心理カウンセラー浅野寿和です。

今日も過去記事の加筆・再編集版をお届けします。

よろしければどうぞ。


なお、今日はちょっと刺激が強いテーマかもしれませんので、もし嫌な感覚を感じた方はスルーしていただいたほうがよいかもしれません。まずは念のため。


セックスレスと男性心理

例えばこんなケース。

彼は優しい人。そして仕事もできる人。私のこともちゃんと理解してくれる。ホント一緒にいてラクなんですよ。

でも、彼はどうしても私を愛してくれないんです。うまくいかないんです、いつも。

彼も頑張ってくれてるんだけど・・・いつも彼は「ゴメン」と言うばかりで、何だか辛そう。そんな彼を見て私も辛くなりますし、私のせいかな・・・と考えちゃうこともあります。

私も求めちゃいけないかな、と思うんですけど、私だって愛されたいし、愛してもらえなってすごく辛いんです。

一体どうしたら彼とうまくやっていけるのでしょう?



セックスの問題を抱えると本当に辛いもの。

繊細な問題だからこそ誰にも話せないことも多いでしょうし、パートナーシップの中ではとにかく「うまく愛せない」「愛されない」という悲しみや苦しみがつきまとうものですね。


今回の事例のような「セックスに関する問題」を抱える男性は、多くの場合、真面目だったり、努力家だったり、人一倍気を使う人であることが少なくないようです。もちろん例外はありますよ。


パートナーを愛しているのにもかかわらずセックスに問題を抱えた時、男性側はとてもショックを受けますし、時として強い屈辱感や自己嫌悪を感じることもあるものです。

だから現実を真正面から受け止めることが難しくなる場合も少なくありません。


それゆえに自分の体や欲求、機能をいろんな形で確かめたくなる方もいらっしゃるでしょうし、俺は大丈夫だ!と思いたい気持ちも出てきますし、できれば目を背けたい事実になることも想像に難くないことだと思います。



一方、パートナーとうまくセックスができないからといって、彼が性欲を失っているだとか、男性としての機能が云々、という話ではないケースも多いもの。

実際にセックス自体はできるけれど、パートナーとは何故か難しいといったこともありえるんですよね。


彼はまだまだ元気なのに何故かできないという部分。これが女性をとっても苦しめていることも少なくないのかもしれません。


「どうして私は無理なの?勇気を出して友達に聞いてみたら「私は問題なんてないよ」って言ってたし、私たちだけどうして?」


どこか自分を否定的に捉えたり、愛されない辛さ、寂しさを抱える時があるのかもしれませんね。



何故このような問題が起きるのか?


このようなケースを心理的にみていくと

実際にセックスとなったときに、心の深い部分に眠っている嫌悪感が刺激されている

その可能性があるんですよ。

どこかセックス自体が「タブー」という感覚とくっつきやすいものです。ずいぶんオープンなものになっていますが、まだまだ社会的にも抑圧されていますよね。どこか「隠さないといけないもの」という感覚があります。


タブーという感覚は「してはいけない」といった感覚そのもの。

彼の心がそう感じているとすれば・・・これはセックス自体があまりいいものだとは思えませんよね。



彼の深層心理で感じている感情は「悪いこと・してはいけないこと」=「罪悪感」。

もちろん思考では「前向き」でも、深層心理で逆のことを感じていればセックスができなくなるわけですよ。


特にパートナーとの間でセックスの問題をもってしまう男性は、この罪悪感がとても強いケースが多いのです。

だからこそ真面目であったり誠実な人ほどはまりやすい罠、とも言えるわけです。




セックスレスを作る心理パターンあれこれ

こういったセックスレスをつくる感情・感覚のルーツは家族関係やそれまでの彼の成長過程にあることがとても多いんです。

いくつか事例をあげてみます。



彼の育った家庭が性的なものに対する禁止が強かった場合


彼の家族が性的なものを極端に抑圧し、嫌悪していた、という場合。

当然のように彼も性的なものを禁止せざるをえないでしょうし、それを破ることがタブーであるといった感覚を受けるでしょう。

すると、家族から離れている、例えば「恋愛中はセックスができる」けれど、結婚し家族になったとたんにできなくなることも考えられます。

外はいいけど、うちではダメというパターンですね。


心理的に家族を持つこととセックスはタブーという感覚がリンクし、突然セックスに対する罪悪感や嫌悪感が呼び起こされるんですね。

そして男性自身もよくわからないまま問題が起きるので深く思い悩まれる方も少なくないようです。



男性的なパワーに対しての嫌悪感や罪悪感がある


これは男性的なセクシャリティブロック。

たとえば、彼の父親が威圧的、暴力的、価値観を押し付けてくる人だった場合、多くの男性は父親を反面教師にして「自分は父のようにはならない」と誓うことが多いもの。

すると彼は「男性的なパワーを使うことに対して嫌悪感」を感じ、それをことごとく拒絶・禁止します。

彼の中にある「男」に対する葛藤が、自分の「性」をタブーにしてしまうのです。それがセックスの問題として浮上することがあるのですね。


だからこそ「彼はいつも優しい」という話にもなるのですが、その優しい彼の深層心理では「セックスすることは、女性を傷つける、いじめている、虐げている」そんなふうに心の深いレベルで感じている人もいるんです。


このタイプの彼は間違いなく自分を責めるでしょう、ボッコボコに。


彼がパートナーに対して「別の女性を投影している」


心理学では「投影」と呼ぶ心理作用があります。

「自分の内面にある感情を外や人に映し出し、それを感じる」という作用ですね。

もし、彼の意識では「あなた=あなた」と理解しているけれど、

彼の深層心理が「セックスする女性=別の人」と感じていると問題が起きるのです。


例えば、彼があなたにどこか「母親」であったり「子供」のような姿を強く映し出しているとすれば、これはできなくなるんですよね。まさにタブーな感覚を心の深いレベルで感じてしまうわけです。




もちろんこれら以外にもいろいろ理由は考えられますが、男性がセックスができなくなるにはなにか事情がありそうですよ。


解決へのアプローチ


男性がセックスレスになる理由は、その男性が今までの人生で心の中に抱えたもの。

だから、いつその「スイッチ」が入るか?分からないのです。

ずっとスイッチが入っていて苦しまれている方もいらっしゃるでしょうし、ある日突然スイッチが入って驚かれる方もいらっしゃるわけです。

セックスは繊細な要素をはらんでいて、実はうまくセックスができないことが著しく自己肯定感を下げることもあるんですよ。


しかし多くの場合、この「心の内面の問題」にはあまり意識が向かず、触れられることもありません。

しかし、心理的な要因で生じているセックスレスの問題を解決していくには、思考より「感覚・感情」に対するアプローチが有効である場合が少なくないものです。


例えば、


親密感を感じる。
お互いに寄り添う。
スキンシップを取る。
自己攻撃を手放す。
できないことに許可を出す。(禁止を手放す)
深層心理にアプローチして心を整える。
自分自身の観念を見つめて書き換える。
自分を許す。
自信が持てるように仕事する、体を鍛える。

できることはたくさんありますよね。



そもそもセックスは嫌悪感を感じやすいものですが、一方で「自己嫌悪を愛しあう行為」とも考えられますよね。

そう考えると、このような問題は、自分では愛せない自分を、相手に愛してもらうレッスンであるとも言えそう。


このレッスンをこなしていくには、まず「否定的な感情を解放し手放すこと」「一人で抱えずに誰かに話を聞いてもらうこと」。

自らの感情のガス抜きをして心の余裕を作ること。

そして、自分のこととして向き合っていくこと。


最終的には「今まで嫌悪していた自分を受け入れること」にチャレンジしていくんです。

そして「その自分を勇気を持ってパートナーに差し出すこと・愛してもらうこと」

ここまでできると、セックスレスの問題は「大きな二人の絆」という恩恵をもたらしてくれますよ。




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