2013年08月

2013年08月26日

変化のために

こんにちは、カウンセリングサービスの河合一孝です。

久し振りのブログアップでいきなりのカミングアウトですが、私、アイドルグループAKB48を応援しております。

そのAKB48、真夏のドームツアーと称して福岡・札幌・大阪・名古屋・東京の各ドームを回っておりましたが、そのドームツアーも昨日千秋楽を迎えました。
このツアーでは、AKB48を黎明期から支えてきた3人の初期メンバーの卒業セレモニーが行われました。

一ファンとしても一つの時代が閉じていく寂しさを感じていますが、本人たちにとってはそんなものではなく、青春のほとんどを捧げた場所からの卒業を決めるのは本当に大変な決意が必要だったことでしょう。
ずっと一緒にやってきた仲間、見知った場所、築き上げた実績と立場、こうしたものから離れる寂しさや、新しいステージに立つ不安など、並大抵のものではないでしょう。
でも、そうした寂しさや不安を乗り越えて、彼女たちは卒業を決意しました。

AKB48では、しばらく前から世代交代が叫ばれています。
1年前に不動のセンターとしてグループを引っ張っていた前田敦子さんが卒業し、それから世代交代の動きが加速しました。
世代交代を見越した人事異動も行われ、それをきっかけにして多くのメンバーがAKB48を離れ、新しい人生に向かって一歩を踏み出しました。
そして、入れ替わるように新しい世代のメンバーが前に出てきて、中心を担うようになってきました。
AKB48は着実に変化しているのです。

そんな動きの中、多くのメンバーは感じたはずです。
「このままではいけない。自分も変わらなければいけない。」と。

昔からのメンバーも、何もしなければ新しい世代に抜かれてしまいます。
新しい世代のメンバーでも、何もしなければ他の同世代のメンバーに置いていかれてしまいます。
だから、なんとかしなければいけない。

ところが、「なんとかしなければいけない」と考えてはいても、実際になんとかすることなんてなかなかできないというのが人間というもの。
なんとかってどうしたらいいかもわからないし、上で書いたような寂しさや不安を越えて今あるものを手放して新しい場所に歩き出すのは、かなり大変なのです。

そんなとき、人間の心は、「動かなければいけない」と考えている思考と「動くのも不安」と感じている感情を一致させるために、勝手に様々な出来事を引き起こします。

その一例がスキャンダル。

アイドルである彼女たちにとって、スキャンダルは致命的です。
以前のAKB48では、スキャンダルの発覚はAKB48としての活動を辞めなければいけないような大問題でした。
今はそれほどでもありませんが、それでもファンからのイメージも本人の意識も変わらざるを得ない大きな事件ではあるでしょう。

実際にこの一年、多くのメンバーのスキャンダルが発覚して騒ぎになりました。
それを機にAKB48を離れたメンバーもいますし、辞めこそしなかったものの大きく立場が変わったメンバーもいます。
表立っての動きがないメンバーもいますが、それでも従来のキャラを脱皮してイメージチェンジしています。
それぞれ、スキャンダルを機に、良い方向になのか悪い方向になのかはともかく、これまでの自分のあり方を変えることはできているんですね。
「なんとかする」ことができたのです。

スキャンダルの発覚を意識的に望んだメンバーなど誰もいないでしょう。
皆、不本意だったでしょう。
自分が蒔いた種とはいえ、ショックも大きかったに違いありません。
でも、「変わらなければいけない」という想いと「変わるのは不安」という気持ちとの狭間で焦ってはいたもののどうしたらいいのかわからない状況の中で、スキャンダルが突破口になったことは事実です。
逆に言えば、このくらいのことがなければ彼女たちも変化できなかったのです。
スキャンダルは、変わらなければいけないという想いが無意識のうちに作り出した、変化のための手段なのです。

本当はもっとスムーズに変化できたらラクなのですが、それができたら苦労はしません。
状況を変えるということは、そのくらい大変なことなのです。

これはアイドルという特殊な立場にある彼女たちだけのことではありません。
私たちの誰もが同じようなことをしています。

途轍もなく疲れているのに働き続けている会社を休むために、病気になったり事故に遭ったりします。
好きな人と離れるために、大喧嘩をします。
浮気や万引きなどの悪事を止めるために、ばれるようなことをしたり、トラブルを起こしたりします。

意識的には不本意でしょうが、「なんとかしなければいけない」という想いの表れだと言うこともできるでしょう。
それくらいのことがなければ状況を変えることができない。

もちろん、不本意なことはないほうがいいですから、そうなる前に軟着陸できるような道を見付けられたらいいですね。

そして、不本意なことが起こってしまっても、これは何のために起こったのかを探ることで、必要以上に後悔したりご自分を責めたり運命を呪ったりしなくて済みますし、目的がわかればリカバリーの道も見えてきます。
「その出来事を機に私はどんな新しいステージに立とうとしているのだろうか」と考えてみてくださいね。


最後に。

私、AKB48と直接の関係は一切なく、ただの一ファンにすぎませんので、実情がどうなのかなどまったく知りません。
ただファンの立場から知りうることだけを元にこの記事を書いていますので、そういうものだと思って読んでいただけたら幸いです。

なお、今回卒業した3人がスキャンダルを使って卒業を決めた、ということではありませんので、ご了解くださいませ。
3人のこれからの活躍を祈っております。


では、失礼いたします。


cs_kawai at 18:00心理学 この記事をクリップ!
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