【心理学講座】心の領域とは

今回は心の領域をテーマにしました。

心の領域とは?
心理学には心の領域を顕在意識、潜在意識、無意識に分けてとらえる考え方があります。これによって自分や相手をより深く理解し、パートナーシップなどでの自分の見つめ方、相手への関わり方などを適切に対処できるようになってきます。この3つについてお伝えしていきます。

顕在意識(けんざいいしき)
顕在意識は、私たちが日常生活で自覚している意識のことです。考えたり、判断したり、行動を決定したりする部分です。これは一般的には心の領域という印象がないかもしれませんね。

例えば、パートナーや相手と会話がしたいので相手へメッセージをして食事の約束をして食事にでかけた。このような日常的な考えや行動は顕在意識によって行われています。

潜在意識(せんざいいしき)
潜在意識は、私たちが心で感じている部分の意識です。過去の経験などを元にした感情が感じられます。潜在意識は、感情として顕在意識での考えや判断に影響を与えますが、顕在意識で対処が可能な場合があります。

例えば、相手と食事に行くのだけれど過去にネガティブな経験があって不安を感じる。けれども今回も同じとは限らないと考えて行ってみたら楽しかったという場合、これは潜在意識が過去の経験を元に不安という感情を感じていて、顕在意識が考えて行動を決定している様子です。不安を感じすぎて食事をドタキャンし、むしろ嫌われてしまった場合は、潜在意識によって顕在意識の考えや判断が惑わされた様子と解釈できる可能性があります。(あくまでも可能性です)

無意識(むいしき)
無意識は、さらに深いレベルの意識で、私たちが感情として感じられない部分です。

例えば、パートナーと出会ったり関わったりして食事に行きたいけれど、毎日が仕事で忙しく時間がないとしたら、これは顕在意識では食事がしたいのに無意識がブレーキをかけている可能性がある様子です。顕在意識で考えや行動を変えて現状へ対応しにくいです。

まとめ
実際のご自身のパートナシップの場面に照らし合わせてどのように感じますか?

コラムやカウンセリングでは顕在意識で対応できることはもちろん、潜在意識や無意識が影響している出来事に気がつきやすいようにアドバイスや考え方をお伝えしています。自分自身や相手を顕在意識部分での観察のみならず、潜在意識や無意識を含めた観察ができると、観察力や考えがより深まり、先ほどまでの例のように、顕在意識を使って対応できる幅が広まりますのでとても役立ちます。

カウンセリングでは潜在意識での不安を解消したり、顕在意識ではやりたいことがあるのになぜか実行できないという無意識でのブレーキを外したりしています。

おわりに
最後までお読みいただきありがとうございました。がんばっているけれどうまくいかない場合に潜在意識や無意識が影響している場合が多いです。カウンセリングでは私からの専門的な洞察によるアドバイスや、セラピーによって潜在意識や無意識にあるネガティブな感情を軽減することができますので、ご興味がある方はぜひご相談くださいね。