こんにちは。
カウンセリングサービスの吉村ひろえです。
いつもご訪問ありがとうございます。


スケープゴートっていう言葉、聞いたことがありますか?
「身代わり」「生贄」という意味ですが、なんだかおどろおどろしくって、怖い感じがしますね。

心理学では、スケープゴートといえば

「集団自体または個人が抱える問題が、集団内の個人に身代わりとして押しつけられ、結果として根本的な解決が先延ばしにされること」

を意味します。

身代わりにされたり押し付けられている方のことを思うと、聞いただけでも切ないような苦しいような気分になってしまいそうです。
反対に問題の身代わりを立てたり誰かに問題を押し付けている人には、怒りやなんとも言えないやるせない気持ちが湧いてきそうです。

でも、私たちはこのどちらの立場にも立つ可能性を孕んでいるのです。

が、この問題のややこしいところは、どちらの側に立っても

「スケープゴートになっている」
「スケープゴートをさせている」

とは気づきにくいんですね。


たとえば、よくあるのは子供の病気。
夫婦喧嘩が長引くと、小さな子供が熱を出したりします。
しかも結構な高熱。
夫婦喧嘩は一旦横に置いておいて、病院に走ったり看病したりで夫婦は協力しあいます。
もちろん、子供が考えに考えて
「よし。ここはいっちょボクが熱を出して、パパとママの気をそらしてやろう」
ということではありません。
けれど、結果的に夫婦喧嘩が治まっていたりするんですよね。
まるで、ケンカを止めさせる為に熱を出したかのように。

そして子供が、小・中・高校生くらいになると、成績不振・非行・不登校・家出など親としては困るのだけれど、それがある種の家庭のバランスを保っている状態になることさえあります。

また、学校や会社などでも自ら問題やミスを起こして、その集団やチームを助けようとすることも。
問題や失敗を起こすわけですから、周りからはどうしても責められやすくなりますし攻撃を受けやすくなります。
そうすると、罪悪感や無価値感は大きくなる一方で、やがて
「なんのために生きているのだろう」
と人生に絶望したり、ヤケになって自己破壊的な生き方をすることもあります。


もしも、あなたが周りから責められ問題児扱いされているとしたら

「私はスケープゴートという役割を引き受けてしまっているのではないか?」

という視点を持ってみてもいいかもしれません。
思い当たる節があったとしたら先ず

「私は私が問題を起こすことによって家族(クラス・チームなど周りの人間関係)を救ってきたのだ」

と、認め受け容れること。
そして、スケープゴートとして周りを救うのではなく、あなたが幸せや楽しむことのリーダーシップをとって生きることを選びます。
間違った罪悪感や無価値感を手放し、あなたの才能や魅力を受け取り、周囲に与えます。

しかしこの、罪悪感や無価値感っていうのは厄介ですね。
本当は愛からなのに、愛があるのに、この厄介な感情で本来の自分の資質と繋がれずに、人から誤解や勘違いをされるのはあまりにやるせない。
しかも、スケープゴートという役割にハマり込んで不当な扱いを受けるのはかなり理不尽なことだと、私は思うのですよ。

ここに引っかかって自分を諦めている、諦めてきた人がとても多い、というのは私の感想です。
罪悪感や無価値感がある、ということに自分でも気づかないこともあるくらい、巧みな罠を仕掛けてきたりもしますから困った感情だなぁ、と。

「自分ではよくワカラナイ」
という時は是非カウンセリングを利用されてください。
罪悪感や無価値感を手放すお手伝いをいたします。

そして、罪悪感や無価値感を手放したらあなたの才能や魅力と繋がって受け取ってゆきます。
元々持っていたけれど、まるで地中深くに埋もれてしまった本来のあなたです。


クライアントさんに、いつも可愛らしい朗らかな笑顔の女性がいます。
とても魅力的な笑顔で周りを明るくさせるのは彼女の才能だなぁ~、なんて私は思ったりするわけです。
で、ある時それを伝えると、すんごいビックリされたんですよ。
そのビックリにこちらが驚愕するくらいに(笑)
この方も
「家族の中で問題児のような扱われ方をしている」
と感じていらしたんですね。

そんな時は、魅力と才能を受け取るセッションが有効です。

『私は私のままでいいのだ』

心からそう思えたときに、自分の人生を意欲的に生きてゆくことが出来ます。


また、家庭や会社、コミュニティの中で
「この人はなぜ、いつも問題行動を起こすのだろう」
と、あなたが悩みを抱える対象の人がいたら
「この人の問題行動によって、隠れている全体の問題(私の問題)はないだろうか?」
と見てみるのも、解決策のひとつです。

その人のことで悩んだり心を痛めるわけですから、その問題行動を起こす人はあなたにとって大切な人のはず。
大切がゆえに、その人の痛みや悲しみをどこかで引き受けて背負っているのかもしれません。
その場合 ”問題を起こされる側の人” ですから被害者の位置に入ることが多いのですね。
犠牲的といいましょうか。

家族で言えば、母親がこの位置に入ることが多いです。
「家族のために」
と犠牲的になってしまうのです。
この場合は、その引き受けている痛みや悲しみを手放してゆくことが必要です。
が、そこには ”信頼” がないとなかなか難しい。
「私が引き受けなくても、本人の力で人生を切り開いてゆくであろう」
という信頼。
「それを引き受けなくても私には価値がある」
という自分への信頼。

また、ひとりで我慢や無理をするのではなく ”誰かに頼る” ”助けを求める” ことにもぜひチャレンジして頂きたいところです。
そうすることで、周りが成長出来たりバランスが整って ”みんなが幸せ” な状態になりやすいのです。


「スケープゴートになっている」
「スケープゴートをさせている」

どちらも自覚の有る無しに関わらず

「助けたい」

というポジティブな動機があるので、その役割からなかなか抜け出せないこともあるかと思います。

また、同じ人がある時期ある場所では問題児で、ある時期ある場所では犠牲的な役割を担っているという事もあります。


誰かの犠牲の上に成り立つ平和ではなく、それぞれが幸せでみんなが平和でありたいですよね。

参考になりましたら幸いです。


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