癒着体質からの脱出のヒント①【自分を守る癖をつける】 : 心理カウンセラー◆三好　成子

人の感情を自分の感情に取り込んでしまいがちな人は、幼い頃から誰かの気持ち優先で暮らしていた可能性が大きいのです。この感覚をいっぱい持っている方は癒着体質になっているかも知れません。

◆ちょっとした事でビクビクする

誰かが怒っていると気分が悪くなる事ってあると思います。

こういう事というのは普通にある事ではあるのですが、自分の生活に支障が出るくらいに影響を受けてしまうようであれば、人との感情の境界線が引かれていないかもしれませんね。

怒っているのは、怒っている本人の問題だと思えなくて

「私、何かしたかしら？何か怒らせる様な悪い事言ったかしら？」って思ってしまって、落ち着かなくなる事ってありませんか？

そんな時、自分のココロに問いかけてみて欲しいのです。

その気持ちをじっと見つめて見てください。

何が怖く感じますか？

何を恐れているのでしょう。

どうなることが怖いのでしょう？

それはあなたが責任を取るべきものですか？

それ以前に、その人の怒りはあなたと関係があるのでしょうか？
今一度考えてみてくださいね。

◆自分を守ることを忘れている

数年前、箱庭セラピーをしたことを思い出します。

箱庭セラピーと言えば・・・
もう20年くらい前に、子供たちの件でスクールカウンセリングにお世話になった時に「お母さんも箱庭やってみますか？」と言われ、子供の話はさておいて、自分の心と向き合うチャンスを頂いた事がありました。

箱庭というのは、手を軽く広げたくらいの大きさの浅い箱に砂が入っていて、砂をかき分けると下から水を模した水色の板面が現れたり、その砂を大地に見立てたり、山にしたり、「自由に遊んでくださいね」というものです。

その作るものから今の気持ちを実感したり
ただ単純に、砂遊びが楽しいねというセラピーだったり
心の問題云々ではなくてもじゅうぶん楽しめるものなのです。

20年前の子供の問題で箱庭セラピーを受けた時はこんな感じで真っ二つに分かれていたことを思い出しました。

↑　わお！ですね。
すごい分離感と、分断と孤独、一人ぼっち・・・もう、もう
あの頃の感覚そのままでした。
今ならわかります。

私がひきこもりだった・・・

思い出します・・・

ああ、辛かった。

と言う話をしながら2年ほど前に作ったのは↓こんな感じでした。

周りに人がいる事も感じているし、今いる環境が大好きなこともわかる感じがします。

大きな丸い物体はいったい何を表しているのでしょう？
少し身を隠したかったのでしょうか？
ふわふわした丸いものって癒されるよね？
と言う会話をしながらこの小さな箱の中に物語を作っていくのですが、この箱庭を作り上げて感じたのは

『苦しい！なぜか呼吸が苦しい感じがする』

って思ったんです。

で、色々やっているうちに気付いた感情は…守れていないよね？って感覚でした。

自分の領域（すべて任せてホッとできる自分だけの領域）が無いなって思ったんですよ。

ここです　↓

右下に街並みを配置して、人の生活を感じられる作りは、２０年前の何も置けない、何もいない心象風景よりはいいかな？とは思ったのですが

なんだかちょっと息苦しいなって感じがしたんです。
いつでもだれでもが入ってきやすい状態は、あの時の私にはまだキツイ感じだったのでしょう。

もうちょっと自分を守ってあげたいという感じになっていたように思います。
私は一人の時間を大切にしたいタイプです。

そこで、手が勝手に動いて↓こうなりました

これ、良い感じ。

私は私を守ることをつい忘れる…って思ったんです。

自分の領域、自分が心地良いものだけに包まれて
自分の事だけを感じる空間を持つことって必要だよね　って再確認した経験でした。

今また箱庭をつくればきっともっと違ったものが出来上がるのだろうな…と、過去の写真を眺めながら思い出していました。

◆癒着体質のひとはあえて境目を作る事を意識しよう

私は母親との癒着、娘との癒着で相当悩んだので、油断するとついついヒトとの境界線があやふやになります。
人の感情がだらだらと入り込んでしまうこともあるんです。

なので、癒着しやすいな～
人との境界線が引きにくいな～
って実感している人は、行き来出来る場所は持ちつつ、自分を守る御堀（おほり）を作った方が自分らしさを保てるように思います。

よく、人との境界線をなくしてオープンになったらいいですよ

というお話がありますが、それをすると、どどどど・・・って人と自分の境界がなくなりそうで怖い…って感じるのなら、心の中でこ御堀を作っているのが良いのかな？って思います。

自分の領域をちゃんと守っておくという感じなんです。

そして、
自分以外の人にもそういう領域があるんだという事を理解していく事が大切なんだと思います。

すると、相手にも自分で解決できる力を感じるし、自分と人との境界も感じられるようになって行くと思うんですね。

人の感情に敏感だったり共感力が高かったり、何とかしてあげたいという気持ちの高い人は
ついつい自分の感情を置き去りにしてしまうと思うのですね。

人の問題を自分の問題のように感じて辛くなってしまうな…と思うかたは、まずは自分を守るすべを持つことも考えてみるといいと思います。

母子癒着を卒業して

「自分を好きになって欲しいものを手に入れよう！」

講師：美吉風香　三好成子

日時：2021年２月６日（土）

　　　19：00~21：00
※開始15分前より受付を開始します
参加条件：18歳以上

開催：Zoom オンライン会議システム
　※Zoomのダウンロード： https://zoom.us/
　※弊社のZoom脆弱性への対応について＞＞＞こちら
料金：3,300円（税込）
　※事前決済：お支払い期限2021年２月５日(金)15:00
　※入金後はキャンセル等いかなる場合も返金できかねますので、あらかじめご了承ください。
　ご利用可能な決済方法：
　・クレジットカード払い（JCB・VISA・Master・American Express）
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