るのではないかと考えてます。



とは言え、はたして、私たちが生きることには意味や目的があるのでしょうか?

私自身は、今のところ「あるかもしれないし、無いかもしれない」

としか言いようがないというか、きっと誰にも分からないんでしょうけれど。

ですが、だとすれば、一人一人が自分なりの人生の意味・目的を見つける余地が

私たちにはある、ということではないでしょうか。



「死生観」という観点を持つと、必然的に自分自身を深く見つめることになり

自分の根底をなすものを意識することになります。

それはどうしてかと言うと、私たちが普段考える今現在の視点からでなく

人生の終着点という未来の視点から、現在までの人生を見ることになるからです。
 

何のために生きて?最後に何を残したいのか?悔いのない幸せな人生とは?

誰の幸せに貢献したいのか?どんな人たちを笑顔にできたら満足か?

その視点から見ると、今とは見えるもの、気づけることが変わるでしょう。

出てくる選択肢や、大切にしたいモノを選ぶ基準自体も変わってしまうかもしれません。
 

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すこし話はズレますが、未来というと多くの人が過去の延長線上にあるように

感じているようです。私の未来というものへの見方はどういったものかというと

「無限本の数のロープが未来から現在に伸びていて、そのうちの一本を選ぶと

未来の自分が引っ張ってくれる」(途中で変更もアリ^^)

そんな感覚を持っています。

過去とつながっているものもあるでしょうが、本来は過去とは関係のない場所から

いきなり現れてくるのが未来であり、可能性ではないかと感じています。



実はカウンセリングをしていると、クライアントの心の奥底に眠っていた

可能性の原石(=死生観=本当に生きたい人生)に行きつくことも少なくないんですね。

それがきっかけで、最初のお悩みとは関係なしに人生の方向性が変わってしまうこともあるんです。

あれ?問題ってなんだったっけ?という状況になることもしばしばありますが、

そんな時には、人生に意味を見つけることというのは、

目の前の問題を、どうでもイイものにしまうパワフルさがあることを強く実感します。



シンプルに言えば、あなた自身の奥底にあるものを見つめてみると、

本当に大切にしたい人を大切にできます。

大事なモノを大事にあつかうことができます。

今日は、人生の意味・目的を目に見える形にしてみましょう。

あなたの心の真ん中にある「芯」をしっかりと定めて、「自分らしく」イキイキと生きるために。

あなたは、あなたにしかできないことをするために、生まれてきたのですから。




【実践編】


ひとつの項目にたいして思いつくだけ、いくつでも書き留めてみてくださいね。
私の書き出した実例を記入しましたので参考にしてください。


【あなたの人生の意味・目的を見つけるリスト】

◆〔あなたは生きた証しとして何を残せたら満足ですか?〕

・カウンセリングや心理療法によって心を癒したいという人が増えること。自ら心の成長を求めて、変化することを楽しむ人が増えること。

・病気や深刻な悩みごとだけでなく、もっと楽に幸せになるための選択肢としてカウンセラーを頼ることが当たり前になること。


◆〔人生最後の日までに、これが実現できたら心の底から嬉しいことって何でしょう?〕

・カウンセラー、セラピスト、医師、ケースワーカーなど、職種や立場を超えて心理療法などを学びあう場を提供すること。


◆〔あなたが心からの笑顔を見たいのは誰(どんな人)ですか?〕

・本気で人生を変えたい、本来の自分で生きていきたいと願っているクライアント。

・生きる意味を失うほどの問題にぶつかっても、もう一度新たに生き方を創造しようとしている人たち。


◆〔それらが全て叶ったと感じられる「もっとも印象的な場面」を想像してみてください。〕

・安心してカウンセラーを引退して、おじいさんになっても近所の人の悩みを聴いている。「近藤さんのおじいさんに相談したら?けっこう良いこと言うらしいわよ」と噂されている。


◆〔満足しきったあなたの「気持ちのこもった一言」はどんな言葉でしょう?〕

・「興味が尽きないということは、幸せだということなんだね」


◆〔
未来の自分にこんなインタビューをしたら、どう答えると思いますか?
『どうして、あなたは幸せになれたんですか?』


・「基本的に楽しいことしかやらなかったのですが、本気で目指すものがあったら、自分はどんなことも面白がれるって知っていたからですね」



※このシリーズは今回が最終回です。1年間読んでくださいましてありがとうございました。
 

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