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2014年08月14日

インナーアダルトとインナーチャイルド



幼少期に満たされなかった思いを満たすために他人を使うのではなく、自分の心の中にいるインナーアダルトによって、その思いを解消していきます。
そのインナーアダルトがインナーチャイルドを癒すことで、自分自身の更なる解放と癒しを進めることができるのです。



昨日のブログで「自分で自分を満たしていくこと」と書いたところ、「具体的にどうすれば?」という質問を頂きました。
確かにその通りですね(^^)

今日はそんなお話です。

私たちが幼少期に満たされなかった感情は、そのまま抑圧される場合もありますが、多くはそれを満たすための人間関係を築いていくことで解消しようとしています。
優しさに飢えて育った方は、優しい人を求め、その人から優しさを受け取ることで、子ども時代の優しさに飢えた感覚を癒そうとするのです。

ある程度は許容されるものですが、それが強すぎるとその相手に「親代わり」を求めることになり、「俺はお前の母親ではない」と再び“拒絶”を味わって傷ついてしまうこともあります(再体験)。

昨日の記事では「子ども時代にお母さんに十分甘えられなかった子供は、大人になって、友達や恋人にお母さんがわりの愛情を求めてしまうので、友達や恋人の距離では親密感を感じられない」というお話でした。

そこで、親に満たしてもらえなかった分を他人に満たしてもらうのではなく、自分で自分を満たしてあげる、ということが、大人になった私たちの大きなテーマとなっていくのです。

インナーアダルトという概念があります。

愛情に飢えたインナーチャイルド(内なる子ども)を受け入れ、愛し、育てるインナーアダルト(内なる大人)です。



私たちは「大人」として日常生活を生きています。
仕事をしたり、ご飯を作ったり、買い物をしたり、一人でお風呂に入ったり、友達としゃべったり。

幼少期より自立して生活ができるようになるためのトレーニングをしてきたわけですね。
だから、気が付けば「大人」としての心が養われているのです。

ざっくり言えばそれがインナーアダルトと言うものです。

このインナーアダルトにも成熟の段階(成長の段階)がありますが、この内なる大人が、子ども時代の満たされなかった内なる子どもを癒してあげることが「自分で自分を満たす」ということになります。



インナーチャイルドワークの始まりは、自分のイメージの中に「幼い子ども」を見付けるところから始まります。

自分の家の部屋にひとりぽつんと佇んでいる3,4歳の女の子(男の子)。
公園で一人で遊んでいる小さな女の子(男の子)。
不安そうな顔をして自分の目の前にいる幼い女の子(男の子)。

その子に寄り添い、受け入れ、慰め、頭を撫で、抱きしめ、話を聴いてあげます。
そうして、その子が我慢している感情を解放してあげると、不思議と心がスーッと軽くなって行きます。


イメージがうまくできない方のために、あるいは、よりリアルに体験するために、ぬいぐるみやクッションを使います。



家に帰ったら5分でもいいので、あなたの心の中にいる子ども(インナーチャイルド)の相手をしてあげてもらえませんか?

クッションやぬいぐるみを膝に抱いて、彼(女)だと思ってみてください。
そうして、話しかけたり、抱っこしたり、頭を撫でてあげたりして、その子を笑顔にしてあげましょう。

今、どんな顔をしてるかな。
今、何をしたがっているのかな。
今、何を欲しがっているのかな。

今日も頑張ったね。
偉かったね。
たくさん褒めてあげてください。

そうして、その子が笑顔になって行くのを感じてみてください。

また、泣きたいときは思い切り泣かせてあげましょう。
疲れて寝てしまうまで。

その安らかな寝顔を感じると、きっとあなたの心も穏やかな幸せで満たされるでしょう。




自分に厳しい人は、つい、インナーチャイルドにも厳しくしてしまいます。

もっとしっかりしなさい。
それくらいでくじけててはダメだ。
もっと頑張らないと。
もっとちゃんとしないと。
そんなに弱くては生きていけない。

・・・叱咤激励してしまいます。
そして、また傷ついてしまうのです。

だから、インナーチャイルドにとことん優しくしてあげることが、とても大切で、そうすることでインナーチャイルドも解放されるし、インナーアダルトも成長することになるのです。

そしてインナーアダルトが成長すると、それはあなたの大人としての人間性を広げてくれることとなり、成熟した大人としての振る舞いがますます可能となって行きます。



ちなみに「子育て」はまさにこのプロセスに当てはまります。
子どもを親として育てるのですから。

また、社会人として経験を積むと後輩や部下ができますよね。
そして、その面倒を見ることもまた、このプロセスに当てはまります。

私たちは自然と社会の中で、インナーチャイルドをインナーアダルトが癒す体験をしているとも言えるのです。

だから、今日紹介したイメージやぬいぐるみを使ったワークは日常的に自分でできる効果的なセラピーですが、誰かに優しくすること、誰かの話を受け入れてあげること、誰かに愛情を与えることでもまた、同じ効果が得られます。

あなたが誰かのために与えることで、インナーチャイルドを癒し、インナーアダルトを育てることができるのです。
だから、もし、あなたが与える喜びを感じられる状態にあるのであれば、ぜひ、それをやってみましょう。
これもまた、自分で自分を満たす、と言う行為に他ならないのです。


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