とあるホテルの一室、男女が睦みあっていた。

 男が優しく女の衣服を脱がせる。

「可愛い下着だね。」

 今日でデートも5度目。女にも予感があったのだろう。所

謂勝負下着というヤツだ。

 しかし男の方は一応褒めはしたものの、専ら脱がす方に

夢中だ。

 外されたブラの中から現れた、たわわに実った果実の先

の小さな蕾を指先や舌で存分に弄んだ後、

 いよいよ男の手は女の下半身に延ばされた。

「フフフ、こんなになっちゃって。パンツの上からでもハッキリ

わかるよ。」

「…ヤダ、恥ずかしい…」

 男は女のパンティを剥ぎ取ると、ポイと放り投げた。

「ほら、よく見せて…」

 女の両足を押し広げると、花弁に溢れる濃厚な蜜に吸い

寄せられる様に、男はそこに顔を埋めた…

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 数十分後、心地良い疲労と快楽の余韻に浸りながら、汗

まみれの男女はベッドに横たわっていた。

 …と、女はスマホに手を延ばし、画面を確認すると、

「シャワー浴びてくるね。…あれ、アタシのパンツ何処いっ

ちゃったかしら?」

 すると男は

「ちょっと待って。」

と言い、自身の鞄の中から新品の女性物の下着を取り出し

た。

「コレ使ってよ。」

「えっ…」

「今日の為に準備してたんだ。一度脱いだパンツ履くのって

ヤでしょ?」

「…でもコレ、どうしたの?」

「ネットで買ったんだよ。流石に女性物の下着をお店で買う

勇気はないよ。」

「そ、そうよね。…フフフッ。」

「ブラの方はサイズよく分かんなっかったからスポブラにしと

いたよ。サイズ大丈夫そう?」

 女はパッケージを確かめると、

「ウン、大丈夫そう。ありがとう、じゃあ使わせてもらうわ

ね。…ううん、でもね…」

「どした?」

「あの下着、お気に入りのヤツなの。何処いっちゃったかし

ら…」

「ああ、じゃあ探しといてあげるよ。放り投げたの俺だし。」

「フフ、ありがとう。じゃ、シャワー浴びてくるね。」

 シャワールームに向かう女の後ろ姿を眺めながら男は

思った。

 良い女だ。

 若干童顔ながら整った顔立ちと、それに似合わずスラリと

した体つき。性格も控えめで家庭的な上に、アッチの方の

相性もバッチリな事が今日確認できた。

 …大事にしないとな。

 男の中では既に彼女は単なるガールフレンドではなく、結

婚まで考える様な存在になっていたのだった。

 …と、そうそう、パンツ探さなきゃ。ええと、何処いったか

な?

 男がキョロキョロしていると突然!

「オイ、コッチだコッチ。」

 !!!!!!!!!

 な、なんだ今のは!

「いいからコッチ向けよ。お前から見て右下の方だ。」

 男が右下に視線をやると、そこには男が女から脱がせて

放り投げたパンティが落ちていた。

 ま、まさか…

「そう、そのパンティだよ。」

エエエエエエーー!!

「パ、パンティがしゃべった!」


cuno-memories03


part.2へ続く