東北地方太平洋沖地震が発生し、2週間近くが過ぎました。


たくさんの尊い命が犠牲となり、たくさんの方の生きてきた歴史・思い出が失われてしまった事に心よりお悔やみを申し上げます。

今もなお、避難所で生活をされている方達を初め、不安な時間を過ごされている方達が、早く安心した生活が出来る事を祈っています。


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大震災が起きてからのこの2週間、テレビでは被災地の悲惨な状況がたくさん映し出しされていましたね。

そんな中で、電信柱につかまって助かった方がインタビューに答えていました。
その方のご家族や知り合いの方は、その姿に本当にほっとしたことでしょう。

でもその次にこんな言葉が聞こえてきたんです。
「自分は助かったけど、一緒につかまっていた、2,30人の職場の仲間は、気がついたら一人もいなくなっていた・・・


いったい、どんな思いでこの言葉を発したんでしょう。
そのお気持ちを察すると心が痛みます。そんな言葉を使うことも、心苦しくなってしまいます。

私事ですが、私の夫も気仙沼の出身なんです。
夫の両親や親戚も今、回地震の被害を受けました。
親族の家が流されていたものの、4日後に無事が確認できたんです。

1週間後には義母と直接電話で話すことが出来ました。

そして、義母の言葉からも、
「私たちは無事だったんだけどね。周りには家族を失った人がたくさんいてね。・・・」

と自分は無事だったけど、どこか申し訳ないという気持ちが伺えました。


今回の大震災の様に大きな被害を出すような震災の時には、やっとの思いで助かったし嬉しいはずなのに、自分だけ生き残ってしまったと言う深い罪悪感を感じる方がたくさんいます。

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目の前で失われていったたくさんの命。
それが、どれだけ辛い事なのかは、想像する事しか出来ません。
言葉で言い表せるものでもないかもしれませんが、自分の心を切り裂かれたように辛いことではないでしょうか。

まして、自分の近しい人や大切な人であればなおのこと、深い心の痛みとともに、助けられなかったことに、ごめんね。と苦しみを感じてしまうのかもしれません。


多くの命が失われ、今も行方不明の状態の方、遺体の確認が出来ないでいる方達がたくさんいます。
そのことを思うと、本当に心が痛みます。

どんなに恐かったか、冷たかったか・・・。
その思いは、私達が思っている以上に、被災したからこそ、あなた自身がその思いをはっきりと感じているのかもしれませんね。

義母も言っていましたが、何度も何度も被災したときのことを夢に見ると。
何度も何度もその辛い思い、恐い思いで心を痛めているのではないでしょうか。


でもね。
私が義母に対して感じたように、たくさんのあなたの知り合いが思っているのではないでしょうか。
だからこそ「今あなたが生きていてくれたこと」その事が大切なんです。

生きていてくれてよかった。生きていてくれて本当にありがとう。

そう思うんです。

自分が生きていることを許せなくなってしまう時があるかもしれませんが、あなたの心の声をあなたの周りにある、「生きていてくれてありがとう」と言う方に耳を傾けてみませんか。

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この地震が起きてから、多くの人が心配で何時間もテレビを見つめていました。
そんな中どんどんどんどん、状況は深刻になって行きました。

義母は、まるで映画の中の出来事みたいだった。
とても現実のこととは思えないと言っていました。
本当にこれは現実ではないとたくさんの人が、そう思いたかったのではないでしょうか。


そして、たくさんの人が、知人や肉親の無事を祈りながら被害者が少ないことを祈りながら、テレビを見つめて情報を待っていました。
だからこそ、連絡が取れたときの喜びは大きかったのではないでしょうか。

たくさんの亡くなった方、失われた思い出が多かったからこそ、生きていてくれたことが、とっても大切なことだと思うんです。

あなたの無事を祈っていてくれた方達の想いを、どうか受け取ってくださいね。
もちろん、今すぐは苦しくて、そう思えないかもしれませんが、祈りはあなたのそばにあるんです。

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亡くなった方達にも、たくさんの思いがありますよね。
その全てを誰かが背負っていくことは、悲しいことですが、とっても難しいんですよね。

生きていてくれれば、何度も何度も、そう思うかもしれません。
目の前で亡くなった方達のことを思うと苦しいからこそ、その苦しみが大きいからこそ、あなたにとってその方達は、とっても大切な方だったのではないでしょうか。

大切な大切な人を失った・・・。
大切な大切な人だったんだ。

あなたにとって大切な人だったからこそ、その相手もあなたを大切に思っているはずですよね。

そうだとすると、自分のために、あなたが苦しんでいることを見る事こそが、辛いことなのではないでしょうか。
あなたが無事で良かったと思っているのではないでしょうか。


無事だった中学生の卒業式がテレビで放送されていました。
その生徒さんが、パテシエになってこの街に戻って来たいと言っていました。
自分達の街をもう一度活気付けたいと言う思いを持ってその夢を語っていたんです。

亡くなった方達も、きっと同じ想いなのではないでしょうか。
自分の愛した場所、愛した人たちが一刻も早く笑顔になることを望んでいるって思いませんか。

それを、他でもない信頼できるあなたに託しているのではないでしょうか。



少しだけ、その方達とともに過ごした時間を思い出してみてくださいね。
笑顔で過ごした時間を思い出してみてくださいね。


その方達のために、あなたができる事は何でしょうか。
あなたが今生きていると言うことは、あなたにはこれからできる事がたくさんあると思いませんか。

亡くなった方から託された想いもあるのかもしれませんが、あなたが自分の人生を輝くように生きていくことが、恐ろしい思いの中、亡くなっていった方に贈れるものなのではないかなと思います。

もし、できることなら、あなたの「ごめんね」と言う想いではなくて、その方が大切な人だと言う、あなたのその想いを亡くなった方に贈ってあげることはできないでしょうか。
その方のことをずっと大切に想っているということを贈ってあげることはできないでしょうか。

もしかしたら、まだ亡くなった事を受け入れられていないかもしれません。
その時には、後で思い出していただけたらと想います。


そして、大切な人の帰ってくる場所について。

恐い思いをして亡くなったからこそ、その方が安心して戻ってこれる場所が必要ではないでしょうか。
お盆に帰ってくる場所。安らげる場所、自分を待ってくれている人。それを作っておきませんか。

それは、地震や津波で無くなってしまった街でもあり、あなた自身でもあると思いませんか。



その方達と心は今もあなたと繋がっているんですから。

あなたの心を悲しませたり、自分を許さないでいると、その想いしか届かなくなってしまうかもしれませんよね。
あなたの心の中に幸せを入れてあげて、亡くなった方に届けてあげてくださいね


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たくさんの失われた魂が穏やかに眠ることができるようにお祈りしています。
そして、あなたの心に優しい灯りが灯ることをお祈りしています。


読んでいただきありがとうございました。