2009年01月

2009年01月31日

スーパーマーケット「Palco(パルコ)」

30ae5bad.JPGジャガーさんのリクエストにお応えして、今日はスーパーマーケット「Palco(パルコ)」の写真を紹介したいと思います(笑)!

Palcoは、いわゆる東京でいえば「紀伊国屋」のような所。
キューバ人ももちろんたくさんいますが、外国人客が多いのも事実。
それはお店の品揃えに理由があります。

置いてあるものは、食品や洗剤、アルコール、お肉とパン。
食品のほとんどは、海外から輸入したもので、値段は高いけれどキューバではなかなか買えないものを買う事ができます。

もちろんいつも同じ物がちゃんとある訳ではないのですが、キューバではなかなかお目にかからないものが見つかります。
(例えばアルミ箔、サランラップ、ジップロックのようなもの、パルメザンチーズ、タコスなど)

先日は、いきなり「Sushi」と書かれた箱詰めも売ってました!
中には、2合くらいのお米、割り箸一膳、のりが数枚入っているそうで、「これさえあれば巻き寿司が作れる!」というシロモノ。
...値段は7cuc(800円くらいでしょうか)!!
もちろん私は買いませんでしたけれど(←だって高すぎるし品質も疑わしいので!)。

他に驚きの値段は、大きな箱に入ったコーンフレークが、7cuc!
イタリア製のチョコレートが、14 cuc!
カナダ製のメープルシロップが、11cuc!
一般のキューバ人のお給料が、あっというまになくなる金額です。

もちろんリーズナブルな値段のものも沢山あるので、今挙げたような物以外も買うことができるのでご安心を。
ハリケーンの後にトマトやにんじん、卵などが手に入らなかった時も、タイミングさえ合えば棚に並んだこれらのものを買う事ができ助かりました!
この時は、噂ではどうやらこの立派なトマトはチリかどこかから輸入してきたそう(道理で4−5個入りのトマトが、6cuc近くもした訳です!)。

スーパーマーケットPalcoの周りの敷地には、他にもチョコレートを1つずつ売ってくれるお店(日本にも最近増えてきた、フランス風のチョコレート屋さんのような感じです)や、リネン類を扱う店、食器などを売る店、雑貨を扱う店、靴屋、シャンプーや化粧品を売る店などがあります。
特に買う物がなくても、ついでにお店をのぞいておくと、今まで探していたものが予期せずひよっこり売っていることがあるので、我が家から歩いて行けるこのお店は重宝しています。

娘もおつかいを頼むと、嬉々としてPalcoまで出かけて行きます。
私もPalcoまでの道におなじみのおじさんがいたり、スーパーの入り口のおじさんやお兄さんとも片言をかわすようになったので、実は結構楽しみです!



スーパーマーケット「Palco」の入り口
 


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2009年01月30日

ココナッツを探して...

407d4d05.JPGキューバに来て、誰もが目にする植物の一つは、なんといってもヤシの木でしょう!

ハバナのあちこちにもヤシの木はあり、カリブ海の雰囲気を盛り上げています。
今まで仕事や旅行で滞在した国、例えばタイ、マレーシア、モーリシャスやブラジルにもヤシの木はありました。
そしてそれらの国には、ココナッツを使ったお料理もたくさん!
特にココナッツ・ミルクを使ったデザートやお料理は、大好きなものの一つです。

ある日、ココナッツ・ミルクを使ったお料理を作ろうと思いました。
よく行くスーパーマーケットに行ってみましたが、ココナッツ・ミルクらしきものはありません...。
ココナッツ・ミルクはあきらめ、だったらついでにと思い、ココナッツを削ったようなものも探してみたけれど、カゲもカタチもない!
「いつものように、在庫なしで棚に並んでいないだけかも。」と考え、すっかりココナッツはあきらめました。

帰りにふと頭をよぎったこと...
「こんなにヤシの木があるのに、そういえばココナッツを使ったキューバのお料理を見た事がないなぁ...」
今まで私が食べたお料理の中にはココナッツが入ったメニューは無かった気がします。

こんなにヤシの木があるのに、なんで???

他の外国人の友人たちに聞いても、ココナッツ(ミルクや削ったもの)をお店で見た事がないという返事です。
たまに観光地で、緑のココナッツを切って、中のジュースを飲ませてくれるスタンドを見かけますが、ココナッツを「食べる」のは見た事がありません。

キューバ人の友人に聞いてみると...
「私もココナッツ好きなのに、全然みかけないなぁ。ずっと前にPinar del  Rio(ピナール・デル・リオ)に行った時に飲んだココナッツ・ジュース、おいしかったなあー!」
と、遠い目になってしまうほど(笑)!
「そういえば市場でたまに、ちいさいビニール袋にココナッツを削った物がちょっぴり入ったのが売っていたのを見たけど、量の割に値段が高くて買わなかった。」
とも言ってました。

そのあとしばらく二人で、「どうしてキューバにココナッツを食べる習慣がないのか?」について、あれこれしゃべってましたが、結論は出ず...。

それにしても、近くの国ではココナッツを食べる食文化があるのに、キューバには無いのがとても不思議です。
もしかしたらキューバにもその食文化があるのに、私が知らないだけかもしれませんが...(苦笑)。

どなたか、キューバでココナッツを食べない理由、またはココナッツを使ったキューバ料理(またはそれを食べれるお店など)を知っている方がいたら、教えて下さい!

という訳で、そのうち自分でヤシの木に登り、ココナッツを穫ってココナッツ・ミルクをゲットしたほうが早いかも...とも考えている今日この頃です(笑)。




ハバナの朝焼け(我が家からの眺め) 

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2009年01月29日

道路の穴

0a64d43a.JPG写真に写っているのは、道路に空いた大きな穴です。
 
以前にも「キューバでの運転は、道路の穴に注意が必要」といったことを書きましたが、まさにこんな穴がボコッと道の真ん中に空いているわけです。
この穴がある道路は、ハバナ旧市街の「Capitolio Nacional(旧国会議事堂)」に通じる大きな通りの一つ、通称Prado。
やはりインフラ整備まで手がまわらないキューバの実情を、よく表していると思います。

それでもまだハバナはいい方で、ハバナを離れると道もけっこう大変だと聞きました。
実際ハバナ市内でも、メインロードから外れるとけっこうなガタガタ道が多いのです。
穴を避けたり、避けられない場合もスピードを落として対処しないと、後から車やタイヤにダメージが出て、修理に泣かされるという事態になりかねません。
(ハバナでは車がないと日々の生活にかなり不便!なので車が故障すると、場合によっては長期間不自由な生活を強いられてしまいます。)

車道だけではなく、歩道も油断禁物!
大きな木の根が、歩道のコンクリートを持ち上げて思わぬ段差ができていることも多いし、こちらもボコッと穴があいてる事もあって注意が必要です。
道を歩く場合も、足下をよーく見て下さいね(笑)。


Pladoにて (左側にはMaleconがすぐ、そして右側をずっといくとCapitolioに着きます) 

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2009年01月28日

赴任生活つれづれ...

f79d3c81.JPG早いもので、キューバに来てもうすぐ半年が経ちます。

日々の生活にも慣れ、少し自分の周りの状況とかをゆっくり見渡す余裕も出てくる頃。
また毎日の生活のことだけでなく、もう少し先のことなどを考えるゆとりもでてきました。

ここでは私は無職。
今までやってきた仕事や勉強も、いったん中断してキューバにきました。
そのことに関して未練がないといったら嘘になるけれど、自分なりに納得して夫の海外赴任についていくことにしたので後悔は全然ありません。

縁あって、フランス語をきちんと勉強する機会もでき、久しぶりに学生気分も味わっています。
また初めてのことが盛りだくさんで、まるで子どものように日々いろんなことを吸収し、新しいことに驚いたり。
日々の細々したことさえ、ここでは新鮮に感じられる毎日...。

でも...
果たしてこの気持ちはいつまで続くのかな?
ここでの生活に新鮮さを感じる事ができなくなったら、不便ともいえる生活に耐えることができるのかな?

そんなことをふと最近感じました。

今、私が憂鬱な気分になっているのでは決してありません(笑)。
でも赴任生活2年目、3年目の友人がふともらす言葉の中に、新生活を始めたばかりの私のような浮かれた様子はなく、なんとか楽しめるように日々苦労と努力をしているのが感じられるのです。

確かに1年も経てば、日々の生活なんて同じ事の繰り返しになるのでしょう。
初めの年には目新しく感じられたことも、2年目には心が動かなくなることも、人間として当たり前のことなのかも。
まして、気分転換にどこか行こうと思っても、東京と違って行くところがかなり限られます。
私にとって、気分転換にウインドーショッピングは大切な選択肢の1つだったけれど、そもそもキューバには物を売るお店が限られているし、そこに並ぶ商品も、気分転換にはなりそうもない品揃え(苦笑)。

自分が住み慣れた場所ではない所で、限られた期間生活する、というのは、「そこに属していない」という歴然とした事実と、「それでも根をすこし張らなければ...」という思いの狭間で、揺れ動くこともあるんだと思います。
いわゆる、その国の人にとって「ガイジン」という存在になってしまう自分と折り合いをつけることも、なかなか難しいこと...。

いつか「赴任生活ブルー」ともいうべき気分に陥ったら、私も家族もお互い助け合って乗り越えていけたらいいなと思いました。

(しつこいようですが...)
...今のところ私も家族も大丈夫ですので、皆さんご心配なく(笑)!


 

ハバナ旧市街にて 

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2009年01月27日

キューバの花

c8c1a38c.JPGAzucena(アズセナ)というのが、この花の名前です。

よく行くVedado地区の市場で買いました。
市場では、野菜やくだものの他に、豚肉を売る店がいくつかあり、花を売る店が一角に一つあります。
週に2回、フランス語の授業がある時に市場に寄り、食べ物の他にこうして花を買うのです。

日本の花屋さんのように種類はありませんが、季節によって4−5種類の花が並んでいます。
私がよく買うのは、キューバの国花でもある「マリポーザ」という花と、写真の花「アズセナ」。
どちらの花も、とってもいい香りがします!

「アズセナ」は、夕方からとってもいい香りを放ち始めます。
玄関を入ったところのコンソールの上に置いているので、夕方家に戻ると自然の香水に包まれたような、とても贅沢な気持ち。
朝にはまたひっそりと香りを閉じ込め、白い花だけがとても慎ましやかに玄関を飾るのです。

東京にいる時は、近くに花屋さんが無かった事もあり、なかなか花を飾ることがなかったかも。
ハバナでは、市場で花もついでに買う事ができるので助かります。
そしてなんといっても値段が安い!
この「アズセナ」は、1本3ペソ(15円くらい)。
10本も買えば、立派な花束になります。

この「アズセナ」も、少しずつ花が枯れてくればそれを取り除き、茎を短くきってちいさい花瓶に活けなおし...と、最後まで花を楽しめるよう工夫すれば、けっこう長い間生活を彩ってくれます。

先日東京の友人から「近所の紅梅が咲き始め、いい香りがしています」というメールをもらいました。
東京も、少しずつ春の訪れを感じる季節になってきたのですね!
梅も大好きな香りのひとつです。
東京に住んでいた時は、梅の花を見つけると、ついつい花に顔を近づけて、くんくんと香りをかいでました(笑)。
けっこう怪しい人だったかも?!

大好きな梅の香りのかわりに、当分キューバでは、アズセナやマリポーザの香りを楽しむ事にします! 



「Azucena(アズセナ)」の花(我が家のテラスにて) 

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