2011年03月23日

【癒しのコラム】 「買い占め」について考える

こんにちは、清水です。今回の地震の直後から、都市部を中心に買い占めと呼ばれる現象が起きました。都心でも、地震あった11日直後から、スーパーやコンビニではすでに買い占めがあり、お米やパン、レトルト食品などの食料品や水が売り切れもしくは、品薄になっていました。

報道で知ったところでは、11日は都心部で帰宅困難の方が多く、その方たちがコンビニやスーパーで食料などを買われたということも影響していたようです。

スーパーやコンビニで店員の方にたずねたところ、売れたことに加えて、発注をしても、通常通り入荷せず、めどが立たないとのことでした。これも今後も入荷しないのではないかという消費者の不安に影響したのかもしれません。

その後、報道等で買い占めの情報が流れると、買い占めは、被災者への思いやりの足りない行動だといった印象が広がり、買い占めをする人を差別するような発言が報道やネットなどでもみうけられました。友人知人との会話などからも買い占めへのネガティブなイメージが感じられました。

さらに買い占めをした方が反省して、買った食糧を被災地に寄付をしているという光景もテレビで、みうけられました。



スーパーなどで実際に見た様子と、自分が体験した感覚と、推測で考えてみると、買い占めという現象からお伝えできることがいくつか出てきました。

それは買い占めは、自分のことだけを考えた欲深い行動というよりも、地震という現実からくる不安とショックからパニックにおちいっている状況だったのではないかということ。地震が起こった、何か対処をしなければならない、けれども何をして良いのか分からない・・・。主婦の方であれば、主婦やお母さんの立場として家族を守るために何ができるのかと考えるでしょう。そして、その焦りと不安から、一部の方をいわゆる買い占めという行動に向かわせたのではないかと推測することができます。買う必要のないものまで買ってしまっていたのはそのためではないでしょうか。

今回の地震は被災地での壊滅的な状況に加えて、さらに余震や他地域での地震が頻発し、震源地が東北から南下している様子が現在進行形でみてとれました。また福島原発の問題も進行形でした、これはとくに普段から大地震への警戒が呼びかけられている関東、東海地域の方にとってはとてつもない恐怖につながっていたと思いますから、一時的にせよパニックになったとしても無理はないと思います。


また、想定できる危機への健全な備えをしていたということもあるでしょう。普段から地震への備えはしているとしても、いざ地震が起これば、当面の生活のために、さらに食料や水など食料を必要とすることは予想できますから、家族のために健全な備えをしたという方もいて当然だと思います。そういった行動も含めて買い占めと、とらえられてしまっているところは残念なことだとも思います。


いわゆる、買い占めをしたという方も買いすぎてしまったということはそれくらい不安や恐怖があったということですし、家族や自分自身を守るために必死だったということだと思います。また、巨大地震という相応の出来事があったのだからしかたがないことでもあります。買い占めととらえて、自分を責めないでほしいなと思います。わからないことが多い中で、家族のために一生懸命だったのだと思うからです。

また健全に緊急時の備えをしたという方は、買い占めとは別だととらえていいと思います。誰かを不幸にしてまで自分が生き残りたいそんな思いでよくばって買っているわけではないわけですから、自分自身のとった行動を正しく評価してほしいと思います。

このようにお伝えすると、買い占めを責める気持ちをもった方にとってもまた、パニックにおちいった方の気持ちをわかってあげられなかったとか、必要があっての行動だったのかもしれないととらえて、買い占めを責めた自分を責めるという気持ちになってしまうかもしれませんが、被災者のことを考えれば、買い占めなんてできない!早く支援を!と感じていたことも、それがもし過剰であれば、不安や焦りがあったからなのかもしれません。被災地は壊滅的な状況なのに、助かった自分、幸せでいる自分への罪悪感を感じていたのかもしれませんから、自分を責めないでほしいと思います。

このような過ぎてしまったことについては、自分にやさしい対応をすると、他人を責めたり自分を責めたりという苦しみが少しでも減りやすいです。その上で過去からの教訓を学び、今後について冷静な対応をして、過剰に買いすぎて他の方や被災者の方に迷惑となるような、本当の意味の買い占めは控えていくことを意識するだけでも、より健全に物資が必要なところにゆきとどくようになると思います。



東京では21日から雨が続いており、水道水や大気中の放射線量も増え水道水の問題が報道される段階に来ました(3/23。17時現在)これもまた不安や恐怖を感じさせるできごとですが、恐怖におちいって冷静さを欠く行動をしてしまうと、健全に正しい判断がしにくくなってしまい、危機を回避するための行動が裏目にでてしまいかねません。報道ではすでに通常の番組になってしまい、情報量が減っていますので、各自ネットなどで信頼性の高い情報を調べ冷静な対応をしていただきたいと思います。

最後に、悲しむべきは、今回のような非常時においても人が人を責め合い、さらに状況を悪化させてしまったり、心を痛めてさらなるトラブルを招きかねないということです。人は不安が増えると不安のあまり、攻撃の感情をもちやすくなります。その感情は自分や人を責めてしまいますが、こういうときだからこそ、冷静さと愛をもって、人と人とが協力し合える、そんな心のあり方を大切にしてとりくんでいきたいものです。

私もカウンセラーとしてできることとして、情報提供やカウンセリング・セラピーにとりくんでいますので、何かあれば早めにカウンセリングを利用してください。






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