今回は癒着をテーマにしました。
癒着とは
・彼や夫が機嫌が悪いと自分のせいではないかと感じて不安になってしまう
・親のことが心配だったり、親とのトラブルが多く、恋愛や結婚に意欲を持てない
・職場の雰囲気や人間関係が悪く、ストレスで婚活や恋愛に対する意欲が湧かない
・異性からのアプローチは多いが、同性からの嫉妬が多くてうまくいかない
これらの問題に悩む方は多いと思います。これらの背景には「癒着」という問題があります。癒着とは、他人や周囲と自分の感情を混同してしまうことです。例えば、不安や焦り、恐怖、罪悪感、無価値感、怒り、無力感などのネガティブな感情が共鳴して、自分の幸せを作り出しにくくなる状態を指します。癒着が起こると、他人や周囲の問題と自分の問題を区別できなくなり、現実的な問題も混同して対処してしまいます。
癒着の背景にあるもの
癒着の背景には、親との関係が大きく関わっています。ネガティブな感情は共鳴しやすく、他人や周囲のネガティブな感情と自分の感情が混ざり合うと、問題がより複雑に感じられ、解決が難しくなります。特にHSPなど感情に敏感な方はこの傾向が強くなります。
人は思考では問題を解決しようとしますが、感情では抵抗を感じることがあります。そのため、問題があって不快だと感じても、そのまま留まってしまうことがよくあります。癒着の問題があると、他人や周囲のネガティブな感情や現実が身近にあるため、自分の問題を見失いやすくなり、解決が難しくなります。
境界線(バウンダリー)を明確にする
癒着の問題を解決するためには、他人や周囲と自分の境界線を明確にし、自分以外の問題と自分の問題を区別することが重要です。例えば、
・彼や夫が機嫌が悪い場合:
→ 彼が機嫌が悪いのは彼の問題。自分のストレスや不安は自分の問題として対処する。
・親のことが心配な場合:
→ 親の問題は親の問題。自分は常識的な範囲で協力し、過剰な要求には応じない。恋愛や結婚に意欲が湧かない問題は自分の問題として対処する。
・職場の雰囲気や人間関係が悪い場合:
→ 職場の問題は会社の問題。自分のストレスはプライベートやカウンセリングで解放し、仕事やプライベートに意欲を持てない問題は自分の問題として対処する。
・異性からのアプローチが多いが同性からの嫉妬が多い場合:
→ 嫉妬される言動が自分にあるなら改善し、問題がない場合は他人の問題として対処しない。異性との関係がうまくいかない場合は同性の嫉妬のせいではなく自分自身の問題として考える。
ノートに縦にセンターラインを引いて、左に他人や周囲の問題、右に自分の問題を書き出すことで、視覚的に境界線を明確にし、心の整理をすることができます。
おわりに
癒着の問題はまるで後ろから引っ張られるように感じることが多いですが、カウンセリングやセラピーを通じて親との問題やネガティブな感情を癒すことで、次のステップに進みやすくなります。境界線を明確にすることで、問題解決のスタート地点に立ち、より良い未来に向けて進むことができます。この考え方をヒントに、日々の生活に取り入れてみてくださいね。