June 30, 2011

『地震の爪あと、心の傷あと』 〜PTSDが不安な方へ〜

3月の地震から、3カ月半がたちました。

だんだんと復興の兆しも見え始め、以前のような痛々しい現場を
テレビで目にする機会も少なくなりましたが、
被災地にボランティアに行った何人かの知り合いに話を聞くと、
まだまだ瓦礫が残っていて本格的な復興はこれから、という話も聞きます。

私は被災地にはまだ行っていませんが、実家が福島の郡山なので、
自分の家が被災地みたいなもんです^ ^;


ちょうど地震から1か月もたたない頃に、実家に帰省する機会がありました。

うちは海側ではないため津波の被害はありませんでしたが、古い家なので玄関が壊れ、
市からは半壊認定を受けたようです

それでもご近所では引越しを余儀なくされた家もあったそうなので、
うちはまだいい方だったかもしれません。

東京と違うなぁと感じたのは、ほとんどの家やビルに亀裂が入っていたことでした。
街全体もいつもよりひっそりとしていました。


ふと、PTSDって、心がこんな状態なのかもしれない・・と思いました。

一見、ビルは崩れていないし大丈夫そうに見えるけれど、
ヒビは確実に入っていていつ壊れるかわからない・・。

そこで生活をしている人たちも、普段と変わらない生活をしているけど、
見えないだけで心には、確実に傷があるのかもしれません。


PTSDは、失恋などの痛みと違い、出来事の直後にくるのではなく、
忘れた頃(実際は忘れていませんが・・)に来ることが多いようです。

私も、震災などが原因ではありませんが、昔PTSDにかかったことがあり、
ある出来事から4カ月ほどたったころに、「パニック障害」として表れました。


PTSDに対する一番の対処法は、「自分の思い(感情)を吐き出すこと」だと思います


トラウマになるくらいあまりに大きな恐怖に出会うと、どうやら人間の感情は固まってしまうようです。

失恋などのように、すぐに素直に「悲しい〜」とは感じられず、
そのショックや悲しみに向き合うまでにも時間がかかるのです。

それは、ショックや悲しみがあまりに大きすぎるからだと思います。
(*もちろん失恋でも、あまりにショックが大きいとすぐには感じられない場合があります。)


最初に表れやすい感情は、「怒り」です。

「怒り」は、感情の「ふた」と言われています。
怒りの下には必ず別の感情が隠れているのです。(何もなければ、人間は怒りませんからね


怒りの下には、「悲しみ」や「絶望」のような感情が隠されているのですが、
その悲しみや絶望があまりにも大きい場合、感じるには痛すぎて、ワンクッション必要みたいです。

その「クッション」が「怒り」です

実際、地震の後、うちの母も相当イライラしていました

天災の場合、その怒りの矛先をどこに向けていいかわからず、
身近な人を攻撃してしまったり、また自分に向けられることもあるようです。

そんな時は、怒りの下にある感情に意識を向けてみて下さい。
「なんでこんなに怒っているんだろう・・?」というように。

そして、少しずつその下に隠れている悲しいという感情に近づいてみて下さい。



地震が起こった後、子供の間で「津波ごっこ」が流行ったという話は聞いたことないでしょうか?

この話を聞いた時相当びっくりしましたが、同時に子供は強いな〜と思いました。
なぜなら、感情に直に向き合えているからです。

子供たちはこの遊びをしながら、「怖かったね〜」というのを再体験し、
自分の中で消化して行っているのだと思います。


大人になればなるほど、(つまり、自立すればするほど)、
素直に感情を感じることが、難しくなってしまうようです。。


もしあなたが、PTSDかどうかはわからないけどいつもと感覚がちょっと違うな・・と感じたら、
意識して「今、自分が何を感じているか」を、自分に聞いてみて下さい。
自分の思いや感情を、大切にしてあげて下さいね

パニックやうつなどは、「なんかいつもと違う・・」という感覚が始まりです。


そして、その思い(感情)を誰かに話すこともとても助けになります

つまり、人とのつながりです


特に地震以降、世の中が今、絆やつながりを再び求めようという流れになってきています。
どうか、辛い時は一人で頑張らずに、Helpを求めて下さい
周りに頼れる人がいなかったら、カウンセリングをご利用下さいね。(宣伝になってしまいますが・・^^)



今思えば、「どうしようもなく独り・・」と思った時に、パニック障害になっていたような気がします。

でも、聞いてくれる誰かがいることは、とても救いです


色々と書いてみましたが、PTSDを回避 or 軽くするために必要なことは、


☆自分の思い(感情)を表現すること

☆誰かとつながること


この2つが、とても大切だと思います

そして、どうか、頑張りすぎないで下さい。
自分は、平気だなんて思わないで下さい。


無力感でボロボロになりそうになったら、自分は弱い人間なのだと思わないで下さい。

ただそれだけの経験をしただけです。



cs_jun at 22:12│