こんにちは。
カウンセリングサービスの原裕輝です。


子どもの夏休みの自由研究を手伝っていました。
自由研究のテーマは手作りバター。
(手伝ったといっても材料の買い物に付き合ったぐらいなのですが)


生クリームに入っている脂肪の膜を壊して、生クリーム→ホイップクリーム→バターに変えていくというもの。
できたての新鮮なバターは美味しかったです。
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攻撃的になる時(6)〜子ども時代の依存心を取り戻そう〜

文:原裕輝

攻撃的になる時(5)〜自分が虐待を受けたのに自分も子どもにしてしまう〜』の続きです。


虐待なんかがあると、子どもの頃、親に自分のことを見てもらいたかったり、話を聞いてもらいたかったり、かまってもらいたかったりする気持ちを持っていると、辛かったりするので依存心を持たないようにしようとすることがあります。


その環境で生きていく為、その環境で心と体を守る為の戦略としてそうすることがあります。


そうやって何とか耐え抜き、切り抜け大人になったとします。


そして、経済力も身につけ実家をでることができ、恋をし、結婚をし、家庭を持ち、やがて子どもができ、自分が親になる。


すると、


「ママ、ママ(パパ、パパ)見て、見て」
「ねぇねぇ聞いて、聞いて」
「遊んでー」
「抱っこして」
「お腹空いたー、何か作ってー」
「どこか連れていって」


と、子どもが依存心を持って近づいてくるんです。


自分が心の中に抑え込み、切り捨ててきた依存心が近づいてくるんです。


そうすると、


その依存心を抑え込み、切り捨てたくなってしまうことがあります。


「うるさい、しずかにしろ」


と・・・・


自分がやられて辛かったはずのことをしてしまったりするのです。


怒鳴って良いか、叩いて良いのかなどの良い悪いの観点は横において、心のメカニズムという観点でいうと、過去の痛みからそのような心の動きをしてしまうことがあるんですね。


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この場合、


自分の子ども時代に依存心を抑え込み、切り捨ててきたころから、子どもの依存心を抑え込み、切り捨てるということが起きているわけですから、自分自身が子どもの頃の抑圧した依存心を解放することが、子どもさんを怒鳴ったり、叩いたりしないうようにする鍵になります。


子ども時代の気持ちを向き合っていくのですね。


インナーチャイルドワークというのですが、心の中にいる、子どもの頃の自分と向き合っていく作業をしていく方法があります。


「あの時は、つらかったね」
「やさしくしてもらえなくて悲しかったね」
「本当はお話を聞いてもらいたかったよね」
「よく頑張ったね」
「もう誰かに甘えても大丈だよ」
「もう自由にして大丈夫だからね」


等々と、


心の中にいる傷ついている子ども時代の自分と対話をしていきながら、心を癒やし、子ども時代に抑圧した依存心を解放していくんですね。


そうやって癒えていくと、


「ママ、ママ(パパ、パパ)見て、見て」
「ねぇねぇ聞いて、聞いて」
「遊んでー」
「抱っこして」
「お腹空いたー、何か作ってー」
「どこか連れていって」


という依存的なことにやさしく接してあげやすくなることが多いんですね。


もし、あなたが子ども時代傷ついたことから、ご自身のお子さんに厳しくなってしまったとしたら自分を責めないでくださいね。


それには理由があるわけですから。


そして、


あなたのインナーチャイルドが癒やされるように、インナーチャイルドにやさしく接してくださいね。


文:原裕輝
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