2012年02月10日

◆私が子供だった頃〜本心を隠しすぎるといけませんね〜

私が小学校1年生の頃だったと思うのだが、父の一番下の弟であるおじさんが、結婚する事になった。
今では当たり前になったが、昔は珍しかった教会での結婚式をするとかで、新婦の前を花を撒きながら登場するフラワーガールなるものを、任命された。

以前も、ブログに書かせていただいたが、私は兄のお古の服ばかり着ていたので、女の子らしいピラピラのワンピースと言うのとは、まったくご縁がなかった。
着てみたいのだが、手に入らないので、「ふんっ!なによあんな物!別に着たくないもん!」などと思って強がっていた。

そんな私がフラワーガールである。
この日ばかりは、兄のお古で登場する訳にもいかないので、母が式場でかわいいピラピラのドレスを借りておいてくれた。

内心、ものすごーーーーーーく楽しみであった。
「しかたないから、着てあげる」的な感じで、堂々と着たかったドレスが着られるのである。

式の日を、花嫁さんに負けず劣らず楽しみにしていた私なのだが・・・

なんとっ!

結婚式の前日に、麻疹にかかってしまった。
高熱が出て、体中に赤い発疹・・・
麻疹は感染力が強いので、問答無用で結婚式への参加はキャンセル!!

とは言っても、結婚式なので、親族一同が結婚式に参加するのである。
麻疹の私の面倒をみる人がいないのだ。
仕方ないので、父の知人の家に預けられることになった。

皆が式場に向かう為に、綺麗に着飾っている中、ひとりパジャマ姿の私は、父の車に揺られて、父の知人の家へ。
その家には、私と同年代の女の子がいたので、感染してはいけないと、私は和室に布団を敷いてもらって、寝かされた。
そして、その家のおばさんが、食事や飲み物を持ってきてくれる以外は、一日中布団の中で過ごした。

もちろん見る夢は決まっている。
いや、あれは夢とは言わず、妄想と言うのかもしれない。
花嫁さんの前を、花篭を持ってピラピラのドレスを着て登場する私。
頭にリボンなんか結んじゃって(ショートカットだったので実際には、無理だと思うが・・)かわいく花を撒く。

やりたかった。
ものすごーーーーーーーくやりたかったが、親族一同は、私は渋々やるものだと思っていた。
なので、結婚式から帰ってきた親族一同は、「麻疹になってよかったな。おまえが嫌いなピラピラドレスを着なくてすんだな」などと言う。

ちがーーーーーーう!!

人間は、欲しくて欲しくてたまらないものを、手に入れられないとき、「そんなもの、欲しくないもーーーん」というカモフラージュをするのである。
そうでないと、つらすぎるからである。

私の代役は、1歳下の従姉妹がやったらしい。
悔しいので、あまり様子は聞かなかったし、写真も見なかった。
「結婚式なんて、興味ないもん」と言うスタイルを通したのだが、実のところ、自分が着るはずだったドレスを着ている従姉妹を見たくなかったのである。

私があまりに見事に自分の本心をカモフラージュしたので、誰も私がこんなに、あのドレスを着たかったとは、思っていない。
よって、その後も、「ドレスが着たくなくて、麻疹にまでなって抵抗した」などと言われ続けたのであった。

違うんだけどな〜

皆さんも、あまりに上手に本心を隠すと、周りの人に理解してもらえなくなるので、ご注意くださいませ。


2012年02月07日

◆私が子供だった頃〜まだまだある自己嫌悪の元〜

前回、自己嫌悪の元として、自分が丙午生まれであることを、お知らせした。
だが実は、まだ自己嫌悪の元はあるのである。
今日は、そのお話しをお届けしようと思います。

私がお姉ちゃんになることを知らされたのは、小学校1年生の時だったのですが、その時はめちゃんこ嬉しかったです。

なんたって、自分より年下の兄弟ができるわけですから、兄に「テレビのチャンネルを変えろ」とか「おやつを持ってこい」などの命令ばかりされていた私にとっては、子分ができる気分だったのです。

そんな待ちに待った子分・・・いや、弟が生まれたのは、私の誕生日の3日前でした。
父は、産まれてすぐに弟とご対面していたのですが、私と兄は、3日後つまり、私の誕生日に、弟とご対面しました。
母は、家から車で10分ぐらいの御産婆さんの所で弟を出産したので、父と兄3人で弟を見に行きました。

その帰り道の出来事です。
我が家は、急な坂道の途中にあるのですが、その坂道を登ろうとすると、何だか様子がおかしい。
車が一台しか通れない道の真ん中に、自転車が転がっている。
誰かが慌てて置いて行った様子なのです。

「あれまっ自転車が」
なんて思っていたら、自転車をどかしに行った父が慌てて、車に戻ってきました。

「火事だ!○○の家が燃えている!!」
と、父の弟の名前を叫びます。

「何をーーーーっっ!!おっちゃんの家が燃えているのか!!」
私と兄は、どうしていいかわかりません。

自転車は、家事を発見した近所の人が、それを知らせる為に放置していたものだったようです。
自転車を避けて、燃え盛るおじさんの家の横を、車で激走して、おじさんの家よりも2軒上に位置する我が家に戻ります。

「お前達は、家の中に入ってなさい!!」
父に言われて、もの凄く怖かったですが、家の中に入りました。
そのまま父は、おじさんの家の消化に向かったのです。
父がいなくなってから、やっと消防車が到着して、消火活動が始まっていたようですが、私と兄は、窓から燃え盛るおじさんの家を見つめていました。
窓に近づくと、熱を感じるので、相当な勢いで燃えていたのだと思います。

近所の人がたくさん現れて、となりにある、もう一人のおじさんの家から荷物を非難させたりしてくれていました。
てんやわんやの大騒ぎの末、鎮火したのですが、全焼でした。
他の家への延焼はなかったのですが、おじさんの家は、ものの見事に燃えてなくなってしまいました。
家人が全員無事であったのが何よりです。

ですが、そこにたったひとり、別の意味で落ち込む少女がいたのです。

「私の誕生日だったのに・・・」

そんな大騒ぎで、おじさんの家が全焼した訳ですから、誕生日なんて言っている場合ではないのは、わかっています。
わかっているのですが、自分の誕生日が火事で帳消しになってしまったことは、悲しかったのです。
もちろん、大事件ですから、私の誕生日のことなど全員が忘れています。

その年以来、私の誕生日になると、火事のことを親戚一同が思いだします。
とても暗い誕生日となる訳です。
私には何の罪もないのですが、私の誕生日は親族一同が暗いわけですから、これまた自分の存在自体が、あまり喜ばしいことではないように、勝手に感じてしまっていたのでしょうね。

ついでに言うと、私の誕生日は、広島の原爆記念日なのです。
日本中が悲しみに包まれる日でもあるのです。

丙午で、原爆記念日に生まれ、おじさんの家が火事になったわけですから、自分の誕生日というのは、あまり喜ばしくない日のような気がしておりました。
こういう感覚も、自己嫌悪に繋がるんですよね。

よーーーーく考えると、私には何の罪もないのです。
でも、私達人間の心の中では、「悪いこと=自分のせい」という図式が出来上がってしまうことがあるのです。


2012年02月02日

◆私が子供だった頃〜私の自己嫌悪の発生源は・・・〜

私が6年間を過ごした小学校は、所在地は一応、大都市大阪府なのであるが、申し訳なさそうに、大阪の端っこに位置していた。
よって、人口はすこぶる少なく、「本当に大阪?」と言う声もチラホラ・・・

なんたって、学校の運動場の端っこが、みかん山に繋がっているのである。
だから、体育の授業の途中で、「はーーーい!みなさん。軽トラックが通るので、道を開けて下さい」なんて先生が言うのである。

皆が、わらわらと広がって、道を開けると、「ありがとね〜」と、肩手を上げたおじさんが運転する軽トラックが通り過ぎて行く。
もちろん、みかんを収穫する為である。

そんな、のどかな田舎の小学校であったので、各学年のクラスは2クラスしかなかった。
だがっ!!
私の学年だけは、1クラス。
他の学年に比べて、ものすごく人数が少ないのである。

なぜこんなに少ないかと言うと、私の生まれた年は、「丙午」(ひのえうま)と言われる年で、60年に1回しかないのである。
そして、この丙午は、ものすごーーーーく忌み嫌われているらしいのだ。
何でも、八百屋お七と言う女性が、江戸時代にいたらしいのだが、この女性が、大好きな男性との間で色々あって、(詳しくは、調べていただけるとありがたい)江戸の町に火をつけてしまったらしい。
この八百屋お七さんの生まれ年が、丙午であったことから、「丙午の女性は、男を食う」なんて言われたりなんかして、とても出生率が下がったのだとか。

60年に1回な訳なので、私よりも年齢が下の丙午は、まだ生まれていない。
私よりも上の丙午となると、105歳の方々と言うことになるので、もの凄く人数は少ないのかもしれない。

八百屋お七さんの話を色々と調べてみると、「悪い人ではないじゃん!!」と、私なんかは思う。
とても純粋な、恋する乙女が、愛しい人に会いたさに、自宅に火をつけてしまったということなのだが、火をつけるのはもちろん犯罪であり、褒められたことではないが、「男を食う」なんて言われるような、そんな恐ろしい人ではないのである。

しかも、八百屋お七さんが、丙午の生まれだからって、丙午の女性に対して「男を食う」なんて言い方は、いかがなものかと、私は思うのである。
「情熱的な女性」とか「愛に生きる女性」なんて表現が、できないものかと思ってしまう。

まっ私の個人的見解は、どうでもよいとして、丙午が故に、日本中でとても人数が少ないのが、私の年齢の人達なのであります。
ちなみに、私の前後の年齢は、人数が多いのですよ。

私が八百屋お七さんの話を知ったのは、大人になってからで、それまでは、自分の学年の人数が少ないのは、「丙午という悪い年の生まれで、みんながその年に子供を産みたがらなかったからだ」とか「丙午の女性は、男を食うって言われていて、とても気が強くて嫌われているからだ」と、大人達から聞かされていた。

散々、周りの大人達からそんな話を聞かされて、「昌代は丙午やからな〜」「丙午の女は怖いからな〜」なんて言われ続けると、「自分は良くない人間なのかもしれない」と思うのが、人間なのである。

丙午でなくても、周りの大人達から色々と言われて、「私ってば悪い人間なのかもしれない」と思ったことは、皆さんにもあるかもしれませんね。
「自分は悪い人間だ」と思うと、そんな自分を嫌います。
この思いが、「自己嫌悪」と言われるものなのです。

自己嫌悪している部分は、人それぞれですが、私の場合は、「男を食う」なんて言われていたもので、「女性としての自分」を嫌悪したのかもしれません。
そうすると、その後の人生で、女性としての問題が色々と出てくる訳で・・・
散々な目に遭いました。

声を大にして言いたい。
丙午は悪くない!!
妖怪じゃないのだよ。丙午の女性は、男を食わないぞーーーーーーーっ!!



2012年01月29日

3歳でも男で、3歳でも女なのである

孫癸欧風邪をひいた。
幸い、インフルエンザではないということなので、ホッ・・・としたのだが・・・
そんなホッ・・・もつかの間であった。

案の定、メールが送られてきた。

『私も風邪みたいで・・・孫1を週末子守りしてくれないだろうか?』

娘からである。
仕方ないので、土曜日半日、日曜日半日の子守を引き受けた。

孫を公園に連れて行ったところ、おなじ保育園のお友達が数人遊んでいた。

『ラッキー♪これで勝手に遊んでくれる』

案の定、同じ保育園の同じクラスのお友達は、お互いの名前を呼び合い、キャッキャッ言って走り回って遊んでくれた。
よって、遠くから見張っているだけで済んだ。

見ていると、孫癸韻噺什潺薀屮薀屮蹈泪鵐拘の女の子もいる。
その女の子が、滑り台を滑りおりようとしていると、うちの孫が叫んでいるのである。

『○○ちゃん!危ないからゆっくりやでっ!!』

どうやら下にまだ人がいるので、ゆっくり滑り下りるように言っているようなのだが、その言っている姿が・・・

へっぴり腰なのである。

うちの孫はかなりのビビリなのである。
いったい誰に似たのだろうか??

好きな子の前なので、普段は怖がって登らない高い滑り台に登っていたのである。
かなりビビっていたであろうが、そこは好きな女の子の前である。
ビビっていることがバレないように、元気な声は出しているのだ。
だが、腰は引けているのである。

しばらくすると、高さ50センチほどの所から、みんながピョンピョン跳んで遊び出した。
当然、ビビりは怖いので、跳べないのである。
見かねたお友達二人が、うちの孫の両側について、手をつないで一緒に跳ぶようにしてくれた。

『大丈夫やで!1・2の3!で跳ぼう!』

言われて勇気が少し出たのか、頑張って跳んでいた。
跳び終わった後は、ドヤ顔で、私を見るが・・・
両手をつないでくれていたのは、二人とも女の子である。
ここでは、男としてのプライドは、持てなかったようである。

一緒に一度跳んでもらってからは、自信が持てたようで、ピョンピョン跳んでいた。
そしておせっかいにも、またまた、例のラブラブの女の子に向かって『危ないから気をつけてなっ!』と言っている。

『あんたさっきまで、跳べなかったくせに・・・』
と思ったが、そこは男のプライドを守る為、言わずにおいてやった。
武士の情けである。

若干3歳にして、好きな子の前では、いいとこ見せたいという男のプライドがあるようである。
好きな女の子の前では、普段は怖くてチャレンジできない高い滑り台もチャレンジし、『僕は君のことを気遣っているのさっ!』的な、女子への配慮も見せる。
いったいこれは、どこで身につけるものなのであろうか?

男性は、本来与えるのが大好きであると言う。
何かを誰かにしてあげるのが、大好きなのだ。
そして、そうやって誰かに与えることで、自己価値を保っているところも若干ある。
泣き虫、意気地無しは、男性にとっては致命傷になりかねない。
よって、怖くても怖いと言わない、出来なくても出来ないと言わない人も多い。

だが、これが3歳から身についているとは・・・

女の子も、『危ないから気をつけて!』と言われると、ちょっと嬉しそうに『うん♪気をつけるね』なんて言ったりなんかしている。
ついでに、『気をつけるね』の所で、小首をかしげることも忘れない。
かわいい!!
3歳にして、女なのである。

記憶になくても、私達は親や、周りの大人の影響を多大に受けているらしいので、公園で遊んでいた仲良し保育園軍団(孫も含む)も、親や周りの大人達がやっているように、やっているのであろう。

うちの娘婿は、いつも娘の前だけは、ええかっこしている。
あれを真似ているのだろうなっと思う。
てことは、あの女の子のお母さんは、きっと小首をかしげるかわいいしぐさで、お父さんを翻弄しているに違いない。
などと、勝手に考えていたのであった。


2012年01月26日

◆私が子供だった頃〜雪山で耐え忍ぶ〜

以前にも書いたが、私の父は、『The田舎の長男!!』と言う感じで、基本的に仕事以外は何もしない人であった。
ですが、父のすぐ下の弟である、隣に住んでいる叔父さんは、とてもアクティブな人です。
どこかに遊びに行くとなると、この叔父さんがいないと、何も始まりませんでした。
なにせ、父は自ら動くことはありませんから・・・

その叔父さんは、車で1時間ぐらいの所にある山に、毎年冬になると登っていました。
登山道も一応は整備された山なのですが、なにせ冬になると雪が・・・
大阪とは思えないぐらいの積雪がある山なので、かなりの覚悟が必要とされる山です。

言っちゃーなんですが、ロープウェイもあるので、何も自らの足で登らなくとも、楽々行けちゃうのです。
なのに、自らの足で登ることを、叔父さんは楽しんでおられました。
スタンプカードなるものが存在し、頂上まで登るとスタンプを押してくれるシステムになっているようで、叔父さんは、誇らしげにたくさんスタンプが押してあるカードを見せてくれましたが、反応に困る・・・

そしてある時、私と兄、そして叔父さんの娘達二人が、同行することとなりました。

『なぜこんな目に遭っているんだ??』
『寒いのは嫌いなんだよな』
『私だけ、行かないと言えばよかった・・・』

などと思いながら、ふもとの駐車場で、アイゼンと言われる雪山でも滑らないグッズを、急場しのぎの長靴に付けていた小学2年生の冬でした。

『さっ!登るぞ!!』
叔父さんと兄は、とても元気が良いのですが、私と従姉妹達は、げんなり・・・

叔父さんには、娘がいなかったので、うちの兄をとてもかわいがっていました。
自分に男の子がいたら、やりたかったことを、甥っ子である兄と一緒にやりたかったのでしょう。
その想いに、巻き込まれた訳です。

登り始めると、寒い!!滑る!!怖いぞ!!
意気消沈する女子3人組み。
元気に登る兄を見て叔父さんは、『やっぱり男の子は強いよな〜』とか『やっぱり男の子は弱音を吐かないよな〜』と、兄を見て何度も言います。

そんな事言われても、寒いし滑るし怖いのです。
従姉妹二人は、叔父さんが何を言おうが、『寒い!帰る!』『滑る!帰る!』『怖い!帰る!』と言い続けていましたが、普段から男である兄と、女である私への大人の言動の違いに、怒りを感じていた私は、寒いし、滑るし、怖いのに、グッと呑み込んで何も言わなくなりました。

そうすると叔父さんが、褒めてくれるのです。
『昌代は偉いな〜女の子やのに、泣きごとを言わない』

心の中では、『帰りたいぞ!!』『寒くて死んでしまいそうだ!!』と、泣きごと言いまくりなのですが、言葉には出していないので、叔父さんは褒めてくれるわけです。

ヘロヘロになりながら、何とか頂上まで登り、疲れのあまり無言で下山した後、自宅に帰ったのですが、叔父さんが母に話しています。

『昌代は偉い!!泣きごとを言わなかったぞ』

そして、少女は学んだのでした。

『泣きごと言わなければ褒められる』
『泣きごと言わなければ男である兄と同等に思ってもらえる』

こうして、褒めてもらいたさ、認めてもらいたさに、弱音を吐かない私が強化されていってしまったのでした。

人は大人になっても、子供の頃のやり方を使ってしまうものです。
子供の頃は、我慢して、耐えて、弱音を呑み込んだことで、私は叔父さんに褒められたのですが、大人になって、お付き合いした男性達から言われた事は、『君は本当に強いよね』『僕は君には必要ないようだ』でした・・・

だーーーーーれも、褒めてくれやしませんでした。
どうも、子供の頃のやり方は、大人になると失敗の元になるようです。


 
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