カップ酒トラベラー

行く先々でカップ酒を買いあさる人。

今更ですが、自分の活動を多少はわかりやすくするよう、結構前からカップ酒トラベラーと名乗るようにしました。どうぞどうぞよろしくおねがいします

基本的にフリーきっぷを使って各地のカップ酒を見つけ次第集めています。
今回は「休日おでかけパス」を使用して、3つのカップ酒を集める旅に出ました。

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写真の範囲を1日2,670円で乗り放題。18きっぷと比べると、1日分の金額はちょっと高いですが、土休日やGW、夏休み期間、年末年始に使えます。
でも夏休みや年末年始には18きっぷが使えるので、実質土休日とGWに有用なきっぷですね。とりあえず行ける範囲の限界まで行って戻ってくれば大体元が取れるので、日帰り旅行にはなかなかちょうどいいです。
今回はこのきっぷを使って、花の舞の駅表示カップ酒を集めることになります。




まずはひとまず新宿まで。 飲み屋に行くのではなく、新宿駅にある限定販売のカップ酒を買うのです。 ただ新宿駅の売店はいくつかあるので、色々探すも、JR改札内外にはなし。 やはり写真で見た小田急の駅表示が描かれているので、やはり小田急の新宿駅構内の売店だろうかなのでは?
こればっかりは入るには入場券が必要なので購入、いくつかの売店を物色したところやっと新宿駅のカップ酒を発見。

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売店はいくつかありましたが、売っていた売店は一店のみ。本当に限定販売って感じだ。 そういえば割と最近知ったんですが、小田急って入場券買っても払い戻してくれるらしいですね。その時知っておけばなぁ……
しかも後日また新宿駅に立寄る事があったんですが、カップ酒を買った売店が小田急の売店でなくセブンイレブンになってて、新宿駅カップが見つからなかった…… 時間がなくて他の売店は調べられなかったんだけど、もう新宿駅カップ買えないのかな……?
まず1つ目を手に入れたので少し寄り道と調査へ赤羽まで。

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まずはまるます家。鯉の洗いとかをいただく。612F1865-A5EF-4641-B207-7EA8A038321E

繁盛店でよく行列の出来る店だけど、来た時にはちょうど空きができてすぐに入れた。 10分も経てばあっという間に行列が出来ていたので、本当にいいタイミングで来れてよかった。
そしてカップ酒で赤羽と言えば勘のいい人はわかりますね?

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そう。丸健水産。ここも人気でよく並んでいますが、ここで飲めるのは30分の時間制限なので割とすぐに順番が回ってくるから良心的。
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半分飲んで、出汁を入れるのがここの目玉。とても美味しい。



胃と肝臓を満たした後は次の目的地へ。 山手線に乗って、次は品川駅に行きます。 やはりJR関連の売店には販売はされていません。 また新宿駅みたいに京急の品川駅に入らなきゃならないのかなぁと思いつつ、京急ストアへ入って物色したものの酒コーナーには姿なし。 念のため店員さんに聞いて確認すると……

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ありましたよ。全然別のコーナーに。割と特別扱いされてるようですな。でも酒コーナーにも少しは置いといてくれてもいいんじゃないのーとも思う。基本駅周辺の1店舗しか扱ってないみたいだし、無駄に探し回ることになっちゃうよ。


と言うわけで2つ集めたので最後の目的地の小田原へ。 各地の観光地への乗換駅なので賑わう中、改札を出てすぐ左の売店にて発見。

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一番苦労せず見つけられた。これで全てコンプリート。
やること達成したので、せっかくだから小田原の街をぶらぶら。

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なかなかいい感じの街並みで好きです。小田原もけっこう古い街だと感じられるし、栄えてる。


こんなかんじでスタンプラリー的に楽しめました。
私鉄がテーマとはいえすべてターミナル駅のため、JRのフリー切符で限定カップ酒を買うことが出来ました。新宿だけは駅構内に入るため、入場料払わなくちゃならないけど払い戻ししてくれるようですしね。

後日、どうしてこのような楽しい企画を行ったのか、花の舞酒造さんに尋ねてみました。すると以下のポイントで企画されているようで・・・・

・コレクション要素がありマニアに受ける
・東京の私鉄のほうが話題性が作れるから

コレクション要素でマニアにウケるというのは確かにそうですね。まさに私みたいな人のことですね!
ただ東京の私鉄のほうが話題性を作れるというのはどういうことなんでしょうか?
私なりの解釈ですが、やはり東京のほうが人も多いから人目につきやすいというのが一番大きいような気がします。題材にされているのが主要なターミナル駅であることが特にそういうことだろうなと思います。
そして私鉄であることが、「え?なんで?」と興味を持ってもらえるところなんじゃないでしょうか?ある意味JRは全国区なもんですしね。インパクトは私鉄とコラボよりは弱い気がします。


・・・と勝手に解釈していますが実際はどうかはわかりません。でもどういった意図で商品があるかってのは考えてみるとおもしろいもんですね。
このほかにも、花の舞酒造さんはおもしろい企画のカップ酒を展開しているので、かなり興味深い酒蔵さんです。静岡か行ったときにはぜひ探して購入してみてくださいね。

カップ酒を集めてコレクションがとうとう200ほど集まったんですが、ふと「私ってカップ酒のどういうところが好きなんだろ?」と考えた。
最近は出先で未購入のカップ酒を見つけたら何も考えず即購入でまるでノルマをこなしているような状態になっていたのでここは原点に返って、ゆっくりカップ酒のことを考えてみるべきであろう!
というわけで、今まで集めてきて感じたことや考えたことをまとめてみようと思う。


そもそもカップ酒がこの世に姿を現すようになった最初のものは大関のワンカップが最初。※ちなみにワンカップは大関の商標なので他社は使えない。
それに続けといわんばかりに他の酒蔵も製造し、今となっては全国津々浦々、その土地でしか見られないカップ酒が入手できるようになった。とても素晴らしい。
当然のことながら、たくさんのライバル製品がある以上、商品として差別化していかなくてはならない。
大吟醸を詰めたり、綺麗なビンであったり、ご当地の素敵なラベルやプリント、特産品のアピールなどと工夫がされたものがたくさんあり、地元の特産品や祭、観光地の様子などなどが伺えて非常に興味深い。
その一方で中にはとりあえずビンにつめてみましたとしか思えないものがあったりと千差万別で、割と飽きっぽい私ではあるけれども、まだまだ飽きる気配はないのでその程度には奥深い物だと思っている。

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ラベルからその土地の名物、お祭、観光名所などがPRされていることも多い。


~一番の魅力とは~

ご当地性が高いということが一番大きいこと。最近はご当地土産が通販や大きな駅で入手できたりしてご当地としての価値が下がっているけれども、カップ酒にはそれがまだあまりないように感じる。
通販で買うにしても売上げとしては小さいからか、酒蔵のHPに掲載されていないことがたびたびある。また、生産量がそこまでない酒蔵も多いので、地元でくらいしか出回らないというところが一番大きな理由といえる。これはカップ酒に限らず地酒、特にそこまでランクの高くないものにも言える。


~カップ酒のビンとラベル~

カップ酒はやはりラベルや綺麗なビンだとなおさら入手したときに喜びが大きい。え、中身は?と言われると、そりゃ当然好きだけれども、お酒自体のことについては詳しい人は本当に沢山いて、私の出る幕じゃないと思っている。どちらかと言うとカップ酒がビンから、ラベルから発信するご当地メッセージを受け取りたいのかもしれない。
せっかくなのでカップ酒の容器の分類を簡単にしてみた。機会があればカップ酒を見つけたときに思い出してくれるとうれしい。


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左から

<くびれ型>
最も多く、スタンダードなタイプ。ただしビンの形や容量はよく観察するとまちまちなので、一番変化が見られる。並べて比べるとおもしろい。

<寸胴型>
二番目に多いタイプ。くびれ型と比べると口をつける部分にくぼみがない。ずっしり重たく見えて、くびれ型に比べると高級に見える気がする。

<花瓶型>
寸胴型よりも高級そう。なぜ花瓶型にしたかというと、小ぶりな花束をもらう機会があった際に、花瓶がなかったからこのタイプの空き瓶に差して飾っていたから。しかもそれなりに様になっていた。

2
左から

<ワイングラス型>
その名の通り、ワイングラスを模したもの。このタイプはワインカップのみでしか見られない。日本産ワインカップは数種類あり、どれも全部違う。唯一外国勢(イタリア)のカップ酒がある型でもある。

<缶カップ>
容器が缶もの。写真の菊水シリーズが一番良く見かける。遮光性が高く、保存性は高いといえるのだが、個人的には情緒にかけると感じる。

<紙カップ>
容器が紙製。当然あまり丈夫でないのでコレクションアイテムとしては魅力に欠ける。中身もランクとしては下の物が多い。加工が楽だからかたまに素敵な物もある。

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<分類不可>
このタイプを見つけるとむちゃくちゃうれしい。容器に凝ると当然コストが上がるので、多くの酒蔵は既成のスタンダードなものを使う。それをあえてしないのが尊く感じる。単純にレアな物見つけたという意味でも嬉しいし。写真はお気に入りたち。



このように容器の種類だけでも意外とあるので結構面白くないでしょうか?その他にもビンに直接プリントしているかラベルシールをビンに貼うタイプか、そのラベルやプリント自体に工夫があったりなどなどといろいろな視点から眺めているととても奥深いのです。

~都内のカップ酒スポット~

せっかくなので都内の素敵なカップ酒スポットも紹介していきたい。ごく一部ではありますが・・・

<味ノマチダヤ>
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西武新宿線、新井薬師前駅から歩いて15分ほど。この酒屋は都内でおそらくトップの品揃えを誇る。獺祭などの今やプレミアとなった日本酒が定価で売られていたり、非常に本数の少ない日本酒の入荷を行っている。別にカップ酒に興味はなくとも酒好きなら必ず楽しめる。何気に発酵調味料(醤油や味噌など)の種類の多さも必見。
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こんな冷蔵庫があと三つも並んでいます。

そしてカップ酒の種類も群を抜いている。大手酒造以外のカップ酒を提供する居酒屋で、この店から仕入れていないのはまずないそうで。そういう意味でここは外せないスポットといえる。


<エチゼンヤ>
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都内では4台しか稼動しているのが確認できていないといえば貴重さがわかるだろうか?

もはやかなりレアになってしまったカップ酒自販機が今でも稼動している店の一つ。
個人的には地方の宿泊施設やドヤ町ではひっそりと稼動していると思われる。ぜひ見つけたら教えてほしい。廃自販機ですら見つけることは困難なので・・・・・・
なお、エチゼンヤはアクセスが渋谷から歩いて10分程という比較的アクセスがよく、入りやすい店ということで選んでみた。




・・・・・・どうでしょう?少しはカップ酒についてみる目が変わったのではないでしょうか?
正直おっさんの飲み物というイメージはまだまだあると思います。間違いではない面はある。
しかし今の時代こそカップ酒はむしろライフスタイルに合う飲み物だと考えています。
日本酒は1升ビンで販売されていることが多いですが、一人で飲みきれますか?飲みきれる能力はあったとしても正直飽きると思います。昔に比べて世帯構成人数は少なくなり、単身世帯が増えています。
だからこそ小分けになったカップ酒だと気軽に飲める。ついでに飲み比べもしやすい。昔に比べ、食の選択肢も増えているのであれこれと組み合わせを考えることもできるようになる。
そんな素敵なカップ酒で作る日常のちょっとした贅沢。私は影ながらそういうのを応援していきたいと考えているのです。



~おまけ~

今までカップ酒を収集していて、どういうところだとだと陳列されている可能性が高いかある程度法則?があると気づいた。

・大きい地方都市の駅では駅近くのデパートに結構な種類が置いてある。
・本当に田舎に行くと、コンビニが狙い目。意外に種類を置いてくれている。
・逆にダメなのが地元の酒屋。普通のビン入りのものしか置いてないことが多い。
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新潟駅のぽんしゅ館。味ノマチダヤが霞んでしまう取扱量。まさに天国

皆さんワインはお好きですか?
私はここ数年でたまにボトルを買う程度には好きになりました。
近所のハナマサでスパークリングワインが安売りしてるとつい買ってしまいます。
ただ赤ワインはまだそれはできませんね・・・・お店でたまに一杯飲む程度です。

店で飲もうにもグラスワインだと種類がそうおいておらず、どうしてもボトルになってしまうので種類が飲めないのが歯痒いですよねー。
その点では日本酒は色んな種類が飲めて楽しいしぼっち飲みの強い味方ですな。
つまりワインはリア充の飲み物であるので素直に好きにはなれないのですよ……。
と、ワインをかなりディスってましたが、そんなことはいいとして本題ですよね。
カップ酒って日本酒のイメージがありますが、実はワインもあるのです!
ぼっちに優しいワイン!
そういう意味ではミニボトルもあるし種類もなかなかあるようですが、
カップに入った物は少ないので、コレクションとしては貴重な物の1つではあります。
というわけで……
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とりあえずこんだけ見つけました。(前述の通り赤ワインが苦手なので白とロゼのみ購入) IMG_1344
今まで集めてきた瓶の中でダントツにかわいい……! IMG_1342
ひたすら…
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かわいい……!!
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蓋がオシャレですねー その可愛さにウキウキしながら飲んでみると……
うーん両者とも酸味が強めで好みじゃない……ロゼは後味も変に残ってしまう。
…………きっとお好きな方はたくさんおられるのでしょうね。
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オシャレボトルを目指した様子が伺える。 IMG_1333
蓋も凝ってる。 こちらはスッキリとした口当たりで非常に飲みやすかったです。
ビールでいうとスーパードライ的な軽さです。料理を邪魔しない感じ。
飲み口に関しては前述のものも軽く、水のような爽やかさがあったのですが、
日本のワインの全般的な特徴なんでしょうか?
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イタリーにもカップ酒があるとは……!これ見つけた時感激しました。 IMG_1336
プラカップに入ってます。 いや、これを見つけた時は感激しましたよほんと。


カップ酒のネタとしてワインやってみるかなーでもネタとしてちょっとボリュームが……と考えていた時にこれ。
ワインのミニボトルはよく見ますが、こんなのは初めて見ました。間違いなく珍品。
お味はフルーティーでスッキリしたお味。でもスッキリさは日本のものとは別物ですね。




~番外編 ~

カップ酒は持ち歩きに便利なところが特徴でありそこが魅力の一つ。
そういう意味ではパック酒はレジャーに最適ですな。ただコレクションしがいがないのが難点。
写真のものはたしか180ml。お手軽サイズ!もちろん赤もある。
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こと持ち運びに関してならカップ酒以上なので、是非ともフェスのドリンクとしてかなり導入してほしいんですよね。
しかしいかんせんあまり普及してないんですよねぇ……

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