仕事柄といっていいのかどうか、
女性の価値観やものの見方について考えることが多いのですが、
なぜか今日はふと思い立って、男性のことを考えてみました。
なぜか今日はふと思い立って、男性のことを考えてみました。
少し前に、この本を読んだのも影響していると思います。
「男をこじらせる前に ~男がリアルにツライ時代の処方箋~」 /湯川玲子・著

これ、久しぶりに出会った超オススメの一冊です。
リアルにツラい、なんてサブタイトルがついてますが、
読んでるとなるほど!と何度も膝を打ちましたよ。
だって冒頭から、
結局のところ男が現実社会で追求するのは、三つ。「出世」 「カネ」 「女」 である。と、本当につい最近まで、この言説は信じられてきた。しかし現在、出世カネ女をゲットするには、男としてけっこうな競争心と努力と根性がいるわけで、そんな辛いことをする先の見返りが「あんまりなさそう」なら、やる気も起きないのは当然だろう。
ですもん。
現状に生きずらさを感じてる男性だけでなく、
今時男子にイライラ!なんていう女性にも是非読んでいただきたいですね。
今時男子にイライラ!なんていう女性にも是非読んでいただきたいですね。
さて、
そんなリアルにツラい現在を生きる男性についてです。
なんだか元気が出ない
何となく気力も湧かない
そんな感覚を感じてる男性、
近ごろ結構多いと思うんですよね。
近ごろ結構多いと思うんですよね。
理由はいろいろありますが、よく耳にするのは、
「仕事に頭打ち感を覚えている。」
「やりたいことが見つからない。」
「将来のビジョンが見えない。」
「将来のビジョンが見えない。」
コレという問題があるわけではないけれど、
何だか気分が良くない。
何だか気分が良くない。
漠然とした不安や、
焦燥感でいっぱい
そんな心の状態にあえいでいる男性が多いようです。
同僚や男友達を誘って飲みにでもいく?
確かに、心のモヤモヤを晴らす方法としてこれは定番。
新橋辺りの居酒屋に行くと毎晩元気なおじさんたちがジョッキ片手に楽しくやってたりします。
こういった場には、どこか連帯感というか、
会社員としてよく似た境遇にあるもの同士のやり場のない気持ちや、
ストレスを大声や悪い態度で発散しても許される空気感があったりします。
ストレスを大声や悪い態度で発散しても許される空気感があったりします。
でも、お小遣いが減らされるいっぽうの昨今、
飲み歩くにも限界があるし、酔っぱらって帰る男性に妻や子どもたちの視線は決して温かくはありません。
では、どうするか?
ここでひとつ考えてみたいのが、
いつから男たちはこんなにも生きにくくなったのか?
ということ。
そしてこの漠然とした不安や焦燥感はいったいどこからくるのか?
そこには、
「自由」という一見、フレンドリーな顔をした、
けれど時に危険な価値観が関わっているのではないかと思うのです。
けれど時に危険な価値観が関わっているのではないかと思うのです。
「自由」
それは多くの場合、とても素晴らしいこととして受け止められています。
けれど、
過ぎた自由は、
時に不安を呼び起こします。
例えばここに、1枚の400字詰め原稿用紙があって、
「30分以内に何でもいいからあなたの思いを綴りなさい。」
という課題が出たとします。
きっと、何を書こうか?
と題材を考えるだけで時間が過ぎてしまうでしょう。
けれど、
「30分以内にあなたの両親について思いを綴りなさい。」ではどうでしょう?
「最近見た映画の感想について綴りなさい。」では?
私たちの思考というのは、
ある程度制限を加えられた方が働きが良くなるということがあります。
同じように、
自由すぎる風潮というのは、
時に私たちの心を混乱させ、思考停止を起こさせる場合があるのかもしれません。
出世もカネも女もあきらめた。。。
そんな立つ瀬がない時代の
リアルにツラい、
男性たちを混乱の中から救うのは、
ひょっとしたら、
「自由」を超えた新しい価値観なのかもしれません。
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次回、「ジェントルマンシップと自由」 へ続きます