心理カウンセラー浅野寿和です。いつもありがとうございます。

さて今回もいただいたご質問にお答えしております。

よろしければどうぞ。



浅野さんへの質問

うちの彼は私の前では怒ることは、あまりないのに他人に対しては厳しくて、態度に表したり私と居るときに他人の愚痴を言ってきます。
自分に対しても厳しくて、『自分は下の下の人間だ』ってさげすんだり、他人と比べて卑下したりすることが多いです。
そういうのを辞めて欲しいって何度も言ってきたし、彼を褒めたりして、少しでも自信が持てるようにと思っているのですが、なかなか治らないのでストレスになってしまいます。
彼が良い方向に変わることを願っているのですが、他人を変えることは難しいので、あまり望みしすぎるのもよくない気もして悩みます。
たまに彼から『相手に求めすぎ。理想が高いんじゃないの?』と言われることがあるので、自分にも弱点があるように感じていてつらいです。

(匿名さん ※原文のまま掲載しています)
匿名さん、お待たせしました。今日はあなたのご質問にお答えしますね。

なるほど。あなたが何度もやめてほしいと伝えても彼が自分を卑下するわけですね。それは切ないし、なんだか私の気持ちが伝わっていないようで悲しいですよね。

***

「やめてほしい」より「私は何を感じているか」を伝えよう


ではまず一般論から・・・。

よくパートナーシップのご相談をいただくと「彼に○○をやめてほしいのに」というお声をお聞きします。

他にも「子供にこれだけはやめてほしい」と願われるお母さんや、彼女に「それだけは勘弁して・・・」と思われている男性のお話などなど・・・。

まぁそれだけパートナーに対して切に願われていることがあるんですね、と僕はその言葉を伺うんですよ。

ただ、言葉遊びになるかもしれませんが

「やめてほしい」という言葉は、一般的なコミュニケーションの中で必要以上にネガティブに響くかな、と僕は思うんですね。

「やめて」=禁止 + 「ほしい」=願望 の組み合わせ。

「私はあなたに何かを禁止することを願っています」

やめてほしい、という言葉は、そんな禁止の心理を強いる、ような意味合いで伝わるんじゃないかと思うからです。



ただ、今回の匿名さんのお話を伺って僕が感じること。

匿名さんが彼に何かしらの禁止を強いたいと思っていて「やめてほしい」という言葉を使われているようには思えなかったんですよ。

「私にとってあなたは価値ある人、だから自分を卑下することはいらないよね」

とお伝えになりたいのではないか、と感じました。


とがいえ、自分を卑下する彼を見てイライラするからそういった言葉をチョイスするのかもしれませんけれども。

それもこれも「あなたが見ている彼」と「彼の自己評価」が一致していないからそう感じるんですよね?

だとしたら、「あなたが見ている彼」の要素を、そのまんまお伝えになるといいと思いますよ、が僕の意見です。

これは愛することにはなりませんか?そして正直に言葉を使うことにならないでしょうか。何度も投げかけていけば、彼にもいい影響があるように僕は思います。


>彼が良い方向に変わることを願っているのですが、他人を変えることは難しいので、あまり望みしすぎるのもよくない気もして悩みます。
そうですね、他人を自分の力で変えることは難しいことですね。

ただ、この記事にあるように

お互いに「自分を許す視点」を持つといいかもしれませんね。

どんな人も、自分を許した度合いだけ「物事をコントロールしたい欲求は減る」傾向がありますから。

ここでいう許しとは、おそらく自分の愛情に自信を持つことなんだと思うんですけどね。


>たまに彼から『相手に求めすぎ。理想が高いんじゃないの?』と言われることがあるので、自分にも弱点があるように感じていてつらいです。
んーまぁ誰にでも弱点はありますよね。

ただこの話、あなたが彼に対して理想通りになるように求めているように僕は感じないんですよねー。

むしろ、匿名さんが彼に「もっと自信を持っていいんだよ」とお伝えになりたいということのように僕には聞こえるんですよ。

もしそうだとしたら、そういったあなたの想いが彼にうまく伝わっていないのかもしれない。

どうやら彼のこの反応は「あなたにいろんな要求をされている・コントロールされている」と感じている可能性があるんですよ。

だとすれば、やはり逆の意味が伝わっていないでしょうか?



このようにパートナーに私の気持ちがうまく伝わらない時は「あなたの感情」を見つめていただきたいなと思います。

例えば、あなたが大切な人と関わって「私は相手の価値を感じているのに、相手にその自覚がない」なんて時。

他人や友達レベルではある程度放置されることなんでしょうが、いつも傍にいる家族やパートナーの場合は、ちょっとイラつきますね。

私の気持ち、思いをことごとく否定されたような気がするからです。

それ故に、相手は私のことを何も考えていない、と思うわけですが、これはちょっとした傷心を意味しているようです。

こういった傷心があると、どうしても考え方や発想がネガティヴに偏ります。自分の心を守るためについそうなってしまうのです。

そして私の過去にも同じような経験(愛情を伝えても受け取ってもらえなかった)があると、どうしても目の前にいるパートナーに対して「ちゃんと私の気持ちを理解してほしい」と強く願うようにもなります。



ただですね。

ここで、パートナーを私を傷つける人(=パートナーは私の思いを理解しない人)にしてしまうと、今度はこちらが罪悪感を感じる(パートナーを悪い人、嫌な人と思う私って悪いよね)となってしまうので、ここで「選択」が待っているわけですね。


「なんだよ、あなたはいくら言っても私の言うことは聞かないのかよ」と思うのか。

「ん?なんだ?そこまで私の気持ちを受け取らないってことは何かあるのかな?」と思うのか。


ちなみに前者を選ぶということは、あなたの心がダメージを受けているか、もしくはいつの間にか自己肯定感が下がっていることを暗に意味します。

自己肯定感が下がっていると、ついパートナーの反応をネガティブに捉えてしまうわけですね。これは投影の法則で「どうせ私の意見なんて意味ないんでしょ?」と感じやすくなっている可能性があるんです。

だから、カウンセリングでは「パートナーに言いたいことが伝わらない」というご相談であっても、「いろんな感情のガス抜き」だけにとどまらず、「あなたの自己肯定について」をガッツンガッツン扱うことになるわけです。

決して今のあなたのどんな気持ちをも、否定的に見るような流れにはならないんですねぇ。

・・・だからカウンセリングは決して怖いものではありませんよ、とお伝えしたいわけですよ(ボソっ)


ということで、匿名さんはご自分を疑いすぎる前に、あなたが彼をどう見てどう接するかにこだわってみるといいかもしれませんね。

それがスッキリうまく気持ちが整わない時は、今度はあなたが自分自身を厳しく扱っているのかもしれませんよ。

もっと自分自身を大切に、自分自身が彼のギフトだぐらいの勢いで愛してみてください。彼の価値を見ているのはきっとあなたでしょうから。



最後になりますが、もしかすると彼さんは「自分に厳しい」部分もあれば、「自分を下げることで人に攻撃されないように守ろうとしている」パターンがあるのかもしれませんね。出る杭は打たれる、から逃れる、そんなイメージですけど。

だから、彼は他人に愚痴を言う。つまり社会や他人に対して何かしらの脅威に感じている可能性があるのかも?

しかし、彼はあなたには心をひらいている・・・のかな?なんて僕は感じたのですけども。

そんな世界で生きている彼に、あなたは何を見せてあげたいでしょうか。



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