ルネサンスのセレブたち

歴史・美術・本。ネクラな趣味に生きるローマ在住ジャッポネーゼ

ボローニャ大学所有「アルメニアの地図」がニューヨークへ

mappa armena
なんだかお伽話の挿絵みたいでかわいい「アルメニアの地図」。中世の雰囲気ですが、制作は1691年。




「アルメニアの地図 ( Mappa Armena ) 」と聞いても、私もさっぱりわかりませんでした。

6月に入り、イタリアの学校は夏休み直前のフワフワモード。
お稽古ごとは軒並み発表会をひかえて、先生たちはピリピリしています。
我が家の娘は、ピアノの発表会と新体操の発表会が6月半ばにありますが、夫が「新体操の発表会、どうしても行けない」と肩を落としていました。
その理由が、この「アルメニアの地図」にあったのです。

ボローニャ大学が所有するこの「アルメニアの地図」が、ニューヨークのメトロポリタン美術館に貸し出されることになりました。
すでにイタリアでも一般公開を5月に行っていたのですが、ニューヨークへの旅立ちをひかえて専門家たちの調査を受けるようです。夫もその一員でかり出されるそうで、日時の変更はもちろん不可能。

「アルメニアの地図」というからには、ものすごく古い年代のものかと思っていました。
調査に参加する夫も、「中世の地図じゃないの?」なんて言っていましたが調べたら17世紀に作成されたものです。
見せてくれた写真を見ると、確かになにやら中世の雰囲気を思わせる美しい地図でした。
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ミケランジェロは左利きだった!というニュース

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ルネサンス時代の3大天才のうち2人は左利き!となるのでしょうか。


先日、ミケランジェロの自画像が発見されたというニュースがありました。

この自画像と関連して、新たな発見があったそうです。
ミケランジェロは、若い頃から左利きで若い頃から右手で文字や絵を描く訓練をしてきた、というのがその内容。
当時は左利きの人にたいして偏見があったからだそうで、マエストロのミケランジェロといえどもそれを気にしていたのだとか。
しかし、本業である彫刻の作業のときには、左手で掘り続けた(らしい)という研究結果が報告されました。
タイトルはわくわくしますが、内容は「ふーん」です。



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春のウンブリア

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ウンブリア州デルータは焼き物の町。その焼き物で財を成した一家が所有する一軒家を借りました。「この家が気に入らなかったら、ほかにも貸すことができる家はいくつかあるから遠慮なく言ってね」とは、所有者のおばちゃんの弁。


日本のゴールデンウィークほどではありませんが、イタリアのメーデー前後に連休があります。
長く寒かった、そして雨が多かった冬が終わり、やっと太陽が満喫できるこの時期、イタリア人は大移動をはじめます。
計画性ゼロの我が家が珍しくウンブリアに短い小旅行に出かけたのは、ひとえに義弟のおかげでした。
普段は家族とスウェーデンで暮らすガブリエーレは、経営していたレストランを売却して悠々自適の毎日。先日までは、スペインで楽しんでいました。
久々に戻ってきたイタリアで一緒にバカンスをしよう、と誘ってくれ、宿の手配までしてくれました。
ありがたやありがたや。

といっても、彼には1歳半になろうとしているマンネくんという息子がいます。
そのため、いつものようにフットワーク軽くあちこちを見て回るバカンスではなく、まったりと過ごす春休みとなりました。続きを読む

ヴィットリア・コロンナの肖像画からミケランジェロの自画像発見か


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1525年頃にミケランジェロが描いたヴィットリア・コロンナ。ミケランジェロ50才、ヴィットリア35才。さて、ミケランジェロはどこにいるでしょうか。


体調はすっかり良くなったので、もう一つ記事を更新です。

数日前に気になっていたニュースがあったので、久々にミケランジェロの記事です。

ミケランジェロが心酔し、作品の中にその姿を映したといわれるヴィットリア・コロンナ。
ミケランジェロが描いたヴィットリア・コロンナのデッサンに、なんとミケランジェロの自画像が描かれていた、と発表されました。
が、その格好を見ると「なぜ、このポーズ?」とつっこみたくなりました。

とりあえず、美術ニュースのみならずイタリアの新聞紙面を飾ったその概要をまとめてみます。
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復活祭です

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本日のお天気。体調崩して家にいるのが恨めしく思えるほどいいお天気。



復活祭の週末です。

今年は、私はまったく行事についておらず、元旦にインフルエンザになったのが悪い前兆だったのか、金曜日の夜中から嘔吐が止まらず、復活祭の本日は家で一人で過ごしています。
薬が効いて吐き気はおさまったものの、体力はまだ本調子に戻らず、夫と娘だけ姑の家に送り出しました。

寝ているのも飽きて、かといって仕事をする気力は戻らず、久々にブログの更新となった次第。
くだらないことしか書きませんが、お許しください。

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「通風」に苦しんでいたことが判明したフェデリーコ・ダ・モンテフェルトロ

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ピエロ・デッラ・フランチェスカが描いたフェデリーコ・ダ・モンテフェルトロの肖像画。この作品が制作されたと推測される1465年頃にはすでに、彼は「通風」の痛みに悩んでいたはず。



ご無沙汰をしております。

2月は私たちが住む田舎は、雪に振り回されました。
昨年の教訓を生かして、寒波が道に撒く塩が市役所から配布され、就寝前に水道の蛇口をひねっておくことが徹底されましたが、一度は予報よりもかなり大量の雪が短時間に降り積もって子供のお迎えにもさしつかえるほど。
雪がやめば、今度は雨と強風で憂鬱な2月でした。

久々の更新は、ウルビーノ公爵フェデリーコ・ダ・モンテフェルトロに関するニュースからです。
彼が医師に送った手紙から、公爵の持病が判明しました。
「痛風」です。
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シエナ アンブロージョ・ロレンツェッティ展

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行ってきました。アンブロージョ・ロレンツェッティ展!


シエナで開催されている「アンブロージョ・ロレンツェッティ展」に行ってきました。

昨年の秋から行われていたロレンツェッティ展、どうしても行きたいと思っていたのですが、まさにぎりぎりセーフで鑑賞できました。
私の家にある書籍のカバーには、ロレンツェッティが描いた「善政の寓意」がよく使われています。
前回シエナを訪れたときには、私は発熱をしていてせっかく見学したドゥオモの美術館もまばらにしか覚えていません。

今回はしっかり目に焼きつけよう、と勇んで行ってまいりました。

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音楽とともに広がる情景


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2016年の夏に旅したロマーニャ地方のサン・ピエロ・イン・バーニョ。この辺りからアドリア海へ抜ける道々の光景が、なぜかパールジャムの曲を聴くと浮かんできます。



昨年から、イタリアのワイン業者についての説明を翻訳する仕事をしています。
下戸だからってワインの仕事をしてはいけないなんて掟はないのだしくらいに思ってはじめた仕事ですが、イタリアに星の数ほどあるワイナリーは歴史が中世から始まっていたり、名門貴族や侯爵が名を連ねていたり、とんでもないカリスマが登場したりとにかくドラマ。
説明をぼそぼそと読んで翻訳するつもりでいたのですが、まるで小説を読んでいるような気分になってきます。
というわけで、この仕事をするときのBGMはもっぱらドヴォルザークやエルガーやサン=サーンスのチェロ協奏曲です。大河ドラマ風の大仰な音楽ならば、1200年代から始まる歴史だろうが4人の侯爵が携わったワイナリーだろうが気持ちを盛り上げてくれるから助かります。それもやはり、お行儀のいい上品なロストロポーヴィチより、がつんがつんと響いてくるデュプレがいいんですね。風邪を引いて寝込んでるときは、ロストロポーヴィチの優しい旋律がありがたかったのですが。

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病み上がりのローマ散策

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ローマ近郊に住みながら、最近はローマをのんびりあることもなかった怠惰な私。久々に、カラヴァッジョを見てきました。


まったく、この冬休みはひどい風邪を引いてほとんど寝込んでおりました。
11月の終わりに引いた風邪も長かったけど、まさかそれから1ヶ月もしないうちにまたこんなひどい風邪を引くとは。
12月26日の夜から引いた風邪はまだ完治せず、咳はごほごほ、鼻もずるずるといった状態ですが、いいかげん家でおとなしくしているのもイヤになりました。
冬休み最終日、天気も曇っていてはなはだ気分は盛り上がりませんでしたが、夕方からローマを散歩してきました。続きを読む

あけましておめでとうございます

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みなさま、あけましておめでとうございます。
2017年は、途中からブログは放棄しておりました。子供が大きくなると自分の時間がほとんど取れなくなってしまい、じっくり読んで書いてという楽しみもしばらくはお預けです。
希望を持って前に進もうとしてどん底に落ち、それでもまた新たな希望を感じて前に進んでまた行き止まりという繰り返しであった2017年でしたが、どん底に落ちてもまたはい上がれる力が自分にはまだあると実感できたことはありがたいなあと思います。
2018年も七転び八起きで頑張ります。

クリスマスも年越しも相変わらず大食地獄だったのですが、私はひどい風邪を引いて年末年始は嗅覚味覚ともに麻痺したままです。2017年の12月は、私の人生で最もたくさんのラザニアを食べた1ヶ月でした。しばらくはラザニアが頭に浮かぶだけで食欲がなくなりそう。
お正月は姑の家に梅干し入のおにぎりを持参し、ごちそうとは無縁に過ごしました。
今年のイタリアの風邪はやたらに長引くのが特徴ですが、私も治らない風邪にイライラしながら「これも厄落とし」と言いきかせているところ。

皆様にとっても、どうかご健康で幸多い2018年になりますように。



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