こんにちは、村上秀樹です。
 
今日は、私が二十歳の時、約20年前に経験した事について書きたいと思います。
 
当時、とても仲の良かった仲間(親友)との話です。
 
その仲間は8人いたのですが、彼らとは専門学校で知り合い、出会ってすぐに意気投合、
学校でもプライベートでもずっと一緒に過ごし、お互いのつながり、絆を深めていった仲でした。
 
そのうちの一人、広島県出身の友人がいたのですが、彼は地元広島で就職を決め、
卒業と同時に広島に帰って行きました。その友人とはその後も変わらず、互いに大阪と広島を
行き来し、これまでと何も変わることのない付き合いをしていました。
 
ちょうど4年位が経ったある日のこと、広島の友人の母から1本の電話が私に掛かってきたのです。
 
「村上君、お兄ちゃんが大変なことになってしまった」
と、電話の向こうでお母さんが泣き崩れながら・・・
 
 
友人は、海で不慮の事故に遭い、意識不明の重体になっていたのです。
 
 
その電話を受けた私は言うまでもなく、打ちひしがれ、友人が搬送された島根県の病院に
泣きながら仲間達と共に車を走らせたのです。
 
 
病院に着いて、見るも無残な友人の姿に言葉を失いました。
 
その友人の横では、彼のお母さんが泣き崩れていました。
私たちは掛ける言葉すらも無く、ただ、ただ、友人を見ながら泣くほかにありませんでした。
 
「どうか息を吹き返してくれ、このまま死ぬんじゃないぞ!」
 
そんな私たちの願いも虚しく、1ヵ月後、友人は帰らぬ人になり、この世を去って逝ってしまいました。
 
 
その後、私と仲間達は大阪の繁華街、ミナミ(道頓堀)に毎晩のように繰り出し、
荒れ狂うように酒を飲み、街に出ては相手を探してケンカをしたり、時には仲間同士で
ケンカをしたり… 時として警察のお世話になったこともありました。
 
そんな自暴自棄な日々を1ヶ月繰り返した頃、亡くなった友人の四十九日の法要で
広島のお寺に足を運んだ時のこと。
 
そのお寺の住職さんが私たちの表情、姿を見て状態を察してくれたのでしょう・・・
こんな話をしてくれたのです。
 
「人の死について、お前さん達はどのように考えているのじゃ?
人の寿命と言うものは、生まれた時から決まっているもので、百歳まで生きたから幸せで
二十歳で死んだから不幸ってものではないんじゃ。
その生きていた期間でどれだけの事をしてきたかが重要で、彼がお前さん達のような友人を
持ってどれだけ幸せだったか、どれだけ今、喜んでいるかわかるか?
人というものは、肉体は滅びるが、魂は永遠に生きるもの。そんな故人の幸せな気持ち、
喜んでいる気持ちを持って、次の肉体を持って生まれて来るものなのじゃ。
今、お前さん達がそんな暗い顔をして彼がどんなに心配しているか分かるか?
本当に彼のことを思うならば、お前さん達が元気を出して、明るくしていないとどうするのじゃ。
そうでないと、彼が成仏されんぞ。」
 
そのお坊さんの言葉を聴いて私たちは号泣しました。
この1ヶ月間、溜めていた感情が一気に溢れ出したのです。
 
 
今振り返ると、友人の死によって、私たち仲間は、友人を助けられなかったこと、
何かをしてあげたかったけど、してあげれなかったこと…
悔やんでも悔やみきれないそんな思いがいっぱいで、結果的に自分を責めていたことに
気がついたのでした。それが形となって、大酒を飲んだり、喧嘩をしたりと、自暴自棄に
なることで自分自身を攻撃していたんだと。
 
お坊さんの言葉で、
出来なかったことを見て自分を責めるのではなく、友人と共に過ごした、楽しかった時間、
嬉しかった出来事を思いだし、その気持ちを共感することが友人にとって一番嬉しいことだったのだ…
と気付かされたのです。
 
 
だから、自分が元気で明るく、幸せになることが一番大切なんだと。
 
 
今回、東北地方太平洋沖地震が起こり、悲惨な状況、映像を目にし、起こっている出来事、
現実を知れば知るほどに
「日本がこんな最悪な事態になっているのに、自分は何も出来ていないのではないか?」
と、無力感や恐れ、不安、喪失感などのネガティブな感情が噴出、そして自分を責めてしまう
といった方も少なくないかもしれません。
こういったネガティブな感情そのものを感じることは悪いことではありません。
しかし、こういった感情を感じながらも、(存在を知りながらも)、何を選ぶか?ということが
とても大切なことではないかと思います。
まずは、こんな時こそ、自分が元気で明るく過ごすこと、自分自身を真剣に生きる。
そして、少しでも多くの人に、その元気と勇気を与えられる存在になることこそが
一番大切なことなのではないかと思います。
 
 
 
最後に、8人の仲間の間で、落ち込んでいる時や、辛い時にお互い掛け合って
励ましあっていた言葉を紹介します。
 
 
元気をあげる人  「負けへんやろ~」
 
 
元気をもらう人   「負けへんで~」
 
 
私から皆さんにも
 
 
「負けへんやろ~」
 
 
 
 
村上秀樹