心理学の基本的な考え方に「無意識」というものがあります。
フロイトという人が発見したとされ、まだ100年そこそこの歴史ですが、これは我々人類を影で支配する恐るべき存在と言えるでしょう。
こんな重要な事が、ほんの100年ちょっと前まで誰も知らなかったという事は恐ろしく思いますが、せっかく気が付いたのだからこの無意識の扱いに関してはまだまだ研究し、学んでいく必要があると思っています。
よく、我々の意識は表面のごく一部で、大部分は無意識である、みたいな話を聞いた事がないでしょうか。
無意識に対して表面の意識は5%しか無いとか、いや3%だとか、研究が進めば進むほど無意識の強さは確実だと言われてきています。
この95%以上もあるかも知れない「無意識」がもし変な動きをしたら、大変な事になります。
無意識が「私は成功しない」みたいなネガティブな考えを持っていたら、残りの5%でどんなに頑張っても圧倒的不利な状況になってしまいます。
無意識はあらゆる所に影響するので、みなさんが普段なんとなく取っている行動は、大体が無意識の行動かも知れません。
一日中テレビを見てゴロゴロしたり、ゲームや恋愛やお酒にひたったり。
それは「自分の意志で明確に望んでやった」というよりは、「なんとなくそうなった」という事はないでしょうか。
だとするとそれは、無意識に取らされた行動かも知れません。
日常のちょっとした事ならいいですが、「これだけは絶対に成功させたい!」という大事な場面で無意識が出てきたら大変です。
たとえば恋愛やビジネスの成功などの重要な局面で無意識が邪魔をしてきたとしたら、「どんなに望んでどんなに努力しても、結局はうまくいかない。理由もなんだかよくわからない」という事になります。
無意識の恐ろしさがなんとなく分かっていただけるでしょうか。
しかし、無意識に打ち勝つ方法も一応あるにはあります。
言葉を発する事は強いパワーがあるので、
「私は○○がしたい」とか「私は必ず○○をやります」とか言葉に出して言う事はかなり有効です。
紙に書いたり、お友達に宣言をしたり、自分の意志だけではなく様々な工夫をする事も必要です。
また、無意識は巧妙な手口を使うので「やらない理由や言い訳」が巧みです。
あれやこれやと色んな理屈をつけて「やらなくていいんだ」と誘惑するので、大抵の人は騙されて流されてしまいます。
「私が本当に望む事はこれか?」と自問自答を繰り返し、「いや、私が望む事はこれじゃない」「なら次はどうすれば現実が変わるだろう」と、軌道修正をし続ける必要があります。
無意識の影響力は恐ろしいですが、みなさんが冷静でいられるならば残り5%の意識でも戦う事はできます。
今、私はどんな無意識に影響をされているかな?と常に意識して、無意識のワナを乗り越えて下さいね。