地域から考える世界史プロジェクト

北海道から沖縄までの高校教員、研究者、市民から構成される歴史教育グループです。日本列島各地と世界を結ぶ歴史教育の構築のために、日夜取り組んでいます。

 当サイトでは,「地域から考える世界史プロジェクト」の基本情報や活動紹介・会員による論考等を公開しています。基本情報はこちらにまとめています。
 なお,執筆者名を明示して公開している論考等については,必ずしも当プロジェクトを代表する立場にあるものでは無いことをご承知下さい。

シンポジウム「歴史教育の未来を拓ひらくⅡ」

ご参考までに、本プロジェクト会員の先生方も多くご参加されている高大連携歴史教育研究会共催のシンポジウムについてご案内いたします。詳細は、上記PDFをご覧ください。


*ブログ上でも、ワードファイル、エクセルファイル、PDFファイルをアップする方法が分かりました。これまでは写真データのみでしたが、今後、企画チラシや教材・指導案など、本ブログ上でのアップをご希望される方は、HP委員の池上にまで、データとともにお送りくださいませ。


 

【この「会員の新刊紹介」のカテゴリーでは、会員の皆様のご著書を紹介いたします。皆様からの情報をお待ちしております。】

岩下哲典先生より、秋田 茂・桃木至朗編著『グローバルヒストリーと戦争』をご紹介いただきましたので、掲載いたします。

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(岩下哲典先生からのご紹介)

大阪大学出版会
2016-04-22


秋田 茂・桃木至朗編著『グローバルヒストリーと戦争』(大阪大学出版会)をご紹介します。
「地域からみた世界史」から 「戦争」に鋭く切り込んでいます。
現代史から古代史へさかのぼっていく構成です。
いずれも貴重な研究で、授業にも活かせる教材ではないかと存じます。

主要な目次は以下の通りです。
 
  序章 グローバルヒストリーと戦争 (秋田 茂・桃木至朗)  
  第一章 戦後七〇年と二一世紀の東アジア―「戦争の語り」と歴史認識― (田中 仁) 
  第二章 冷戦とアジアの経済開発 (秋田 茂)  
  第三章 太平洋戦争後の知的交流の再生―アメリカ研究者とロックフェラー財団― (中嶋啓雄)
  第四章 第一次世界大戦と現代グローバル社会の到来―アメリカ参 戦の歴史的意義― (中野耕太郎)  
  第五章 軍事か経済か?―帝政期ロシアの義勇艦隊に見る軍事力と国際関係― (左近幸村) 
  第六章 山に生える銃―ベトナム北部山地から見る火器の世界史― (岡田雅志)  
  第七章 もうひとつの「黒船来航」―クリミア戦争と大阪の村々― (後藤敦史)  
  第八章 財政軍事国家スウェーデンの複合政体と多国籍性―コイエット家の事績を中心に― (古谷大輔)  
  第九章 ポルトガル人はなぜ種子島へ上陸したのか (伊川健二)  
  第十章 「戦後五〇年」と「戦後七〇年」―抗元戦争後の大越(ベトナム)における国際秩序・国家理念・政治体制―
      (桃木至朗)  
  第十一章 モンゴル帝国の東アジア経略と日中交流 (中村 翼)  
  第十二章 「白村江の戦い」再考 (市 大樹) 
 
  詳しくは、下記HPをご覧ください。
 
http://www.osaka-up.or.jp/books/ISBN978-4-87259-437-9.html

2016年5月21日、大阪大学歴史教育研究会・第96回例会にて、代表の藤村泰夫先生がご登壇されます。

以下、プログラムです。詳細は、以下のURLをご覧ください。
https://sites.google.com/site/ourekikyo/reikai

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【大阪大学歴史教育研究会・第96回例会】

日時:2016年5月21(土)13:30~17:30

会場:大阪大学豊中キャンパス文学研究科本館2階大会議室  大阪大学豊中キャンパスマップ


1.藤村泰夫(「地域から考える世界史プロジェクト」代表・山口県立宇部西高等学校教諭)

「地域から考える世界史」と今後の歴史教育―「歴史総合」「探求世界史」「探求日本史」での活用について―」

【報告要旨】

1 「地域から考える世界史」の歴史教育における意義、

(1)「地域から考える世界史」とはどのような学習か

 ①身近な地域にある世界史につながる史実の学習

 ②身近な地域に在住する外国人などから聞き取り調査を行い、彼らの持つ歴史(歴史的体験含む)や文化の学習

 ③身近な地域にある史実の中に、世界史を見出す学習(史実の比較など)

(2)「地域から考える世界史」の成立経緯と高校生の歴史認識

 高校地理歴史部の研究活動と高校生の歴史認識の変容

(3)「地域から考える世界史」プロジェクトの活動とその意義

 日本列島各地での中高生対象のセミナー(荒尾、堺、山口、大分、敦賀)


2 「地域から考える世界史」と今後の歴史教育

(1)「地域から考える世界史」の授業実践

 身近な地域の史実を世界史の中で考える授業(周防における重源の東大寺再建活動の世界史的意味)

(2)「地域から考える世界史」と歴史的思考力                      


以上のことをパワ-ポイントやDVなどの映像を使って、具体的な事例をあげて説明していきます。


2.村井良介(神戸大学地域連携推進室学術研究員)
「戦国大名権力研究の視角―戦国期の特質をめぐって―」

【報告要旨】

 戦国期は中世と近世の転換期にあたる。このため従来の研究では、とくに在地領主の体制的否定を指標として、近世のあり方を基準に、戦国大名を評価する傾向が強かった。

 一方、私的・実力的支配を基軸とする在地領主制の最高の発展段階として戦国大名を位置づけたかつての大名領国制論に対して、1980年代頃からは、戦国期守護論や「自力の村」論など、大名権力の公権としての側面を重視する研究が進展した。とくに後者では、自力の否定による平和の実現を重視し、中世の暴力的支配に対して、近世には法的支配が成立する点を強調した。この支配の性質の変化が、中近世の移行に結びつけられる傾向が強まった。

 しかし、暴力的・私的支配と法的・公的支配を対極に置く二元論や、後者の属性を近世権力に割り当てて、そこに至る過渡期として戦国期を位置づける見方には問題点も多い。

 本報告では、戦国期に特徴的に出現する戦国大名、戦国領主の権力構造から、戦国期の特質を論じ、そこから歴史における暴力と法の問題を考える。

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HP担当:池上
(今後も、こちらで気づいた範囲内で、積極的にアップしていきたいと思います。みなさまからも情宣すべきことがございましたら、申し付けください。)

【この「会員の新刊紹介」のカテゴリーでは、会員の皆様のご著書を紹介いたします。皆様からの情報をお待ちしております。】

HP担当の池上です。随分と、更新がとどこってしまっておりました。
勝手ながら、わたくしが気づいた範囲内で、会員の新刊を紹介したいと思います。

出口治明会員の新刊『全世界史Ⅰ・Ⅱ』新潮社、2016年をご紹介します。

敦賀プロジェクトチラシ案完成差し替え版_ページ_1
敦賀プロジェクトチラシ案完成差し替え版_ページ_2

このたび、小・中学生・高校生・市民のための歴史セミナー2015 「敦賀から考える世界史」を企画いたしましたので、ご案内いたします。概要は以下の通りです。

日時:1122日(日) 10:0016:00
会場:プラザ萬象小ホール (参加費無料)

<第一部 10:00~12:00 >小・中学生・高校生による「杉原千畝」
合唱披露・・・・・(岐阜県)八百津小学校6年生
研究発表・・・・・(京都府)立命館宇治中学校3年生
人形劇上演・・・(福井県)敦賀気比高等学校1年生

<第二部 13:00~16:00> 記念講演
敦賀港の歴史まぜ敦賀港は国際港たりえたのか?-
                元敦賀短期大学教授 多仁 照廣氏
人道の港敦賀とユダヤ人難民 
                人道の港調査研究所代表 古江 孝治氏
世界史で考える杉原千畝
                日本女子大学教授 臼杵 陽 氏

他、詳細はチラシを参照ください。


廣川みどり先生(千葉県立袖ヶ浦高等学校)から、蒲鉾の歴史に関する書誌情報をいただきましたので、アップいたします。

1、小林伸男『蒲鉾太平記』神奈川新聞社、1987
2、清水亘『かまぼこの歴史』日本食糧新聞社、1975
3、中村安之焏(?)『築地回想 かまぼこ今昔』みなと新聞社、1991
4、守田守『東京中央卸売市場(築地)から観た蒲鉾発達史の概要』日刊食料新聞社、1987
 
2は多くの文献資料も載っていているそうです。


※引き続き、情報や教材をお持ちのかたはご連絡お願いいたします。(HP担当)

藤村先生から、下記の情報を提供していただきました。


【蒲鉾の「ヤナギヤ」のホームページより抜粋】
「ヤナギヤは大正5年(1916)にかまぼこ店として創業。昭和に入ると手作業だった原料づくりの機械化に着手し、後に特許を取得する「撹拌擂潰機(かくはんらいかいき)」を開発。生産体制を整備し、全国に出荷されるヒット作となった。かまぼこ製造のなかでも特に効率が悪く、重労働だった練りの作業を機械化した創業者の柳屋元助氏の経営姿勢は、2016年に創業100年を迎える今も、「『困った』を解決する」精神として息づいている。三代目となる柳屋芳雄社長は、1975年に社長に就任。「カニかま」は、スケソウダラなどの魚肉を原料に、細い切れ目を入れて本物のカニさながらの味と食感に仕上げた練り製品だ。1970年代半ばに日本で誕生し、現在は世界で年間約50万トンが生産されている。その数は国内のかまぼこ類の総生産量に匹敵するほどで、欧州では「surimi(すり身)」の名で定着している。柳屋社長就任後のヤナギヤは、この日本食を世界に広める立役者となった。」

代表・藤村泰夫先生からの提案

育鵬社の採択にあたり、毎日新聞によれば、山口県教委は「県の方針のグロ-バルな視点をもって
地域を誇りにする子供の育成」にふさわしい教科書と言っております。そこで、何がそれにあたる
のか育鵬社の歴史教科書を見てわかりました。「吉田松陰と松下村塾のことや高杉晋作が載って
いたからです。山口県の歴史認識から幕末、明治維新を払拭させない限り、この県の未来はないと言っても過言ではありません。

そうした折、耳寄りな話を聞きました。蒲鉾や蒲鉾の機械製造で有名な宇部の地元産業(株)「ヤナギヤ」が、来年100年をむかえるので聞き取り調査などを行い、歴史などの掘り起しなどを行なっているという話でした。これは、宇部市教委の学校教育係長から聞いた話で、彼に教材化を考えてみてはと言ったところ、それは面白いという話になりました。更に、図書館の司書をしている先生にも話したところ、彼女も「面白そうね。以前に藤村先生からの依頼で蒲鉾の本を探したけど、なかなか無かったわよ」と言われました。

そこで、「地域から考える世界史」プロジェクトで、全国各地の蒲鉾の情報(パンフレットを含む)情報、更に地域によって歯、教育で行なっている話などの情報を集め、歴史などを記した本を発刊してはという話です。

どうも、地域によって蒲鉾、竹輪などの練り物については、いろいろ呼び方がありますし、使われている 材料も違うようです。ネットでいろいろ調べてみましたところ、いろいろわかりました。水産加工の研究に関しては、近畿大学農学部水産加工研究室が、練り物の歴史や製造方法までかなり研究しています。また、練り物というジャンルで調べますと、紀文アカデミ-というのがあり、そこには、練り物の歴史や世界各地の練り物の様子もありましたが、ヨーロッパでは、1980年代から広まったようですが、ベトナム、マレ-シアなどのアジア各国では、昔から練り物の文化があったようです。決して日本独自のものではなかったようです。更に全国かまぼこ連合会という団体があり、研究助成事業を行なっています。そこに話を出してみるのも悪くないですね。

各地の「かまぼこ」や「ねりもの」に関する情報を、下記の池上先生のアドレスに送っていただけませんか。それを集めて、日本列島各地で教育実践を行なうためのプロジェクトを行なうための教材を作成したいと考えます。ネット上で見ると、列島各地で、蒲鉾工場を訪問し、製造過程を見学する小学校の取り組みが見られます。情報を集めて、一つにし、「かまぼこを世界へ」と題する本がいずれ、できればと思います。皆様の御協力よろしくお願いします。

藤村 泰夫

会員のみなさま

HP担当の池上です。
このたび、本ホームページに、「教材化に向けた情報収集」のカテゴリーを設けました。このカテゴリーは、まだ本格的に教材化されていないテーマを掘り起こすための情報収集の場としていくことを想定しています。

(現在、藤村先生より、「蒲鉾」に関する情報収集の提案をいただいております。)

皆様からも、地域から世界史を考えるために、掘り下げてみたい/調査してみたいテーマがございましたら、どしどしご提案くださいませ。皆様の知見を、できるかぎり共有できるよう、ホームページ上でも工夫していきたいと思います。



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