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最近の本屋さんは中世に関する本ばかりが目立ちます。というわけで、私の手元にやってきた3冊も中世がテーマ。



中世が流行である。

ここ数年、書店には「中世の」と名づけられた本が目白押しといった感じ。
美術コーナーはやはりレオナルドやミケランジェロといったルネサンス時代の巨匠の本が多いのだけれど、歴史本のコーナーは古代ローマ、中世、テンプル騎士団、魔女裁判、そして近代史といったテーマが隆盛で、なぜかルネサンスを話題にしたものは最近はとても少ないような気がします。

最近、私の手元にやってきた3冊もテーマは中世。
1冊はたまたま見つけ、1冊は義弟からの誕生日プレゼント、1冊は無性に本が買いたくなり本屋で目を皿のようにして見つけた本。

たまたま見つけた1冊「中世の味覚 ( Gusti del Medioevo ) 」はすでに一度「巡礼者たちの食糧事情」で記事にしました。
大型本の「中世社会 ( La Societa` Medievale ) 」はまだ手をつけておらず、久々のヒットと嬉々として購入した「鼻の上の中世 ( Medioevo sul Naso  この訳はちょっといけておりませんが)」は以前にジョットーの絵から悪魔が見つかったと発表した教授キアーラ・フルゴーニ ( Chiara Frugoni )の著作でした。

この著作、中世の発明品がずらりと並んで大変面白いのですが、中世の書籍の引用が多くその古いイタリア語で往生しております。
というわけで、詳しいことはまだなにも読んでいないのですがちょっと目次だけご紹介です。
ちなみに「中世の発明品」と副題ではうたわれていますが、じっさいにはもっと以前に発明はされていたものが中世の時代に飛躍的に普及した、というものも含まれておりますのであしからず。

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ボタンもパンツも中世の時代に普及したんだそうです。ピエモンテ州に残るマンタ城 ( Castello della Manta ) に描かれた15世紀半ばのフレスコ画より。



キアラ・フルゴーニ女史による「中世の発明品・普及品」の数々はこれです。

・系図 ( Albero genealogico )
・麻酔剤 ( Anestetici )
・反ユダヤ主義 ( Antisemitismo )
・バックルやブローチなどのピン ( Ardiglione )
・サンタクロース ( Babbo Natale )
・銀行 ( Banca )
・旗 ( Bandiera )
・ボタン ( Bottoni )
・コンパス ( Bussola )
・暖炉 ( Camino )
・謝肉祭 ( Carnevale )
・手押し車 ( Carriola )
・トランプ ( Carta da gioco )
・襟 ( Collare di spalla )
サンゴのお守り ( amuleto di corallo )
・キリストが生まれた年 ( Cristo, anno di nascita )
・時代区分 ( Sistema di datazione )
・補助記号 ( Segno diatritico )
・とんがり帽子 ( Cappello di fata )
・蹄鉄 ( Ferro di cavallo )
・ベルト ( Fibbia con ardiglione )
・透かし模様 ( Filgrana )
フォーク ( Forchetta )
・破城槌 ( Gatto )
・取り外し可能の袖 ( Maniche staccabili )
・公益質屋 ( Monte di pieta` )
・風車小屋 ( Mulino a vento )
・水車小屋 ( Mulino ad acqua )
・パンツ ( Mutande )
・公証人 ( Notaio )
・音符 ( Note musicali )
・アラブ数字 ( Numeri arabi )
めがね ( Occhiali )
・時計 ( Orologio )
・ズボン ( Pantaloni )
・パスタ ( Pasta )
・火薬 ( Polvere da sparo )
・食事の際に腰掛けること ( Pranzare seduti )
・煉獄 ( Purgatorio )
・ロザリオ ( Rosario )
・洗剤 ( Sapone )
チェス ( Scacchi )
・人魚 ( Sirena-pesce )
・拍車 ( Speroni )
・あぶみ ( Staffa )
・印刷 ( Stampa a caratteri mobili )
・シナゴーグ ( Synagoga )
・タロット ( Tarocchi )
・四線譜 ( Tertagramma )
・舵 ( Timone girevole )
大学 ( Universita)
・色ガラス ( Vetrate colorate )
・窓ガラス ( Vetro alle finestre )
・木版術 ( Xilografia )
・ゼロ ( Zero )

といった具合。
「暗黒の中世」なんて形容詞がどこかに吹っ飛びそうなくらいモダンな話題が並んでいます。

著者のフルゴーニ女史は、例のジョットーの絵から悪魔を見つけ出して有名になった教授ですが、そのほかにも中世に関する著作が多数というひとで、この本も新聞評で絶賛されておりました。
ある新聞評によれば、軽やかなユーモアとともに書かれた中世の発明辞典とのことですが、このユーモアを解するだけの語学力が私にはないのが悲しいところ。
今回はリストを上げただけで失礼させていただきます。

142ページほどの書籍、いずれがんばって訳していこうと思います。












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