「サキにゃんと!」

「ナナオンの!」

「「Wマウス講座!!」」

「Ⅲ! にゃ!!」

(いい加減、このオープニング恥ずかしくなってきたわ)

「グールについてだけど、眷属のなりそこないということで良いのかにゃ?」

「そう思っていたのだけれど、今回はグールとゾンビ、一緒にその違いを比較しながら説明していくわ」

「首をかまれて大量出血で脳死からの吸血鬼化でグールって? しかし、いきなり首から吸血する吸血鬼っているのかにゃ?」

「吸血鬼は人間の血管が視認できるのよ。頸動脈は皮下に近い部分に接しているから目視しながら噛みやすいのよね」

「つまりは吸血鬼は最初からグールになると判ってて、首から血を吸うのにゃ?」

「そう、そしてゾンビの殆どはグールによる被害者ということになるわ」

「それでどんな違いができるのかにゃ?」

「一つは自律神経や判断力の差ね。グールはある程度自己防衛できるけれど、ゾンビは殆ど身を守ったりしないわ。双方共に対象があれば吸血優先なのだけれど、グールは夜行性で身を隠したり待ち伏せしたりするのに対し、ゾンビは常に何も考えず徘徊しながら獲物を探すわね。二つ目、ゾンビの方は群れる傾向があるわ。本能的に集団心理が働くのかしらね。そして三つ目は見た目ね。当然ゾンビはグールの被害者なのだから身体の損壊が著しいわ」

「んで、いざ退治するとなるとゾンビは虱潰しということになるんだろうけど、夜行性で隠棲してるグールはどう狩るのかにゃ?」

「風呂には入らない。生肉を食べても歯磨きもしない。そんなグールは当然臭ってくるのだから、ユーロのNATOは犬をつれて探していたようね。まあそれと同様に眷属も鼻が利くからマルリックもあぶり出しには協力していたようだけれど。実際に津川通りでは若生君とマルリックが臭いで位置を特定していたそうね」

「そしてとどめは銀を使うのかにゃ?」

「勘違いしないで、銀の武器は一時しのぎよ。止めというなら完全な身体の破壊か焼却ということになるわね」

「ところで弥生さんはグールなのかにゃ?」

「いい質問だわ。弥生さんは完全なる眷属よ。判別方法は治癒能力ね。グールもゾンビも身体が損傷したら軽傷でない限り治癒することはないの。吸血鬼としては例外的に脆弱な弥生さんなのだけれど、治癒能力だけは眷属並みか、それ以上のものを持っているわ」

「サキにゃん、あれはギャグ補正というやつかと思っていたにゃ」

「それは言わない約束ということにしておきましょう」


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