◆大谷常緑

◇こちらは心理カウンセラー達が作る癒し系サイト「カウンセリングサービス」のカウンセラーのプロフィールページです。

カウンセリングサービス所属カウンセラー。
おおたに・ときわ(男性カウンセラー)
福岡地区を担当。

恋愛や夫婦などのパートナーシップを始め、対人関係や家族の問題、自己変革のプロセス、ビジネスや転職などあらゆるジャンルを得意とする。
どんなご相談にも全力投球で臨み、分かりやすく優しい語り口で多くのお客さまを虜にしている。
理論と感覚を併せ持ち、豊富な社会経験をベースとした面倒見の良い“お兄さん(おじさん?)”カウンセラーである。
日本心理学会認定心理士。

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楽しい食事(^o^)

熊本こぼれ話

ここのところ、月に1度のペースで福岡のながのカウンセラー宮本カウンセラー、ボランティアカウンセラーで熊本に行っています。
熊本市、熊本ワークショップ事務局が主催する
「よりよいパートナーシップを築くために〜カウンセラーの心理テクニック公開〜」
というワークショップを、3回シリーズで熊本市の女性センターの男女共同参画事業の一環として行わせていただいています。

講座に参加いただいている皆さん、とても暖かくて、私たちも楽しく、面白く講座を行わせていただいています。

そして楽しい、面白いと言えばそこはカウンセリングサービスのカウンセラー、いつでも、どこでも楽しむことを忘れてはいません。

「人生の目的は楽しむこと!」といつも皆さんにお話ししていることをリーダーシップを発揮して実践しようと(理由をつけて)、今回も前日入りです。

先ずは、福岡から熊本より距離があるんじゃない?と思いつつも熊本を通り過ぎ、熊本県と宮崎県の県境にほど近い湯山温泉へ。
ゆるやかな硫黄の香り漂うヌルヌルのお湯にゆっくりと浸り、トロトロ気分で明日の講座の鋭気を養う私たちでした。
「ここ、いいんじゃない?オススメだよね」
などと話ながら熊本へ移動。
夜は地元のカウンセラーに連れられて天草の海の幸を堪能できるお店で天然ヒラメの活き造りを始めとして海の幸で軽く一杯、いえいえ、ビール、焼酎、赤ワインフルボトルといつもの調子でした。

さて講座前の昼ご飯。
熊本といえば、馬刺、辛子レンコン、熊本ラーメン、肥後牛、数々あれど、本日は太平燕(タイピーエン)。
太平燕て何だ?
と思われるかも知れませんが、きわめて粗っぽく言えば、(長崎)チャンポンの麺を春雨にした感じのものです。
熊本では学校給食のメニューにもなると地元カウンセラー。
老舗の中華料理店紅蘭亭に連れて行ってもらい、全員で仲良く太平燕をいただきました。
紅蘭亭の太平燕は、スープが後を引かないさっぱりした、でもコクのある白濁のスープ。そこに弾力のある春雨が入り、海老やイカの海鮮と野菜の炒めものが載ります。そうそう、揚げたゆで卵が載っていましたが、これも太平燕の特徴だそうです。
とっても美味しい昼ご飯をいただきました。

熊本、来るたびに「大好き〜!」と叫びたくなる街です。

写真は左から9月に僕が講師をした講座の様子、そして噂の太平燕です。

熊本講座の写真紅蘭亭 太平燕

北の旅先でのオイシイ暖かい話

12月の初旬に、青森県は八戸に仕事で行ってきました。
福岡空港から羽田空港へ、そして飛行機を乗り継いで三沢空港へ。
三沢空港でレンタカーを借りて、小一時間も走ると八戸に着きます。
福岡から八戸へは、本州を一またぎするようなものですから、かなり大変な移動になるイメージがあったのですが、意外と時間もかからず、楽に移動できました。
八戸に移動した日に仕事を終えて、八戸の繁華街にあるホテルにチェックイン。
さて、夕食をどうしようかと思案。
初めての八戸訪問だったので、どこにどのようなお店があるのかもよくわかりません。
僕はとりあえず繁華街をぶらついてみることにしました。
八戸には、小料理屋さん、焼肉屋さん、居酒屋さん、郷土料理のお店などなど、予想以上に沢山のお店がありました。
みろく横丁
街を歩いていると、みろく横丁という20数軒ほどが出店している屋台街を見つけました。
焼鳥屋さん、炉端焼きのお店、鮨屋さん、ラーメン屋さん、家庭料理屋さんなどが道の両脇に軒を連ねています。
ジュージューと煙を立てる美味しそうな焼き物や、酒を酌み交わす賑やかな声、お店の前ではお客さんを呼び込むお店の人。
この屋台街、結構賑わっていました。殆どのお店はお客さんが一杯で、入ってみようかなと思い外から中の様子を伺うと席が空いていません。残念!と思いつつ、その屋台街で食事をする事は諦めました。
この屋台街、後で聞いたのですが、博多の屋台街を模して作られたそうです。
そう聞くと、福岡県在住の僕は何か親近感を感じました。
しかし寒い八戸のこと、屋台とはいえ、各お店には戸がついており、四方を囲まれています。屋台というよりも小屋がけの1軒の小さなお店という感じがしました。

僕は、せっかく八戸に来たのだから、その土地の料理を味わってみたいと思っていました。そして、寂しがり屋の僕は、カウンター越しにでも誰かと話が出来るようなお店に入りたいと思っていました。

さてどうしようかと考えながら街を歩き回っていると、「れんさ街」という所に出ました。
個人でやっているような居酒屋さんや小料理屋さん、寿司屋さんが細い路地にひしめき合っている感じです。そしてその街はどこかレトロチックな雰囲気が漂っていました。
昭和の地方都市といった感じでしょうか。

僕は、僕が持つお店探しの嗅覚を使いながら、その「れんさ街」の中を少し歩き回りました。
そして、「美味(みみ)」という1軒の小料理屋さんが目に止まりました。
初めてのお店に入るのはなかなか勇気がいるものです。僕は一瞬のためらいのあと、えいやっという感じでそのお店に入りました。

「美味」はカウンターと座敷テーブルが3つほどのこじんまりとしたお店でした。
僕がお店に入った時には既に何組かのお客さんがいて、美味は賑わっていました。
僕は、カウンターの中の女性に、「ここ、いい?」と尋ねてから、カウンター席に陣取りました。
そして先ずは生ビールを注文。
最初は大将と二人でやっているお店かなぁとも思いましたが、女将さん(みんな「ママ」と呼んでいました)一人でお店を切り盛りしているようで、とても忙しそうでした。

僕は生ビールをぐびぐびと飲みながらお店のメニューを眺め、瞬間、心が小躍りするのを覚えました。
そう、“ほや”があったのです。
海のパイナップルと呼ばれるこの“ほや貝”は、「磯臭い」と人により好みは別れますが、僕は大好物中の大好物なのです。
残念ながら九州では殆どお目にかかる事ができず、東京や大阪などで“ほや貝”のメニューがあると、必ずといっていいほど注文してしまいます。

僕は早速“ほやの酢の物”を注文しました。
ワクワクしながらそれが出てくるのを待ちます。生ビールも2杯目を飲みほしてしまう頃になって、ようやく“ほやの酢の物”が登場しました。
酢の物といっても今まで目の前にあった殻付きのほや貝をさばいてもらったもので、新鮮そのもの。別に酢を入れた瓶が出てきて、「お好みで酢をかけてください」とママの一言。
僕は新鮮なほや貝なので、当然刺身でいただきました。
ほやの刺身を一切れ口の中に放り込むと、独特の濃い磯の香りが口の中にぼわっと広がります。ほや自体の食感はそうでもないのですが、この磯の香りがたまりません。やっぱりクセになるなぁと思いつつぺろりと平らげてしまいました。
さて、次は何を頼もうかと再びメニューへ。
初めて見るメニューが目に止まりました。
ママに「ばくらいって何ですか?」
と質問。
ママの説明では、「このわた(なまこの内臓)」と「ほや」を塩辛にしたものとのこと。
「このわた」は酒呑みにはたまらない珍味だし、またまた僕の好きなほや貝も入っている、と早速注文。
この頃には既に生ビールは3杯目を飲み干そうとしていました。
出された「ばくらい」を肴に4杯目の生ビール。
「ばくらい」を口に運んでみると、塩辛が持つ独特の甘みと、このわたの持つ旨味、そしてほやの磯の香りがまろやかに口中を覆い尽くす感じで、絶句。一体誰がこんなコラボレーション考えたんだ?と神様に感謝したくなってしまいました。

そのうち、お客さんが少し減ってきて、ママと少し話すことができるようになりました。
まぁ一杯と、生ビールを酌み交わしながらの話。
僕は九州から仕事で来た事や、明日は少しこの辺りを見て回ろうかと思っている事を伝えました。
「八食センターは行くといいよ。お土産も一杯売ってるし。観光するんだったら、十和田湖と奥入瀬がいい。いつ行ってもいい所だよ」
と薦めてくれました。

そして、ママは岩手県出身で、東京にも住んでいた事、しかしこの八戸にももう長くいる事を話してくれました。
そして、このお店は昔ホテルに勤めていた頃の縁で、もう何年も前にどなたかに運良く譲ってもらって始めた事などを聞きました。
大きなお子さんと、小さなお子さんがいるとか。

そして、夜は更けていき・・・他の男のお客さん1人と3人になって、3人で飲みながら話を始めました。
そのお客さんも一見(いちげん)のお客さんで、仕事で八戸に来ているとか。
何でも、ようやくお子さんが出来たそうなのです。
「おめでとぅ〜」と思ったのですが、彼曰く、高齢出産になるので、お子さんが病気を持って生まれる確率が高く、素直に喜べなかった、という話をされました。
ママも高齢出産を経験されているとの事でしたが、「私はそんな事考えてもみなかった」との話。
でもその彼は真剣にその事と向き合った様でした。悩み、授かった命に対してそんな事を考えてしまう自分が許せないという葛藤もかなりあったようです。
そして、子供がだんだんお母さんの中で育っていくうちに、彼の考えが、どんな子供であろうともその生まれ来る子供を全面的に受け入れる境地に至ったとの事でした。
僕は、思わず心の中で拍手!
何でもそうだと思うのですが、怖れとか観念とか判断とか、頭で考える様々な抵抗を乗り越えて、自分が本当にこうありたいと思う気持ちを受け入れたときに気持ちが楽になるのですね。

さてさて、美味では他にも沢山の美味しい料理をいただきました。
ママの実家が岩手県で漁師をされているとか。実家から直送されてきたアワビが発泡スチロール箱の中で海水で活かされていたものを丸々捌いてもらった刺身、八戸名物せんべい汁など。
とても奥の深い話と美味しい料理を堪能した夜でした。
(写真左から「ばくらい」「あわびの刺身」「せんべい汁」)
ばくらいあわせんべい汁

翌日、僕はレンタカーを走らせて、美味のママお薦めのコースを辿ってみました。
先ずは八食センター。とても大きな市場です。鮮魚店、乾物、お菓子屋さん、おみやげ屋さん、酒屋さんまであります。鮮魚店で買った新鮮な魚などを炭火焼きできるコーナーもありました。
三色丼
僕は、何はなくとも先ずは腹ごしらえ、と食堂街へ。
そこで「うに」「いくら」「いか」がご飯の上にドカンと載った三色丼を堪能しました。
そして、市場の中のあちこちを見て、次の目的地奥入瀬から十和田湖へ。
途中、「どうしてこんなところにキリストの墓が?」と思いつつ、キリストの墓を訪問。そして奥入瀬渓流へ。
心休まる自然の枯れた風情を原風景を堪能しました。
(写真左は奥入瀬渓流、右は十和田湖)
奥入瀬渓流十和田湖
奥入瀬渓流をずっと遡っていくと、十和田湖に出ます。
ところが、その日は風がとても強くたまに雪が舞うような状況。
十和田湖はというとお店も殆ど閉まっており、人影も殆ど無い状態でした。
「夏に来よっと」
と思い直して車を走らせていると、電話が鳴りました。
美味のママからの電話でした。
「十和田湖行くって話してたから、どうしたかなって思って」
と心配してくれての電話でした。

予想もしない電話でしたが、僕の事を気にかけてくれた事を思うと、とても温かい気持ちになりました。

それは、ふとした瞬間かもしれません。
でも、あなたが誰かの事を思い出すのと同じように、誰かの事を気にかけているのと同じように、あなたもまた、きっと誰かが気にかけていてくれるのではないでしょうか。
僕達は普段、そんな事には気づいていないかもしれませんが。

美味しいものを食べ、人の気持ちと触れ合ったそんな、今回の旅でした。
出会った人々にありがとう。美味しい食事に、ありがとう。

珍味? 鮒(ふな)寿司

友人から、誕生日のお祝いにお取り寄せで鮒寿司(ふなずし)を戴きました。

僕は滋賀県の出身なのですが、滋賀(近江)の味なのですね。

ご飯に漬け込んだなれずしで、発酵食品です。
それゆえ、とてもにおいがきつく、普通のお寿司を想像するととんでもないことに。

こんな話があります。
東京の人が「鮒寿司はおいしい」と聞いて、鮒寿司を買ったそうですが、開けてビックリ!
「これ、腐っている」
と言って捨ててしまったそうです。
発酵食品ですから、腐っていると言えばそうなのですが、それが鮒寿司なのです。
まぁ、最近では納豆はポピュラーな食品になりましたが、昔は納豆が苦手な人が多かったですね。納豆も同じ発酵食品ですからにおいがありますね。それと同じとは言いませんが(鮒寿司は糸もひきませんし、粘りけもありません)、まぁ、感覚的には似たような物でしょうか。

子供の頃、我が家では樽で漬けていて、何かあると出して家族で食べていました。発酵食品ですから胃腸にも良いようです。

まぁ、初めて食べようとされる方は、覚悟をしてから食べてください。
慣れないと、食べられないかもしれません。

さて、鮒寿司ですが、琵琶湖で獲れるニゴロ鮒という種類の鮒を塩漬けにして、その後ご飯に漬け込みます。
オス、メスとも漬けますが、僕は子持ちの鮒寿司が大好きです。通はオスがいいともいいますが。

最近はニゴロ鮒が余り獲れなくなったようで、かなりの高級品になりました。

僕が鮒寿司が大好物であることを知っている友人は、わざわざ吟味して「ここが一番美味しい」と贈ってくれました。
贈り物をもらっただけでもとても嬉しいのですが、気持が感じられて更にうれしくなりました。

さて、そんな暖かい送り主の気持を感じながらの一口。
鮒寿司特有の最初はしなかやな、しかし少し堅めの歯ごたえと、口の中にふわっ〜と広がる酸味、ほどよい塩味。アミノ酸系のうまみがあふれ出ます。

これを肴に、一杯!
たまりません。お酒が進んで困ってしまいます。
とっても美味しい鮒寿司でした。

さて、写真はもらった鮒寿司です。
ご飯の上にガーゼが引かれて、食べやすいように既にスライスされている物でした。
漬けるときは内臓を取って丸ごとで、ご飯と分離してスライスします。ご飯ももちろん食べられるのですよ。

もし、勇気と興味があれば一度ご賞味を。

戴いた鮒寿司のお店はこちら



鮒寿司外装鮒寿司

お中元理論〜気持を感じる〜

親戚や知り合い、友人などから季節の贈り物が届く時期になりました。
いわゆる「お中元」です。
心理学では、「お中元理論」という妙な理論があって、全てのケースに当てはまるとは思いませんが、「私が欲しいものを相手に贈る」というのです。
例えば「選択するギフトが欲しい」と思っている人は、誰かに贈り物をするときに「選択するギフト」を贈る、という感じです。
このお中元理論を展開すると、「私のして欲しい事を相手にする」という話になります。
よく例として言われるのですが、例えば誕生日などの記念日、人によってどのような状態が嬉しいかが異なるのですね。
高価なプレゼントをもらって愛情を感じるタイプの人もいれば、特別な場所で夜景を見ながら食事をして愛情を感じるタイプの人もいます。また、ゆっくりのんびりと二人で時間を過ごしてくれる事に愛情を感じるタイプの人もいます。
要は、個性なのですね。
そこで、そんな時に相手が自分にしてくれること・・・実は相手がして欲しい事の場合が多いのですね。
例えば、彼が誕生日に二人の記念になるようなプレゼントを贈ってくれたとしましょう。そうすると、彼の誕生日には、二人の記念になるような物を贈る。
こうすると、彼の心はウキウキになる事がとても多いのです。

閑話休題。

先日お電話でお話しさせていただいたクライアントさんから「食べ物のブログも読んでますよ」とのお話がありましたので、今日は少し調子に乗って食べ物ネタを。
僕は、美味しい食べ物に癒されるのです。

今日は、友人が贈ってくれた鳥取県米子市にある「米屋吾左衛門」の鯖寿司と鰺寿司をいただきました。
僕は子供の頃、滋賀県に住んでいました。
滋賀県といえば海はないのですが、福井県は若狭地方から京都に鯖を運んだ「鯖街道」と呼ばれる街道が通っていて、昔から鯖をよく食べていました。
「鯖は生き腐れ」と言われていて、僕が今住んでいる九州の様に鯖を生で食べる習慣は無かったのですが、酢で〆めて食べる習慣はあって、子供でありながら〆鯖や鯖の押し寿司(棒寿司)は大好物でした。
そんな僕の好みをとてもよく理解してくれている友人は、あれこれと考え、今回は米屋吾左衛門の鯖の棒寿司と鰺の棒寿司を贈ってくれたのだろうと思います。
贈り物を戴くこと自体、とても嬉しい出来事なのです。
でも、もっと嬉しいのは、そこに込められた僕を思ってくれる気持ちや、そこにいなくても、ふと僕のことを考えていてくれる気持なのですね。
何か、繋がっている感じがします。

きっと、あなたのことを、ふとした瞬間に思い出したり、気にかけたり、考えてくれている人が必ずいると思います。
ご両親かも知れないし、友人かもわかりません。お子さんかも知れません。近所のおばちゃんかも知れません。あるいは、カウンセラーかも知れません。

多分、あなたが誰かのことをふと思い出すように・・・・。

写真は左からパッケージ、大皿に盛りつけたところ(左が鯖寿司で、右が鰺寿司です)、そしてじゅんさいのお吸い物(母親特製?)を添えたところです。

鯖は身がとても厚くて脂が乗っていました。
しかし、しつこい脂っぽさではなく、エレガントな味わい、風格のある味わいでした。
鰺もとても身が厚いのですが、鯖よりもあっさりとした味わいで、少し甘めな酢飯とのコラボレーションが鯖とはまた違った鰺の美味しさを引き立てていました。
いずれも、有名になった事が理解できる逸品ですね。
機会がありましたら、是非お召し上がりください。

鯖寿司の箱鯖寿司大皿盛鯖寿司とお吸い物

夢見るメニュー

昼ご飯でも食べようかと洋食屋さんやファミリーレストランに入ると、とても気になるメニューがあります。
メニューには載っているのだけれども、しかし今はそれを食べさせてもらえないのですね。何ともまぁ、残念と言おうか、悔しいと言おうか・・・。
その名は
「お子様ランチ」
なのです。

多くのお店では年齢制限があるようで、メニューにその旨書いてあることもありますね。
以前、メニューに年齢制限のことが書かれていなくて、ここぞとばかりに
「お子様ランチ!」
と注文した勇気ある友人がいましたが、あっさりと断られてしまいました。

さて、お子様ランチといえば、僕だけの、私だけの、子供だけの特別なメニューなのですね。

僕の育った家庭の場合、特に子供用の料理というのは準備されていなくて、父親も母親も、僕も同じ料理を食べていました。
鍋料理ならば鍋料理、魚の煮つけならば魚の煮付け、カレーならばカレー。

いや、ひょっとしたら父親には一品酒の当てがついていたかもわかりません。
何やら、そんなのを父親の顔色を伺いながらつまんだことがあるような気もします。

今でこそ、鍋料理とか、魚の煮付けとか、酒をこよなく愛する僕にとってはもうたまらない料理なのですが、子供の頃はその美味しさがわからず、嫌なおかずでした。

たまにどこかにお出かけして、稀にデパートの食堂とかレストランで食事をした覚えがあるのですが、そんな時の定番が「お子様ランチ」でした。

いつも家では、親と一緒の「大人の食事」を食べているのですが、僕だけの、食べたいものばかりを集めた夢の食事なのですね。
何か特別扱いをされているような、とても大事にされているような感じで食べていたような気がします。
この特別さって、普段はよく怒られてばかりの子供の頃はとっても心地よかったですね。
もっとも、今でもそう感じますが。。。。

お子様ランチ(S37.9)
写真は、古いアルバムをめくっていたら出てきた、僕が2歳ぐらいの頃(東京オリンピックはまだ開催されていない頃です(笑))、動物園を見に連れて行ってもらった帰りに京都のスター食堂でのひとコマです。
旗の立ったケチャップご飯に目玉焼き、スパゲッティーにハンバーグでしょうか。
今のように自動車の形をした食器ではありませんし、お菓子もついていなかったように思います。

先日、友人とお子様ランチの話をしていて、「ご飯には絶対に旗がないと、お子様ランチじゃない!」と言っている男の人がいるという話を聞きました。
僕は「うんうん」と頷きながら、「だって男の子の野望は、世界征服なんだもん」と答えたのでした。






黒豚横丁

ずっ〜と前から気になっていたTVのCMがありました。
九州地区でしか流れていないかもしれませんが、JR九州がやっているCMで、「鹿児島スイッチ」というキャッチのCMです(ここをクリックするとご覧になれます)。


CMに出演されている小西真奈美さんも気にはなりますが、そのCMに出てくる「黒豚横丁」というのがあるのですね。

「黒豚横丁か・・・是非行ってみたい!」と食いしん坊の僕は思ったのでした。

そこで、鹿児島在住のUカウンセラーに尋ねてみたのですが、
「そんなの私は知らない」
とのお返事。

「むぅ〜、あれほどTVで流れているのに、鹿児島在住の美味しんぼUカウンセラーが知らないとは・・・」
とずっと疑問に思っていたのでした。

先日、朝大阪を出て、博多を通過して佐賀県に行くことがありました。
僕は北九州在住なのですが、そこを通り過ぎて、一気に佐賀なんです。
何でや??
まぁ、様々な事情があるのです(笑)

丁度昼前に博多駅に着いて、佐賀方向に向かう特急電車まで待ち時間がありました。
僕は、車内で食べる弁当を買おうと改札を出て、博多駅の構内にある九州の様々な駅弁が選べるお店に行きました。
そして、しばらくは鹿児島には行けそうもないので、そのお店にあった、憧れの「黒豚横丁」を冠したお弁当を手に入れたのでした。
金1100円也。

その黒光りするパッケージに胸を躍らせながら、僕は佐賀方面に向かう特急に乗り込みました。
黒豚横丁(弁当)1
黒豚横丁(弁当)2

そして、弁当を紐といてみると(開けてみると)、そこには、おお、期待通りの黒豚横丁が広がっているのでした。
一口カツよりも大き目サイズの豚カツ、豚の味噌焼き、豚の煮付け(とんこつ)、そして錦糸卵を戴いたごはん、黒ごまをぱらぱらとふりかけた白い飯には、九州の高菜漬けが添えられています。
まさに、黒豚のオリンピック、味の競演といったところでしょうか。
さすが黒豚、やっぱり黒豚。
豚の味が濃くて、でも普通の豚にありがちなひつこさがなく、上品な豚君たち。
いずれの黒豚料理も、金銀銅をつけられない魅力的なとても美味しいお弁当でした。

さて、例の鹿児島の黒豚横丁の件ですが、その後調べてみると、どうやら「黒豚横丁」なる横丁は存在しないようです。
鹿児島市に天文館という繁華街があるのですが、そこにあるお店を総じて「黒豚横丁」と銘打っているようです。





あけましておめでとうございます&かき鍋

2008年 あけましておめでとうございます。
本年も、よろしくお願いいたします。
この1年が、皆様にとってよりよき1年になりますように願っています。

さて、みなさんは、どこで、誰と、どんな風に新年をお迎えになりましたか?

私は、家でのんびりと一杯飲みながら、紅白歌合戦や行く年来る年を見ながら新しい年を迎えました。
ここのところ毎年、年末年始は旅行をしていたので、久しぶりに我が家で新年を迎え、久しぶりにのんびりとした気分を味わっています。
普段、なかなかできない事をゆっくりと片付けてみたり、
いただいた年賀状を、送り主の顔を思い浮かべながら丹念に眺めてみたり、
さて、今年はどんな1年にしようかと、ふと考えてみたり・・・・。
こんな時間の使い方も、ある意味贅沢なのかなぁと。

さて、おせち料理に飽きたら・・・ということで、お勧めの一品です。
かき鍋はいかがでしょうか?
かきはビタミンやミネラルが豊富で、海のミルクと呼ばれています。
体も温まるし、野菜も食べられて、とてもいい感じかなぁと思います。
また、鍋を囲んでワイワイやるのも楽しいですね。

お正月ですから、少し奮発して、大粒の、生でも食べられる牡蠣を用意します。ここがポイントですね。
出汁は好みですが、味噌味か、醤油味。もしくは昆布出汁にポン酢でも美味しいですね。そうそう、最近はかき鍋用のスープも売られてますね。
僕は、赤味噌を使った味噌味が大好きです。

だし汁を沸騰させ、野菜などの具材を入れます。
かきは煮すぎると硬くなるので、最後に入れて、半生ぐらいの感じで食べると、牡蠣のジューシーなうま味が口の中に広がって、とても幸せになりますね。

「外でかき鍋を食べたい!」という大阪の方のために・・・
大阪で、かき鍋を食べさせてくれるお店はあまり多くないようですね。
探し当てて行ったのが、淀屋橋近くにあるお店でした。
ここのかき鍋は、大粒の新鮮な牡蠣が使われていて、出汁もおいしく(味噌と醤油が選べるようです)至福のひとときでした。
本来はいわしの専門店らしく、鰯のメニューも沢山ありましたよ。
071212かきなべ1071212かきなべ2

居酒屋 なにわ亭
大阪府大阪市北区堂島浜1−3−22 堂島タウンビルB1
TEL:06-6344-7506



ひと足お先に

今年の夏は暑かったですね。
でも、11月にはいると、いよいよ鍋の美味しいシーズンに入りました。
美味しく楽しい食事は、つくづく癒しだなぁと思います。
鍋を囲んでいると、体も心も本当にあたたまりますよね。

という事で、まだまだシーズン的には早いのですが、ぼたんなべ(いのしし鍋)を食べに行ってきました。真偽は定かではありませんが、多分去年ものかなぁと思いつつ。
以前から行つていた大阪は江坂にある料亭が無くなってしまったので、昨年、美味しくて安くぼたん鍋を食べさせてくれるお店を見つけ、11月に入ったので、待ちきれずにままよとばかりに電話してみると、最初電話口に出た女性は、
「ぼたん鍋はまだです」
と素っ気ない返事。
「やっぱりそうか・・・」落胆した私の様子が電話線を通じて見えたのか(?)
「でも、ちょっと聞いてみます」
と、おそらく調理場に尋ねる様子。
「可能性ありや否や?」
期待に胸躍らせて待っていると、
「今日はできるそうです」
との暖かいお返事でした。
早速、予約!

今シーズン初めてのぼたん鍋にありつくことができました。

味噌をベースとした出汁を沸騰させ、牡丹のように盛りつけられたいのししの肉を入れ、野菜を入れます。牛肉や豚肉は煮えすぎると堅くなりますが、いのししの肉は炊けば炊くほど軟らかさが増します。
ぐつぐつと煮える鍋から、先ずはしし肉をすくい上げ、溶き卵につけて一口。
今年も生きててよかった・・・と思う瞬間です。
しし肉にくさ味はなく、逆にしし肉特有の味わい深さが口の中に広がります。
日本酒熱燗を酌み交わしながら、たわいもない与太話に花を咲かせながらの一夜が更けゆくのでした。

割烹 大美
大阪市北区西天満5-13-13
TEL 06-6311-4340
http://www.daimi.jp/

071106ししなべ1071106ししなべ2

ちょこっと北京

前回、北京第1日目の続きです。(前回のブログはコチラ

北京初日の夜はホテルの部屋でビールの飲み比べで終わり・・・翌日は先方の都合で会議日程の変更があり、午前中に空き時間ができました。
071022 頤和園1071022頤和園2同行者の中で北京駐在2年間の経験があるY氏のリーダーシップで、我々は北京市内西北郊外にある世界文化遺産になっている「頤和円:いわえん(Summer Palace)」を見学に行きました。頤和園は、12世紀に造られた皇帝の離宮がベースとなっているそうで、17世紀に大々的な改修工事が行われた庭園です。
さすが中国、と思わせる雄大なスケールの人工湖があり、その周りに整備された遊歩道を散歩すると、緩やかな、まったりとした時間が流れ、北京市内の喧噪がまるで嘘のように感じました。
「この時間のリズム、とってもいいなぁ」そんな事を思いながら歩いていくと、何やら人だかりができています。
071022 頤和園3そこに近づいて覗いてみると、おじさんが大きな筆を持ち、(おそらく)水を墨代わりにして道の上にゆっくりと、しかし流れるように文字を書いていました。このゆったりとした流れが、また太極拳に代表される中国の雄大な時間を想起させます。

さてさて、「北京といえば?」と問いかけられると、皆さんは、果たして何を想像されるでしょうか?北京原人、オリンピック、共産党、公害・・・人によって思い起こされる事柄は様々だと思いますが・・・我々が北京に着いた途端に同行のS氏が口にした言葉はといえば「北京で、北京ダッグガ食べたい!」でした。
071021 北京ダックお店では、食べに行きましょうという事になり、2日目の昼食、現地通訳のW嬢が手配してくれたお店は、北京でも北京ダックがとても美味しいと有名な「鴨王」というお店でした。
北京市内にも何店舗かあるとのことでしたが、予約をしないと待たされる、という評判のお店だそうです。
先ずは何品かの前菜。写真はその一部で、手前右が水かき、左が豆腐(ほとんど厚揚げ)、奥がレバーです。水かきは、姿形はそのまんま水かきです。とても柔らかく、期待していたコリッという歯ごたえはなく、もちろん臭みもありません。味付けもとても淡泊で、目隠しをして食べさせられたら、何か野菜を食べていると答えそうな感じでした。レバーは、淡い塩味で、口の中に放り込むと素材の濃いうま味がボワッと広がる感じで、とても美味しいものでした。
071022北京ダック1071022北京ダック2071022 北京 北京ダッグ3さて、いよいよメインディッシュの北京ダッグです。
写真中央右の黒っぽいのが北京ダック、その周囲にはクレープの薄皮のような「薄餅(バオピン)」、ゴマの入ったバンズ、薬味のネギ、右端に小さなお皿が半分写っているのが「甜麺醤(テンメイジャン)」という、味噌たれです。
北京ダックは、基本的にはこんがりと焼いた皮とその皮下脂肪を味わいます。もちろん、肉も食べてもいいのですが、美味しさは皮と皮下脂肪がピカイチですね。
071021 北京 北京ダッグ4071021 北京 北京ダッグ5先ずは薄餅に巻いていただきます。お皿の上に薄餅を敷き、先ずは薬味のネギを載せます。北京ダックの皮を甜麺醤にたっぷりとつけて、ネギの上に。そして、薄餅でそれらを包んで食べます。
薄餅のもちもち感、甜麺醤のこくのある甘い味噌の味、北京ダックのパリパリした食感と旨味、ネギのさっぱりとしたパンチがハーモニーを奏でるように、その美味しさを作っています。「やっぱり、北京ダックは美味しいぞ!」僕は思わず心の中でそう叫んでいました。
次にバンズに挑戦です。僕は何度か北京ダックをあちこちで食べたことがあるのですが、このバンズは初体験でした。
バンズは、その中身があらかじめ空洞になっています。そこに甜麺醤をたっぷりとつけた北京ダック、胡瓜、ネギを詰め込んで・・・まるで北京ダッグバーガーのように食べます。この食べ方も美味しいのですが、バンズの淡泊な味で北京ダックの味が薄まってしまうような感じがしました。といえば、僕は従来の薄餅の方が好きだなぁ〜と。

さてさて北京での時間はあっという間に流れました。
北京での全ての日程を終えて、気持ちは解放された気分です。
今回の北京訪問のそもそもの目的は、北京での環境についての調査活動でした。
大気汚染の問題、下水道の問題、廃棄物の問題など、中国国家環境保護総局の方々に色々な話をお伺いし、現場を見ました。
中国が抱える環境問題の多面性(政治、文化、経済)の一端を知ること、雰囲気を知り、実感することができました。例えば、北京の大気汚染は、北京が主たる排出源ではなく、遠隔地の大気汚染が北京に流れて来ること、ゴミの焼却でコジェネレーションが行われていること、PETボトルのリサイクルが積極的に行われていることなどです。
071022ゴミ分別写真は、廃棄物分別を子供向けに説明したパネルで、ゴミが磁石でパネルにくっつき、移動させられるようになっています。このような遊び感覚でゴミの分別に関する教育も行われているのですね。
現在、食の問題をはじめとして、公害の問題など、報道ベースでは結構センセーショナルな内容が取り上げられている中国です。そうすると、我々はどこか先入観を持ってしまい、それをベースとして色々と推察しがちになります。しかし実際はまた別の側面を持ち合わせている事が、今回、中国を垣間見ることで見えたような気がしました。
また、中国との問題だけに限らず、最近の国内、海外の報道はどこか魔女狩り的な要素が増えてきているのかなぁと、思っています。どこか勧善懲悪的で、ギスギスさを感じているのは私だけなのでしょうか。

さて、最後に3枚の写真です。
1枚目は、中国らしい光景といえばそうなのですが、あるコーヒーショップの看板です。
さて、どこかおかしいことに気がつかれませんか?
ちなみに、日本の上島珈琲は、UCCなのですね。
2枚目は、建設中のオリンピックスタジアムです。まだまだ工事は続いているようです。
そして3枚目は、帰国前に北京の空港で撮影した写真です。
北京オリンピックが成功することを祈って、日本に帰ってきました。

071022上島珈琲071022オリンピックスタジアムオリンピックカウントダウン

北京にいます

昨日午後、福岡空港から青島経由で北京に飛んできました。
カウンセリングの仕事ではないのですが、別件仕事で、一行5名様の旅です。
なんだかんだとバタバタしていて、やらなければならない事や、やりたい事に手が回らなかったり、さぼったりが続いていました。
そうそう、こんな感じのブログも久しぶりだなぁと。
実は、今回の北京滞在では時間があると踏んで、ちょっと感じている事などブログにアップしたいなぁと思って少しばかり準備をしてきたのですが、初日から、2次会まで行ってしまいました。そしてホテルの部屋に戻って、一人ビールを片手にパソコンと向かい合ってブログをしたためているのが今、3次会です(笑)。

青島でもそうだったのですが、北京でも、スモッグがかかり、遠くが霞んでいます。昔の日本の工業地帯がそうであったように、今は中国がその状態です。
今年、僕の住む北九州市では頻繁に光化学スモッグ注意報が発令されましたが、工場の全くない長崎県の対馬でも空気の汚染濃度が高い値を示している事から、この光化学スモッグの原因である空気汚染は中国から来ているのではないか、と言われています。同行者の一人は、青島に着いた途端に、目が痛くなり、喉の調子が悪くなったと言っていました。大きな問題ですね。経済発展と公害問題は、日本も苦しんできた問題です。何とかよい方向に向かえばと思うのですが・・・。

さてさて、今日は「火鍋」を食べてきました。
しゃぶしゃぶ風で、だし汁の中に具材を泳がせて、好みによりごまだれなどにつけて食べます。
今日食べに行ったところは、鍋が2つに別れており、一方は白濁系スープ、他方は唐辛子や山椒などの結構辛いスープでした。
具材は豚肉、牛肉、魚、蝦、白菜、そして中国ではポピュラーな癖のある香草の1つ、チャンツァイなどです。
みんなは、辛い出汁の方は敬遠気味でしたが、辛い物大好きな僕は、その辛い出汁につけてそのまま食べていました。とても美味しかったです。
071021北京 火鍋1071021北京 火鍋2071021北京 火鍋チャンツアイ
写真が上手く撮れていないのは、同行者の手前焦ったためです。ご容赦を!
左と中央が鍋の様子(何も入れていない状態)、右が具材のチャンツアイです。

この後、我々は現地に詳しい同行者の案内で、カラオケに行き、ホテルに戻って解散となりました。
で、僕はといえば、ホテルの近くにあったコンビニでビールを買い込んで、ビールの飲み比べです。さてどれが美味しいか・・・酔っぱらっているのでわかりません(><)
しかし、いずれも個性があり、それぞれ独特な味わいがあって素晴らしいなぁと。
何事もそうだと思うのですが・・・個性って素晴らしいですよね。
と、北京の夜は更けていくのでした・・・。
071021北京 ビール比べ

ちょっと冒険!極太中華そばを求めて

友人が中華そば屋さんでアルバイトをしているという話をしていました。
カウンターしかなく、10人も入れるかどうかの店で、
おじちゃんと、おばちゃんが2人でやってる店を手伝っているのだそうです。
何でも、何十年かの歴史あるお店とのこと、
「毎日食べに来るおっちゃんとかもいて、不思議な感じ」
とその友人は、ウーパールーパーのような愛らしい目を白黒させて言います。
「で、中華そばって、どんな感じなん?」と僕。
「それが、麺がうどん
のように太いねん。固いし。ベタベタの醤油味やねん」
僕の鋭い眼光がキラリ!
何を隠そう、隠す必要は全くないのですが、僕は、太麺で固ゆでが大好きなんですね。
その一言にハマリました。

その話を聞いた翌日、丁度天王寺界隈に用事があったので、
「よし、昼食はそのラーメンに賭けてみよう」と決意しました。

用事が終わったのが13時頃でしょうか。
実は、お店の場所は「地下鉄深江橋」としか聞いておらず、
店の名前も聞いていなかったのか、覚えていないのか知らないのですね。
先ずは、深江橋に行けば何とかなるだろうと、
御堂筋線昭和町から地下鉄に乗り、本町で中央線に乗り換えました。
実は、僕は朝食を抜き、当然昼食も食べていなかったんです。
一心に、その中華そばが食べたかったんです。
地下鉄本町駅の御堂筋線から中央線への乗り換えは結構歩くんです。
何とうらめしいことか!お腹がぐーぐー鳴ります。

深江橋駅に着いてみると、さてはて、どちらに行ったらいいのか全くわかりません。
「仕事中だから返事は来ないだろうなぁ〜」と思いつつ、その中華そば屋さんで働く友人にメールしてみます。案の定、音沙汰無しです。

僕は、携帯の検索サイトで、友人から聞いた情報から「深江橋 極太 中華そば 歴史」とキーワードを打ち込んで探しました。
結構色々関係なさそうな情報も山盛り出てきましたが、丁寧に、一件一件読んでいきます。おそらく、ここだろう、というお店が見つかりました。
検索結果によると、住所は「大阪府 大阪市 東成区 深江南 3−20−8」となっています。駅の地図には「深江北」の住所しか見あたりません。
「まぁ、地球は丸いんだから北の先は南だよな」と思いつつ、盲目的に歩き始めました。
途中、郵便局があって、用事があったので用件を済ませ、そこで尋ねてみました。
「深江南ってありますか?」
「深江南は・・・ないなぁ。深江北はあるけど」
僕は、まぁ、住所表示が変更になったのかなぁと思いつつ、
「住吉って中華そば屋さん、何処にあるでしょうか?何でも歴史があって、極太麺で・・・」と持ち合わせている情報を洗いざらい吐き出して尋ねます。
郵便局の親切なおじさんは、他の局員の方とも相談してくれて、「行った事はないんだけど、多分、そこかなぁと・・・」と道順を教えてくれました。

僕は、テクテクと教えられた道を進みます。
鉄工所など、小さな工場が住宅街の中にあります。
「日本の産業は、こういう所で支えられてるんだよなぁ」などと思いながら歩きます。
住居表示を見ながら少し行くと、やがて、「深江南」の表示になりました。
まぁ、入った郵便局が集配局ではなかったので、郵便局の方もご存知なかったのかも知れません。
とにかく「深江南」は確かに存在したのでした。
となれば、後は地番表示を頼りに進むだけです。
やがて、路地に入り込み、焼き板の塀の家が現れ、近所のおばちゃんが立ち話をしています。
子供の頃、ここあそこで似たような光景を目にした事を思い出し、とても懐かしく感じました。
春休みです。子供達の遊ぶ声が聞こえます。
何か、ほのぼのとした感覚になります。

深江橋駅から、20分近く歩いたでしょうか、やがて、目指すお店が見つかりました。
店の前には何人か席待ちのお客さんがいます。
その最後尾に並んで待っていると、お客さんに応対している元気な友人の声が聞こえます。
僕はここで初めて「このお店だ」と確信しました。

席が空いて、順番にお客さんが前に行きます。
ようやく、店内が伺える状態になって・・・友人がはつらつと仕事をしている姿が見えました。それと同時に友人も僕に気が付いてくれました。

大阪深江橋南中華そば住吉お店大阪深江橋南中華そば住吉中華そば
「L」字型カウンターに丸椅子が10脚ぐらい、狭い店内です。
カウンターの中は、人が2人入れば精一杯、でも、おじちゃん、おばさん、友人の3人が、体をぶつけながら仕事をしています。
中華そば 450円、チャーシュー麺 700円、ワンタン麺・・・。
僕は、大玉チャーシュー麺を注文しました。
やっぱ、大玉ですよね(笑)
暫く待つと、ラーメン鉢にてんこ盛りのチャーシューとネギの載った中華そばが出てきました。
スープは黒色に近い醤油系です。見かけは、東京のそばやうどんのつゆに似た感じです。
先ずは、スープを一口。
こくとまろやかさを持つ鶏ガラ系のスープです。他に、隠し味もあるのでしょう。
ひつこくなく、さりとて、あっさりしてもいず、醤油のこくと少々のからさはありますが、決してしゃしゃり出ていません。
では次に麺をと・・・何と、やっぱり太い。
チャンポン麺のような太さです。そして、しっかりと固い。
「おお、これぞ、正当派極太麺!」思わず心の中で叫んでしまいました。
何故なら、中華そばで口は塞がっていたからです。
薄目に切ったチャーシューも、口の中に入れるととろける感じで、しつこくない味付けがされており、たまりません。
上にまぶされた青ネギも、あっさりさを引き出すべく、とてもいい仕事をしています。
あっという間に、完食です。
お腹が一杯になりました。
大玉は、相当な、いやいや、大変なボリュームがあります。
お代は800円なり。
次のお客さんが待っているので、僕は食べ終わると友人に挨拶をして、店を出ました。
春の昼下がり、満腹感、至福の時間です。

お店を出て、僕は今度は近鉄布施駅の方に向かって商店街を抜けました。
商店街の中も、昼下がりのせいか、ゆっくりとした時間が流れています。
深江橋よりも早く、そしてわかりやすく布施駅に着きました。

何かに対して情熱を感じて行動する、そして、そんな情熱が僕の中にある事を感じさせてくれた昼のひとときでした。

住吉(すみよし)
大阪府 大阪市 東成区 深江南 3−20−8
06(6981)5205

ワークショップ後の楽しみ♪

福岡でも昨年の4月から、カウンセリングサービスの母体である神戸メンタルサービスワークショップが始まりました。始まってから丁度1年ぐらいになります。
ワークショップでは、感情の深い部分を扱っていくので、様々な癒しを受け取って何かナチュラルハイのようになったり、ボケボケになったりしてしまいます。
そんな状態ももちろん、ワークショップ後のとても楽しい時間です。
しかし、ワークショップが終わった後のもう一つの楽しみと言えば・・・。
ワークショップには、アシスタントや受講生として、大阪や広島、東京などの遠方からも多くの仲間が参加してくれる事もあるのですね。
そんな時には時間が合えば、誘い合って、ワークショップが終わった翌日に九州の観光地を見たり、九州ならではの美味しい物を食べに出かけることも、たまにあります。
玄海若潮丸 玄関

今回、3月のワークショップが終わった翌日は、みんなが認める地元グルメN氏の案内で、8人で美味しい魚を食べに出かけました。
今回出かけたのは、宗像大社の近くにある、玄海若潮丸というお店です。
N氏曰く、「この辺りで色々なお店に入って食事をしたけど、ここは、何か違う」という事でした。

お店に入ると、N氏から「何を食べますか?」と尋ねられましたが、全会一致で、N氏のお薦めでいこうという事になりました。N氏の舌は絶大なる信頼を得ている訳ですね。

玄海若潮丸 泳ぎ活いか先ずは、活いかの造りです。
先ずは、出てきたいかの大きさにびっくり!
普通のお店で食べるサイズより、一回りぐらいは大きいのです。そして、「まな板の上のいか」ならぬお皿の上のいかは、足を動かし、その表面の色を変化させながら、「おいおい、何かおかしいぞ?さっきまでとは違うぞ?」と我々に訴えかけてきます。新鮮そのものですね。
そして、いか君への投影(心理学用語で、自分の心の中にあるものが、自分の外側の世界に映し出されるという怖わ〜い現象です)を振り払い、いかの切り身を箸でがばっと掴んでみると、身がしなだれないのです。箸と箸の間に挟まれた身が、重力に打ち勝って、真っ直ぐなのです。身がピ〜ンと張っているという感じでしょうか。新鮮さの証ですね。
その厚めの身をわさび醤油につけて口の中に放り込むと、先ずは、いか特有の甘さが口の中に広がります。そして、噛んでみると、しっかりとした歯ごたえと、その後にくる、「もちっ」とした感触がいかの美味しさとマッチして、もう、絶品です。
僕も今まであちこちで活いかは結構食べてきましたが、思わずN氏を見て「この店は違う」と叫んでいました。ちなみに、当初は8人で2杯のいかを頼んだのですが、「もう一杯頼んでもいいかなぁ?」という勇気ある一言にみんなで、うんうん、と頷くのでした。
玄海若潮丸 皮ハギ刺身次にやってきたのが、皮はぎの刺身です。
皮はぎ1匹分の刺身という事だったのですが、写真のように、結構ボリュームがあります。きっと、こちらもジャンボサイズの皮はぎ何でしょうね。
こちらは、ポン酢でいただきます。
少し厚めの切り身を口に放り込むと、河豚に似た、しかし河豚よりも味わいの濃い甘味が口の中に広がります。引き締まった感じのその身は、堅くもなく、かといって柔らか過ぎず、これもまたとっても新鮮さを感じます。
皮はぎは、肝がまた、美味しいのですね。一切れ取って、口の中に入れると・・・まるで濃厚な旨味と、甘さが口の中に広がります。至福のひとときですね。
玄海若潮丸 茶碗むし次に登場したのは、茶碗蒸しです。僕は茶碗蒸しがとても好きなので、あちこちで食べているのですが・・・・スプーンですくって、口の中に入れると、先ず、卵の味が全然違います。しっかりと、卵の味がするのです。「卵だよ〜」と自己主張をしているのです。濃いというか、しっかりとしているというか、昔はよく卵の味がする卵を食べていたので、とても懐かしい感じがしました。でも、しつこい味ではないのですね。ちゃんと、茶碗蒸しとして調和が計られているんです。そして、次に来る味が、えびのミソの甘さでしょうか?とにかく、こくのある旨味がそこはかとなく、口の中に広がります。これがまたおそるべし玄海若潮丸ですね。
さてさて、N氏お薦めは他にレタス巻き、卵焼きなどと続き、これもまた美味しい限りだったのですが、最後には、先ほど食べた活いかの刺身のゲソが、ゲソ揚げと塩焼きとしてテーブルの上に再登場しました。大きいいかでしたから、歯ごたえがあり、甘味や旨味もあって、とても美味しかったです。
食も癒しだなぁ・・・とつくづく思いました。
みなさんも、機会があれば是非食べに出かけてみてください。


玄海若潮丸 ゲソ天玄海若潮丸 ゲソ塩焼き

冬だ、スキーだ、福井グルメ&スキーツアー:グルメ編

この連休に、10年ぶりにスキーを楽しんできました。
若い頃、20年ぐらい前までは、毎年、長野県や新潟県、時には蔵王といった具合に、仲間とスキーを楽しんでいましたが、仕事が忙しくなるにつれ、スキーに出かける機会が無くなってしまいました。
それでも、最後にスキーを楽しんだのは10年ぐらい前でしょうか。
近場の、山口県にあるスキー場に出かけたのが最後でした。それも、約10年ぶりの日帰りスキーでした。
今回は、またそれから10年ぶりのスキーでした。
今回のスキーは、大阪の友人と、大阪を起点にして、福井県へスキーに出かけました。
正確に言うと、僕はスキー、友人はスノーボードでしたが。

若い頃は、夜行列車や夜行バスでゲレンデに向かい、朝から滑るという殆ど体力任せのスキーを行っていましたが、今はそんな体力も気力もなく、今回はスキーを軸として他の楽しみも含めた、「冬だ、スキーだ、日本海グルメ&スキーツアー」といったところでしょうか。

2月10日の午後、新大阪から特急サンダーバードに乗車しました。電車は、東海道線本線から湖西線へと進んでいきます。大阪の街並みから古都京都、そして琵琶湖の西側を電車が走ります。街の喧噪から徐々に、のどかな風景へと移り変わっていきます。
この季節にはいつもなら山や田圃に雪があるのが普通なのですが、今年は暖冬のせいか、雪が見られません。穏やかな日差しの中、琵琶湖の水面がまるで春を告げているようにさえ感じます。
やがて、特急電車は北陸本線へ。ここから先は、日本海側の気候になります。
敦賀辺りになると、雨なのか、雪混じりの雨なのか。何となく街もどんよりとした感じに映ります。
電車はそんなどんより感の漂う福井県を北上し、新大阪を出発して約2時間後にはもう福井駅に到着しました。
この日は福井市内のホテルで宿泊です。
ホテルに先ずはチェックインして、荷物を置き、僕たちは地元の美味しい料理とお酒を味わうべく、街に繰り出しました。
予めインターネットで目星を付けていた、福井駅前で地元料理を食べさせてくれるという
居酒屋「ほやほ家(ほやほや)」へ。
店内は、まるで昭和30年代のこの地方の民家を思わせるような造りです。年季が入った感じの黒い板の間にはテーブルが3〜4、加えてカウンターに5〜6人ぐらいの席があります。
僕たちは、カウンターの一番奥の席に陣取りました。目の前には、真空管の大きなラヂオが置いてあります。
さてさて、先ずはビールで乾杯。
「お疲れ様」って、ただ電車に2時間揺られてきただけなのに、お疲れ様ですね(笑)。
「地元の料理を食べよう!」と僕たちがたのんだのは、先ずは、海の幸。
冬の日本海は、とにかく魚が美味しいのです。
070210福井刺身豪快盛070210福井地焼きかれい
写真左は、「豪快刺身盛り」です。
まぐろ、ぶり、しめ鯖、生だこの4品が盛りつけられています。
薄いピンク色をしたまぐろを先ずは一口。その柔らかな食感に加えて、口の中に放り込んだ時にとろけるような甘味が広がります。
ぶりは「こりっ」とした食感で、その新鮮さをアピールします。脂が乗っており、口の中は旨みにまみれます。
しめ鯖は、それほど酢を効かせている感じがせず、どちらかというと、生に近い感じでした。
僕の住む九州地方では鯖を刺身(生)で食べますが、もともと、恐らくこの北陸地方を含めて多くの地域で生で食べる習慣はありません。「鯖の生き腐れ」という言葉があるように、腐りがとても早い魚なんです。だから酢で締めるんですが、ここのそれは、新鮮さゆえに、酢で締めるにしても軽めなんでしょう。
鯖に乗った脂と鯖独特の旨味成分がほどよくマッチし、そしてわずかな酸味が鯖の過大な自己主張を抑えつつも、しかしどこかで「鯖だよ」と囁いている感じが絶妙のコントラストでした。
生たこは、噛んでいると、たこの持つほどよい甘さが口の中に広がります。新鮮な故の美味しさでした。
写真右は、地かれいの干物を焼いた物です。
福井県では、笹カレイが有名で、このお店にもあったのですが、敢えて今回は地カレイをたおんでみました。
骨にそってすっと身が剥がれます。口の中に放り込むと・・・笹カレイより少しあっさりした味わいのあとに、カレイの持つ独特の深い味わいが追っかけてきます。なかなかの逸品です。
070210福井いか黒づくり070210福井むつ照り焼き
写真左は、「いかの黒づくり」です。いかの塩辛なんですが、いかの墨を使った塩辛で、普通の塩辛に比べて、とてもこくのある旨味が出ます。いか墨はご存知のようにスパゲティーでも使いますよね。いかの墨には脂分が多く含まれており、旨味成分がとても多いんです。北陸地方の名産ですね。これがあるだけで、お酒が一杯余計に飲めます(笑)
写真右は「むつの照り焼き」です。
むつは、冬が旬の日本海の魚です。白身魚なのですが、とても脂が乗っている魚です。
身がこぼっという感じでとれて、口の中に入れると・・・むつ自身のほどよい甘さと、薄めの照り焼きのたれがマッチして、むつが持つさっぱりとした甘さを絶妙に引き出します。照り焼きのたれに素材を合わせるのではなく、まさに、むつに合わせた照り焼きだなぁ〜と感心しました。
070210福井美山の厚揚げ070210福井越前おろしそば

ちょっと志向を変えてみようと頼んだのが写真左の「美山の厚揚げ」です。
この厚揚げが普通の厚揚げとは違っていて、驚きました。
先ず、外側。油揚げのように空気の層を含みながら、ぶ厚く「揚げてある部分」がついているんです。そして厚揚げの内側。普通の厚揚げは、「豆腐」そのものを感じさせますが、この美山の厚揚げは、その内側にも空気層が入っています。誤って冷蔵庫内で豆腐を凍らせると「す」が入りますね。あんな感じなんです。
「えっ」と思いつつ、がぶりと食いついてみると・・・外のパリッとした食感、中は豆腐の味わいを残しながらも軽い食感。しかも豆腐の味わいが深い。思わず「これは美味しい!」と友人と目と目で頷いてしまいました。へぇ〜、穴馬だなぁと。
後で調べてみると、福井県は厚揚げの消費量日本一とか。こんな美味しい厚揚げだったら、それは食べるなぁと思いました。
写真右は、締めにとった「越前おろし蕎麦」です。
冷たいだし汁の中に蕎麦が入り、大根おろしと花かつお、ねぎが載っています。
そばは、少し平たく打ってあります。
大根を混ぜて、蕎麦をズルッと食べると、歯ごたえを先ず感じます。そして、口の中に広がるのは、蕎麦独特の芳醇な香りと蕎麦自身の持つ甘味です。大根おろしと花かつおの名脇役がその蕎麦の味わい深さを助けます。これも、お薦めの逸品です。

「世は満足じゃ〜」と僕たちは、福井の美味しい料理と、地酒に満足し、その日は大人しくホテルへと引き上げ、翌日のスキーに備えるのでした。
(冬だ、スキーだ、福井グルメ&スキーツアー:スキー編へ続く)

北の味覚

先日、何人かで、大阪は中津にある北海道料理屋さんに行ってきました。
収穫の秋、北からも美味しい食べ物の数々が届いていました。
このお店、結構私のお気に入りで、色々な方達と何度も行っています。
美味しい肴をあてに、北の地酒を飲んで、みんなでワイワイと話をしたり、焼酎を飲みながらとりとめのない話をしてみたり・・・。
様々な楽しみ方がありますね。
写真上左は、獲れたていくらの醤油漬けです。
中津小樽にて:いくら中津小樽にて:うに
普段、スーパーなどでも売っていますが、この時期の、この店のいくらは、粒に弾力があり、中途半端に噛もうとするとスルッと逃げてしまう感じです。根性を据えて、逃がさないぞとばかりに歯で潰すと、プチッという感じで粒が弾けて、中からとても濃い旨みが口の中に広がります。
写真上右は、うにです。がばっと自分のお皿に取って、醤油をかけ、辛みのなかにほんのりと甘さ漂わせるおろしわさびとともに口に運ぶと、ほどよくあっさりとした感じのうにの甘さと、芳醇な旨みが口の中一杯に広がります。何とも言えない至福のひとときですね。
写真中左は、「じゃがいも餅」です。
北海道といえば、馬鈴薯(じゃがいも)ですね。男爵が美味しいですね。
中津小樽にて:ジャガイモ餅中津小樽にて:刺盛り
ふかした新ジャガを2つに割って、その間にバターを入れて、ほくほくと食べる「じゃがバター」もとても美味しいのですが、今回は、それに少し手を加えた「じゃがいも餅」なるものをたのんでみました。
もちもちとした食感と、そこはかとなく口の中に広がるジャガイモの風味が、じゃがいもを主張せずに、しかし、じゃがいもだという存在をアピールします。「おぬし、やるなぁ」という感じでしょうか。
写真中右は、刺身の盛り合わせです。
その中で、真ん中にどかんと陣取っているのは、北海道名産の「ぼたんエビ」です。
がぶりとかじりつくと、ぷりぷりした食感です。そして次の瞬間、爽やかな甘みが口の中に広がります。頭にあるミソをすすると、濃厚で味わい深い旨みが口じゅうを覆い尽くします。ああ、「生きててよかった」という感じでしょうか。
エビを食べ終わった後は、殻焼きにして貰って、残すところなくいただきました。
写真下は、北海道といえば、定番の毛蟹です。
ここのお店には生け簀があって、その中に生きた毛蟹がいます。それを取り上げて、茹でてくれます。新鮮です。
蟹を食べる時には、もちろん、みんな無口になります。それほど、魅力的な食材なんですね。
毛蟹が持つ独特の肉の甘み、ミソの芳醇な味わい・・・もう、たまりませんね。

さてさて、たまには仲間と、家族と、パートナーと、こんな楽しみをしてみませんか?
贅沢?
いいえ、それは自分自身への、あるいはご家族への、パートナーへのご褒美です。

中津小樽にて:毛蟹

アメリカンテースト

アメリカンテーストの食事が食べたくなりました。
ことの発端は、またまた夏牡蠣を食べに行って、アメリカ南部にあるニューオリンズの話題になりました。
ニューオリンズでは、「牡蠣が名物だよ。バケツみたいな入れ物で出てくるんだよ」などと話していて、そういえば、「ザリガニも食べるよ」という話に発展して、同じく甲殻類の蟹の話、ソフトシェルクラブの話になりました。
日本だと、毛蟹、ズワイガニ、ワタリガニなどなど、殻の固い蟹を食べるのですが、アメリカでは、東海岸辺りで獲れる蟹の脱皮直後の蟹を食べます。
「中華では食べた事があるけど・・・」という話になって、「ではでは、アメリカンテーストなソフトシェルクラブを食べに行きましょう」という話になりました。

場所は大阪の京橋。駅から少し離れた場所に、佇むそのお店は、アメリカのバーを思わせる作りのお店でした。

先ずは、ソフトシェルクラブ。
アメリカンな食べ方は、唐揚げですね。
丸ごと1匹、殻つきのまま油で揚げています。
日本の繊細な蟹の食べ方とは異なり、アメリカ風の大味な料理なのですが、それがまた蟹の身の甘さや味わいを引き立てます。柔らかい甲羅の食感も、心地よい感じです。
「あ〜、アメリカンや」と思わず心の中で叫びました。

色々アメリカの料理を楽しんで、最後はなんといっても、カントリー&ウエスタンの歌で有名な「ジャンバラヤ」と「ガンボスープ」です。
ジャンバラヤは、パエリアみたいなものです。
ご飯に野菜、肉、シーフード、そしてなんと言っても独特の香りと味わいを持つソーセージの薫製が入り、全体の調和を計っています。癖はないけどスパイシーな味付けも、具材の旨みを引き立てます。もともと、アメリカ南部の家庭料理で、ジャンバラヤの作り方は様々な様ですが、今回食べたそれは、アメリカで食べた味と似ていました。「アメリカには料理がない」と言われますが、立派な南部の郷土料理ですね。
そしてガンボスープ。ガンボとは、おくらの事です。
おくらや野菜、シーフード、鶏肉などを煮込んだとてもこくのあるスープで、やっぱりアメリカ南部の家庭料理です。ご飯を入れて食べる人もいます。
今回はジャンバラヤがあったので、そのままスープとしていただきました。
おくらの粘りけでしょうか、わずかですがスープにとろみがあり、具材の旨みが溶けていて、こく深い逸品でした。
思わず、心の中で「バンジョー」が鳴り響きました。

写真左は、ソフトシェルクラブ2匹、写真右はガンボスープと、ジャンバラヤです。
みなさんも一度ご賞味ください。おいし〜いですよ。

ソフトシェルクラブガンボスープとジャンバラヤ

なぜか、うなぎで締めくくる台湾紀行

7月の初めから台湾に行って来ました。
カウンセリングではない仕事の関係で、台湾南部の水に関する産学官連携の仕事です。大学教授や行政関係者、そして企業からと複数の人数で訪問団という形で行ったのですが、僕は仕事の関係で一人大阪から台湾に入り、訪問団の仕事が終わるとまた台湾で一人仕事をするという形で台湾に行きました。
さて、仕事の話は置いておくとして・・・・。
今回は、最初の目的地が台南という台湾の南部の街でした。
先ず僕は一人関空から台北の中正空港に飛びました。
台北には2つの空港があります。
国際空港である「中正空港」と「松山空港」です。
松山飛行場は中心街にありますが、中正飛行場は台北郊外、車で1時間ほどの所にあります。VOIDと押されたパスポートスタンプ
国内線は基本的に松山空港ですが、海外からは中正空港に降り立ち、その場合のみ中正空港から地方の空港に乗り換えて移動する事が出来ます。そして、地方の空港で入国審査を受けます。僕は、中正空港から台湾南部の高雄空港まで国内線で移動する予定でしたが、そのルールを知らずに、中正空港で入国手続きをしてしまいました。
国内線の乗り継ぎ時刻まで結構時間があったので、昼食でも食べようかと・・・。
そして、国内線の搭乗時刻が近づいて、中正空港のチェックインカウンターに行ったのですが、僕が乗り継ぐはずの国内線のチェックインカウンターがどこにもありません(>_<)
航空会社のインフォメーションカウンターに行くと、何やら妙な雰囲気です。奥から係員が出てきて「ちょっとここで待っていろ。動かないで」と言われました。そうですよね、飛行機を乗り継ぐためには入国してはいけない筈の僕がそこにいるんですから。結局、入国取り消しの申請書類にサインをさせられ、イミグレーションでパスポートに入国を取り消す“VOID”というスタンプを押されて国際線エリアに戻りました。「間違いは訂正すればよい」と心理学での話の実戦ですね(笑)
台北から高雄への飛行機からそして、無事中正空港から小さな飛行機で高雄へ。140人乗りぐらいの飛行機だったと思います。普通の飛行機とは違って、随分低空を飛ぶので窓外の景色がとてもはっきりよく見えました。写真は、機内から撮影した物です。台中あたりの風景でしょうか。
高雄に着くと、今度は目的地台南までの鉄道移動です。
今年の秋ぐらいには台湾でも新幹線が開通するようですが、いまのところまだ新幹線はありません。この新幹線、実は日本の技術が用いられています。最初は、ヨーロッパの方式が採用されたのですが、台湾で発生した大地震の影響で、地震国日本での実績が買われて、急遽日本の技術が導入されたいきさつがあります。ヨーロッパの技術も残っていて、日欧の技術が混在しており、当初の開通予定が何度も延期になったいきさつがあります。
高雄駅出札口高雄駅の自強号自強号車内風景
で、僕は在来線の特急「自強号」で移動する事にし、窓口に並んで切符を買いました。
僕は中国語が話せない(台湾では北京語と台湾語が用いられています)ので、中国語圏を旅する時の必需品はペンとメモ帳です。漢字での筆談と、身振り手振りなら何とか用を足す事が出来ます。その窓口でも筆談で切符を買い求めました。
そして改札口へ。台湾の鉄道は遅れる事が頻繁にあるようです。電光掲示板には、「いつ到着するかわからない」とい表示されている電車もあります。
幸いにも、僕は高雄始発の電車でしたので、ほぼ定刻に出発し、30分ほどの鉄路を少し遅れて台南に到着しました。
台南駅プラットホーム
台湾の鉄道は、日本の在来特急に負けず劣らず快適です。リクライニングシート、冷房のよく効いた車内。しかも料金が安い!ナント高雄から台南間約60kmの移動で、指定席特急料金込みで109元、日本円にして400円程度です。日本の交通費の高さを改めて考えさせられました。
写真上左は、高雄駅の出札口の風景です。ここに並んで切符を買いました。写真上真中は、僕が乗った特急「自強号」の勇姿(?)です。写真上右は、「自強号」の車内風景です。日本の特急列車並以上ですね。

台南で2日間、高雄で1日仕事をして、訪問団最後の夜はみんなで高雄の六合夜市に繰り出しました。
写真は、台湾のあちこちで見かける檳榔(びんろう)屋さんです。檳榔は、ガムのように口の中で噛む木の実です。覚醒作用がありますが、台湾ではタバコのような感じで一般に販売されています。眠気覚ましとして用いられていたりします。
かみ始めは苦くて、最初の苦い汁はペッと吐き出します。噛むほどに少し苦味が緩和されてきて、口の中が真っ赤になります。僕も食べましたが、噛み続けていると体がだんだん暖かくなってきてきます。まぁ、決して美味しい食べ物ではありませんが。
写真は、「からすみ」屋さんです。からすみは、ぼらの卵巣を塩漬けにして干した珍味で、日本では長崎が有名な産地です。酒の肴に凄く合いますが、少々値段が張ります。しかし、この六合余市では、日本の値段のおよそ半分ぐらいで手に入りました。試食をして買ったものの、味を心配していましたが、帰国して食べたところ試食と全く同じ味で、とても美味しかったです。
高雄六合夜市風景六合夜市びんろう屋看板六合夜市からすみ屋
翌日、帰国する訪問団と高雄空港で別れて、僕は一人台北へと向かいました。
高雄の空港へは少し早めに着いたので、航空会社のカウンターに行き、予約していた飛行機より1本早めの便に変更してもらいました。台北でその日仕事があったので、少し時間に余裕が出来たと「ラッキー」と思っていました。
ところが、変更した飛行機に搭乗が始まる少し前、大きな雷鳴とともに空港全体が見渡せないぐらいのバケツをひっくり返したような雨が降り出しました。少し経って、電光掲示板に全ての飛行機が遅れるという表示に切り替わりました。一向に雨はやむ気配がありません。そしてすぐに空港閉鎖。
僕は台北での約束時間に間に合うかどうか冷や冷やしながら雨の様子を伺っていましたが、雨が上がったからといってすぐに飛行機が飛ぶわけでもないなぁ・・・と思っていたところに、「マッサージはいかがですか?」とのちょっと訛った日本語の声。「まぁ、いいか」と僕はマッサージを受ける事にして、待合室の片隅にあるマッサージ屋さんへ。そして、マッサージを始めてもらうと、次から次へとお客が入ってきて、マッサージルームの中では順番を待つお客さんが並びました。僕は「ラッキー(^_^)v」と思わずニタッと笑いながらマッサージで癒されました。
マッサージが終わって暫くすると、雨が止み、空港閉鎖が解除されました。僕は、もともと予約していた飛行機の出発時刻に、予約を変更した1本前の飛行機で高雄空港を後にしました。
その日、台北で仕事をして、前に訪問した時に台北で仲良くなった通訳のSさんとその妹さんと一緒に楽しく食事をし、彼女たちとは別れて、林森北路にある、ご無沙汰気味の日本人が経営するスナックの止まり木で一息ついて台北の夜を過ごしたのでした。
翌日は、帰国日でした。
僕は「もうじき土用やなぁ・・・」とホテルのベッドふと思いつき、台北の人気うなぎ店「肥前屋」で、うなぎでも食べて帰るかと思いました。
僕たちの年代は、台湾とうなぎは馴染みがとても深いんです。今でこそ養殖うなぎの量的王座は中国産に奪われていますが、僕たちが子供の頃は、国内は浜名湖産、海外は台湾産が有名ブランドでした。
子供の頃母親に連れて行ってもらったスーパーでは、おじさんがパタパタと団扇で煽りながら、香ばしい甘い香りと煙を漂わせながら、うなぎの蒲焼きを売っていました。確か1匹100円ぐらいで売っていた様に思います。昭和40年代はじめの頃の話です。
さて、台北の中心部「中山北路」の路地を入った所にある、「肥前屋」に着いたのは午前11時半頃のことでした。しかし既にお店の前は長蛇の列ができており、僕はその最後尾に並びました。
待つ事40分、ようやくお店の中に入れてもらいました。そして僕は、うな重(大)を頼みました。お代は240元です。日本円にして900円ぐらいでしょうか。ここのうなぎは、また美味しいんです。肉厚で、ジューシーな旨みとたれのコクがマッチした味は、逸品です。
僕はそれを堪能し、満足して店を後にしました。
そして、その日の飛行機で、台北から関西空港へと帰着しました。
肥前屋の行列肥前屋の鰻重大

夏牡蠣

夏牡蠣(かき)のシーズンですね。
「牡蠣は冬の食べ物」という観念をお持ちではないでしょうか?
実は、夏は夏なりに牡蠣が美味しいシーズンでもあります。
冬は真牡蠣、夏は岩牡蠣のシーズンです。
僕は牡蠣というと、真牡蠣を思い浮かべます。僕が育った地域には岩牡蠣の文化が無かったんですね。真牡蠣しか知りませんでした。
牡蠣といえば、少し前までは、西日本は広島、東日本は仙台が定番でした。
僕は西日本で育ったので、「牡蠣は広島」と思ってました。「広島以外の牡蠣は牡蠣ではない」なんて思っていました。観念って怖いですね。この観念を守ろうとするとすると、美味しい物に出会えない(笑)
岩牡蠣と真牡蠣は種類が違うそうです。
欧米では、「Rの付かない月には牡蠣を食べるな」という諺があります。May(5月)からAugust(8月)は、Rが付かないですよね。この期間は牡蠣を食べるな、と。だから牡蠣のシーズンは、September(9月)からApril(4月)になります。これは実は真牡蠣の事なんですね。5月から8月は牡蠣の産卵期に当たり、牡蠣自身がエネルギーを使うので美味しくないとのこと。エネルギーを蓄える冬が美味しいという理由と、夏は海水温が高くなって有毒なプランクトンが増え、牡蠣(貝一般)がそのプランクトンを食べてプランクトンの持っている毒素を貯めるから、という理由もあるようです。貝毒ですね。
しかしながら、岩牡蠣は真牡蠣の逆で、夏に栄養を蓄積するそうです。しかも、冷たい真水が流れ込むような場所で育った牡蠣が美味しいようです。だから、岩牡蠣は夏が「旬」なんですね。
さて、能書きはこれぐらいにして、旬の岩牡蠣を食べに、大阪は梅田にあるオイスターバーに行ってきました。もっとも、このシーズンでありながら何故か真牡蠣も一緒に食べてきました。店の人曰く「このシーズンに真牡蠣が食べられると驚かれるでしょう?」とのこと、何でも専門の検査機関の検査を受けた牡蠣のみを取り扱っているとのことでした。
夏牡蠣ソース牡蠣盛り合わせ写真右は頼んだ生牡蠣の盛り合わせです。
中央に鎮座ましましている2つの牡蠣が、岩牡蠣です。
写真上側は京都舞鶴産。写真下側は宮崎延岡産。
岩牡蠣を取り囲むようにして同じ真牡蠣が3個ずつ並んでいます。
写真上は宮城産「深海夏牡蠣リアスキング」その右はアメリカワシントン産「クマモトオイスター」その下は宮城女川産、下がオーストラリアタスマニア産「キャッツアイ」です。
やっぱり、岩牡蠣が最高ですね。岩牡蠣は美味しいです。
牡蠣は「海のミルク」とも呼ばれます。栄養分が豊富で、食べ過ぎるとお腹を壊すこともあるようです。でも、お腹を壊すぐらい食べたくなってしまいます。
芳醇な海の香り、そこはかとなく漂う、旨み。たおやかな食感。いずれもが「艶(あで)やか」という感じです。京都舞鶴産もとても美味しかったですが、僕はより芳醇な味わいを感じさせてくれた宮崎延岡産の方が好みでした。
写真上左は、この牡蠣につけられてきたこの店のソースです。5種類用意されています。牡蠣につけられているレモンとライムを併せると7種類になりますね。
ソース手前から、トマトケチャップをベースにしたちょっと甘めのカクテルソース、ポン酢、梅肉とシソ入り梅ソース、大根おろしの和風ソース、NY風ワインビネガーソースです。僕はでも、素材の味を味わえるレモンかライムをそのままかけて食べるのが美味しいなぁと思いました。
下左の写真は盛り合わせの中にある宮城女川産のアップです。比較的あっさりしている感じで癖が無く、僕的には万人向けかなぁ〜と。でもとても美味しかったです。


宮城女川産牡蠣アップフライドオイスターマンハッタンチャウダー






真牡蠣は注文したもの全て味わいましたが、印象に残ったのは、オーストラリアタスマニア産の「キャッツアイ」です。味が濃くて、若干後を引く味わいがとても美味しかったです。これは好みなんですが、僕はどちらかというと癖があるタイプが好きなんですね。この牡蠣は、好みが別れるかも知れないですが僕好みでした。
さて、生牡蠣以外にも牡蠣料理を色々食べました。上真ん中の写真は、「フライドオイスター」です。グラタンのような感じで、決して濃すぎないホワイトソースのまろやかな味わいと新鮮な牡蠣の旨みがマッチして、気品のある逸品に仕上がっていました。それまで食べていた「生牡蠣」とは異なる味わい、料理の深みが感じられました。
写真上右は、マンハッタンチャウダーです。トマトベースのソースに牡蠣が入っています。トマトの酸味と牡蠣の味わいがマッチして、美味しいスープになっていました。
夏の牡蠣もまた味わい深いものです。ぜひぜひ、一度味わってみてください。

福岡グルメ−あげまき貝−

九州名物で、あげまき貝というのがあります。
このシーズンになると、スパーや鮮魚店でも店頭に並びます。
僕は、出身は関西、大学から東京、30を過ぎて福岡という、浮き草人生を送っていますが、福岡に来たときに、東京の友人達が遊びに来て、初めてこのあげまき貝を福岡の屋台で食べました。
貝は2枚貝で、細長く、焼き上がった容姿はちょっと違和感があるかも知れませんが、これがまた美味しい。
青天の霹靂と言おうか、こんな美味しいものが世の中にあったんだ・・という驚きでした。それ以降、僕は福岡においでになる人には是非このあげまき貝を食してほしいなぁ・・・と。
4月に行われた第1回福岡ワークの翌日、気心の知れた友人達と、長浜ラーメンを味わい、リゾートの香り漂うももち浜でくつろぎ、福岡の街並みを一望できる福岡タワーを訪れ、学問の神様で有名な太宰府天満宮等を訪れた後、博多の屋台でこのあげまき貝をみんなで味わいました。評判は、もちろん、上々でした。
これらの写真は、僕の家で夕食のおかず(ほとんど僕の酒のあてでしたが)に七輪を使って焼いたものです。
七輪の上に載せて、少し時間が経つと、貝殻が開き、そこに醤油を少量垂らします。
ぐつぐつと、煮える感じがあって、醤油の煮えた芳ばしげな香りが漂った頃が火から下ろしどきです。
貝を一口、口に含んでみると・・・あげまき貝がもともと持っているうまみを含んだたっぷりの貝汁と醤油の香ばしさがハーモニーを作り出して、芳醇な旨みを貝全体に与えます。
焦がさぬように、煮詰まらぬように適切な“みずみずしさ”を保ちながら火から降ろすのが、あげまき貝を美味しく食べるコツです。
ほおばると・・・もう、たまらないおいしさが、口の中に広がります。
福岡には、こんな楽しみもあります。
6月17日・6月18日
7月15日・16日
福岡ワークが開催されます。
福岡ワークは、ワークで癒されるだけではありません。
温泉、魚介、ラーメン、様々な癒しが待っています。
ぜひぜひ、一度は足を運んでみてください。
きっと、ご満足頂けるのでは・・・と思っています。
あげまき貝皿の上あげまき貝とエビ七輪の上あげまき貝焼き上がり

なべ!鍋!ナベ!

冬といえば、鍋料理がいいですね。
ここのところ、外で食べる時は鍋料理にはまっています。
ちょっと変わった鍋を食べ歩きしましたので、ご紹介。
わいわいと話しをしながら、心と体が温まりますね。

常夜灯能書常夜灯おでん鍋
先ずは、「おでん」です。
ご家庭でも手軽に出来るおでんですが、僕が行った店はちょっと変わったおでん屋さんです。
「おでん」は、「関東炊き」とも言いますが、僕が行った店は大阪、梅田にあるお店で、「かんさい炊き」と銘打っています。
昭和20年からお店をされているとのこと、だし汁は白濁しています。昭和20年から、ずっとだしをつぎたして、使われているとのこと、コラーゲンが一杯入っているというお話しでした。
このだし汁を鍋に入れ、そこに具材を入れて、テーブルまで持ってきてくれます。テーブルで鍋を火に掛け、炊けるのを待ちます。
具材は定番の大根(聖護院大根のような感じでした)やこんにゃく、卵、ロールキャベツなどなど、各種選ぶことも出来ますし、コースで何品という形で注文も出来ます。
素材の味が生きているあつあつのおでん。醤油ベースではなく、何とも独特なまろやかなおでんを頬張りながら、友人と、お店の人が勧める様々な焼酎を酌み交わし、色々な話に花が咲きます。
気がつくと、湯気で窓ガラスが曇っています。友人が「あれ、子供が書いたんやろうなぁ」と曇った窓ガラスのちょっと低めを示しました。
そこには・・・それまでは見えなかったのですが、湯気で浮かび上がった、アンパンマンの顔が描かれていました。
何か、ほのぼのとした感じになりました。

ぼたん鍋肉ぼたん鍋鍋さて、次は「ぼたん鍋」です。
ぼたん鍋は、猪(いのしし)の鍋です。
お皿に並べられた、しし肉の、脂身の白色と、赤色がまるでぼたんの様な感じなので、「ぼたん鍋」という言い方をするというように理解していましたが、お店の人によれば、ぼたん雪が降る頃に美味しくなるからという説もある、との事でした。
しし鍋は、みそベースです。そこに牛蒡や、白菜、春菊といった野菜やキノコ、こんにゃくや豆腐などを入れます。
さて、いよいよ鍋が煮たって・・・・。
しし肉は癖もなく、柔らかく、脂がある割にはあっさりとした感じで、口の中でとろけます。ほんのりとした肉の旨み、甘みが口の中に広がります。
ああ、美味しい!
友人との会話は、「美味しい」の連発でした。
普通、肉は煮込むほど堅くなりますが、しし肉は煮込むほど柔らかくなるとのこと。実際、煮込んだ肉を食べてみましたが、更に柔らかく、コクがある感じでした。
さて、ここでも焼酎のロックを呑んだんですが、なぜかお店の従業員の方が僕たちをとても気に入ってくれたようで、そのうち焼酎がロックグラスではなく、大きなコップで出てくるようになり、唇に手を当てて「しっー」という仕草をしながら、「焼酎の水割りです」と持ってきてくれるようになりました。中身は、勿論水で割っていなくて、焼酎と氷なんですが・・・。
その心遣い、喜んで受け取りました。
ぼたん鍋はあちこちで食べられますが、またこの店に来たいなぁ・・・その気にさせる心意気でした。

いよいよ最後は「熊鍋」です。
イノシシといい、熊といい、今流行のジビエですね(笑)
僕はジビエとジブリを間違えて「ジブリ料理」と言っていたんですが、「それ私も大好き!トトロとか・・・」「うん?確かにトトロも美味しそうだけど・・・??」
スタジオジブリと間違えていたんですね。
でも、心配なかれ。インターネットで「ジブリ」と「料理」とか掛けて検索すると、僕と同じ間違いを犯した人のブログが見れます(笑)
さて、本題。
大阪は日本橋にあるお店に熊料理を食べに行きました。
ちょっと路地に入った感じのそのお店は、実は馬料理がメインのお店なのですが、雉(きじ)料理や熊料理も扱っています。
僕は子供の頃、両親とスキーに行ったときに、石川県の獅子吼高原で熊汁を食べたことがあります。でも、子供の頃で、食べた、というだけで、美味しかったのかまずかったのか、堅かったのか柔らかかったのか、すら覚えていません。ただ、食べた、という記憶だけがありました。
さて、上写真左から2番目は熊肉です。ロースという事でした。
白っぽく見えますが、これは脂肪の部分です。赤身もちゃんとあります。脂肪の下に隠れています。で、熊肉を鍋に入れて少し残した肉の下写真が左から1番目です。赤身が見えます。カウンセラーは、嘘はつかないのです(笑)。
熊鍋も矢張りみそ味で、ネギや春菊、牛蒡などの野菜、しいたけ、豆腐などが具材になります。猪といい、熊といい、みそが合うようですね。
さて、店のおばさんに「どこの熊ですか?」と尋ねると、「さぁ、どこかわからないけど、月の輪熊だよ」という答えが返ってきました。
月の輪熊・・・・小学校の頃の国語の教科書に、赤石山脈の月の輪熊の話しが載っていたことを思い出しました。う〜〜ん。確かあの物語は、親子の熊を見つけたハンターが、親熊を撃って、残された子熊を大切に育てるという話だったかも???と思いながら鍋が煮えるのを待ちました。
さて、ほどよくできあがった熊鍋に向き合います。
肉は柔らかく、臭みも全くありません。肉はジューシーな感じです。少しほどよい感じのクセのようなものがありますが、これが逆に旨みを醸し出している感じがします。山椒の粉があったのですが、かけるに及ばず、でした。寧ろ、山椒の粉をかけると、熊の風味や味わいがくすんでしまうのではないか、と感じました。
「想像と全然違うなぁ」友人とそんな会話をしながら、食は進みます。
僕たちは追加の熊肉や野菜をたのみ、熊鍋を堪能しました。
「また食べに来よう」友人と、そんな約束をしてしまいました。
熊鍋能書熊鍋肉白(最初)













熊鍋肉赤あり(食べかけ)熊鍋鍋













鍋は、分かち合う感覚も楽しめます。みんなが一つになった感覚でしょうか?
どんな鍋でもいいです。
是非、皆さんが分かち合いたい人と鍋料理を楽しんでくださいね。

冬の贈り物

姪から贈り物が届きました。
姪は、旦那の転勤で、今年の春から仙台に住んでいます。
仙台といえば、牛タンや笹かまぼこなど様々な名物がありますが、今回は冬の味覚、松島の牡蠣(かき)を送ってくれました。殻付きの生牡蠣をはじめとして、むき身など沢山の牡蠣です。感謝、感謝!
人によっては、牡蠣は好き嫌いがあるようですが、僕は牡蠣が大好物です。
殻付きの生牡蠣にゼリー状にしたレモンソースを添えて食べたり、酢牡蠣にしたり、鍋にしたり、ご飯に炊き込んだり、勿論、定番牡蠣フライもおいしいですね。
さてどうやって食べようか・・・特に殻付き牡蠣をどうやって食べるか考えに考えた末、そのまま焼いて食べることにしました。
さて、どうやって焼こうか・・・・勿論、普通に台所にあるガスコンロで焼いて食べても、カセットボンベを使って焼いても良いのですが、せっかくのおいしそうな牡蠣なので、少し遊び心を加え、食卓で、七輪を使って焼くことにしました。こうすれば、プチバーベキュー気分ですね。焼き牡蠣を2倍楽しめます。
大事にしまっておいた年代物の七輪を持ち出し、100円ショップで炭を買ってきました。
先ずは火おこしです。昔は新聞紙を炭の下に置いて、空気と火の通り道を考えて炭をその上に置き、火を付けて団扇でバタバタと煽る、という塩梅でしたが、今は着火剤もありますね。今回は、着火剤を買い忘れたので、その代わりに家にあった消毒用のアルコールを炭に振りかけて、火を点けました。ほどよく炭が赤くなったところで、七輪についている空気窓の開き具合を加減して、網の上に美味しそうな大きな牡蠣を並べます。余り火が強いと、牡蠣の殻がはぜる(小さな破片が割れて飛ぶ)ので、ゆっくりと弱めの火で焼きます。
はじめ、どっちを上にして載せればいいのかわかりませんでしたが、大きい殻の方を下にして(火に近い方にして)載せました。
待つこと暫く・・・そのうち、牡蠣が蓋を開け始め、それと同時に湯気を出し始めました。そして、やがて、パカッと殻を開けたかと思うと・・・貝柱がはずれて、下側の殻に身がポロンと落ちています。
うまく貝柱がはずれる物とはずれない物ありますが、まぁ、それはそれで頃合いを見計らいます。
少しレア気味でそのまま食べると、海特有のこくのある塩気と香り、牡蠣の濃厚な旨みが口の中にボワッ〜と広がります。ああ、幸せって感じでしょうか。
あっという間に、全ての殻付生牡蠣を平らげてしまいました。
同じ料理を食べるにしても、少し遊び心を加えると、おいしさや食べる楽しさが随分と膨らむものですね(^O^)
焼いている牡蠣の上から焼いている牡蠣アップお皿の上の牡蠣

くじらにまつわるエトセトラ

僕は鍋料理が大好きです。
このシーズンになると、おでん、すき焼き、水炊き、しゃぶしゃぶ、寄せ鍋、ちゃんこ、てっちり、中華鍋etc・・・・ 色々な鍋を楽しみます。
鍋料理は、一体感がいいですね。
「同じ釜の飯を食う」という、ことわざがありますが、正に、みんなで同じ鍋を分かち合ってワイワイと食べる感じは、会話がはずみ、笑顔がこぼれ、暖かさが溢れます。
「鍋食べ行こう〜♪」という感じでしょうか。

この前、久しぶりに大阪名物「はりはり鍋」を食べに行きました。
はりはり鍋は「くじら」と「水菜(みずな)」が主役です。
真相は定かではありませんが、「はりはり」の語源は、水菜(関東では「京菜」と呼ぶのでしょうか?)を食べるときにパリパリいうからとか。
さて、写真は、具材と鍋の様子です。具材の手前に見える赤と白のまだら模様が鯨(脂身が多いです)、奥の緑色の野菜が水菜です。これを醤油ベースのだし汁で煮ながら食べます。
鯨の脂とそれを緩和する醤油だしのハーモニー、パリパリと歯ごたえのある水菜のさっぱり感が相まって、こくのあるおいしい鍋に仕上がっていました。
友人と一緒に食べに行ったのですが、その友人は、「死後のソース」に登場した友人で、例のソースに懲りずにわ辛い物好きで、薬味に青唐辛子を別注文して、店主も心得ていて、山盛りの刻み青唐辛子を山のように持ってきました。懲りないと言うか、好きというか(笑)。
はりはり鍋具材
はりはり鍋鍋の様子


友人と、鯨料理を食べながら、いつも話題になるのは・・・実は、鯨の思い出です。
今でこそ、鯨は高級素材になっていますが、僕が子供の頃は庶民の動物蛋白、どこの家でも多く食べられていました。
僕の家でも、「はりはり鍋」は、たまに食卓にのぼっていました。僕の家ではりはり鍋に使う鯨は、写真の物とはもう少し違って、皮下脂肪のような感じの部位で、黒皮の下に真っ白な脂がついている物でした。お袋は「鯨のコロ」と呼んでいました。子供の頃は、余りおいしいと感じませんでしたが、子供時代が懐かしいのか、いまは、「おいしい」と感じます。あるいは、お酒が飲めるようになったからかな?

友人と、鯨を食べると、いつも話題になる話があります。
「給食」の話題です。
僕たちの年代で、「くじら」と言えば、給食なんですね(笑)

僕が小学生の時代、学校の給食に鯨がよく出てきました。「竜田揚げ」でした。食パンと牛乳と、おかずは、くじらの竜田揚げ。しかも、その竜田揚げは、すじがあって凄く堅い。
いまでこそ、鶏の唐揚げとか、鳥の竜田揚げは一般的ですが、僕らの時代は、鯨の竜田揚げでした。竜田揚げなんて食べたこともなかったですから、実は、その給食がとても楽しみでした。なんかハイカラ(死語かなぁ??)で、珍しくて、決してパンにも牛乳にも合わなくて「異端児」なんですが、大好きでした。
心理学の中で、家族の役割という考え方があって、誰しも何らかの役割を演じるのですが、その一つに、ヒーローの対極としてアウトロー(異端児)というのがあります。異端児・・・今は外れているといった感じでしょうか。しかしそれは、実はヒーローになりうる存在なんです。鯨の竜田揚げは、当時、給食の中では異端児でしたが、鯨が高いので、素材を変えて、鶏の唐揚げ、鳥の竜田揚げとして、今は、居酒屋のヒーロー的な存在かも知れません。

給食といえば思い出すのが「ソフト麺」です。僕の時代は、ご飯の給食が無くて、パン食だったのですが、たまにソフト麺と称する「うどん」がありました。僕よりももう少し若い友人によれば、ご飯給食でも、ソフト麺はあった様です。
では、ソフト麺とは何者なのか?うどんがパックに入っていて、暖かい麺になっているという、ただそれだけの物でした。で、その日は決まって給食のおかずはカレー、牛乳(三角形の紙でできたテトラパックではなく、瓶の牛乳)には顆粒状のコーヒー牛乳の素がお決まりでした。ソフト麺をカレーに入れて、カレーうどんに、コーヒー牛乳の素を牛乳に入れてコーヒー牛乳に、洋風(?)という意味では統一されているのですが、子供ながらにアンマッチな献立だと感じていたものです。でも、僕はどちらも好きでしたが(笑)

大学に入って東京で学生生活を送っていた頃に、いつも仲間と呑みに行く店がありました。新宿西口の俗称「しょんべん横丁」にある店でした。戦後(湾岸戦争ではなくて、太平洋戦争です。はい(笑))の闇市が発祥と言われるその場所は、線路脇に所狭しと色々な食べ物屋(だけではないですが)が並んでいました。間口1間(180cm)、奥は2間ぐらいで営業していて、客が10人も入れるかどうかという焼鳥屋とか、お袋の味とか、そんな店が数多くありました。
その中で、「くじらかつ」を名物にしている店がありました。元々その店は豆腐屋が本業と言うことで、「肉豆腐」も看板商品で、昔の1丁のサイズの豆腐と細切れの肉を甘辛く煮た物を凄く安く出していました。しかし、若い当時の我々にとってとてつもない魅力は、「くじらかつ」でした。当時、スリッパ状の大きさの鯨かつが、200円ぐらいだったかと思うのですが、それぐらいで出してくれました。若い僕たちは、脂っこい物が食べたい盛りで、しかしお金もなく、殆どソースを食べるがごとく鯨かつにトンカツソースをたらふくとかけ、酒のあてにしたものです。少し堅いけど、でも安上がりなつまみとして。

大学生の頃、下宿をしていたのですが、たまたま近所にコンビニエンスストアの日本での何号店目かがありました。今でこそ、様々なチェーン店がありますが、当時は日本にはその1チェーンしかなく、しかも僕の故郷では見たこともないお店で、「こんな店、はやるんだろうか?」と思いつつ便利に使ったものです。
夜中に家で呑みたいときなど、そのコンビニへ出かけて、「鯨ベーコン」を買ってきて、あてにして呑んだものです。もちろん、ビールなど高くて呑めなくて、呑んでいたのはもっぱらレッド(安いウイスキー)でした。
鯨ベーコンは、千切りにした白ネギがついており、酢醤油をかけて、洋辛子を付けて食べます。格安の200円程度だったでしょうか?
物価を比較すると、当時の僕の家賃が月2万円(6畳1K風呂なし)、日本育英会の奨学金(一般貸与)が月額27000円だった事を覚えています。
親元を離れて初めての一人暮らし。色々な思い出が交錯しますが、その鯨ベーコンのおいしかったことは鮮明に覚えています。いまは、高くなりましたね。

はりはり鍋をきっかけに、ノスタルジーの世界に入ってしまった僕でした。
さて、この冬、ご家庭ではりはり鍋でもいかがでしょうか?
作り方は検索して頂ければ、インターネットにも出ています。
これからシーズンですね。
鍋を囲む暖かいひとときをお過ごしください。


死後のソース

世の中には辛いものが大好きという人が結構いますね。
僕も辛い物が結構好きな方で、丼物やそば、うどんには一味唐辛子(七味唐辛子ではなく)をたくさんかけたり、刺身は、わさびを相当きかせて食べたりします。カレーも辛いカレーが好きで、辛さ20倍とかを好んで食べます。
思い返してみると、僕の父親は結構辛い物が好きでした。
僕が子供の頃、両親が家庭菜園で唐辛子(ししとう)を作っていたのですが、稀に辛い唐辛子があると、父は「当たった」と言って喜んで食べていました。
僕は、父親の真似をして(大人の真似をして)そんな辛い唐辛子をたまに食べていて、何か大人の仲間入りをしたような気分になっていた気がします。
何か、ガマンして大人になる、背伸びして大人になる、という感じでしょうか。

さて、そんな風に辛い物が好きな僕に、更に辛い物が大好物という友人がいます。
友人は、タバスコの業務用サイズ(さて、1リットルぐらいは真っ赤な液体が入っているでしょうか)を家に置いているそうです。普通のサイズのタバスコでは、すぐに無くなってしまうかららしいのです。一緒にピザなど食べるとき、見ていると、その友人は普通サイズのタバスコを4分の1から半分ぐらい、1枚のピザにかけて食べます。
僕がいくら辛い物好きとはいえ、そこまでは・・・と思いますが、友人はがまんしてそれを食べているわけでもなく、「美味しい」と平気な顔をして食べています。
ただ、翌日の朝、少し大変な事になるようですが・・・(笑)

先日、その友人と大阪の江坂で食事をする事になって、ちょっと買いたい物があったので、江坂にある色々な物を取りそろえている大きなお店に2人で立ち寄りました。
たまたま、香辛料のコーナーをのぞいて見つけたのが、写真のソースです。

AFTER DEATH SOUCE

“AFTER DEATH SOUCE”とラベルに書いてあります。
見るからに、凄そうな名前です。おまけに、地獄に誘うかの如くガイコツの絵がラベルに描かれています。
私たちは、そのネーミングとラベルの醸し出す雰囲気に惹かれて、早速それを買ってみることにしました。
会計のときに、レジのお兄さんが、さも意味ありげに、
「本当に注意して食べてくださいよ。冗談じゃないですよ。ほんの少しにしてくださいよ」と何度も繰り返して言いました。我々は、それを冗談半分に受け取り、「いい演出だ」などと話していました。

さて、その後私たちは、「今日は、口がイタリアン」という友人とともに、2人で近くのイタリアンレストランに入りました。
ピザを注文して、「使ってみるか」と二人で話して、お店の人に許可を得て、ピザにそれをかけてみました。私は、わずか少しだけ“AFTER DEATH SOUCE”を一切れのピザの上にたらして食べてみましたが、一口食べただけで口の中は火事どころか、とんでもない事になってしまい、その場にあった水を飲み干し、ワインを飲み干し、友人の水までも飲み干してしまいました。ピザの味なんて少しもしません。そして、結局残りのピザは哀れ食べられずじまい。
友人はというと、それでも「辛い。辛い」とわめき、耳から汗を流しながら、一切れのピザを完食。剛胆な人間だなぁと一瞬感心しましたが、でもその後は、水を飲み干し、ワインを飲み干していました。そして、2人が落ち着いてから、友人は、「これ、もう仕舞っておこう」と“AFTER DEATH SOUCE”をテーブルから見えないところに隠してしまいました。
さて、そのソース、友人が持って帰りましたが、さすがにまだ家に置いてあるそうです。
辛い物好きな方、是非お試しください。
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