こんばんは、建部かずのぶです。

まさに未曾有の大災害と言える東日本大震災から、今日で3週間が経過しました。
日本中が震災に関する報道の中、いつの間にか4月に入った感じがします。
その間、皆さまはどのようにお過ごしでしたでしょうか?


私自身は、阪神大震災のとき、ボランティアとして1年ほど関わった経緯や、大規模水害の被災地に出向いたことから、
今の自分に何ができるか?と考えるタイプで、いろいろ思いを巡らせていたりもします。

一方奥さまは、どちらかと言えば私と真反対で、被災地の映像を見るのが辛くなるタイプなのです。
でも、何が起きているのか気になる・・・、とテレビのショッキングな映像や、大変な話を見てはつい沈んでしまうのです。

この異なるタイプの2人の、大震災についての考え自体は、意外と大きな差異が出てきていなかったりもするのですが、
いたって冷静に情報集めをしている私と比べ、奥さまは連日の震災の報道に少々参り気味のご様子でした。

このブログをお読みの皆さまも、こんな心境だった方がいらっしゃるかもしれませんね。


そんな被災地の深刻な様子を伝える報道番組が続く中、
ふと奥さまがチャンネルをかえたとき、たまたま深夜のバラエティ番組が放送されていたのです。

30分程でしたが、この番組で奥さまはだいぶ気持ちがほぐれてきたようです。
また私も、震災の事はしばし忘れて、一緒に見入ってしまい、いつしか2人で笑い合っていたのでした。
振り返ると、奥さまにとっていつもの日常が戻った瞬間だったようにも思います。


私としては、笑うことで気持ちに余裕ができ、さらに気合いが入った!という部分もありました。
特に今回のように長期間にわたる支援が必要となる場合には、笑いや癒しというエネルギー補給ができないと疲れが出てきますからね。

ですが、バラエティ番組を見ながら、私は様々な感情と出会っていたのです。
「確かに見ていておもしろいんだけど、このご時世に笑ってていいんやろか?」
「ああ、こんな風に笑える自分がまだ居たんやなぁ」
「なんか自分がちっちゃくなったような、弱くなったような気がしてきた・・・」
「でも、なんだかホッとしてきた。ていうか、もしかしてだいぶ疲れていたのかも・・・」

奥さまも、見ていてなんだか泣き笑い状態だっだ、と後で言っていました。
どうやら震災の報道に影響されて滞ってしまった心が、30分のバラエティ番組のおかげで一気に動き出したみたいで、
湧き上がってくる感情を一つずつ抱きしめながら、その後は徐々に元気を取り戻すことができたようです。

 

最近こそテレビ番組は通常通りに戻りつつありますが、震災直後から一週間はどのチャンネルでもニュースだけでした。
またその後の強い余震に続き、計画停電に原発問題まで浮上し、日本中が極度のストレスに晒されていた、とも言える状態でした。

そんな中、時間は過ぎていき、気づけば4月に突入です。
あちこちで梅や桜の花が咲き、自然の生命力が一斉に溢れ出す春という季節を、皆さまは実感できていらっしゃいますか?
それとも、春の陽気が封印していた心の傷が疼かせ、返って心が沈んだりしていませんでしょうか?

震災直後は、それこそ明日がどうなるのかも分からず、笑うこともできない時期ではありますが、
日常生活が垣間見えるようになりつつあるなかで、今度は自分の心の状態が見え始めてきます。

その中には、行き場のない怒り、やりきれない悲しみ、罪悪感、無力感、厭世観など、感じたくない感情もあるかもしれませんが、
家族や友人などの周囲に対する思いやり、被災された方々への応援や祈り、毎日を現場で尽力される皆さまへの感謝など、
この上なく温かい愛情を持った、「素晴らしい自分」もちゃんと存在しているのです。


人は感情の動物であると言われています。
そして心で感じたことは、天気のように毎日移り変わり、また自分の行動の礎にもなります。

3週間経った今、あなたの心は何を感じて、どんなことをあなたに言いたいでしょうか?
人によっては「しっかりしなくては」とか、「そんなこと考えている時じゃない」と押さえ込みたくなるかもしれませんが、
5分で結構ですので、今の自分の心の声に耳を傾けてみてください。

もしも「少しは落ち着いてきたかなぁ」と思われたなら、今の生活をそのまま続けてみてください。
将来的にあなたの援助を必要とする人が現れるかもしれません。それまで心身ともに温存しておきましょう。

もしも「今はまだちょっと・・・」と思われたなら、そっと自分の心を抱きしめてあげてください。
泣きたいときは泣き、一人が怖くなったら誰かとのつながりを作って、自分に安らぎを与えてあげましょう。

 

現在、日本のみならず世界各国から、東日本大震災で被災された方々への支援の手や、復興を願う声が次々と届いています。
私たちが今できることは、その人たちの存在に感謝しながら、自分なりのベストを尽くすことだと思うのです。

そのためには、自分の心とつながることと、誰かとつながって気持ちを分かち合い、少しでも心に余裕を作りましょう。
自分が笑顔になれば、大切な誰かも笑顔になりますし、また周囲に笑顔のバトンを渡すこともできますからね。

希望とは、闇夜を照らすろうそくの光のようなもの。
日本というチームの一員として、どんなに小さなことでもあなたの行為は、やがて本当に必要としている人に届きます。

今はただ、自分の愛の力を信じて、できることをこつこつ積み上げていきましょう。
少しでも多くの人の笑顔に出会うために。