2017年06月17日

正座と同じように~こころの麻痺がとれるとき~

こんにちは。
カウンセリングサービスやなぎあこです。

昨日まで書いてきた文章の中にこころの「麻痺」という、
表現があったかと思います。

人は自分を取り巻く出来事が辛すぎると、感情を感じるのも辛いので、
感じている感情を飲み込んでしまったり、ないことにしたりして、
とりあえずその場をしのぎます。

心理学的な言葉だと「抑圧」という表現になります。

辛い事情が解消されず、長引いてしまったり、
慢性的になってくると、抑圧も限界はやってきます。
なにも感じられなくなってしまうわけですね。

正座を長く続けると、感覚麻痺が起きますよね。
立ち上がるときに、うまく歩けません。
こころも、あれと同じことが起きるのです。

辛い状況が慢性的になっていると、
こころがまったく動かなかったり、
なにを見ても楽しいと思えなかったり。

無感情、無感動を生きているような感じでしょうか。

気分を変えてみようと思って、自分が好きかな、と、
思えるようなことを探してみたり、実際にはじめることもありますが、
いつの間にか、やめてしまうことも多いです。

ある意味、当然ではあります。
こころが動かなくなっているわけですから、
「楽しさ」や「よろこび」という感情も動かないわけです。

感情というのは、選択的に感じることができません。

たとえば、怒りという感情を抑圧して、
喜びだけを感じる、ということができないのです。

怒りを抑圧したら、そのほかの感情もすべて、
抑圧されてしまうわけですね。
(このあたり、ほんとにやっかいです)

楽しさや、喜びを感じられないのであれば、
続けることができなくて当然なのです。

ですから、こういう状況になってしまっている場合、
カウンセリングで少しずつ凍ったこころを溶かしていくような、
アプローチを取ることが多いように感じています。

その方の状況によってまちまちなので、
一概には言えないのですが「愛を感じられた記憶」に触れられると、
こころの麻痺は少しずつ取れてくるのが一般的です。

そして、そういう状況になってくると、
「もう自分は大丈夫かも知れない」と思えたりしますし、
実際に、それまでよりは動けるようにもなってくるのですが、
大抵の場合、次は、感情のアップダウンを経験することが、
多いように感じます。

先ほど、感情を抑圧しすぎると、正座を続けたときに起きる、
感覚麻痺と同じ、こころの麻痺が起きる、とお伝えしましたが、
立ち上がって麻痺が取れてくると、しびれを感じるようになり、
やがて痛みを感じるようになり、そして正常な状態に戻りますよね。

こころの麻痺も、同じプロセスを通ります。

つまり、これまで抑圧していたような感情を、
感じることができるようになるわけですから、
自分でもびっくりするくらい、感情的になることがあります。

正座であれば、麻痺していた脚に血が通うことによって、
感覚が戻ってくるわけですが、こころという目に見えないものも、
機能が戻ってくるようになります。

そして、感情は層になっています。

第一次感情、ともいうのですが「怒り」は、
感情のフタともいえるようなものです。

ですから、こころの麻痺が取れてくると、多くの場合、
はじめに感じるのが「怒り」なので、
自分でもびっくりするくらい、
怒りっぽくなったりすることもあります。

たいていはこころの中で、そして多くの場合カウンセラーの前では、
開示されて、あれやこれやと、目につく人や物をディスります(笑)。

悪態をついたり、誰かに怒ったりすると、あとから必ず、
「自己嫌悪」がセット商品としてついてくるので、
(「あんなこと言うんじゃなかった」という後悔が多いです)
怒っているのは、決して気分がいいものではないのですが、
無感情、無感動を生きていたような方が、
怒りを感じられるようになるとき、私自身は少しほっとして、
見ていたり、あるいは、嬉しく感じていることが多いです。

ぽっと顔は上気していますし、表情も豊かになってきます。
そして、怒っていたかと思うと、以前よりもっと魅力的に、
笑ったりもされるんですね。

感情を感じられるようになる、という、こころの機能が戻ってくると、
こんなにも雰囲気が変わるのだな、と改めて思ったりもするのです。

そして、怒りっぽさも、しばらくすると、変化が出てきます。

さきほど「怒り」は感情のフタ(=第一次感情)と、
お伝えしましたが、本質的な感情はその下にあります。

第二次感情と呼ばれる、寂しさや悲しさ、痛みなどが、
本質的に抑圧された感情なのですが、
これも感じられるようになります。
何かを思い出したり、カウンセリングで自分の気持ちを、
しっかり感じられたり、という形で変化がでてきます。

このあたりになってくると、こころが感じられることが、
だいぶ変わってきていますので、変化したこころが、
投影された現実も、変化がでてきていることが多いですね。

少しずつ、楽しさや喜びを感じられるようになり、
自分が何を感じているかもわかるようになるので、
他人の気持ちを推し量るのも、以前より精度があがります。
もちろん、恋愛や対人関係も以前よりうまく行きやすくなります。

何も感じなかったような方が、感情を感じられるようになるとき、
それはこころの回復の兆しなんです。

ただし、第一次感情である「怒り」が長引きすぎるようなときは、
援助も必要になってくるかと思います。
遠慮せずに、カウンセラーに助けを求めてくださいね。

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